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ターンオーバーに必要な事

2014-05-11 20:14:35 | 横浜Fマリノス

海外の強豪チームは総じてターンオーバーを行っている。
それはつまり、リーグ戦、カップ戦、大陸王者を選出するリーグ戦を全て同じメンバーで戦う事は無理だからだ。
一年の大半を中三日や中二日で、怪我もなく好調を守り、対戦チームの相性を凌駕する活躍する選手など、
この世には存在しない。
だから、メンバーを少し代えるという、調整が必要になってくる。

ここで少し別の方向性から話しをさせて頂きたい。
チームのポリシー、アイデンティティとは 何だろうか。
現在、王者の風格のある広島は、特異な3バックを行うスタイルがある。
その他に、現在首位の鳥栖にはハードワークが絶対に守られているものだ。
これは新潟や柏からも感じる。
現代サッカーに於いて、ハードワークをしないチームは勝てないが、
ハードワークが最優先でこれを免除されないチームと映る。
逆にハードワークをしなくても個の能力で凌駕できる選手はいる。
過去を振り返っても枚挙にいとまがない。
それでもハードワークをさせる。
これが組織の規律、チームの方向性なのだから、従わない者は冷や飯を食う羽目になる。

何の話しをしているのだろうか。ここまで。
それは、ターンオーバーをするには絶対に必要なものがあると思うのだ。

第一に、前言のチームとしてのポリシー、アイデンティティがある。
これは監督だけではなく、選手やサポーターも含めたチームとして必須だろう。
これを長年貫いているチームは、Jではなかなかいない。
鹿島の4バック、マリノスの守備の堅牢さぐらいではないか。
他にもあるかもしれないが、やはり10年というスパンで考えると多くないのは確かだと思う。

次にあるのが、このスタイルを貫いた経験値だ。
この意味は、どんなスタイルにも、長所と短所がある。
万能なフォーメーションや戦術はない。
これさえやれば未来永劫、絶対に勝てるなどはない。
一時のバルサなどはそれを感じさせた。
しかし、やはり個に頼らざるを得ないし、多少のバリエーションは必要だ。
このバリエーションというか、スタイルを調整する発想の柔らかさは、
過去の試行錯誤から生まれてくる。

スタイルや組織を組む上で、絶対的に必要な個や、貫かなければならないポリシーはある。 
それを十分理解した上で、守らなければならないもの、犠牲にしても貫かなければいけないものがある。
こういった発想がターンオーバーに必要なのではないだろうかと、樋口さんを見ていて思う。
ボランチについて、中町と富澤の二人で全てのシーズンを乗り切れるわけではない。
CBにしても、中澤と栗原で乗りきれるわけでもないだろう。
樋口サッカーは4-2-3-1なのか、4-4-2なのか、どうなのか、という事ではない。
どんなフォーメーションであろうと、どんな選手だろうと、やる事は決まっているし、
それをやれない者は外す。こういう冷徹さは必須だ。

気になっている樋口さん評がある。
「彼は優しいから。」 
優しい気持ちを持つ事は人間として凄く大事だ。
しかし、一方で責任を取るという条件での冷徹さも大事だ。


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