降格圏内の浦和は、監督までも解任し、ユースの監督である堀を急遽監督に据えた。
マリノスは、なかなか取り戻せない形をどうするか。
優勝は本当にここで勝たなければならない。
結果によっては優勝争いから2歩も後退してしまう。
さて、試合開始。
浦和の選手達はかなりハードなフィジカルコンタクトと闘志を全面に出して、
襲いかかってくる。
マリノスはこれに対して、競りながらも何とかいなす。
浦和の攻撃を凌いで、俊輔からサイドに走る千真へロングフィードが出る。
千真はそのまま走り抜け、クロスを上げるか?という所で、中央へと切り込む。
浦和の守備陣も必死に戻った為、これをブロックされる。
しかし、このこぼれ球を大黒がシュート。敵に当たるも、更にシュートを打ち、
開始4分で得点。
1 - 0
この開始早々の得点というものは非常に以降のゲーム展開が難しい。
前半30分ぐらいの得点であれば、ある程度カウンター狙いでもよい。
守備に重点を置く事で構わないだろう。指示が無くても自然とそうなる。
しかし、開始早々であると、前半の時間を殆ど守るというのは、非常にストレスがかかるし、
経験値も必要になってくる。
また、マリノスは今季、この開始早々の得点に余りいいイメージがない。
だからこそ、前半の20分ぐらいまでに追加点があると、非常に楽になる。
そう考えていた。
しかし、28分辺りから、守勢一辺倒になる。
俊輔も後方にポジションを取り、守るので精一杯になる。
この俊輔が下がってくるのは、試合でのチーム状況がよくない時によく見る。
前半は、浦和の攻撃練習、マリノスの守備練習の様でさえあった。
千真は攻守によく走り、運動量の多いプレーは、かなり中盤を助けていた。
また、パンゾーの守備がヘディングにしても、ボール奪取にしてもかなり改善されていた。
小椋と栗原のイージーミスが試合開始直後辺りはあったが、それも途中からはなくなった。
この様な形で前半が終わる。
前半を1-0で凌いだのはいい。
後半にどう繋げるかが大事。
後半の開始早々の事だった。
クロスへの対応する所で、パンゾーが相手FWを倒してPKを献上する。
何とも微妙な判定だったが、これもサッカー、仕方がない。
それにまだ失点したわけじゃない。
シュートは一度、飯倉が止めるが、弾いた所を詰められて、失点。
1 - 1
ここで、千真から小野裕二へ交代。
これは予想したもので、時間が若干早かったが失点していたので仕方がないし、
納得できるものだった。
投入当初はいいものの、バランスがおかしくなってくる。
上がったパンゾーの裏へ何度もボールを出される。
先程まで、ボールへちゃんと競っていたのが、浦和のハードなフィジカルコンタクトに怖じ気づいてしまう。
ヘディングにも競る形が見えず、攻撃となってもボールホルダーをフォローする動きがない。
カウンター気味にセットプレーを早く始めた浦和。
守備陣形が整っていないマリノスは、梅崎のドリブルに対処できず、シュートを打たれる。
1 - 2
痛恨の失点。
時間はまだある。どうするか。
75分 谷口博之→キム クナン
キムクナンの投入から、セットプレーのチャンスの山が築かれる。
しかし、一向に得点の気配がない。
最後には栗原を上げて、波戸を下げて青山を最終ラインに。
87分 波戸康広→青山直晃
それでも、追い付く事もできず、試合終了。
他の優勝争いしているチームが勝っている為、優勝は現実的ではなくなってしまった。
浦和劇場に、助演マリノス、会場は日産スタジアムという、情けない内容と結果には、
ブーイングする価値もないと感じてしまった。
さて、一番現実的な打開策であったのは、この様な試合の時に、先ずはあれだけのセットプレーのチャンスがありながら、
1点も取れない現実である。直接FKが22本、CKが8本もある。
俊輔という高精度のキッカーに、ヘディングが強い選手もボンバー、栗原、谷口、と揃っている。
今季、本当にセットプレーからの得点のイメージがない。
単純に放り込めば点が取れるものではないが、練習さえすれば、効果はある筈。
つまり、誰を囮にして、誰をニアに走り込ませ、誰がファーで待つのか。
そういう戦術訓練は必須な筈だ。それが全く見えないのは、非常に残念である。
前半の前半は、浦和の激しいチャージ、レフリーの微妙な判定にも我慢をして、対応していた様に思う。
しかし、俊輔が中盤前目から下がってきてからおかしくなってしまった。
と言っても、これは俊輔が悪いのではない。
かつて、俊輔がボールを欲しがって下がってきてしまい、ゲームを悪くしているという事を述べる方が結構いた。
だが、これは違うだろう。
俊輔は味方がボールを前に運んでくれるのをひたすら待っていればいいわけではない。
だから、ボールを前に運ぶ為に、彼が下がり、前への推進力をパスで生み出そうとするのだろう。
けれど、周囲は俊輔のこの動きを理解していない様に思う。
俊輔が下がらなければ、相手の攻撃をいなせないし、守備にも不安を抱えてしまう事に問題があるのだ。
つまり、俊輔が下がっているのであれば、誰かが上がる準備をしていなければならない。
しかし、それがない。
だが、この試合において、戦術的な事を様々に言っても仕方がないとも思う。
何故なら、「残留してやる」という浦和相手に、受けて立ち、気圧されてしまったのだから。
そして、一度失った自信を完全に取り戻すのは、非常に難しい。
こういう時に何をやるか。ピンチはチャンス。来季も和司監督になるとの情報だから、
投げ出さずに頑張るしかない。
第30節 浦和レッズ戦 2011年10月22日 14:04 Kick Off 日産スタジアム
マリノスは、なかなか取り戻せない形をどうするか。
優勝は本当にここで勝たなければならない。
結果によっては優勝争いから2歩も後退してしまう。
さて、試合開始。
浦和の選手達はかなりハードなフィジカルコンタクトと闘志を全面に出して、
襲いかかってくる。
マリノスはこれに対して、競りながらも何とかいなす。
浦和の攻撃を凌いで、俊輔からサイドに走る千真へロングフィードが出る。
千真はそのまま走り抜け、クロスを上げるか?という所で、中央へと切り込む。
浦和の守備陣も必死に戻った為、これをブロックされる。
しかし、このこぼれ球を大黒がシュート。敵に当たるも、更にシュートを打ち、
開始4分で得点。
1 - 0
この開始早々の得点というものは非常に以降のゲーム展開が難しい。
前半30分ぐらいの得点であれば、ある程度カウンター狙いでもよい。
守備に重点を置く事で構わないだろう。指示が無くても自然とそうなる。
しかし、開始早々であると、前半の時間を殆ど守るというのは、非常にストレスがかかるし、
経験値も必要になってくる。
また、マリノスは今季、この開始早々の得点に余りいいイメージがない。
だからこそ、前半の20分ぐらいまでに追加点があると、非常に楽になる。
そう考えていた。
しかし、28分辺りから、守勢一辺倒になる。
俊輔も後方にポジションを取り、守るので精一杯になる。
この俊輔が下がってくるのは、試合でのチーム状況がよくない時によく見る。
前半は、浦和の攻撃練習、マリノスの守備練習の様でさえあった。
千真は攻守によく走り、運動量の多いプレーは、かなり中盤を助けていた。
また、パンゾーの守備がヘディングにしても、ボール奪取にしてもかなり改善されていた。
小椋と栗原のイージーミスが試合開始直後辺りはあったが、それも途中からはなくなった。
この様な形で前半が終わる。
前半を1-0で凌いだのはいい。
後半にどう繋げるかが大事。
後半の開始早々の事だった。
クロスへの対応する所で、パンゾーが相手FWを倒してPKを献上する。
何とも微妙な判定だったが、これもサッカー、仕方がない。
それにまだ失点したわけじゃない。
シュートは一度、飯倉が止めるが、弾いた所を詰められて、失点。
1 - 1
ここで、千真から小野裕二へ交代。
これは予想したもので、時間が若干早かったが失点していたので仕方がないし、
納得できるものだった。
投入当初はいいものの、バランスがおかしくなってくる。
上がったパンゾーの裏へ何度もボールを出される。
先程まで、ボールへちゃんと競っていたのが、浦和のハードなフィジカルコンタクトに怖じ気づいてしまう。
ヘディングにも競る形が見えず、攻撃となってもボールホルダーをフォローする動きがない。
カウンター気味にセットプレーを早く始めた浦和。
守備陣形が整っていないマリノスは、梅崎のドリブルに対処できず、シュートを打たれる。
1 - 2
痛恨の失点。
時間はまだある。どうするか。
75分 谷口博之→キム クナン
キムクナンの投入から、セットプレーのチャンスの山が築かれる。
しかし、一向に得点の気配がない。
最後には栗原を上げて、波戸を下げて青山を最終ラインに。
87分 波戸康広→青山直晃
それでも、追い付く事もできず、試合終了。
他の優勝争いしているチームが勝っている為、優勝は現実的ではなくなってしまった。
浦和劇場に、助演マリノス、会場は日産スタジアムという、情けない内容と結果には、
ブーイングする価値もないと感じてしまった。
さて、一番現実的な打開策であったのは、この様な試合の時に、先ずはあれだけのセットプレーのチャンスがありながら、
1点も取れない現実である。直接FKが22本、CKが8本もある。
俊輔という高精度のキッカーに、ヘディングが強い選手もボンバー、栗原、谷口、と揃っている。
今季、本当にセットプレーからの得点のイメージがない。
単純に放り込めば点が取れるものではないが、練習さえすれば、効果はある筈。
つまり、誰を囮にして、誰をニアに走り込ませ、誰がファーで待つのか。
そういう戦術訓練は必須な筈だ。それが全く見えないのは、非常に残念である。
前半の前半は、浦和の激しいチャージ、レフリーの微妙な判定にも我慢をして、対応していた様に思う。
しかし、俊輔が中盤前目から下がってきてからおかしくなってしまった。
と言っても、これは俊輔が悪いのではない。
かつて、俊輔がボールを欲しがって下がってきてしまい、ゲームを悪くしているという事を述べる方が結構いた。
だが、これは違うだろう。
俊輔は味方がボールを前に運んでくれるのをひたすら待っていればいいわけではない。
だから、ボールを前に運ぶ為に、彼が下がり、前への推進力をパスで生み出そうとするのだろう。
けれど、周囲は俊輔のこの動きを理解していない様に思う。
俊輔が下がらなければ、相手の攻撃をいなせないし、守備にも不安を抱えてしまう事に問題があるのだ。
つまり、俊輔が下がっているのであれば、誰かが上がる準備をしていなければならない。
しかし、それがない。
だが、この試合において、戦術的な事を様々に言っても仕方がないとも思う。
何故なら、「残留してやる」という浦和相手に、受けて立ち、気圧されてしまったのだから。
そして、一度失った自信を完全に取り戻すのは、非常に難しい。
こういう時に何をやるか。ピンチはチャンス。来季も和司監督になるとの情報だから、
投げ出さずに頑張るしかない。
第30節 浦和レッズ戦 2011年10月22日 14:04 Kick Off 日産スタジアム