Marisapo.net | 横浜F-マリノスサポーターブログ

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好調なマリノスの理由とは

2013-03-23 16:18:44 | 横浜Fマリノス
マリノスが好調だ。
何か今年は行けるんじゃないか?という雰囲気が、選手達やサポにも見える。

昨年なら引き分けになっていた試合で、勝てている事が大きい。
湘南戦では同点弾の早さに意気消沈して立て直しが遅くなり、
ドローだっただろう。
磐田戦など、下手したら負けていたかもしれない、内容もよくない試合だった。

先日のナビスコカップの川崎戦では、前半に点が入らなくても泰然自若とした選手達。
そしてしっかりと勝ち点3を取る。

昨年との違いは、何だろうか。

1つは怪我人の少なさである。
飯倉と小椋が出られない程度で、万全の準備でリーグ戦に突入できた事は、
キャンプが充実したものであったと推測できる。
俊輔とマルキがちゃんと活躍している事も、キャンプの充実を実証しているのではないか。
「走れる、走りまくれる」というニュアンスのコメントを選手の口から、
端々に見て取れる。
夏になってどうかはまだわからないが、期待してみたい。

2つ目は俺が最も重要視している点である。
それは樋口監督の変化である。

先ずは、短期的目標を口にしていた事である。
5試合で勝ち点10。

長期的目標については大半のチームが優勝であろう。
そこは選手にとっても、サポーターにとってもわかりやすい。
しかし、それをどう実現するか。
富士山登頂を静岡側から登るか、山梨側から登るかという大きな方向性や、
細かい準備と進め方で、かなり変わってくるし、それこそが監督の腕の見せ所だろう。

昨年のJリーグの全体像、マリノスの力量、対戦相手などを考慮しなければ、
短期的目標を立てる事は容易ではない。
乱暴な理論では説得力がなく、誰もついてこない。
それに選手は常々目前の試合に集中する。
優勝をシーズン始めから考えて試合などできない。
優勝する為の開幕5試合程度の序盤の方向性を考えるのは監督の仕事である。
これをこなす事で、選手は真に目前の試合だけに集中できる。
数試合先の雑念などを監督が取り除いてやれる事は大きい。

また、角を取れという言葉である。
これはペナルティエリアの角という意味である。

昨シーズン、パンゾーのいる右サイドとボランチとCBの、
トライアングルに生まれるスペースでミスが生まれると、
失点をしていた。
そここそ、まさにエリアの角である。
別に目新しい事ではないが、攻撃の際の共通理解として、
監督が主導する意味は大きい。

選手同士の呼吸、意見をぶつけた時でも、この言葉がある事で判断の迷いは減る。

選手交代が早まって来ているのも、樋口監督がベースと言えるものを実感し、
表現をして主導でチームを戦わせているからだと思える。

2年目だからベースを活かすという言葉は、誰もが思い浮かべる定型であり、
絵に描いた餅である可能性もある。
しかし、チームの成績とは他に、動向を見ていると今年は樋口監督が実感しているのだと、
推測は容易だ。

尤も、優勝は運がなければできないものである。
経験値も必要だ。
それを知っている選手がいて、サポ-ターもいる。
必要なものを上げればきりがないが、今年は楽しめるシーズンになりそうである。