小椋が予定よりかなり早く復帰となる新潟戦。
小椋が復帰するだけで、公式戦連敗しているチームが復活するか?
SBも見慣れた金井とパンゾー。
新潟は、ナビスコで清水に勝ち、上へ上がる事が決定。
残留争いからの脱却を力強く狙う。
水曜日に、マリノスも新潟も準々決勝へ行く事を決めた。
しかし、マリノスは負けての決定。
内容も散々だった。
そして、試合が始まる。
直後は両方がそれぞれに攻め合う展開だった。
新潟は何度かシュートの場面まで行くが、マリノスはシュートがない。
同じ様にボールをキープしている様に見えるが、明らかに劣勢である。
そんな時、谷口の金井への横パスを敵に掻っさらわれる。
金井がなんとかこれに食いつくが、クロスを上げられてしまう。
チョ・ヨンチョルにヘッドで叩き込まれて、失点。
1 - 0
開始20分の失点である。
その後もマリノスは、シュートまで行かない。前半ではシュート1本という絶望的な数字。
あちこちでミスが多発。
兵藤などの簡単なミスは珍しいが、それが多いのだから、これがチーム状態を表している。
次々と起こるミスの連続は、ピンチの連続となり、シュートを雨霰と打たれる。
これは、後半に入った時点で、何か策を抗じないと、危ない。
交代か?それとも、ポジションの修正か?
実際には和司監督の発破だった様である。
後半、選手交代はない。
それで始まってみると、マリノスは立て続けにシュートを放つ。
球際を激しく行き、ボールをものにする姿勢に変化した。
前半からこれが見られれば違ったかもしれない。
後半始まって10分で初めての交代。
アーリア→千真
この交代が何を意図するものなのかよくわからなかった。
それに、ここ数試合のアーリアは運動量も多く、チャンスにも絡んでいる。
千真と大黒のツートップにして、小野裕二をトップ下に据えたかったのだろう。
しかし、最近のアーリアは、ボランチの横、SBの前辺りまで下がって守備に奔走している。
これを誰がやるのか、疑問ではあった。
すると、ルーズなバイタルエリアの守備の隙を突いて、ミドルを決められる。
2 - 0
シュートもいいものではあったが、あれだけ危険なエリアでフリーにしてしまっては、
マリノスの守備が拙かったと言える。
小野裕二が縦のラインを切っているのだから、ボランチがもう少し寄せるなりしなければならない。
そして次は、CB二人でのパス交換をしている時である。
栗原がボールを奪われ、そのままシュートを打たれて失点。
3 - 0
スタジアム観戦ではなかったので、全体のフォーメーションがわからないが、一つ言える事がある。
栗原がミスをしたのもあるが、CB二人に、新潟の選手二人が来ているのである。
であるならば、通常、SBやボランチが下がってパスを受ける体勢を作るべきである。
自陣で数的不利を作ってしまうなど、本当につまらない失点である。
まさに痛恨である。
苦しくなったマリノスは、大黒に代えてキムクナンを投入。
そうすると、小野裕二のクロスに栗原がヘディングシュート。
直前の失点を返す得点。
3 - 1
栗原の気持ちが伝わってくる得点だった。
ここからは、もうとにかく同点目指して頑張れ!という状況。
だが、直後である。
アーリー気味の簡単なクロスに、お手本の様なヘディングで失点。
4 - 1
茫然自失である。
試合も終盤になって、交代。
谷口→天野
天野が躍動し、最後の最後で気を吐いて、得点。
4 - 2
試合終了。
鉄壁とは何だったのか?
何故にチームがこんなにもバラバラになってしまったのか?
小椋は戻ってきたのに。
しかし、和司監督が言う様に、守備の連携がなっていないのが一つある。
これはしかし、以前の試合からだ。
更に、これだけの大敗を喫したのは、攻めようとする所で、簡単なパスミスをしてしまう所である。
新潟はカウンターが得意のチームである。
わざわざ、相手の得意の形に用意をして上げている様なものである。
では、何故、簡単なパスミスが起きてしまうのか。
先ずは、ボールを持っている選手に対して、周囲がパスコースを作らないからである。
1失点目の谷口から金井のパスにしても、パスコースを周囲が作る為に走らなければならない。
ギリギリのポジショニングは、敵のバイタルエリアで行うべきであって、自陣でやるものではない。
こんな簡単な事をできないのは、前へ、攻撃へと意識が行きすぎているからだ。
とにかく、無駄に攻め急がず、我慢をして、パスコースを作るフリーランをして欲しい。
また、先日の金井のボランチに対しても言ったが、ボランチは先ずは守備から入って欲しい。
特に、この日のボランチ、谷口は前へと行きすぎる悪い癖がある。そして上がってしまったら、
戻って来ない。
これでは、守備の安定は得られない。
また、パンゾーの不調ぶりも痛い。
しかし、これはパンゾー自身の事より、ナビスコで2アシストの活躍をした天野を何故あんなにも遅い時間帯になって出したのかが、疑問である。ナビスコ川崎戦での失点も天野が絡んだものではなかったのだから、守備力に不安とかいう理由ではない筈である。
またこの日の天野はボランチでの出場である。
ならば、小椋の代役を探す時に、金井をボランチではなく、天野をボランチに置いた方が良かったのではないか?とさえ思う。
天野はヘディングは不利ではあるが、運動量でかなりカバーをする。
金井も不慣れなボランチをやらずに済んだし、栗原も同様。
天野は今までに何度も中盤の運動量と守備力を上げる為に途中出場している。
今にして思えば、あれは策として、下の下だった。
あとは、繰り返しになるが、クロスボールへの対応を修正して欲しい。
この日も2失点している。どう守るのか。
逆側のSBを絞るのか、ボランチが下がるのか、考えないと、栗原の無様な競り合いはもう見たくない。
崩されてではなく、守備陣形が揃っている筈なのに、失点を重ねているのは、
見逃す事のできないコーチ陣の怠慢である。
また、セットプレーを大事にしない和司監督も、そろそろ考えを改めないといけない。
他の不調な選手は使うのに、健太が少し拙いプレーをすると、すぐに下げてしまうのは、不平等にしか映らない。
何れにせよ、ナビスコが水曜日にある。
ここで、何としても無失点で抑える気迫を見せて欲しい。
得点など二の次でいい。
しっかりとした守備、いい守備から得点は生まれるものだ。
トーナメントなのだから、ドローはないのだが、文字通り「負けない」ゲームをして欲しい。
そして、鉄壁の自信を取り戻せ。
そして最後に、試合の後、小野裕二は人目を憚らず泣いていた。
波戸が慰めていた。
マリノスの10番を背負う意味を、18歳の少年はわかっているだろう。
そして、自分の得点の少なさもわかっているだろう。
ここを底として、次は上へ。
2003年完全優勝のシーズン中には、ある時期など毎試合退場者を出していた。
見捨てるヤツは見捨てればいい。
駄目出ししかできないヤツは、そうしていればいい。
挑戦しないヤツは、敗者でさえない。
第28節 アルビレックス新潟戦 2011年10月01日 15:03 Kick Off 東北電力ビッグスワンスタジアム
小椋が復帰するだけで、公式戦連敗しているチームが復活するか?
SBも見慣れた金井とパンゾー。
新潟は、ナビスコで清水に勝ち、上へ上がる事が決定。
残留争いからの脱却を力強く狙う。
水曜日に、マリノスも新潟も準々決勝へ行く事を決めた。
しかし、マリノスは負けての決定。
内容も散々だった。
そして、試合が始まる。
直後は両方がそれぞれに攻め合う展開だった。
新潟は何度かシュートの場面まで行くが、マリノスはシュートがない。
同じ様にボールをキープしている様に見えるが、明らかに劣勢である。
そんな時、谷口の金井への横パスを敵に掻っさらわれる。
金井がなんとかこれに食いつくが、クロスを上げられてしまう。
チョ・ヨンチョルにヘッドで叩き込まれて、失点。
1 - 0
開始20分の失点である。
その後もマリノスは、シュートまで行かない。前半ではシュート1本という絶望的な数字。
あちこちでミスが多発。
兵藤などの簡単なミスは珍しいが、それが多いのだから、これがチーム状態を表している。
次々と起こるミスの連続は、ピンチの連続となり、シュートを雨霰と打たれる。
これは、後半に入った時点で、何か策を抗じないと、危ない。
交代か?それとも、ポジションの修正か?
実際には和司監督の発破だった様である。
後半、選手交代はない。
それで始まってみると、マリノスは立て続けにシュートを放つ。
球際を激しく行き、ボールをものにする姿勢に変化した。
前半からこれが見られれば違ったかもしれない。
後半始まって10分で初めての交代。
アーリア→千真
この交代が何を意図するものなのかよくわからなかった。
それに、ここ数試合のアーリアは運動量も多く、チャンスにも絡んでいる。
千真と大黒のツートップにして、小野裕二をトップ下に据えたかったのだろう。
しかし、最近のアーリアは、ボランチの横、SBの前辺りまで下がって守備に奔走している。
これを誰がやるのか、疑問ではあった。
すると、ルーズなバイタルエリアの守備の隙を突いて、ミドルを決められる。
2 - 0
シュートもいいものではあったが、あれだけ危険なエリアでフリーにしてしまっては、
マリノスの守備が拙かったと言える。
小野裕二が縦のラインを切っているのだから、ボランチがもう少し寄せるなりしなければならない。
そして次は、CB二人でのパス交換をしている時である。
栗原がボールを奪われ、そのままシュートを打たれて失点。
3 - 0
スタジアム観戦ではなかったので、全体のフォーメーションがわからないが、一つ言える事がある。
栗原がミスをしたのもあるが、CB二人に、新潟の選手二人が来ているのである。
であるならば、通常、SBやボランチが下がってパスを受ける体勢を作るべきである。
自陣で数的不利を作ってしまうなど、本当につまらない失点である。
まさに痛恨である。
苦しくなったマリノスは、大黒に代えてキムクナンを投入。
そうすると、小野裕二のクロスに栗原がヘディングシュート。
直前の失点を返す得点。
3 - 1
栗原の気持ちが伝わってくる得点だった。
ここからは、もうとにかく同点目指して頑張れ!という状況。
だが、直後である。
アーリー気味の簡単なクロスに、お手本の様なヘディングで失点。
4 - 1
茫然自失である。
試合も終盤になって、交代。
谷口→天野
天野が躍動し、最後の最後で気を吐いて、得点。
4 - 2
試合終了。
鉄壁とは何だったのか?
何故にチームがこんなにもバラバラになってしまったのか?
小椋は戻ってきたのに。
しかし、和司監督が言う様に、守備の連携がなっていないのが一つある。
これはしかし、以前の試合からだ。
更に、これだけの大敗を喫したのは、攻めようとする所で、簡単なパスミスをしてしまう所である。
新潟はカウンターが得意のチームである。
わざわざ、相手の得意の形に用意をして上げている様なものである。
では、何故、簡単なパスミスが起きてしまうのか。
先ずは、ボールを持っている選手に対して、周囲がパスコースを作らないからである。
1失点目の谷口から金井のパスにしても、パスコースを周囲が作る為に走らなければならない。
ギリギリのポジショニングは、敵のバイタルエリアで行うべきであって、自陣でやるものではない。
こんな簡単な事をできないのは、前へ、攻撃へと意識が行きすぎているからだ。
とにかく、無駄に攻め急がず、我慢をして、パスコースを作るフリーランをして欲しい。
また、先日の金井のボランチに対しても言ったが、ボランチは先ずは守備から入って欲しい。
特に、この日のボランチ、谷口は前へと行きすぎる悪い癖がある。そして上がってしまったら、
戻って来ない。
これでは、守備の安定は得られない。
また、パンゾーの不調ぶりも痛い。
しかし、これはパンゾー自身の事より、ナビスコで2アシストの活躍をした天野を何故あんなにも遅い時間帯になって出したのかが、疑問である。ナビスコ川崎戦での失点も天野が絡んだものではなかったのだから、守備力に不安とかいう理由ではない筈である。
またこの日の天野はボランチでの出場である。
ならば、小椋の代役を探す時に、金井をボランチではなく、天野をボランチに置いた方が良かったのではないか?とさえ思う。
天野はヘディングは不利ではあるが、運動量でかなりカバーをする。
金井も不慣れなボランチをやらずに済んだし、栗原も同様。
天野は今までに何度も中盤の運動量と守備力を上げる為に途中出場している。
今にして思えば、あれは策として、下の下だった。
あとは、繰り返しになるが、クロスボールへの対応を修正して欲しい。
この日も2失点している。どう守るのか。
逆側のSBを絞るのか、ボランチが下がるのか、考えないと、栗原の無様な競り合いはもう見たくない。
崩されてではなく、守備陣形が揃っている筈なのに、失点を重ねているのは、
見逃す事のできないコーチ陣の怠慢である。
また、セットプレーを大事にしない和司監督も、そろそろ考えを改めないといけない。
他の不調な選手は使うのに、健太が少し拙いプレーをすると、すぐに下げてしまうのは、不平等にしか映らない。
何れにせよ、ナビスコが水曜日にある。
ここで、何としても無失点で抑える気迫を見せて欲しい。
得点など二の次でいい。
しっかりとした守備、いい守備から得点は生まれるものだ。
トーナメントなのだから、ドローはないのだが、文字通り「負けない」ゲームをして欲しい。
そして、鉄壁の自信を取り戻せ。
そして最後に、試合の後、小野裕二は人目を憚らず泣いていた。
波戸が慰めていた。
マリノスの10番を背負う意味を、18歳の少年はわかっているだろう。
そして、自分の得点の少なさもわかっているだろう。
ここを底として、次は上へ。
2003年完全優勝のシーズン中には、ある時期など毎試合退場者を出していた。
見捨てるヤツは見捨てればいい。
駄目出ししかできないヤツは、そうしていればいい。
挑戦しないヤツは、敗者でさえない。
第28節 アルビレックス新潟戦 2011年10月01日 15:03 Kick Off 東北電力ビッグスワンスタジアム