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Marisapo.net | 横浜F-マリノスサポーターブログ

マリノスの記事を中心に、映画や雑感、お知らせなどを掲載。

東京オリンピック開催決定

2013-09-09 23:36:04 | 横浜Fマリノス
いきなり余談。
マリノスが柏にナビスコカップ準決勝で苦手とはいえ、4-0で大敗した翌日の内容だ。
嫌でも冷静になる。


さて、スポーツ好きでも東京オリンピック開催を応援していた人はどれぐらいいるだろうか。

大阪の時よりはマシだが、東京であっても政界や財界のバックアップは万全とは思えなかった。
それぞれの界の方達は尽力して頂いたのかもしれない。
けれど、真にスポーツを愛している、スポーツビジネスを熟知し人生を賭している人の姿は見当たらない。
いや、愛している、熟知している人も、五輪に影響を持つ程の政治力という面で強くはないというだけかもしれない。

日本による東京の五輪開催は、政治的な力は当然必要だったであろう。
しかし、スポーツを理解している人からではなく、政治家からスポーツを利用しようとした様に見えてしまう。
利権、つまり金の絡んだ話しであれば、政治家も誰も彼も動くだろう。
五輪を招致した政治家となれば、名誉にもなる。
そこに筋の通ったポリシーは見えなくても不思議はない。

俺が諸手を挙げて応援出来なかったのはそういう側面が見えたからだ。


しかし、周囲で金儲けをしたいだけの人達が五輪を招致したから、五輪を応援しないというのには違和感を感じる。


政治力があっても根本的にスポーツを理解してない人間はいるだろう。
昨今の資本主義的な五輪には似つかわしいが、スポーツが生活に溶け込んでいる人達からは、悲しい現実だ。
ただ、フェアーに考えるのであれば、スポーツが生活に溶け込んでいる人達の政治力はどうなのか?という問題だ。

つまり、金儲け主義的、利権に塗れた五輪という印象を抱くのは今はいいが、
開催と決まったのだからそれは止めて欲しいという事だ。

スポーツが生活に密着している人達、人生が掛かっている人達の情熱、行動力を俺は知っている。
それは、政治の専門家である政治家の政治力を凌駕する事もある。

日本でプロサッカーリーグ?
第一回東京五輪では考えられなかった。
そして、俺が生まれてから、なんとワールドカップの方が先に来た。
2002年を知っている人達は多くいるだろう。あそこからサッカー、ないしスポーツの素晴らしさに気付いた人達も、
多くいるだろう。

金儲け、利権、外交や内政の駆け引きなど、小難しい事はあっても仕方ない。
しかし、それを忘れる瞬間を持っているのがスポーツだ。

何も変わらないと思って、何もしないのは誰にでも出来る、怠惰な事だ。
何かが変わると思い、信じて行動する事こそ、スポーツマンであり、スポーツマンを愛する人達。

サッカーであれば、サポーターなのだと思う。

「年齢のせい」に騙されるな!

2013-07-13 06:55:41 | 横浜Fマリノス
大分戦、引き分けた。
それは、先制されてなんとか追い付いたという試合。
高松にあれだけポストプレーをさせては、相手の順位は関係なく失点は必然的。
大分戦の現地の感想では、ボールの取り所がハッキリしないという事。
それは、ボランチとセンターバックの距離が有りすぎるという事。
また、セットプレーはこちらが準備もできるが、相手も対策を立てやすいという事。
つまり、相手がこういうセットプレーで点を取ってくるのなら、
こういう対策は馬鹿じゃない限り絶対にする。
ならば、これに対してコーチ陣が常に新しいセットプレーを考案しなければならない。
それを全く感じないのは痛い。

そして、桜戦。
またしてもポストプレーを許してからの失点。
この時、勇蔵の低すぎるポジションが1つの問題だと考える。
ポストプレーをされるという事は、ボランチとCBの距離の問題である。
勇蔵は何故、必要以上に距離をとり、引いたか。

恐らく、ボランチもっと早く戻って来い!という事を、勇蔵は感じたのではないか、
そう考える。戻って来ないから、低いポジションを取ったのではないかと思う。

あとは、学。
学は絶対的なシュートのコースを確立すべき。
安貞桓のシュートはこの部類。
そしてその為のドリブルとパスを分けて仕掛ける事を考えて欲しい。

あとは予てからの課題。
樋口監督の交代という采配の質である。
これは戦術の幅の狭さ、柔軟性の無さを表している。

つまり・・・。

ドゥトラ、マルキーニョス、俊輔の年齢ではない。
暑い時は暑いなりの戦いがあるし、その試合の流れの妙を、
中核世代と監督がしっかり掴むべきだ。

エルゴラで兵藤は、自分達の世代が引っ張ると言った。
ならば、俊輔をリスペクトしながらもネームバリューに負けないぐらいのキャプテンシーを見せないとならない。

それでなければ、優勝はない。



♪~
「一人一人の、気持ちを合わせて、辿り着こうぜ、最高の場所へ。
 戦おうみんなで。横浜Fマリノス、俺がやってやるって気持ちが大事さ。」



最近、大事かな?と思える試合でこの歌が歌われるが、
正直、切ない。


優勝が掛かってないのにこの歌を歌わざるをえない。
申し訳ないが、俺はこれを歌えない。
何故なら、優勝への道標でしかない、優勝は掛かってはない、だからだ。
コールリーダーを責めるつもりはない。
それは、もう、2004年以来、優勝は10年近くないのだから。

だからこそ、2003年11月29日の試合を知らない人も知っている人も、
もう一度見て、思い出すなり、知るなりして欲しい。


「マリサポはJリーグ優勝がどういう事かって知っている。」

それこそ、Pride of Tricolour 。

今季初の敗戦。(ナビ大宮戦)

2013-04-03 22:16:53 | 横浜Fマリノス
リーグ戦首位、公式戦全勝のマリノスがついに負けた。
結構なピッコリ度であったし、初ベンチの長澤にも注目が集まり、練習試合の様な体ではあった。
けれど敗戦をしてもめげない人はいないし、樋口さんも勝算はあったからの起用だったのだろう。

しかし、2トップで俊輔不在はかなりのリスクだった。俊輔がいないからこその2トップだったのかもしれないが、チグハグな連携ばかりが目立ち、アンドリューのミスを浮き彫りにさせた。

後半に交代しても点は生まれず、試合終了した。

試合を観ていて一番に思ったのはベルデニック監督の力だ。
メンバーが変わってもやるサッカーが変わらないのだ。外人二人がいてもいなくても大きく変わらない。

樋口さんの力が劣っているというよりは、ベルデニックが優れている。

ただ、俊輔という傑物がいた時にあそこまで戦術に嵌め込む事が有効かはわからない。

何れにせよ、負けてしまった事実はもう変わらない。

ならば、チームとしてこの敗戦を無駄にしない為に、工夫が必要になってくる。

俊輔がいない、2トップにする、様々な事態がこれから起こる可能性はあるのだから、考えるなら今しかない。

神様がいるとして、こういう事がこれから起こるから、休みをわざわざくれたりしない。無情に結果を突き付けられるだけだ。

広島戦、しっかり勝ちましょう。


好調なマリノスの理由とは

2013-03-23 16:18:44 | 横浜Fマリノス
マリノスが好調だ。
何か今年は行けるんじゃないか?という雰囲気が、選手達やサポにも見える。

昨年なら引き分けになっていた試合で、勝てている事が大きい。
湘南戦では同点弾の早さに意気消沈して立て直しが遅くなり、
ドローだっただろう。
磐田戦など、下手したら負けていたかもしれない、内容もよくない試合だった。

先日のナビスコカップの川崎戦では、前半に点が入らなくても泰然自若とした選手達。
そしてしっかりと勝ち点3を取る。

昨年との違いは、何だろうか。

1つは怪我人の少なさである。
飯倉と小椋が出られない程度で、万全の準備でリーグ戦に突入できた事は、
キャンプが充実したものであったと推測できる。
俊輔とマルキがちゃんと活躍している事も、キャンプの充実を実証しているのではないか。
「走れる、走りまくれる」というニュアンスのコメントを選手の口から、
端々に見て取れる。
夏になってどうかはまだわからないが、期待してみたい。

2つ目は俺が最も重要視している点である。
それは樋口監督の変化である。

先ずは、短期的目標を口にしていた事である。
5試合で勝ち点10。

長期的目標については大半のチームが優勝であろう。
そこは選手にとっても、サポーターにとってもわかりやすい。
しかし、それをどう実現するか。
富士山登頂を静岡側から登るか、山梨側から登るかという大きな方向性や、
細かい準備と進め方で、かなり変わってくるし、それこそが監督の腕の見せ所だろう。

昨年のJリーグの全体像、マリノスの力量、対戦相手などを考慮しなければ、
短期的目標を立てる事は容易ではない。
乱暴な理論では説得力がなく、誰もついてこない。
それに選手は常々目前の試合に集中する。
優勝をシーズン始めから考えて試合などできない。
優勝する為の開幕5試合程度の序盤の方向性を考えるのは監督の仕事である。
これをこなす事で、選手は真に目前の試合だけに集中できる。
数試合先の雑念などを監督が取り除いてやれる事は大きい。

また、角を取れという言葉である。
これはペナルティエリアの角という意味である。

昨シーズン、パンゾーのいる右サイドとボランチとCBの、
トライアングルに生まれるスペースでミスが生まれると、
失点をしていた。
そここそ、まさにエリアの角である。
別に目新しい事ではないが、攻撃の際の共通理解として、
監督が主導する意味は大きい。

選手同士の呼吸、意見をぶつけた時でも、この言葉がある事で判断の迷いは減る。

選手交代が早まって来ているのも、樋口監督がベースと言えるものを実感し、
表現をして主導でチームを戦わせているからだと思える。

2年目だからベースを活かすという言葉は、誰もが思い浮かべる定型であり、
絵に描いた餅である可能性もある。
しかし、チームの成績とは他に、動向を見ていると今年は樋口監督が実感しているのだと、
推測は容易だ。

尤も、優勝は運がなければできないものである。
経験値も必要だ。
それを知っている選手がいて、サポ-ターもいる。
必要なものを上げればきりがないが、今年は楽しめるシーズンになりそうである。

マリノスの10番が10番らしくなっていく

2012-05-12 06:18:06 | 横浜Fマリノス
マリノスの10番と言えば、和司、俊輔、山瀬功治など、
代表でも力を見せたメンバーがずらりと並ぶ。
一時は、その重さゆえに、不在の時期があった程である。

小野裕二。
マリノスの10番を10代という若さで背負う。
身長は高くはない。
しかし、身体の強さ、闘志溢れるドリブル、シュートにも力強さを感じる。

彼のプレーぶりが才能溢れ、メンタル的にもいいものを持っている若者だとは、
皆が思う所ではあるだろう。

だが、結果という点をあまり残せていない。
マリノスに小野裕二あり、とまではまだいかなかった。
そんな昨年。

今季、齋藤学が入った事で、彼との連携には目を瞠るものがあった。
更に、松本翔が入った、ユース出身のドリブラー三人衆には、勢いを感じた。
エリア内での細かいパスとドリブルで翻弄するものは、
新しく若いマリノスの方向性を見せた。

しかし、それでも今季のマリノスは未勝利から脱却できなかった。

攻撃の課題は、常々思っていた、大黒と小野裕二の連携の悪さであった。
俊輔のインフルエンザによる体重減、これによるフィジカルの弱さも重症ではあった。
けれども俊輔の問題は、コンディションが戻るか、彼に変わるメンバーが出ないと、
どうにもならない。
改善できる箇所は、ツートップである。

大黒も小野裕二も中盤からのボールを意識し過ぎており、
お互いの関係の意識が低い。
二人でのワンツー、小野裕二からのクロスボール、何れも効果的ではなかった。

そして、初勝利の神戸戦である。

試合開始直後の大黒への絶妙なクロスは、小野裕二の大きな変化である。
大黒の待ち構えている場所へクロスを上げて、非常に惜しいシュートが放たれている。
これは技術的な問題というよりも、大黒というゴールハンターを小野裕二がどう使うかという事を、
彼の中で整理できたのではないかと思う。

小野本人の意識はわからないが、谷口へのクロスにしても、周囲がよく見え始めている様に思う。
周囲の状況をよく掴み、才能を発揮するという、エリア付近を俯瞰して見えている様に思うのである。
これぞ正に、マリノスの攻撃の軸への成長である。

上記の事に加え、ツートップの関係にも改善が見られている。
ツートップの場合、FW二人で敵を崩す場面が必須だと思うのが持論である。
これがなければ、効果的な攻撃やカウンターは行えない。
良好なツートップの関係があってこそ、中盤もパスやドリブルの選択肢が素早くできる様になる。
大黒がこう動き、小野裕二がこう動くという、それぞれのゴールの嗅覚での動きではなく、
二人でどう動くかという連動性が向上している。呼吸といわれるものである。
これも小野裕二が大黒とコミュニケーションを取っているのだと思う。

最後にもう1つ。
小野裕二のドリブルは、昨季、倒されて止められる事が多かった。
それもファールになる場面は殆どなく、脅威となりえなかった。
倒された後に、審判にファールをアピールする場面を、昨季はよく目にした。

しかし、今の小野裕二はドリブルで守備に二人付かれても、倒れない。
ゴリゴリとドリブルを仕掛ける様は、山瀬功治の様な力強さがある。
そして倒されたら、ファールの判定。
これは大きい。
ファールを与える様な守備をしたら、いいキッカーのいるFKがあるし、
かといっていなしていたら危ない場面を作られる。
身体の使い方、倒れない事への意識は、FWにとって重要度は高い。

こうして見ると、小野裕二のここ最近の成長は大きい。
才能は感じるけれども、そのまま一皮剥けずに、スタメンからベンチへ、そして他チーム、
下のカテゴリへと移籍する者も多い中、この成長を掴んだ小野裕二は素晴らしい。

尤も、神戸戦に於いて、前述の小野裕二のプレーの改善点は重要な所だが、
彼本来のメンタリティが一番効果的であったのは、誰の目にも明らかだっただろう。

試合中、いい感じで来ていたのに失点して、また勝てないのではないかという不安が過ぎった中。
彼は闘志剥き出しのプレーを続け、自身のゴールにも喜ぶ事なく、先輩の手荒い歓迎も眼中になく、
センターサークルへと戻っていく。
「さあ、早くもう1点決めようぜ。そして勝とうぜ。」
という、若き不屈の闘志が、チーム全体へ伝播していた。
それが最も大きい彼の武器である。

彼は、三部練習をしていたらしい。
チームでは食事会を俊輔主導で開き、言いたい事を言い合ったらしい。

初勝利は小野裕二の成長があってこそであったと確信している。



「マヌエル・ルイ・コスタ」
「10番って番号はエースナンバー。
 どんな時もチームに動揺を与えない、どっしりしたプレイのできる人材だけがつける。」

待ちに待った、マリノスの10番(天皇杯 松本山雅戦)

2011-12-23 14:33:40 | 横浜Fマリノス
横浜FC、新潟とJチームを破ってきた松本山雅。
あの3番がいた松本山雅。

松田直樹の追悼試合が真剣勝負で行われる。
あのアウェー柏戦のイメージが残る。

最終節のマリノスの為体では、山雅の闘志溢れるプレーに気圧されるのではないかと、
かなり前から憂慮していた。

そして、試合開始。

「おら、喰ってやるぜ、J1」

という気迫を体現する山雅。

後半勝負を口にする敵将。

序盤にはボンバーがぶち抜かれ、あわやというシーン。

それでもなんとか失点はしのぐマリノス。
前半も半ばになった時、前半で1点取れるかどうかの勝負。
後半勝負をさせては不味い。

再三再四、金井のいる左サイドで駆け引き、攻防が見られる。

点が欲しい。欲しい。欲しい。

そんな時、金井がサイドからクロス。これをアーリアがセンターでトラップミスをする。
しかし、このこぼれ球に素早く反応した小野裕二が蹴り込んで、ゴール。

 1 - 0

得点でマリノスには心の余裕が見え、前からプレスを掛けて素早く攻めてこようとする山雅をいなす事に成功する。

そして後半。
山雅の気持ちの切り替え、選手交代でのシフトチェンジを警戒したい。
後半勝負の山雅だったのだから。

70分 長谷川 アーリアジャスール→森谷賢太郎

得点はまたもやこの男に訪れる。
小野裕二劇場の開演だ。

こぼれ球に走り込んで、勢いよく叩き込んだ。
力強い弾道はゴールに突き刺さる。

 2 - 0

荒れたプレーが見え隠れする両チーム。
運動量にも翳りが見え始める。
今度は森谷のクロスにファーサイドに走り込んでヘディング。

 3 - 0

小野裕二のハットトリック成功!

76分 渡邉千真→谷口博之
84分 兵藤慎剛→松本怜

交代は功を奏したわけではないが、この男は止まらない。

エリア付近でボールをキープした小野裕二。
右サイドを駆け上がる俊輔へ絶妙なパスを出し、
これを冷静に決める。

 4 - 0

俺の想像を超えた展開の圧勝劇。

俊輔がFWと絡めるとこういう展開になる。
FWがちゃんと決められるとこういう展開になる。

勝って兜の緒を締めよ。

なかなか難しい相手ではあった。
だが、ピンチが失点にならなかった所は、見過ごしてはならない。

この後戦う相手は、ピンチを重ねると必ず失点しまう様な相手だからだ。

頂点を目指すのならば、まだまだ続く。
力強く、後押しをして行きたい。

今季を象徴する対戦をお互いにしてしまった(鹿島戦)

2011-12-18 14:05:52 | 横浜Fマリノス
波戸康弘の引退。

最終節。

そして相手は鹿島。

けれど、試合開始から鹿島に押されっぱなし。

失点パターンの右サイドのルーズな守備からエリア内に侵入を許し、失点。

後半に入って、やる気になったのか?という形から攻め立てる。

そして、俊輔のFKから大黒のヘディングゴール。

同点。

しかし、その後が続かずに、ドロー。

前半から後半のパフォーマンスでやっていれば違ったであろうにと思った。

試合終了後。

波戸の引退セレモニーに、目頭が何度も熱くなった。
波戸のチャントが上手く出ず、声が詰まる事も何度もあった。
あの3番もこういう引退させてやりたかったとは、誰もが思った事かもしれない。


そして、和司監督の挨拶に対して、ブーイングがちらほらあった。
しかし、監督の声は信じられない程か細く、心身の正常を疑う程であった。

和司監督の言う、2得点1失点というゲームプランを実現する為に、
この日の様にセットプレーは必須だが、それ以上に求められるのはFWの得点である。

今季、リーグでは大黒が10得点、千真が7得点、小野裕二が4得点。
寂しい数字である。

勿論、FWだけの責任ではないが、先ずはFWは点を奪う事、シュートを打つ事をもっと意識しないとならない。その為に何をするべきかという事も。



第34節 鹿島アントラーズ戦 2011年12月03日 15:33   Kick Off 日産スタジアム

束の間の晴れ間は暗雲漂う空に(川崎戦)

2011-11-28 21:58:59 | 横浜Fマリノス
名古屋に負け、さてモチベーションや如何に。

ACL出場がリーグでは難しくなり、天皇杯優勝への助走としたいこの川崎戦。

フォーメーションが、物議を醸し出している谷口のFW。
そして、良い動きをしている森谷の中盤。

試合開始直後は、川崎の激しいフィジカルコンタクトに怖じ気づくマリノス。

だが、ここから徐々に押し返す。

小椋の守備範囲が広く、調子の良い時に戻っている様に見える。
また、小椋のフィルタリングを後ろがフォローする様子も好調時の様に見える。

ボンバーもセイフティーにクリアしたり、無理に前に繋ごうとせず、
安定感を見せる。

そして、25分までには決定機もある。

ここで得点できればいい。
逆にここで取れなければ後がきつくなる。
こう思った辺りから、一進一退の膠着状態に入る。

前半終了。

後半に入り、すぐ。

川崎の激しいフィジカルコンタクトとをベースにした攻撃にたじろぐマリノス。
オウンゴールから、失点してしまう。

 1 - 0

その後から何とか状況を打開するべく、小野裕二を投入する。

66分 森谷賢太郎→小野裕二

小野裕二は投入直後は持ち前の気迫のこもったドリブルとテクニックで、
一時的に攻撃を見せる。
これは悪くはないのだが、ここから連続性が生まれてこないのが、
なかなか苦しい。

あと一歩が伸びない所でボールをインターセプトできない。
あと少しのスピードと精度が足りず、パスが通らない。

そんな所から、ジュニーニョにゴールを割られる。

 2 - 0

直後にはパンゾーを千真に代える。

79分 小林祐三→渡邉千真

早過ぎるパワープレーに入り、フォーメーションは既に皆無。
攻めても効果的にはならず、シュートにも結びつかずに更に失点。

 3 - 0

最後まで頑張ってシュートなどを放つが、タイムアップ。

惨敗に終わった。


前半の半ばまでは、好調時を思い起こさせるプレーぶりであった。
勿論、それで勝てたかはわからないのは、得点を奪えていないからではある。

しかし、後半にオウンゴールで失点して、皆の脳裏に過ぎったものがあるのだろう。
そこから、川崎の運動量と闘志の前に、打つ術が見つからず。

何をしても小さなミスを生み、ピンチになる。大敗に目を覆うしかない。

今や見慣れた、右SBの前のバイタルエリアからチャンスを作られての失点。

長らく川崎の攻撃を象徴してきた存在のジュニーニョが退団するが、
これを引き立てる脇役になってしまった。


最終節の鹿島戦、天皇杯の松本山雅戦。

リセットボタンはない。

中断する事もできない。

戦わなくてはならない。

特にACLへの最後の望みとも言える天皇杯は、松本山雅は闘志を見せてくるチームであり、
この日の後半のマリノスの様子では、かなり厳しい試合になると確信する。
マツの事も思い起こさせるのも必至である。

日立台での柏戦が想起される。

なんとかこのしつこい暗雲を振り払いたい。



第33節 川崎フロンターレ戦 2011年11月26日 14:03   Kick Off 等々力陸上競技場

2点目が入らない(名古屋戦)

2011-11-20 18:29:08 | 横浜Fマリノス
ACL出場可能圏内と言える3位になる為には絶対勝たなくてはいけない試合。
名古屋にとっては柏が好調を維持している為、こちらも勝たなくてはいけない試合。

しかし、天候は暴風雨。

屋根のある日産スタジアムでさえ、奥にまで吹き込んでくる。

これは難しい戦いになると思った。
肉弾戦になるかもしれないとも思った。


さて、今節の布陣には、皆が驚いた。

谷口のFW起用である。

これには大多数の方が、奇策であるとか、大丈夫なのか不安を口にしていた。

しかし、俺は不思議とポジティブな印象を持っていた。

というのも、谷口のMFは、攻守において、バランスが悪い。
バランサーとしての感覚をもう少し持ち合わせていれば、
中盤は劇的によくなるとさえ思っている。
守備の時でボランチの位置で踏ん張るのか、攻撃の時で速いカウンターであるのか、
遅攻でありボールを繋いでいくのか。
それぞれの場合で、チームの状態と連動したポジショニングになっていない事が多い。

対して、FWは、上がるべき事は少なく、ピンチの時に下がってくれば良い。
バランスをそれ程考えなくてもよく、彼に向いているかもしれないと、
容易に想像ができたからだ。

更に森谷の先日のプレーは明らかにアクセントになっていたのだから、起用しない手はない。

試合は激しい天候の中始まる。

予想していた程の肉弾戦ではなく、パスを繋ぐ事を主体に試合は展開される。

これはいい勝負になるかもしれないと希望を抱き始めた時だ。

右サイドをワンツーで抜かれ、失点した。

 0 - 1

ボランチの右、右SBの前辺りのスペースを上手く使われ、引き出された青山のプレスが掛からず、
綺麗に崩された。
前々からこのエリアで崩されて失点しているのだが、またも同じ様なパターンである。

谷口のFW起用では、ポストプレーからは何度もいい形にはなるが、詰めの部分が甘く、得点にはならない。
次第にそれも警戒され始めるとサイドへ流れて起点を作るなど、1つのオプションとして、アリだと思った。

前半は終了。

後半に入って、マリノスはかなりの時間帯でペースを握る。
たまにピンチもあるが、明らかにマリノスペース。
ボールを回させている名古屋という表現もできるのかもしれないが、
ここで得点すれば、大きいと思わせた後半も半ば。

俊輔の意表を突くFKからゴールが決まる。

 1 - 1

この後もマリノスは攻勢を強めるが、どうしても点が入らない。
痺れを切らして、交代。

83分 森谷賢太郎→小野裕二

小野裕二は投入直後に、ドリブルなどで前線を掻き回すが、得点には至らず。

そして、名古屋のFKである。

今までに何度かあったセットプレーにおいて、マークが少し甘いと思っていたが、
上背のある増川に折り返され、待ち構えていたケネディにゴールを決められてしまう。

 1 - 2

セットプレーが強いという事は、誰もがわかっていた事実だけに、痛い失点だった。

86分 金井貢史→キム クナン
88分 小林祐三→天野貴史

しかし、何れの交代も効果的とは言い難く、試合終了。

マリノスの3位以内はなくなった。

谷口のFW起用は興味深いアイディアではあったし、守備の時に、ボランチの位置まで下がる事で、
守備陣として効果的な事もできる。
使い方次第である。

この日、目に着いたのは、クロスの精度の悪さ、シュート精度の悪さである。
悪天候である事はわかるが、余りにも酷い。

名古屋は、柏ほどに迫力のある強さではなかったし、付け入る隙はあったと思う。
得点直後、失点直後は明らかにこちらがボールを持てる。

まだシーズンを振り返る場合ではない事は重々承知である。

しかし、今のJ1の順位表での得点と失点を見て欲しい。

マリノスの得点数はJ中位クラスの45点だ。
失点数の36点は他チームと比べても遜色はない。

アーリアのFW起用、谷口のFW起用、キムクナンのパワープレー。
何れも得点が少ないからこその施策である。

千真、大黒、小野裕二。
何れも才能を感じるプレーヤーではあると思う。
しかし、彼等を計る物差しは、得点という数字だ。
彼等が結果を出す為には、もっともっとMFに要求しなければならないし、
その代わりに彼等は結果を出さなければならない。



第32節 名古屋グランパスヴァンフォーレ甲府戦 2011年11月19日 14:04   Kick Off 日産スタジアム

見た目の大勝の裏にあるもの(天皇杯栃木戦)

2011-11-19 09:37:55 | 横浜Fマリノス
水沼宏太、本橋卓巳というマリノスと縁がある選手がいる栃木との対戦。

マリノスはまだ本調子とは言えない中で、どう対戦するか。
そして、森谷の初スタメンも注目である。

試合開始から、マリノスはいきなり得点が生まれそうな雰囲気。
だが、早い時間帯に得点しても、今のマリノスではいいイメージが湧かない。

栃木も宏太がチームの中心として反撃もあるが、33分に俊輔のCKから、大黒のゴール!

 1 - 0

いい時間帯に先制した事で、かなり落ち着きが生まれる。
ここの所、攻め急ぎ焦る傾向のあるマリノスとしては、いい試合展開である。

後半になって、危ない場面もあるが、飯倉のスーパーセービングが復活し、
これを防ぐ。

すると、栃木はペースダウンをして、マリノスのペース。

兵藤の二度目の決定的シュートのこぼれ球を大黒が押し込む。

 2 - 0

試合終了間際には、俊輔の技ありFKで追加点。

 3 - 0

スコア的には大差での勝利を収めた。

試合終了後には、宏太と本橋へコールが送られた。
宏太はこれについてコメントしていた。
気付いてはいたが、握手の最中で、その後にコールは終わってしまって挨拶するタイミングを逸してしまったとの事だった。

しかし、チームの全体的内容としてはそれ程いいものではなかった。
中澤とパンゾーの不安定な守備ぶりは、以前より改善されていたが、未だいい時には戻っていない。
どういう事かと言うと、調子のいい時のクリアは、上手く攻撃への第一歩になったり、
攻撃する選手へのパスがスムーズである。
しかし、今のマリノスはこれが上手くいっていない。
これは2人だけの問題ではないが、余裕を持った対処が行えていないのである。
かと言って、セイフティーファーストで、クリアする事にも一瞬の迷いがある。

試合の早い時間帯の事である。
最終ラインでボールが回る時に、金井が早く上がりすぎていてボールの出し所がなくなっている事を中澤が金井へ注意していた。
つまり、金井が早く攻撃したくて上がってしまうと、最終ラインからのパスコースが限られてしまうという事である。

マイボールであるのに、何故か攻撃を急いで、拙攻になっているのである。
攻撃を急ぐ事が効果的であるならば、スピードアップは必要ではある。
しかし、奪ったら常に早く攻撃しているのでは、単調になる。

この辺りに、最近の不安定な守備陣が悩まされている気がする。

それでも、この結果を得られたのはいくつかのポイントがある。

ミスはまだまだあるし、ボールを奪われてしまう場面もあった俊輔だが、彼のCKとFKから2得点が生まれている。今季、セットプレーの練習をしていない様な不味い場面ばかりが思い出されるが、この時期にきての好材料ではある。

次に、飯倉のセービングが復活してきている。
キックミスはあったが、復調なので今シーズン最後へ向けて、ますます好プレーを望む。

最後に、森谷である。
俊輔との連携はまだまだ熟成の余地があるが、彼の前への思い切りの良い動きは、今のマリノスの攻撃陣のいいアクセントになっている。
谷口も悪くはないのだが、停滞気味の中盤において、アーリアの他にオプションがあるのは大きい。

次は、新潟を破った、山雅との対戦。
富山であるそうだ。

なかなか色々な思いが過ぎるが、儀式としての追悼試合ではなく、真剣勝負での追悼が行える事は、
あの3番も喜んでいると思う。

でも、柏戦の様に、その思いだけではなく、1つ冷静に戦う必要はある。

山雅に失うものなんてない。



天皇杯 3回戦 栃木SC戦 2011年11月16日 19:01  Kick Off ニッパツ三ツ沢球技場

次へ、とにかく次へ(甲府戦)

2011-11-06 11:30:34 | 横浜Fマリノス
降格ラインギリギリ下の甲府。
ACL出場ラインギリギリ下のマリノス。
何れも、内容よりも勝ち点が求められる展開。

マリノスのFWにはアーリアが入り、ベンチに森谷が入る所が変わった点。

試合は開始早々からバタバタとする。
ボンバーの立て続けのミスに、また安定しない試合展開かと不安を煽られる。
それでも、10分には大黒のシュートなどもある。

前半の攻撃陣は、大黒の裏を狙う動きと、バイタルエリアで敵守備の間に入るポジショニングで、
敵の守備陣を揺さぶる動きが目を引く。
俊輔も機を見て、下がったり、上がったりと連動性は悪くはなかった。
ただ、まだまだ俊輔らしくないミスも多く、調子を次の時までに上げていて欲しい。
また、シュートまで行く場面も多くはなく、次のチャンスで得点に結びつく様な決定的場面は少なかった。


守備陣は課題が多い。
ボンバーのポジショニングの悪さが一つ目。
ヘディングの目測を誤る事数回で、失点していてもおかしくなかった。
二つ目は、小椋のプレスの後ろをフォローする動きが緩慢で、連動していない事。
小椋が奪いに行くのであれば、ラインを上げなければならないが、何かを怖がっている様に見える。

23分にあった、中澤のセイフティーファーストに躊躇し、敵に決定打を浴びたシーンなど、
肝を冷やした場面もあった。

それでも、失点しなかったのは敵の精度に助けられたと言って良い。
そんな守備陣でも、マイクのシュートをゼロに抑えられたのは良かった。

甲府のボランチの周囲でアーリアが動き回る事で、フリーになる場面が多く、
これが敵のカウンターを容易にさせない事は、前半の唯一の良かった点である。


こんな内容で、後半どうするか。

後半に入ると、試合展開はマリノスペースに見える。
ボールのキープはマリノスで、攻撃を仕掛け続ける。
しかし、甲府はカウンターを得意としているチーム。
マリノスは何か漫然と攻撃を仕掛けている様に見える。何か違った事をしなければ、得点はありえない。

そんな時、甲府が交代をしてくる。

65分 柏 好文→松橋 優

この2分後には、ボンバーが溜まらずイエローを貰う。
エリアギリギリ外のFKを与える。
これをこぼれた所で待ち構えていたのは、マイク。

 1 - 0

ついに拮抗が崩れた。
この直後に交代を準備。

70分 谷口博之→小野裕二
70分 長谷川 アーリアジャスール→森谷賢太郎

これで攻撃に変化は表れるが、決定的チャンスまでにはいかない。

甲府はここで、この1点を守りに入る。

75分 井澤 惇→伊東輝悦
81分 津田琢磨→小林久晃

マリノスは、パワープレーに入る。栗原をトップに上げたままにする。
そしてフォーメーションもこれに合わせる。

84分 金井貢史→青山直晃

この時、ダニエルのマークが緩くなった大黒へ、俊輔からのクロス。
これをヘディングで叩き込み、同点。

 1 - 1

ここで甲府のプランは崩れた。
そして更にマリノスは得点を生み出す。
敵DFのダニエルのボールを小野裕二と栗原でゴールライン際で奪い、
ボールを戻す。
後ろから走り込んできた森谷が流し込んで逆転。

 1 - 2

試合終了。
マリノスは、なんとか勝利した。

しかし、首位柏の勝利により、優勝は数字的にもなくなった。

途中投入した小野裕二、森谷が点に絡んだ事は、選手を前向きにさせるだろう。
和司監督としても采配が当たった事で、前向きになれるとは思う。

ボンバーの次節累積で欠場も、この日の不安定ぶりでは青山に期待した方が、
今はいいのかもしれない。

だが、漂う守備の不安定感はまだ拭えない。

結果を求めた試合だったから、内容についてネガティブになっても仕方ないのかもしれない。

今は、とにかく次へ。



第31節 ヴァンフォーレ甲府戦 2011年11月03日 14:04   Kick Off 山梨中銀スタジアム

浦和の残留争い劇場(浦和戦)

2011-10-23 23:39:00 | 横浜Fマリノス
降格圏内の浦和は、監督までも解任し、ユースの監督である堀を急遽監督に据えた。

マリノスは、なかなか取り戻せない形をどうするか。

優勝は本当にここで勝たなければならない。
結果によっては優勝争いから2歩も後退してしまう。

さて、試合開始。
浦和の選手達はかなりハードなフィジカルコンタクトと闘志を全面に出して、
襲いかかってくる。
マリノスはこれに対して、競りながらも何とかいなす。

浦和の攻撃を凌いで、俊輔からサイドに走る千真へロングフィードが出る。
千真はそのまま走り抜け、クロスを上げるか?という所で、中央へと切り込む。
浦和の守備陣も必死に戻った為、これをブロックされる。
しかし、このこぼれ球を大黒がシュート。敵に当たるも、更にシュートを打ち、
開始4分で得点。

 1 - 0

この開始早々の得点というものは非常に以降のゲーム展開が難しい。
前半30分ぐらいの得点であれば、ある程度カウンター狙いでもよい。
守備に重点を置く事で構わないだろう。指示が無くても自然とそうなる。

しかし、開始早々であると、前半の時間を殆ど守るというのは、非常にストレスがかかるし、
経験値も必要になってくる。

また、マリノスは今季、この開始早々の得点に余りいいイメージがない。

だからこそ、前半の20分ぐらいまでに追加点があると、非常に楽になる。

そう考えていた。

しかし、28分辺りから、守勢一辺倒になる。
俊輔も後方にポジションを取り、守るので精一杯になる。

この俊輔が下がってくるのは、試合でのチーム状況がよくない時によく見る。

前半は、浦和の攻撃練習、マリノスの守備練習の様でさえあった。

千真は攻守によく走り、運動量の多いプレーは、かなり中盤を助けていた。

また、パンゾーの守備がヘディングにしても、ボール奪取にしてもかなり改善されていた。

小椋と栗原のイージーミスが試合開始直後辺りはあったが、それも途中からはなくなった。

この様な形で前半が終わる。

前半を1-0で凌いだのはいい。
後半にどう繋げるかが大事。

後半の開始早々の事だった。

クロスへの対応する所で、パンゾーが相手FWを倒してPKを献上する。
何とも微妙な判定だったが、これもサッカー、仕方がない。
それにまだ失点したわけじゃない。

シュートは一度、飯倉が止めるが、弾いた所を詰められて、失点。

 1 - 1

ここで、千真から小野裕二へ交代。
これは予想したもので、時間が若干早かったが失点していたので仕方がないし、
納得できるものだった。

投入当初はいいものの、バランスがおかしくなってくる。
上がったパンゾーの裏へ何度もボールを出される。
先程まで、ボールへちゃんと競っていたのが、浦和のハードなフィジカルコンタクトに怖じ気づいてしまう。
ヘディングにも競る形が見えず、攻撃となってもボールホルダーをフォローする動きがない。

カウンター気味にセットプレーを早く始めた浦和。
守備陣形が整っていないマリノスは、梅崎のドリブルに対処できず、シュートを打たれる。

 1 - 2

痛恨の失点。
時間はまだある。どうするか。

75分 谷口博之→キム クナン

キムクナンの投入から、セットプレーのチャンスの山が築かれる。
しかし、一向に得点の気配がない。

最後には栗原を上げて、波戸を下げて青山を最終ラインに。

87分 波戸康広→青山直晃

それでも、追い付く事もできず、試合終了。

他の優勝争いしているチームが勝っている為、優勝は現実的ではなくなってしまった。

浦和劇場に、助演マリノス、会場は日産スタジアムという、情けない内容と結果には、
ブーイングする価値もないと感じてしまった。

さて、一番現実的な打開策であったのは、この様な試合の時に、先ずはあれだけのセットプレーのチャンスがありながら、
1点も取れない現実である。直接FKが22本、CKが8本もある。
俊輔という高精度のキッカーに、ヘディングが強い選手もボンバー、栗原、谷口、と揃っている。
今季、本当にセットプレーからの得点のイメージがない。
単純に放り込めば点が取れるものではないが、練習さえすれば、効果はある筈。
つまり、誰を囮にして、誰をニアに走り込ませ、誰がファーで待つのか。
そういう戦術訓練は必須な筈だ。それが全く見えないのは、非常に残念である。


前半の前半は、浦和の激しいチャージ、レフリーの微妙な判定にも我慢をして、対応していた様に思う。
しかし、俊輔が中盤前目から下がってきてからおかしくなってしまった。
と言っても、これは俊輔が悪いのではない。

かつて、俊輔がボールを欲しがって下がってきてしまい、ゲームを悪くしているという事を述べる方が結構いた。

だが、これは違うだろう。
俊輔は味方がボールを前に運んでくれるのをひたすら待っていればいいわけではない。
だから、ボールを前に運ぶ為に、彼が下がり、前への推進力をパスで生み出そうとするのだろう。
けれど、周囲は俊輔のこの動きを理解していない様に思う。
俊輔が下がらなければ、相手の攻撃をいなせないし、守備にも不安を抱えてしまう事に問題があるのだ。
つまり、俊輔が下がっているのであれば、誰かが上がる準備をしていなければならない。
しかし、それがない。


だが、この試合において、戦術的な事を様々に言っても仕方がないとも思う。

何故なら、「残留してやる」という浦和相手に、受けて立ち、気圧されてしまったのだから。

そして、一度失った自信を完全に取り戻すのは、非常に難しい。

こういう時に何をやるか。ピンチはチャンス。来季も和司監督になるとの情報だから、
投げ出さずに頑張るしかない。



第30節 浦和レッズ戦 2011年10月22日 14:04   Kick Off 日産スタジアム

完成度の差、未だ埋まらず(広島戦)

2011-10-17 18:55:41 | 横浜Fマリノス
惨敗続きのリーグ戦。
ナビスコも川崎に負けたものの上へ上がったが、鹿島に敗戦。
天皇杯でカマタマーレ讃岐には勝利したが、
これも俊輔がいなかったら・・・という展開であった。

最近、苦しい戦いばかり。

そして、あまり相性のいいとは言えない広島が相手。
パスワークに苦しむ展開は予想される。

スタメンには、天野が出場。
それ以外は特に目新しいものはない。

但し、ベンチに健太と俊輔がいる。
これがどういう意図なのか理解できなかった。
勝っていたら健太、負けていたら俊輔という采配も推測はできたが、
それにしても同タイプの選手二人をベンチに置くのは効率がいいとは思えない。
と言っても、定型の交代は、FW二枚と他に誰かというもの。FWは、キムクナンと今節なら千真か。
何れにしてもあまり意味がある様には思えなかった。

さて、試合開始。

広島はパスワークでマリノス守備陣を攪乱する。
しかし、この日のマリノスの守備陣は、かつて見慣れた守備を行う。

中盤でフィルタリングをし、最終ラインで取る、だとか。
取れる時は、中盤でもボールを奪う。
ハイボールには必ず競る。

見ていて、自信を取り戻した守備をしている様で、少し安心をした。
攻撃と守備において、お互いにチャンスがありピンチがある。
互角の戦いと思えた。

ただ、マリノスのシュート数の少なさは、攻撃が機能しているとは言い難い。
金井のハンドになってしまったが、裏へ抜けて、GKとの一対一の決定機は作っている。
これは計算はされていない筈だ。

兵藤の前への推進力が目について、ツートップとの細かいパス交換は、即興性があって、面白い。

前半はとにかく、守備のリズムが戻ってきており、これは大きいと思った。
ただし、これだけでは勝てない。得点を奪わない事には。

後半になっても、お互いに交代はなく、時計の針は進む。

痺れを切らした、和司監督は、俊輔を投入した。

63分 天野貴史→中村俊輔

この天野を下げる選択には、少々疑問を感じていた。
その理由は後ほど。

俊輔が出た事で、やはりボールキープ率は上がり、
攻撃的になる。

そして、75分。

俊輔が狭い所を高精度の縦パスを兵藤に通す。
兵藤はサイドに開いている、パンゾーにパス。
クロスを上げると、兵藤のヘディングでゴール。
後に、大黒に当たって入っている事から、大黒のゴールと記録は訂正される。

 1 - 0

待望の先制点だった。

あとは、2点目を取るか、これを守りきるか。
しかし、その様な意図をピッチからは感じなかった。
試合が中二日のマリノスと、中六日の広島では俄然、運動量に差が出て来た。

そして広島お得意のパスワークを必死に堰き止めるマリノス守備陣。

シュート精度の低さに助けられている場面で、ムジリ登場。

アウェーで、このムジリに突き放される3点目を喰らった事を思い出す。
運動量が少ないが、決定的な事をやるこの選手の使い方が、
ペトロビッチは上手い。
そして今節も彼にゴールを決められてしまう。

しかし、寿人は抜け出した所で、わかっていて後ろにいるムジリにバックパスをした。
そして精度の高いシュート。

 1 - 1

マリノス必死の守備は決壊。
それは、数人の選手がピッチに倒れ込んでしまった事からもわかる。

その後になって、和司監督は交代をする。

88分 大黒将志→渡邉千真
90+2 小椋祥平→キム クナン

小椋については、怪我という事での交代だった。

タイムアップ。

トーナメントと言って良いリーグ戦をドローで終えた。
誰でもガックリ来るのはわかる。

試合後、倒れ込むのは理解できる。
しかし、試合中に失点したからと言って、倒れ込んでしまうのは、少し情けない。
センターサークルへボールをセットしに走りに行く選手はいなかった。
それ程までに、追い詰められて、焦っていたのかもしれない。
だけれど、それじゃ駄目なのだ。

さて、試合について2点、考察がある。

まずは、攻撃だ。
そして、シュート数の少なさだ。
これは攻めてはいても、シュートまで行けていない事が沢山あった。
また、小野裕二は後半、持ち味の思い切りの良さがなくなり、
エリア内であろう事か迷ってしまった。

この日の得点シーンの時の俊輔のプレーにヒントがある。

俊輔はバイタルエリア中央付近でボールを持っていた。
パスコースは、フリーでサイドに開いているパンゾーと、エリア中央にいる兵藤。
無難な選択は、パンゾーへのパスで、ここからクロスを上げさせる。
だが、ここで兵藤へ強くて速いグラウンダーのパスを出した。
こうする事で、広島守備陣の集中は一時的に中央に一度集まる。
そこで兵藤は、フリーになっているパンゾーへ出す。
当然、パンゾーは好きにクロスを上げられる。
広島守備陣は中央への集中から一度サイドに行くので、兵藤のマークが緩くなる。
こうして、兵藤はヘディングをして、大黒のゴールを呼び込んだ。

こういう、相手の裏を掻くプレーが、どこかで必要なのだ。
特にこれを小野裕二に求めたい。
同じ様な形で仕掛けるのではなく、相手の裏を掻く臍曲がりな部分を持って欲しい。
そうすれば、もっと得点が増える様に思う。


次は、天野の交代である。

天野は、パンゾーの前でウィングバックの役目もしていた。
彼の運動量は多いので、前線にも顔を出せば、最終ラインでパンゾーのフォローにも走った。
最近、失点シーンで多いのが、この右サイドとバイタルエリア付近を好きに使われている場面だ。
ここを天野がケアをしていたから、守備も機能していた様に思う。

だが、俊輔を出す為に、これを止めてしまった。
俊輔を出す事を否定しているわけじゃないが、この役目を誰かがやらなければならなかった。

また、広島とはコンディションの差がある為、運動量はどうしても不利である事は、
試合前からわかっていた事である。

優位に省エネでゲームを進めていたわけではないのだ。

こうすると、失点は必然だったかもしれないと思えてしまう。



和司監督のこの日の采配であるならば、2点取らなければならなかった。
しかし、俊輔も完全復活ではなく、相手もJFLではなく、広島だ。
俊輔無双が簡単にできるわけではないだろう。

そう考えると、非常に残念だが、当然の結果としか思えなくなる。

しかし、俺達はまだ何も失ってもいないし、何も手に入れてもいない。
やれる事をやるしかない。



第29節 サンフレッチェ広島戦 2011年10月15日 15:04   Kick Off 日産スタジアム

俊輔の絶大な力量(天皇杯カマタマーレ戦)

2011-10-13 22:03:03 | 横浜Fマリノス
横浜のはなまるうどんで、カマタマの中盛りを食べてから行った。
三ツ沢には、1時間前ぐらいについた。

着く前からツイッターでは、観客が少ないとの情報を得ていた。

しかし、実際に席を取ってみてその少なさに唖然とした。

もう、この世の終末さえ感じる、その寂寞とした様相。後に発表された観客数は3000人に満たなかった。

それでも、ウォーミングアップの哲也がピッチに入って来たら、声をいつもより張り上げた。

そう、ここから始まる!との強い気持ちを持って。

ウォーミングアップ時には、普通、選手のチャントを歌う。
小椋の井原正巳のを継承したチャントこそ歌われたが、その他は通常歌われているものが、
省略されて短いものだった。

天皇杯の初戦は、市船戦やザスパ戦などの苦戦や敗戦が記憶に強く残っている。
失うものがない相手に、受けて立ってしまう試合は、なかなか難しいものである。

さて、試合が始まってみると、面白い布陣であった。

千真のワントップ。
2列目に、小野裕二、兵藤、谷口。
3列目のボランチに、小椋、健太。
最終ラインに、波戸、ボンバー、青山、パンゾー。
GKが、久しぶりの哲也。

かなり激しいフィジカルコンタクトで臨んでくるカマタマーレ。
これに、なんとか対処しながらも、15分ぐらいまでは膠着していた。

しかし、最終ラインを抜かれ、GKとの一対一を作られる。
これは哲也がナイスセーブで凌ぐも、相手を勢いづかせる。

確実に「やれる!」とカマタマーレに思わせた。
そして、マリノスの選手達は怪我を恐れているのか?と思う程に、
腰の引けた状態で一対一の勝負をしない酷い有様。

前半も後半に差し掛かった頃、小椋が機転を効かせる。

小椋が下がり、3バックを形成。

SBを若干上げて、最終ラインでのパスコースを作る。

この辺りから、劣勢を少し押し戻す展開になるが、
正直カマタマーレの激しいフィジカルコンタクトを交わしているに過ぎない状況だった。

前半終了近くになってからは、多少、マリノスの攻撃も見えた。

ハーフタイムに入る所で、ゴール裏やバックスタンドからは、ブーイングが響く。

後半になって、どうするか。

千真と小野裕二のツートップ。
健太をトップ下にし、谷口をボランチ気味にする配置転換。
見慣れたダイヤ型の4-4-2。

カマタマーレの激しいチャージもトーンダウンしていたし、
前半にやっていた小椋を含む3バックを状況に応じて形成。
更にサイドからの攻撃を強め、マリノスの攻撃一辺倒になる。
何度も、小野裕二が左サイドで相手DFを股抜きをして、チャンスを量産。
惜しいシュートの連続。
あと、そこで押し込めば、相手DFがいなければ、という展開。
CK、クリアを拾っての攻撃の連続で、カマタマーレは疲労しても仕方ないだろうと思った。
後半の55分過ぎから、65分前後まで、カマタマーレの攻撃は皆無だった。
それ程圧倒的であったが、得点が奪えない。

75分 渡邉 千真→大黒 将志

そんな後である。カウンター気味に守備が整わない時に、FKを蹴られて中からファーに流されて、
そこで待ち構えていたフリーの選手に蹴り込まれた。

 0 - 1

この、アーリー気味なクロスからファーサイドのバイタルエリアが空いての失点も、
もう見慣れてしまったシーンである。
その事を悔やんでも悔やみきれないが、今は、何とか勝つ時。

失点直後、俊輔登場。

79分 狩野 健太→中村 俊輔

すると、天下無双の動きを見せる、俊輔。

マリノスの選手とでさえ歴然とした力の差を見せる。
それは単純にテクニックという問題ではない。

あの状況での落ち着いたパスの配球をした事である。
復帰戦、途中投入でも、高精度のパスはマリノスを全く別のチームへと変えてしまった。
その落ち着いたプレーぶりに、周囲のつまらないミスが魔法の様になくなる。
マリノス陣から不安が消える。

数人に囲まれても味方が動くのを待ち、ボールをキープ。
敵選手が俊輔に近づく事も許されない結界を張られた様な状況。
それで更に効果的なパスを出して、確実にリズムを作り出す。

ここ最近の課題であった攻撃の仕方を、俊輔はプレーで味方に確実に思い出させた。

その所で、SBの波戸を交代する。

83分 波戸 康広→キム クナン

終了間際に訪れた、怒濤の攻撃。

86分 兵藤 慎剛
88分 谷口 博之
90+3 大黒 将志

息をも吐かせぬ3得点。
同点、逆転、追加点だった。

会場にいた誰もが、思った事であろう。

「やっぱりアイツは違う」

そう、俊輔一人で、ジャイアントキリングの夢を木っ端微塵に打ち砕いた。
目の前のワールドクラスに震撼した。


さて、今回は、狩野健太について、少し書いておきたい。
前半、ボランチに配置された時に、思った事がある。
効果的な縦パスを入れられていないのである。
遠藤ヤットや、中村憲剛の様な、機を見た縦パスをFWに入れる様なプレーをして欲しかった。
勿論、その為には、FWにその様な動きを要求する必要がある。
しかし、それは彼にはできなかった。非常に残念ではある。

ただ、後半になって、トップ下になってからは、それなりの活躍はしたと思う。
だが、得点を奪える様な、攻撃を牽引をできなかったのは、非常に厳しい。
ツイッターではレンタル案なども出ていたが、結構いい考えかもしれない。
場所、雰囲気を変えて心機一転させた方がいい気がする。
試合経験がもっと必要かもしれないし、俊輔から学ぶという話しも聞かないからだ。


とにかく、天皇杯は、こういう明らかに格下と言われる相手に確実に勝たないといけない試合がある。
こういう試合内容はある意味、天皇杯の醍醐味である。




天皇杯 2回戦 カマタマーレ讃岐戦 2011年10月12日 19:00  Kick Off ニッパツ三ツ沢球技場

死闘という記憶のみが残る(ナビ鹿島戦)

2011-10-06 15:32:48 | 横浜Fマリノス
何れも勝利から遠ざかっているチーム同士の戦い。
調子については言う必要はない程である。

マリノスは、国立の鹿島戦、第7節の時の様に必勝態勢で臨んで是非浮上のきっかけとしたい所。
アーリアに代えて、天野を起用。
2トップは小野裕二と千真。
代表で不在の栗原のCBは青山が務める。

鹿島もリーグ優勝はほぼ不可能と言えるだけに、ナビスコというタイトルは獲りたい筈である。

今回、事情があって、TV観戦であった。
そして、雨の影響で中継が途切れ、開始早々の得点はリプレイで見た。

飯倉のGKは、鹿島の最終ラインへ。
千真がこれに必死に走り、中田浩二と競る様な形に。
ここで敵GKへ任せようという所で、中田浩二の頭に当たってしまい、ゴール。

 0 - 1

雨の影響もあるが、ここは千真のダッシュを褒めたい。
千真が背後にいなければ、もっと余裕を持って対処できただろうからだ。

その後も、綺麗な3ラインを築き、敵の攻撃をいなす。
今度は、柴崎が不用意なバックパス、このパスに反応したのは、千真。
ここでまた中田浩二とのマッチアップがあったが、千真を倒して、PKの判定。

千真のPKは記憶にないが、勇気あるど真ん中に決める。

 0 - 2

開始11分で既にこの点差。
難しい展開である。
勿論、優勢なのだが、これを守りきるのは残り時間が余りにもありすぎる。
ある程度守って、カウンターに徹する形で、一進一退の攻防を続け、前半は終える。

後半になって、鹿島は遠藤に代えて、田代を投入。
マリノスは交代なし。

後半すぐに、FKのピンチ。
大迫にこぼれ球を拾われ、興梠に反転シュートを打たれる。

 1 - 2

プレスが若干甘かったが、これは相手を褒めるべき失点だったかもしれない。
そして、以下の交代が行われる。

63分 小野裕二→キム クナン
71分 渡邉千真→大黒将志

このFW二人の交代はお決まりの様だが、その実何を意味しているのかわからない。
小野裕二のキープ力は効果的であったし、キムクナン投入でそれ程効果があった事がない。
また、小野裕二のドリブルは相手に脅威を与えていたし、千真は2得点に絡んでいる。
更に、キムクナンを投入する事に意味を持たせるなら、準備をしてからにして欲しい。
これでは、時間がきたら投入される様なキムクナンも可哀想だ。

残念なのはこの失点と交代により、マリノスは様子がおかしくなってしまう事だ。
後半の半ばに、大迫のバイタルエリアでのドリブルを誰も止めず、普通にシュートを打たれて決められてしまう。
このドリブルは特に切れ味鋭いものには見えず、それに対してマリノスは各選手がポジションにはいるのだが、誰も詰めない。

 2 - 2

後半はよくない雰囲気のまま終わる。

そして延長戦。
豪雨の中の死闘と言える試合展開で、撃ち合い、気持ちだけで走る感じが、
両選手の表情から読み取れる。
しかし、何れも得点とはならずに延長後半。

天野に代えて松本翔を投入し、前線での攻撃活性化を狙うが、
あまり効果的とは言えず。

左サイドからのアーリークロスに田代に合わされて、失点。

 3 - 2

最後の最後に谷口の惜しいシュートもあったが、試合終了。

これで、今季のナビスコカップは終わった。

キャプテン7番は泣いた。

神様からのプレゼントとも言える、2得点を活かせなかった。

ここで勝つ事で、自信を取り戻す萌芽にして欲しかった。
しかし、2失点をしている。
特に2失点目が痛い。あの場面で誰もボール奪取に行かず、シュートを打たれている。

交代で選手の意識も変われば、ゲーム展開も変えられるが、
それがこれほど意味不明であっては、選手の頑張りも報われない。
何故、決まり切った様に、時間差はあれど、FWの二枚替えなのだろうか。
それで効果的だった事は数少ないのだが、何故か拘っている様に見える。
和司監督は、決定力の差と試合後に言っているが、そうではないだろう。
一番に来るのは、90分で2失点している事だ。
これで勝てるのは、ガンバぐらいで、チームカラーが全く異なるし、
マリノスはそういうサッカーを指向して来たわけではない筈だ。

また、アーリアを何故外したのかも、現時点では不明だ。
一部の噂では、怪我との情報も聞いたが。


とにかく結果的に、過密日程から少し解放される。

守備は今回に限って120分でだが、3失点している。
守備の崩壊の修繕はまだされていないと言って良い。

前半の前半は、しっかりとした守備を形成していた。
あれを、90分通して、必要な時に出来る様にしたい。

今は、チーム全体で、もう一度、基本からやり直す事だ。

そして最後に。
今回中継をされたフジテレビTWOについて。
有料放送であれだけ試合中継が途切れているのはどういう事なのか。
アナウンサーは、鹿島とマリノスの不調ぶりを強調する言い回しを繰り返し、
何れのサポーターにも不快極まりない。何を考えているのか、理解不能。
スポーツ実況は辞去して頂きたい。あなたには向いていない。
あとは、カメラのスイッチング。何をどの場面で映すか、試合の状況を把握できていない。
カメラのスイッチング練習を実際の放送で試すな。




ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 鹿島アントラーズ戦 2011年10月05日 19:00  Kick Off 県立カシマサッカースタジアム