阪神間で暮らす

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   「共謀罪」 音楽教室が該当?キノコ採りも?

2017-04-22 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる。


  「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 04/22(土)

*****
「共謀罪」適用範囲で応酬 音楽教室が該当?キノコ採りも?  【東京新聞】

 犯罪の合意を処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案は十九日、衆院法務委員会で本格的な質疑が始まった。政府・与党は東京五輪・パラリンピックを控えてテロ対策として法整備の必要性を強調。民進、共産両党は、対象となる「組織的犯罪集団」や対象犯罪の曖昧さを追及し、「一般市民も処罰される可能性がある」などと廃案を求めた。 (土門哲雄)

 民進党の枝野幸男氏は、共謀罪の対象犯罪に著作権法違反(著作権侵害)が含まれていることを疑問視。日本音楽著作権協会(JASRAC)がピアノ教室などの演奏に著作権料を課そうとしている問題に触れ、音楽教室の人たちが「組織的犯罪集団」に当てはまりかねないと指摘した。

 法務省の林真琴刑事局長が「著作権法違反という犯罪行為を行うために集まっていることを立証できなければ、共同目的が犯罪実行にある(組織的犯罪集団)とは言えない」と説明したのに対し、枝野氏は「そんなこと、条文のどこに書いてあるのか。明らかに法の欠陥だ」と述べた。

 また同党の山尾志桜里(しおり)氏は、対象犯罪に含まれた森林法違反を巡って追及。「保安林区域内の立木、竹、キノコなどの窃盗は、組織的犯罪集団の資金を得るために想定される」(十七日の衆院決算行政監視委での金田勝年法相の答弁)とした一方で、海産物が対象外とされたことや、墳墓発掘死体損壊なども対象犯罪とされたことを挙げ、「これを取り締まることでなぜテロが予防できるのか」とただした。

 林氏は「組織的犯罪集団が現実的に行う可能性がある犯罪を選んでいる」と答えたが、山尾氏は「リアリティーのないテロ対策より、現実味のある効果的な対策が必要だ」と訴えた。

 前回十四日の法務委で法案の趣旨説明を終えたのを受け、十九日からが本格質疑となり、法案採決の目安となる審議時間の対象になる。

<共謀罪> 日本が2000年に署名した国際組織犯罪防止条約は「重大犯罪の合意」などを犯罪化するよう求めた。これを根拠に政府は03~05年、共謀罪を新設する組織犯罪処罰法改正案を3度にわたって国会に提出。適用対象が曖昧で、600以上の犯罪を実行前に処罰できるようになるとして批判が強まり、いずれも廃案となった。政府は適用対象を「組織的犯罪集団」と定め、現場の下見など犯罪の「準備行為」を要件に加えた改正案を今国会に提出した。
*****

 コーラスクラブや吹奏楽団はみな共謀罪対象で山でキノコを採ろうと相談したら共謀罪。
 そのためにコーラス部のメンバーや山里の婦人会の集会などに盗聴器を付け資金源に成っていないか、楽譜をコピーして使っていないかをスパイする。
 劇団も台本をコピーして使ってないか内通者を探し、個人の生活の中に首を突っ込んでくる。
 


*****
小売りが証明 アベノミクス幻想

 ★首相・安倍晋三は19日、自民党老舗派閥・宏池会のパーティーに出席した。同派会長・外相・岸田文雄が「『安倍時代』の後に何をするのかを今から考えておかなければならない」と「ポスト安倍」を意識した発言をすると、すかさず「もうしばらく我慢していただきたい」とけん制した。党内1強支配ともいわれる安倍政権だが、安倍政治に対しては「強引」「戦前回帰」など批判も多い。また森友学園疑惑のように、権力とその周辺だけが恩恵にあずかれるような側近政治が横行しているとの指摘もある。

 ★さてその「安倍時代の後」だが、安倍時代自体を否定する動きが、アベノミクスを期待した財界から沸き起こった。「デフレからの脱却」や原材料の高騰など新年度からの値上げラッシュの中、セブン-イレブンやイオンなど流通業界は軒並み値下げを始めた。イオン社長・岡田元也は「脱デフレは大いなるイリュージョン(幻想)だった。当時の政府やマスコミもあったかもしれないが、いわゆる“値上げどう喝”。これに屈した」と言い切った。

 ★デフレからの脱却を政府やマスコミにはやし立てられたものの、消費者の節約志向は安いものを探し求め、それに伴い小売りの消費は低迷という悪循環に。家庭の出費は12カ月連続でマイナス。アベノミクスを粉飾するために景気の良い数字ばかりを探し出し羅列するものの、富裕層の消費は拡大したとしても、生活用品を扱うスーパーなど消費動向に敏感な小売りは、早々に政府のウソを見破ったということだ。アベノミクスの幻想はマスコミや野党ではなく、現場のマーケットが示した。イリュージョンは続くのか。
*****

 末端の庶民の感覚から言えばアベノミクスはただの嘘っぱち、富裕層は儲かったらしいが。
 ただ金持ちって結構ケチなんだよね、あきれるくらいに。
 


*****
ミサイル対策急ぐ政府 サイトに避難方法/自治体向け説明会  【朝日新聞】

北朝鮮情勢…防衛強化加速も

 政府は21日、弾道ミサイル攻撃を受けた際の避難方法を国民に周知するため、内閣官房のホームページに掲載した。同日には都道府県の危機管理担当者を集めて説明会も開催。北朝鮮情勢をめぐる不安の高まりを背景に、政府・自民党が力を入れる弾道ミサイル防衛(BMD)の強化も加速しそうだ。

 菅義偉官房長官は21日の記者会見冒頭、ミサイル落下時の対応策を「国民保護ポータルサイト」に掲載したと発表。菅氏は「国民が高い関心を持っていることを踏まえ、身を守るためとるべき行動をまとめた」と説明した。

 今回掲載された「弾道ミサイル落下時の行動について」では、着弾の可能性がある場合、頑丈な建物や地下街に避難し、建物がない場所では物陰に隠れて地面に伏せるよう要請。屋内にいる時は、窓から離れることを求めている。

 政府は最近、緊迫度の高い情報発信を続けている。外務省は在韓邦人向けに注意を促す海外安全情報を発表。安倍晋三首相は国会で、北朝鮮がサリンを弾頭に装着して攻撃できる可能性に言及した。

 政府が危機感を強めたのが、北朝鮮が3月6日にほぼ同時に発射した弾道ミサイル4発だ。北朝鮮西岸の東倉里付近から1千キロ飛行し、3発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。1千キロの半径上には、米軍岩国基地(山口県)がほぼ重なる。日本政府は「ミサイルの精度は相当高まっている」(防衛省幹部)という見方を強めた。

 住民と向き合う自治体も不安を募らせている。

 21日に都内で開かれた都道府県担当者向けの説明会。質疑応答では、担当者延べ十数人が質問した。

 米軍佐世保基地を抱える長崎県危機管理課の青木広治参事は「住民の事前避難を市や町が自主的にやるとすれば、法的な枠組みはどうなるのか」と尋ねた。説明会後、青木氏は朝日新聞の取材に「避難計画を立てるにしても、『基地から半径何キロ』という基準を政府が示して欲しい」と語った。

 一方で、こうしたミサイル攻撃に対する懸念の高まりは、政府・自民党が進めるBMDの強化を後押ししそうだ。自民党は先月30日、敵のミサイル基地をたたぐ敵基地攻撃能力の検討開始を政府に要望。防衛省関係者は「政府内で『検討を急げ』という圧力は高まっている」と語る。
*****

 韓国の軍隊は現在特別の体制をとっていないらしい、煽っているのは安倍首相だけ。
 


*****
KKR、日米連合で入札 東芝半導体、有力候補に

 経営再建中の東芝が分社化した半導体新会社「東芝メモリ」の売却を巡り、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が産業革新機構や日本政策投資銀行と共同で入札に参加する方向で調整していることが22日、分かった。米ハードディスク大手ウエスタン・デジタル(WD)も合流を検討しており「日米連合」が有力候補になりそうだ。

 政投銀は最大1千億円規模、革新機構は数千億円を拠出する見込み。買収資金の多くはKKRが負担するとみられる。政府は東芝の半導体技術の海外流出を懸念していたが、日本企業の再生にも実績があるKKRが加わることに問題ないと判断したようだ。
*****

 政府の意向が入る日米連合、さあどうなりますか。
 メモリー業界は大規模投資が数年ごとに必要、常に前進しなければ後れを取ってダメになるが政府系の金融機関がどこまでできるか?
 

*****
普天間の米軍機、県外訓練中に離着陸増加 3月に沖縄県調査  【沖縄タイムス】

 沖縄県が米軍普天間飛行場で今年2月から2カ月間実施した全航空機対象の離着陸回数調査で、負担軽減を目的に3月6日から約10日間実施した県外への訓練移転期間中の1日当たりの平均離着陸回数が46・7回で、全期間平均の43・8回を上回ったことが分かった。県が21日、発表した。訓練移転が負担軽減につながっていない実態が浮き彫りとなった形だ。

 これまで普天間飛行場の全機種対象の調査は国も実施しておらず、運用実態が明らかになるのは初めて。期間中の総離着陸回数2546回のうちオスプレイは447回と全体の約2割で、7割超はCH53大型輸送ヘリなど別機種だった。

 日米両政府は普天間の負担軽減を目的に3月6日から17日にかけ、オスプレイ6機とCH53ヘリ3機を県外訓練に充てた。

 しかし、全期間と訓練移転期間の1日当たりの平均離着陸回数を比較すると、オスプレイは7・7回から5・3回に減少したものの、全機種では43・8回から46・7回に増加した。オスプレイ以外の飛行が増えたためで、訓練移転が全体の運用の減少につながっていないことが明示された。

 県の池田竹州基地対策統括監は「普天間飛行場の負担軽減と危険性除去のためにはオスプレイ以外の機種も訓練移転が必要だ」と述べ、訓練移転にオスプレイ以外の機種を盛り込む必要性を指摘した。日米両政府は昨年9月の日米合同委員会でオスプレイなどの県外、国外への訓練移転を推進し、毎年4月ごろ年間計画を公表することで合意している。

 また、日米が合意している騒音規制措置(騒音防止協定)を超える午後10時以降の飛行は31回あった。うち、オスプレイは11回で、最も遅かったのは3月1日午後11時2分のCH53の着陸だった。

 普天間飛行場の離着陸調査を巡っては防衛省がオスプレイだけを対象に実施している。県と宜野湾市は全体状況を把握するため国に全機種調査を求めているが実施していない。県は今回のデータを国へ提供し、5年以内の運用停止へ向け、国に改めて全機種調査を求める考えだ。県は飛行場の南北に高精細カメラを設置し、24時間態勢で録画したものを分析した。
*****

 そのまま辺野古を使えとは言わないが、訓練移動しても減るどころか増えていると言う現象、米軍自体の撤収しかないだろう。
 
 

*****
安倍政権が法務委で次々“本音” 共謀罪の正体が見えてきた  【日刊ゲンダイ】

 やっぱり、そういうことか――。21日、「共謀罪法案」を審議した衆院法務委員会。安倍政権の“ホンネ”が次々とあらわになった。

 これまで安倍首相や金田勝年法相は「一般の人は対象にならない」と強調してきた。ところが、盛山正仁法務副大臣が「一般の人が処罰の対象にならないことはないが、ボリュームは大変限られている」と言ってのけたのだ。

 副大臣の事務的なドサクサ答弁だったが、これまでの説明を百八十度転換する答弁である。大臣と副大臣の“食い違い”を指摘された金田大臣は反論不能。副大臣がホンネを口にしたことに、金田大臣は“あーあ”という困惑した表情だった。

 それだけではなかった。安倍政権の本音が出たシーンがもう一つあった。質問者が民進党の階猛議員から枝野幸男議員に交代した時のこと。政府の答弁があまりにヒドイので、委員長の許可を取った上で、2人が少々相談をした。それを見ていた自民党の土屋正忠理事が大声でこう叫んだ。

「あれは、テロ等準備行為じゃねえか!」

 野党議員2人が話し合っただけで、「共謀罪」に抵触するとドーカツした格好だ。怒った階が、「どういうことだ」と土屋氏の肩に触れると、自民議員が「手を出すな」「暴力だ」と大騒ぎ。ほとんどチンピラと変わらなかった。

 それにしても、2人が集まって話しただけで「共謀罪だ」とは、この法案の実態を表したものなのではないか。

 民進党の逢坂誠二理事はこう言う。

「人が集まって、何かを相談しただけで、テロ等準備罪のイメージを抱いている人がいるということです。恐ろしいことです。与党の本音が出たということでしょう」

 安倍政権は一般人も「共謀罪」を適用すると認めている。絶対に阻止しないとダメだ。
*****

 国会議員の発言が法案を暗示する現状、裁判所が令状を認めなければ出来ないと言うが、今の裁判所は官邸の方を向いて仕事をしているからあてにならない。





 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長、元防衛大学校人文社会科学群学群長の
    孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸
最低気温  14.2度(04:06) 前日差+3.0度)
最高気温  18.5度(17:08) 前日差+1.1度)

  今朝の神戸最低気温  13.7度 (06:00)  4月下旬並み 平年より1.2度高かった
   、

今日の神戸の
   日の出     5時19分 (昨日 5時21分)
   日の入り   18時37分 (昨日18時36分)

       日の出は昨日より二早く、日の入りは昨日より一分遅い

       

 太平洋上の前線・低気圧はすでに太平洋上を東へ、日本海側の低気圧が北海道南に停滞、関東と北海道を除き晴れ。
     
     
 明日の朝、黄海と日本海の高気圧に覆われて全国的に晴れ。
     
     
 今朝の六甲はやはり少しかすんでいた、その後晴れに、影の所は風があり少し寒かった。
 今日の神戸の最高気温は20.0度、昨日より1.5度高く、平年より0.2度高かった。
 明日も晴れ、朝の最低気温は7.1度、最高気温は19.1度、夜の気温は9.2度の予報。朝が少し低い。

 来週の天気は?
    
 
 




第一次安倍政権「政権投げ出し劇」の主役たちが揃った赤坂の夜 (抄)  Plus

2017-04-22 | いろいろ

ジャーナリスト田中良紹氏のヤフーニュースのコラムより

*****
第一次安倍政権「政権投げ出し劇」の主役たちが揃った赤坂の夜

 18日の夜、興味深い会合が赤坂であった。小泉元総理が呼びかけたというが、小池百合子東京都知事を囲んで小泉元総理時代に自民党幹事長を務めた山崎拓氏と武部勉氏、それに現在の二階俊博幹事長を加えた会合が開かれたのである。

 会合が開かれたのは狭いながらうまい料理を出すので有名な小泉元総理行きつけの料理屋で、総理時代には盟友の山崎拓氏と政局の節目節目で酒を酌み交わした店である。その場所に小泉元総理が小池都知事を招いた。おそらく二階幹事長と同席させることが目的である。それが露骨に見えぬよう小泉元総理は自分を支えた二人の幹事長経験者も招いた。

 もとより小池氏は小泉元総理の最側近であったし、また二階幹事長とも共に政治経歴を重ねてきた政治家同士である。その3人が会合を持つことは不思議でないが、しかし小池氏が都知事に就任して以来、小泉氏が小池氏を支えるような言動をすることは全くなかった。

 それがこの時期に会合を持ったことにフーテンは大いに興味をそそられる。第一次安倍政権で安倍総理が政権を投げ出すことになった時、フーテンが最も注目していたのが当時の二階国対委員長と小池防衛大臣の二人だったからである。

 2007年9月、安倍総理は臨時国会の冒頭で突然辞任を表明した。腸に持病を抱えていたためだと発表されたが、フーテンは全く異なる理由で安倍総理は辞任したとみていた。

 まず全く大臣経験がなく政治経験も未熟な安倍晋三氏を総理に引き上げたのは小泉元総理である。小泉氏も総理になるための条件と言われる外務、大蔵、通産の閣僚経験がなく、ただ「自民党をぶっ壊す」と叫び、熱狂的な国民的支持を得て5年余の政権を維持した。

 小泉氏は拉致問題で国民に人気のある安倍氏を総理にすることで永田町の慣行を打ち破ろうと考えたのかもしれないが、しかし安倍氏は小泉氏の政治的後継者ではなかった。むしろ激しく小泉批判を行う麻生太郎氏と考えが近く、総理に就任するや小泉氏が自民党から追い出した郵政民営化反対派議員を自民党に復党させた。

 これで小泉氏と安倍氏の関係は決定的になる。小泉シンパである中川秀直幹事長と安倍総理の間には絶えず隙間風が吹き続けた。「お友達内閣」と揶揄された第一安倍政権には閣僚のスキャンダルが絶えず、2007年の参議院選挙で自民党は大敗する。衆参ねじれが生まれ、安倍政権は予算以外の法案を成立させることが出来なくなった。

 ・・・・・。





別Webより  Plus

 参議院選挙に敗れた総理が続投した例はない。宇野総理も橋本総理も開票日に退陣を表明した。ところが安倍総理は続投を表明する。

 その年の11月にはインド洋で給油活動を行う海上自衛隊の派遣期限が切れる。法案の延長を行わなければ国際公約は守れない。法案を延長するには8月末までに国会を開いて衆議院を通過させる必要があった。

 そこに立ちふさがったのが二階国対委員長である。閣僚の人事を巡り「身体検査」に時間をかける必要があると言って8月中の国会開会を認めなかった。

 一方、小池防衛大臣は8月に突然米国訪問を行う。しかも会う相手は国防長官だけではなく国務長官と副大統領というブッシュ政権のトップクラスである。

 フーテンには先行きのない安倍総理に代わる次の総理候補としてお披露目を行っているように見えた。そして訪米の背後には小泉氏の影響力があると思った。

 その8月に安倍総理はインド訪問を予定していた。すると米国から帰国した小池防衛大臣もインド訪問を同じ時期に行うと発表する。総理大臣と防衛大臣が同じ時期に同じ国をしかも別々に訪れるなど聞いたことがない。インド訪問中から安倍総理の体調がおかしくなったと聞かされた。

 臨時国会は9月に召集されたが、もはや海上自衛隊はインド洋の活動を継続できない。安倍総理は国際公約違反の帰還命令を下さなければならなくなった。追い込まれた安倍総理はぶざまな退陣劇を演ずることになる。

 2012年に返り咲いた安倍総理は徹底的に小池氏を干し上げた。それはあの8月の記憶があるからだとフーテンは見ていた。

 小池氏は冷遇に耐え去年の都知事選挙で勝負に出る。小泉氏の「自民党をぶっ壊す」を思い起こさせる選挙運動で都民から熱狂的に支持され都知事に就任した。

 総理と都知事はオリンピックがあるから対立する訳にはいかないが、しかし7月の都議会議員選挙では安倍総理と小池都知事が真っ向から激突する。その先に小池知事は国政を見据えている。

 そんな時期に小泉氏が小池氏と二階氏を呼んで会合を行った。政局の機微に触れる話だった可能性がある。

 一方の二階氏は、あの8月に国会を開かせなかったが今や自民党の事実上のトップに上り詰めた。

 安倍総理は小池氏と違い二階氏の政治力を必要とするが恐ろしいとも思っている。それが分かるから二階氏は安倍総理を支えると公言して警戒感を弱め、自力をつけることに専念している。

 しかし森友問題が起きてからの発言には「おや」と思わせるものもある。籠池前理事長の証人喚問が決まった時に「総理とどこの誰かもわからない人間のどちらを信用するかと言われれば総理を信用するしかない」と言ったが、フーテンには総理がどこの誰かもわからない人間と張り合う馬鹿馬鹿しさを言っているように聞こえた。

 また今月開かれた麻生派のパーティでは「まだ道半ばでしょ」と第二次麻生政権誕生を期待するかのような口ぶりで、「こないだは短かった」と次は長期政権が期待されているかのようなリップサービスをした。

 麻生副総理は米国のペンス副大統領との経済対話が始まったこともあり、トランプ大統領に万が一のことがあればペンス副大統領が大統領に昇格することから、それによって自分にも二度目のチャンスが訪れると思っているはずだ。

 そのあたりを二階氏はくすぐっている。キングメーカーになる気を見せ始めたのである。

 そうした中で安倍総理は、内政で危機に陥っているトランプ政権が国民の目をシリアと北朝鮮に向けさせて危機を乗り切ろうとする、その危機管理術のお相伴にあずかろうと必死である。これ幸いとばかり国民に危機感を煽っているが、柳の下にどじょうが何匹もいるとは限らない。

 南スーダンに派遣された陸上自衛隊の日報問題も森友学園と総理夫人を巡る問題も、この国の統治機構が持つ情報の隠蔽体質と歪みが端的に現れた出来事である。

 命がけで活動を行っている自衛隊員の報告が消され、一方で総理夫人の周辺が特別の利益にあずかれる構造は異常というしかない。

 にもかかわらず桜の花見に浮かれている様を見ると、「世が世ならクーデターが起きているだろうな」と不穏な思いにとらわれる。

 そんな中で18日夜の小泉元総理が催した会合は第一次安倍政権時の「政権投げ出し劇場」に登場する面々によるものだけに、フーテンはいやがおうにも興味をそそられてしまうのである。
*****