阪神間で暮らす

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.    露が北方領土に住宅大量建設

2017-04-20 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる。


  「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 04/20(木)

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世耕経産相赤っ恥 露が北方領土に住宅大量建設の深謀遠慮  【日刊ゲンダイ】

 北方領土でまた、おかしな動きだ。

 ロシア極東サハリンの住宅担保融資局が択捉、国後、色丹を含む4島での住宅建設を表明。すでに土地を確保し、5~6月に着手して約600戸を建てる計画だという。無利子ローンで購入可能の大盤振る舞い。ロシアの実効支配がますます強まり、ただでさえ無理筋の領土交渉が一層ややこしくなるのは確実だ。

 ロシア経済分野協力相を兼務する世耕経産相は先週末、札幌で「北方4島はインフラもモノもなく、人もいない」などと講演。これにカチンときたわけではないだろうが、今月27日にモスクワ入りして日ロ首脳会談を予定している安倍首相にしてみれば、いい面の皮だ。プーチン大統領はどういうつもりなのか。昨年末の訪日の手土産だった共同経済活動に向けた協議が始まったばかり。さらなる支援を引き出そうと、得意の揺さぶりをかけているのか。

 筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治学)はこう言う。

 「新設住戸は内陸からの移住者誘致というより、出稼ぎ労働者向けでしょう。北方領土は極端な住宅不足に陥っている。夏に向けて中国、韓国、北朝鮮から漁業関係者が集まるのですが、彼らは船上暮らしを余儀なくされています。それに、連邦政府主導の復興計画が進められ、空港や道路整備など担う現場労働者も流入している。住宅対策をして労働者をどんどん受け入れ、インフラ整備を加速させる思惑なのです。日ロ共同経済活動は領土返還を前提にした事業のように伝えられていますが、プーチン大統領にその考えはない。だから実効支配を強めているのです」

 ロシアは択捉、国後に3500人規模の部隊を駐留させ、新たな駐屯地建設も進めている。

 「北方領土の支配構造は複雑です。主権を握るのはロシアですが、経済を動かすのは中国資本。日本の資金によるインフラ整備で最もオイシイ思いをするのはロシアではなく、ビジネス環境が向上する中国なのです。だから、北方領土問題は難しい。ロシアと組んで甘い汁を吸う中国は返還を望んでいない。交渉が進捗したとしても、横やりを入れられるのは間違いありません」(前出の中村逸郎氏)

 展望はますます暗くなっている。
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 事情は分からないがロシアは着々と住宅の増設を行っている。
 


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TPP復活信じ 「瑞穂の国」を殺す安倍政権による売国法案  【日刊ゲンダイ】
 永田町の裏を読む 高野孟氏

 北朝鮮のミサイル騒動の陰に隠れてほとんど注目されなかったが、「種子法廃止法案」が14日の参議院本会議で与党などの賛成多数で可決された。

 私が大手紙の編集局長なら、「安倍首相が『瑞穂の国』を殺そうとしている」くらいの過激な見出しを立てて反対キャンペーンを張っただろうが、マスコミのどこからもそういう蛮声はあがらず、したがって多くの国民はそんなことが起きているとは気づかないまま、この売国法案がまかり通ってしまった。

 種子法は、正式には「主要農作物種子法」と言う。1952年に制定され、稲、麦、大豆を対象として、優れた品種を都道府県の農業試験場などの公的機関が責任をもって育種、品種改良、増殖して低価格で農家に普及するための法制度である。この中でも、麦と大豆に関しては、日本はとっくの昔に自給を放棄して米国など海外からの輸入に明け渡してしまったが、稲に関してはそれこそ聖域として、消費量の95%を自給し、その種子は100%国産で賄ってきた。

 その牙城となってきたのが農業試験場であり、それを制度的に保証してきたのが種子法であったのだが、それをわざわざ解体・廃止しようというのが今回の法案である。

 何のためかと言えば、TPPの規制緩和イデオロギーを受け入れて、麦や大豆だけでなく稲も、モンサントやデュポンなど米国の化学・農薬・種子・遺伝子組み換え大企業に明け渡して、米国政府に喜んでもらうためである。いや、トランプ政権になってもうTPPは潰れたのだから今さら……と思われるかもしれないが、まだそれがいつの日か“復活”する日を信じて、関連国内法の整備を怠らないように努めているのが安倍政権である。

 もうひとつ、情けないのは民進党の中途半端な態度である。参院農水委員会でこれが採択された際には、賛成は自民、公明、維新だが、これに民進も加わった4党による「付帯決議」が共同提案されて採択された。その趣旨は「種子が国外に流出しないように気を付けろ」といった程度のもので、結局のところ民進党が自民党にオロオロとついていくような形になっている。

 食料自給率の低下を嘆くのであれば、まずは稲の自給をしっかりと確保し、麦や大豆についても自給回復の手立てを講じるのが本筋なのに、与党も維新も民進も全く問題の本質を見失っている。
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 TPPとしてはどうしても発効しない、GDPの何%以上と言う数字にアメリカが入らなければ話にならない。
 


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二階「解散権」発言で動揺広がる  【日刊スポーツ】

 ★この発言を絶妙な官邸とのコンビネーションとみるか、幹事長・二階俊博の政局誘導とみるか。解散時期は衆院の任期を考えれば既にいつあってもおかしくない。野党は野党共闘が進まず、自民党優位の選挙戦は明白だ。一方、自民党内は首相・安倍晋三の優位は森友学園疑惑があれど揺るがない。ポスト安倍を狙う副総理兼財務相・麻生太郎は年齢との競争で、解散は早ければ早い方がいいはずだ。そのための大宏池会構想も進む。

 ★そんな与野党の環境の中、二階は18日の会見で衆院小選挙区の区割り改定案が事実上まとまったことを受け、衆院解散時期について政治の安定のためには新たな区割りが成立し、その周知期間を経た後が望ましいとの考えを示した。また「解散は安倍首相の一存で決めることだ」と付け加え、解散権を縛らないとけむに巻いたものの、事実上、首相の解散権はこの区割り改定の法案成立と周知期間後が前提条件になると示唆した。

 ★二階流のアドバルーンだが、政界に与えるインパクトは大きい。今日19日、衆院選小選挙区の区割り見直しを検討している政府の衆院議員選挙区画定審議会は改定案をまとめ、首相に勧告する。見直しは19都道府県の約100選挙区に及ぶ。青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の小選挙区を各1減。格差を2倍未満に抑えるため、北海道や東京、神奈川、大阪など13都道府県の区割りも見直す。政界では7月2日の都議会議員選挙とのダブル選挙のうわさが絶えないが、その東京も大幅に区割りが変わることを前提にするとダブルは混乱必至だ。周知期間をどの程度とるかによって、首相は解散権が縛られることを逆手に取ることも可能だ。「二階は大したことを言っていないが、政界の動揺は大きい」(政界関係者)。解散までの神経戦がスタートした。
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 二階のおっさんは新たな区割りが成立した後がいいと言っているようだが安倍に対しその前の選挙が有利ですよ、と言っているように見える。
 


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与党内で中川俊直氏の辞職論 「政権に緩み」と野党  【東京新聞】

 女性問題を理由に経済産業政務官を辞任した中川俊直衆院議員(46)=広島4区=の辞職論が20日、与党内で浮上した。自民党幹部は「議員を辞めざるを得ない。党内に守ろうという空気はない」と取材に述べた。民進党の蓮舫代表は議員辞職を要求。野党は安倍政権全体に「緩みが出ている」として批判を強めた。

 閣僚らの不適切な言動が続いており、政権側にはダメージを最小限に抑えたい思惑がある。国政に影響する7月の東京都議選への波及も懸念。公明党幹部は「議員を辞めて出直すべきだ」と指摘し、10月の衆院補欠選挙の可能性に言及した。

 中川氏は衆院当選2回。父は中川秀直元自民党幹事長。
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 自民全体にこの程度の議員がいる、特に地盤カバン看板をそっくり譲り受けた世襲議員に多い。
 

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民進、退位法案名の修正を要求 陛下の「お言葉」明記も  【東京新聞】

 天皇陛下の退位を実現する特例法案を巡り、与党が示した骨子案について民進党が19日、与党に修正を求めた。「天皇陛下の退位に関する皇室典範特例法」とした法案名の「天皇陛下」を「天皇」に変更するよう主張。法案の内容に関しても、陛下が退位の意向をにじませた昨年8月の「お言葉」に触れるよう要求した。関係者が明らかにした。与党と民進党の溝が鮮明となり、法案提出に向けて調整が課題だ。

 民進党の馬淵澄夫・党皇位検討委員会事務局長が自民党の茂木敏充政調会長に伝えた。法案名の「退位」を「退位等」とすることも提案した。
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 何でも反対しよう、すんなり成立とはいかない。
 
 

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「詐欺に等しい沖縄特有の戦術」って…? 自民・古屋氏は事実と強調 竹下氏も同調  【沖縄タイムス】

 ■山内氏の陣営が抗議声明

 自民党の古屋圭司選対委員長が、沖縄県うるま市長選に立候補した山内末子氏の学校給食費無料化を巡る公約に関し「市民への詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術」と自身のフェイスブック(FB)で批判していた問題で、山内氏の陣営は19日、「県民を蔑視した発言で断じて許せない」とする抗議声明を発表した。

 同日、会見を開いた選対本部長の照屋大河県議は「これまで県民が繰り返し示してきた民意を否定する高圧的な態度であり、全く許せない」と語った。

 ■根拠「私のHP見れば分かる」

 自民党の古屋圭司選対委員長は19日、うるま市長選の野党系候補の公約を自身のフェイスブックで批判したことに関し「コメントしたことが事実であり、全てだ」と述べた。党本部で記者団に削除するか問われた際の発言。削除しない考えを示したとみられる。

 「詐欺行為」の根拠に関しては「私のホームページを見れば、考えはご理解いただける」と記者団に説明した。

 ■竹下氏「そういう側面も」

 自民党の竹下亘国対委員長は19日、うるま市長選の野党系候補の学校給食費無料化を巡る公約を「詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術」とした自民党の古屋圭司選対委員長によるフェイスブックでの批判について「そういう側面はあるのではないか」と同調した。東京都内で記者団に語った。
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 給食費無料は本土ではやっている所もあり何も沖縄特有の事じゃない、どこが詐欺行為なのか自民ははっきりするべきだ。
 自民候補に対しなぜあなたは学校給食無料化ができないのかと選挙戦で問いかけるのも一案じゃないか。


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辺野古新基地「破砕許可は不要」 防衛局、県に回答  【琉球新報】

 名護市辺野古の新基地建設を巡り沖縄防衛局は19日、岩礁破砕許可を申請せずに進めている海底ボーリング調査で協議が必要とする県の照会に対して文書で回答した。防衛局は、当該海域の漁業権は消滅しているため許可は不要との認識を改めて示した。海での作業については水産庁に確認すべきだと述べた。県は防衛局に対し協議の再依頼を検討している。

 防衛局は汚濁防止膜設置のためのコンクリート製ブロック投入を3月31日までに完了したと報告した。サンゴ生息調査の結果を踏まえて投入位置を一部変更したことも明らかにした。

 3月31日までに岩礁破砕などを伴う行為はしていないとし、4月以降は海底ボーリング調査を続けていると説明した。

 投入されたブロックが海底を損傷させていれば岩礁破砕に当たる。
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 いずれにしろ違反は違反、こんなことで押し問答していないでさっさと埋め立て承認の撤回をしないとどんどん工事を進めるよ、安倍自公政権は。





 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長、元防衛大学校人文社会科学群学群長の
    孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸
最低気温  12.9度(23:44) 前日差-2.8度)
最高気温  20.9度(14:53) 前日差-0.5度)

  今朝の神戸最低気温  11.2度 (05:20)  4月中旬並み 平年より1.0度低かった
   、

今日の神戸の
   日の出     5時22分 (昨日 5時23分)
   日の入り   18時35分 (昨日18時34分)

       日の出は昨日より一早く、日の入りは昨日より一分遅い

       

 黄海の高気圧は南外沿いに太平洋沖に後ろから前線を伴う低気圧が近づく、北海道沖にある低気圧は日本海に発生した高気圧に押されて東海上へ、全体的に晴れ。
     
     
 明日の朝、黄海から延びる前線低気圧が四国沖に、日本海にも低気圧が迫る、九州四国南岸で雨、他では曇り。
     
     
 今朝は昨日ほどでもないが晴れ、コンビニからおでんが消えているが肉まんはまだ座っている、そのうち消えるか。
 今日の神戸の最高気温は17.4度、昨日より3.5度低く、平年より2.1度低かった。
 明日は曇り、朝の最低気温は10.8度、最高気温は18.3度、夜の気温は14.2度の予報。今日より少し高い。

    
 
 




罪を犯しているのは国ではないのか~博治さん法廷へ

2017-04-20 | いろいろ

より

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     ヘリパッド建設やオスプレイ強行配備に反対する沖縄本島北部・東村高江の住民たちの闘いを描いた『標的の村』、そして美しい海を埋め立てて巨大な軍港を備えた新基地が造られようとしている辺野古での人々の戦いを描いた『戦場ぬ止み』など、ドキュメンタリー映画を通じて、沖縄の現状を伝えてきた映画監督三上智恵さん。今も現場でカメラを回し続けている三上さんが、本土メディアが伝えない「今、何が沖縄で起こっているのか」をレポートしてくれる連載コラムです。不定期連載でお届けします。

第69回

罪を犯しているのは国ではないのか~博治さん法廷へ


        ↑ クリックで動画

 「この裁判は、これ以上基地を負担したくないと声を上げた、沖縄県民全体に対する裁判です」
 「その代表として囚われ、罪に問われているのは博治さんたちですが、その他大勢の氏名不詳者たちという言葉で、私たち反対運動全体を罪に問おうというのが国の今回の姿勢なんです」

 裁判所前の集会で、マイクをとる人たちがこの裁判の重みを次々に訴えた。およそ250人が集まって被告として法廷に入る仲間を激励した。

 5ヶ月余りの勾留を解かれた山城博治平和運動センター議長はじめ、公務執行妨害などの罪に問われた基地反対運動参加者を巡る裁判の3回目の公判が、17日那覇地裁で開かれた。保釈中の博治さんには様々な条件が付けられ、裁判が終わるまでは事実上反対運動に参加できない形になっている。ところが2回目の公判では、国側が証拠として提出したビデオがコピーの手違いなどで審理が進まず無駄に終わった。そしてそのビデオを整理するのに5月まで時間がほしいと言い出す始末だ。博治さんが長期勾留されていた5ヶ月もの間、いったい何をしていたのか。証拠・書類の作成がいい加減で、求められると「準備ができていない」と時間を稼ぎ、結局秋までリーダーを現場から引き離そうということなのか。その間に埋め立てをどんどん進めてしまおうという国の魂胆があるとすればなおさら、裁判所は公正に迅速な訴訟指揮を執るべきだ。不誠実な時間稼ぎを許してはならない。しかし、それだけではない。この裁判は船出からおかしかった。

 3回目の公判では、去年1月に辺野古のゲート前にブロックを積み上げて抵抗したことについて、防衛局員が目撃証言に立つことになっていた。毎日毎日、座り込んではごぼう抜き、座っては引きずられを繰り返していた現場で、同じ運ぶならブロックを運んだらどうだ? と誰からともなくブロック作戦という奇策がでてきた。数日で終わった作戦だったが、目撃者は警察官、アルソック、軍警、防衛局員、そして座り込み参加者もメディアも大勢いるだろう。今回証言に立つ防衛局員が何も特別な存在ではないはずだが、彼の側から「傍聴人から威圧される、危害を加えられる恐れがある」と申し立てがあったとして、裁判所が傍聴席と証言者の間を完全に遮蔽するという決定をした。

 これはおかしな話だ。たくさんの目撃者がいる中で、この防衛局員の証言が特段に恨みを買う性質のものとは思えない。なのに彼が「博治さんにも、傍聴席にも顔を見られたくない、報復が怖い」と大げさに申し立てをすることで、あたかも被告と傍聴席にいる人々が後で危害を加えにやってくるタチの悪い人々だと裁判官に訴えているも同然である。それは印象操作に当たる。加えて、この日那覇地裁は正面玄関を一切封鎖しピケを張って暴徒の侵入を防ぐような形をとった。わざわざ福岡から裁判所職員を呼び寄せて大げさな体制で警備に当たった。こんな那覇地裁は初めて見た。このピケを突破してどんな過激派が押し寄せるというのだろう? 通行人はただならぬ裁判所の警戒ぶりに恐怖を感じるだろう。これも一般市民に対する印象操作である。

 そして結局、証人と被告との間の遮蔽はしなかったものの、傍聴席との間は完全に目隠しされてしまった。裁判は公開が大原則である。公正な抽選で傍聴券を手にした一般市民は、個々の思想信条がどうあれ、公平に裁判が行われているのか見届ける責任がある。性犯罪や暴力団の被害者など、弱者である被害者が守られるべき事例で遮蔽がおこなわれることはある。しかし、傍聴に来た誰かが恨みを持つかもしれないという程度でその都度遮蔽していたら、公開の原則は崩れ、その結果、顔を隠してぺらぺら無責任な証言をするのも容易になるだろう。

 まだ罪が確定していないのに、山城博治被告は顔も名前もさらされて、しかも今回は5ヶ月という長きにわたって自由を奪われ、有罪になる前に事実上の制裁を受けている。勤め人なら仕事も奪われただろう。彼の家族がこの5ヶ月に味わった苦しみは計り知れない。そうやってようやくたどり着いた裁判で、博治さんたちは顔をさらして被告席に立つ。博治さんたちを恨む人もたくさんいる。ネット上には悪質な書き込みが満載である。

 逮捕勾留されただけで罪人のように扱う人もいる世間に、実名と肖像をさらされて、片や裁判に臨んでいるのに、「この人がやりました」と証言する人間は姿を隠せるというのはあまりに不公平だ。基地を提供する仕事を担う公務員として、堂々と証言したらいいのではないか。「彼が指示していました。こういうことをされると困るんです」というなら、それは彼の仕事なのだからその通り法廷で裁判官に訴えればいいだけの話ではないのか。普段は、国のやることに抵抗するなとゲートの奥からで偉そうに警告をし、ビデオを撮りまくっている彼らは弱者なのか。なぜ裁判所に守ってくださいと訴え、震える子羊のように自ら演出するのか。「こいつがやりました」と言われた側は、すでに多くのものを奪われている。しかし言う側は何も失いたくないという。その国側の姑息な姿勢に加担した裁判所の決定に対して、法廷は騒然となった。

 被告の弁護団は開廷後すぐに裁判官の忌避を申し立てた。遮蔽は公開の原則に反し、公正公平な判断が期待できないためだ。しかし直ちに却下され、今度は即時抗告をした。それでも議事は進められる。まもなくついたてが登場した。検察側のいいなりの裁判運営に傍聴席からも抗議の声が上がった。

 「こんなの裁判じゃない!」「私たちを犯罪者扱いするのか!」、傍聴席にいた文子おばあは閉廷した後も最後まで抗議を続けたという。そのあとの傍聴者の怒りは動画を見てほしい。なぜ、こんな不当な長期勾留にも、抗議の声を上げる沖縄県民全体を罪びと扱いされる屈辱にも、耐えなければならないのか。この島に生まれたのだから仕方がないと思えというのか。

 (山城博治さん)
 「少し、熱くなってしまったなと反省しています。ただですね、皆さん。この裁判は私や I さんが代理人になっていますけれども、全県民が対象になっていますね。辺野古・高江新基地に反対する県民のリーダーだということで私たちを獄につなぐということは、可能なら全県民を獄につなぎたいという国家の意思の表れでしょう。私たちを5ヶ月も6ヶ月も、一人の仲間はまだ拘置所の中にいるというのに、自分はこそこそと隠れて『こいつがやった』という話をする。政府として国家として、国防のために安全のために基地は造らなきゃならないというなら堂々と出てきてそれを言えばいいじゃないですか! 県民の皆さんにお願いしたいと。この基地がなければ日本は守れない。日本の将来はないんだ。まげて県民の皆さんにお願いする。という話なら堂々とやればいいです。県民は今、血の出るような、県知事を先頭に屈辱と、そして忍従を強いられている中で、基地を造ろうという。強引に権力の力を借りて、機動隊の力を借りて推し進める側がこそこそと隠れて『こいつが犯罪者だ』と。こういう言われ方はないんじゃないですか? おかしい!」

 「国が150万県民を抑えてでも基地を造るというなら、その仕事を防衛局が担うというなら、堂々と言えばいいじゃないですか。私たちはどんなに捕らわれても、手錠でつながれても、腰縄されても堂々と自らの主張をしてまいりました。私たちをさらしものにして、まるで動物園の犬みたいにさらし者にして、罪を問う、告発するというなら、なぜ告発する側が堂々としていられないんだ。本当に激しい怒りで今日は身が震えそうでした」

 「根本にあるのは、基地を造ろうとする政府と、基地ができたら戦争に巻き込まれる。そういう無謀な戦争、防波堤となるような戦争はもう二度とごめんだという県民の思いがまず、あるんじゃないですか。そのことを堂々と論じてそのうえで具体的な罪に触れるべきではないんですか」

 そうだ。国家の暴力こそ問われるべきだ。抵抗しなかったら、また沖縄が真っ先に戦場にされるのだ。沖縄の犠牲を当然のこととする政府。民主主義を曲げて沖縄には適用せず、民意を押しつぶし、非暴力の抵抗に1000人の機動隊を差し向けた政府。その暴力は問われず、有刺鉄線を切った罪で逮捕される。警察や海保が首を絞めたりひき逃げしようとしたりしてもお咎めなしで、防衛局員を揺さぶったくらいで、威力業務妨害で再逮捕。今行われていることは異常であり、国家権力の暴走を司法もメディアも止められていない。

 本人がやっていないと一貫して言っているにもかかわらず、6ヶ月を超えて現在も勾留されている人がいることにほぼすべての国民が無関心だ。これではテロ等準備罪の成立を止められるわけがない。テロやスパイの嫌疑をかけられて、自分は違うと立証するのは非常に難しい。目をつけられたら罪人に仕立て上げられる。そういう社会なら声を上げる人は極端に減るだろう。もし博治さんのような人がテロリストの親玉に仕立て上げられたら、次は演説に拍手していた人々まで引っ張られる。そんな監視社会が訪れる。沖縄の平和運動のリーダーたちの逮捕・勾留は共謀罪の先取りで、国はどこまで国民が騒ぐかを注視しているのだと早くから指摘されてきたが、その実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまっただろう。

 沖縄への弾圧に興味がない大勢の国民をバックに、いよいよ明日20日にも辺野古の埋め立て作業に着手すると伝えられている。カリスマ的なリーダーである博治さんを現場から奪われたまま、辺野古はまもなく大きな山場を迎えようとしている。





  ◎詳しくは、こちらをご確認下さい
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