心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

日本人のルーツ(11)

2013年01月17日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月16日(水)

テーマ:日本人以外はどうだったか? その6

今日は、昨日と違いまして大変穏やかなよい天気となりました。今日は、今から全日本不動産協会大阪部本部の新年祝賀会に出席します。場所は、ホテルニューオオタニ大阪です。

1.人の心の問題:人間が自然を搾取し、自然と心を通わせることを忘れた結果でもある、と筆者は考えています。筆者が言う「人の心の問題」とは、具体的には「人間にとって幸せとは  何なのか」ということですが、人が自然を愛でいることをやめ、その結果、人が自然から疎外されたことが現代人の「心の空白」と深い関係があるのではないだろうか、と言っていま  す。

2.人間が近代化の過程において「疎外」されたのは自然からだけではなく、人の心の安定の拠り所にしていたコミュニティ、そして、会社などの組織、最近では家族の絆など、人はあら  ゆるものから「疎外」されてきました。それが人間を不安にし、孤独を生み出し、精神的な充足感を奪っていると考えられます。

3.自然を徹底的に分析すれば、人間の生活は進歩し、幸福を増進させるという西洋的進歩史観こそ「心の空白」を生む最大の要因なのではないだろうか。

4.近代合理主義を超えた新たな哲学が必要とされているのではないか。近代合理主義が切り捨ててきた自然への畏敬の念を取り戻し、個人のエゴに抑制をかけ、合理的精神では理解しが  たい非合理で、不条理な世界への理解を深めるといったかなり難易度の高い精神革命が必要とされています。

5.西洋近代合理主義は、説明可能でロジカルに議論できる部分だけを取り上げて、そこを徹底的に分析してきました。例えば、合理的個人=個人は自己の幸せとは何かを知っており、そ  れを実現するために合理的に活動を行う、などの前提条件のもとで論理をつみあげています。その結論が、「マーケット・メカニズムは最適な資源配分をもたらす」ということを厳密  な数学モデルを使って証明するのに成功した。

と中谷 巌氏は言っておられます。


昨日の「神と人間と自然の関係」から本日は、「人の心と自然の関係」、「人の心と社会の関係」についてです。

西洋近代主義は、不確定な心の問題はどうも苦手なようで、それには一切触れず論理だけで答えを出していきます。特に、アメリカのように人種のるつぼといわれている国では、いちいち人種ごとの文化や風習や宗教、考え方などを考慮しますと、そこらじゅうで、言い争いが生じ、社会は進展しません。日本では、考えにくいことかもしれませんが。

近代合理主義によって自然やコミュニティ、家族からも疎外され、反対し疎外していきますと、人はたいへん生きにくくなります。

個人の自由と合理主義的考え方がよい時や場面もありますが、現実の世界に人が生きていくのには、自分を肯定してくれるもの、自分の行為を認め、褒めてくれるものの存在があって始めて「心」が安定し、まともに人間として生きていけるのではないでしょうか?

やはり人が生きていく上において、心が癒される、心が喜ぶようなことがらというのは、特に現代日本社会のように、努力しても、それがストレートに報われない時代には、必須のものだと思います。

皆さまは、いかがお考えでしょうか?


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