心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

朝礼での学び 「人は教育によってつくられる」加藤英明氏より

2012年02月21日 | 仕事
 毎朝、めっきり冷え込む今日この頃です。

 会社には、理念といいますか、経営哲学が必要です。

 「何故、そうなるのか」、「何故、そうするのか」、「このことについて会社はどう考えるのか」などがたいへん重要となります。

少し前のように誰かのまねをすればうまくいくということはありませんので、自分の力で考えることが必要ですし、組織の場合は、そこに誰もが納得し共感できるようなこと、すなわち本質的なことや普遍性のある考え方が必要になります。

ですからよく、「ノウハウは、役に立たない」といわれますが、ノウハウが役に立たないのではなく、「何故、そうするのか」という本質や目的がわからないまま、このやりかたをすればこうなりますといわれても、そのようにやってうまくいかなかったとき、応用が利きませんからすぐに挫折してしまうことは、すぐにわかりますね。


 ではどのようにして、本質的なこと、普遍性のあることを見つけられるのでしょうか?

 その一つの答えは、自然から学ぶということです。

 本日の朝礼の読み合わせの中に、「人間の場合は文化を身につけている」というのがありました。



 まず、「文化」とはなんでしょうか?

 辞書を引きますと、「人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など生活形成の様式と内容を含む。文明とほぼ同義に用いられることが多いが、西洋では人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、技術的発展のニュアンスが強い文明と区別する。」とあります。



 そこで自然を見てみましょう。人間のみが自然を積極的に変えていくことができます。人間以外の他の動物や生き物では、他を変えるのではなく、自分が生き残るため、子孫を残すため、もぐらや他の動物のように、自分自身の体の部位を変化させていきます。



 人間は、そうではありません。自分自身を自然に合わせて変化させるのではなく、頭や道具をつかって、自然を含む自分の外を変化させていくことができるということが特徴です。



 ということは、人間として何をしなければならないかが見えてきます。

 そうです。われわれ人間は、他の動物よりも次元の違う能力を持っています。
自由にモノや人そして自然に対して働きかけることができるのです。

 ということは、われわれ人間には、意識的に社会の秩序を形成したり、自然から資源や食べ物をいただくだけでなくバランスをとらなければならない責任を負っているということですね。

 としますと、「自分がどう生きるべきか」が、はっきりしてきます。

 今日は、仲間と学び合える哲学学習会の日です。
 
 学ぶことの喜びを感じさせてくれる仲間に感謝します。