心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

仕事力

2012年12月19日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月19日(水)

テーマ:仕事力を高めよう!

私は常々、速く正確に仕事がこなせたらいいなと思います。

会社でも、世間水準以上で仕事ができる場合はいいのですが、世間水準以下ですとミスをしたり、遅かったりすることでまわりのものにストレスを感じさせてしまいますし、あるときには社会的ロスを発生させてしまうこともあります。

仕事が世間水準以上になりますと、まずお客様に喜んでいただけます。

次にお客様に喜んでいただいて「ありがとう」と言ってもらえますと自分が幸せを感じ、さらに仕事のモチベーションが上がり、仕事へのやりがいを感じ、人生の生きがいや幸せを感じることができます。

ということは、精神的に健全な状態で成長できます。

そうです。自分が幸せになるために仕事力を上げるのです。

そして自分が幸せになりますとまわりも幸せになりますね。

そんなふうになったらいいなと思って毎日を生きています。


今どうすべきか

2012年12月18日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月18日(火)

テーマ:右肩下がりの今、どう対応すべきか

広告を出してもお客様は来ない、モノを売るのにものすごく時間がかかる、そもそもモノが売れない、動かない、借金はあるし、売れてもたたかれ必要な利益が出ないなどという状況にある企業が多いのではないでしょうか。

そのわけは、日本を牽引してきた主要産業の業績が、大きく悪化してきて、日本経済そのものも低下し、暮らしを守るためにも大企業のみならず、中小企業までもが、海外に進出せざるを得ない状況になっているからでしょう。

日本全体の経済成長戦略がほとんど皆無で、どちらかというと働かなくても暮らしができるような社会にしようと無駄をなくす方に力を入れましたが、結局、無駄潰しはほんのわずかしかできませんでした。

人々の暮らしは、どんどん悪くなっていく一方です。これは、ぜいたくができなくなったという意味ではありません。活力のない、人間としてやる気を起こさせない社会になってきたということでモノの問題ではありません。

今の日本では、経済成長し、人々の暮らしがよくなるような政策やインフラ整備がほとんどされていないということです。

日本人は、元来、人情味も忍耐力ももっていますが、ただだまってじっとしている民族ではありません。ある意味では、非常に積極的です。それは、いままで他国に支配されなかったことも含めて前向きに時を重ねたということを歴史が証明しています。また、非常に優秀な民族であることも歴史が証明しています。

マクロが教えていますように、企業も不況だからといって安易に、かつての雇用調整金や金融円滑化法に頼るのではなく、また内向きに経費ばかりを削減することに時間を使うのでなく、
自らが、積極的に技術革新をしたり、商品やサービスの付加価値を上げ続けることで、需要を創造し、時流に寄り添っていくことこそ、企業のあるいは人の現代(資本主義経済)における本来的な姿ではないでしょうか。

このことが、一人ひとりの幸せにつながります。

いくら強固な財務体質を誇っていても、ブランド力があっても、いくら優秀な人材がいても、この原理・原則をはずしては、企業は存在することはできません。

なにもしないでじっとして幸せになれるのは、夢のなかの夢です。


業績を左右するのは内部要因

2012年12月17日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月17日(月) 本日は私の61回目の誕生日です。

テーマ:業績を左右するのは内部要因

民主党が選挙に敗北したのも内部要因の影響が大きかったと思います。

しろいろな政策を出しても、民主党内で分裂していて、次々と要人が離党していく状況では、国民や外部に対しては全く説得力がありません。⇒結果の1番目の理由

それと、今回の選挙で見受けられたのは、民主党は野田さん以外、全く覇気がみられません。

その点、自民党や公明党、維新の会などは、変革の意気込みが大きく感じられました。⇒結果の2番目の理由

われわれ国民の方は、なんとなく閉塞感を感じるなかで、各政党が何を言っているのかわからない、言っていることが理解できても民主党のように本当にやってくれるのかどうかわからない、自分と意見や考え方が全く一致する党もないし、どこに投票しても同じだろう、という期待感が薄く、虚無感の方がわれわれの心の多く部分を占めていたように思います。

福島の被災者の方々の救済、中国、北朝鮮、ロシア、韓国、アメリカなどとの外交、経済の活性化戦略(デフレ脱却)、TPP、原発も含めたエネルギー、地球環境、税と社会保障、教育、憲法改正、沖縄基地問題など、喫緊の問題を抱えております。

私は、極端に走ることなく、バランスよく、知恵をだして、議論をつくして、尚且つスピーディに積極的に解決していっていただきたいと思います。

経営もそうで、リーマンショック、3・11の大災害、景気の低迷、政治の弱体化などの外部要因が、全く影響がないかというとそうではありませんが、業績の良し悪しは、80%以上は、内部要因だと思います。

その内部要因とは、
①常に組織全体が前向きかどうか。

②常に新しい有益な商品やサービスの付加価値を追求し、成長を目指しているか。

③マーケット(お客様)が何を望んでいるのかを常にアンテナをはって、舵をこまめに切って、マーケットに沿うような商品、サービス、マナー・礼儀、などができているかどうか。

④社内が理念的で、経営理念によって一丸となっているか。経営戦略が戦術として現場で実践できているか。計画通りにいっているかどうか。

⑤組織のそれぞれが役割分担を果たし、成果を出すために協調できているかどうか。

などです。

内部に問題がある場合は、先にそちらのほうの問題解決をするほうが、よい結果が生まれます。







人間の本質

2012年12月15日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月15日(土)

テーマ:人間の本質

私たちは、日常のできごとに一喜一憂し、喜んだり悲しんだり、思い悩んだりします。

それに振り回されるのが人生(人間)でしょうか?

それでは人間というものを少し離れたとこらから見たらどうなるでしょうか?

そうしますと

1.自然の一部としての人間

2.生物としての人間

3.高度な意識の働きを持った人間

4.社会的動物として人間

というように考えることもでします。

そこでの本質的な特徴は、「精神の能動性」と「意識の先行性」だと言われています。

「精神の能動性」とは、決してじっとしていないということです。人間は、他の事物に反映どころか、敏感にしかも激しく反応するということです。

また、「意識の先行性」というのは、1年先、10年先の未来を考えられるのは、人間だけということです。

ということは、私たち人間は、良くも悪くも、自分の未来を想定しながら激しく反応して世界をつくっていくことができるということです。

これだけではありませんが、これがもっとも重要で顕著な人間の特徴といえます。

目の前のことに一喜一憂するのも大事ですが、人間にはもっと大きな使命があるような気がします。

よい社風づくり

2012年12月14日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月14日(金)

テーマ:よい社風づくり

経営者の皆様は、誰もが自社に合ったよい社風づくりにご尽力されているのではないでしょうか?

わが社のよい社風とは、こんなことを考えています。

1.働く人とたち一人ひとりが、毎日、喜びを込めて生き生きと生きられていることを実感できる状態をいいます。

2.そのためには、西洋の自由主義思想とは反しますが、自分だけの利益を考え、主張するのではなく他人のことや組織の利益、地域全体にとってよいこと、国全体にとってよいこと、さ  らに人類全体にとって良いことを考え、行動しているということが言えます。

3.また、社内がどんよりとした曇り空のような雰囲気ではなく、反応も機敏でスカッと晴れあがり、それでいて晴朗(のどか、うららか)な雰囲気が漂っている状態を言います。

4.業績がよく、そこで働く人が毎日成長を感じられる状態を言います。

5.全社一丸となって会社の理念に向かって一致協力している状態を言います。


よい社風づくりは、よい家庭づくりにもなりますし、よい地域づくりにもなります。

ですから、われわれは、自主的に積極的に、よい社風づくりに取り組まなければなりません。

これも成熟した社会では、企業の大きな社会的使命の一つであると考えられます。

さあ、みんなで社会をよくしていきましょう!


組織共同体

2012年12月13日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月13日(木)

テーマ:組織共同体 

「わが社のような中小企業で、成熟化した社会(個人の自由が尊重される時代)及びデフレ(モノの価格が下がりお金の価値が相対的に上昇する一種の恐慌、販売高が下がると生産高が下がる、その結果、賃金が下がる⇒一生懸命働いても賃金では報われない)の時代には、社員全員が同じ船に乗り、一丸となって知恵を絞りアイデアを出し、社会に役立つためのわが社の企業戦略に沿って集団活動することが絶対条件となります。自由に転職していく時代は終わりました。なぜなら、合成の誤謬で、一人にとっては次々と移動して嵐の中をうまく生き抜いていくことが良いことのように思われますが、それを全員が個々ばらばらの行動をすると全体ではとてつもない悪影響を及ぼし、社会は崩壊します。」

日本で言いますと、一九九〇年ごろ(バブル崩壊、東西冷戦終結)から、負のスパイラル入ってきたわけですが、これの後始末にまだ手こずっていますし、右肩上がりの時の制度(年金制制度、社会保障制度、天下り行政法人)やお金の使い方(歳入40兆円に対して歳出80兆円そして国の借金は1000兆円)をしているので、ますます、世の中が混乱しております。

それに輪をかけて個人の自由ともなれば、もっと収拾のつかない状態になっているのが現状です。

秩序もない、原理原則からも大きく逸脱しています。

われわれの常識では考えらえないことが起こっています。普通の会社ならとっくの昔につぶれています。

世界は個人化、自由化の方向へ向かっているかもしれませんが、これでは大変化が起こらないと人がまともに暮らせる世の中にはなりません。

そこで私たちがすべきことは、私たちの手で秩序(全社一丸となる)を取戻し、積極的に売上と利益を上げる努力をし、それに応じて分配し、それを使うことによって地域社会に貢献というよりも、地域が崩壊するのを守っていかなければなりません。

それを政府も大企業も中小企業ももっと国全体のことを考えて、国全体が発展していくような施策(秩序維持、教育、経済の成長・発展)をどんどんやっていくべきではないでしょうか。

そうしないと歴史が示すように質的変化を起こすのを待つだけになるでしょう。

わが社は、「デフレ」と「自分さえよければ」に対して戦います!

迅速・丁寧・親切・確実⇒信頼

2012年12月12日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月12日(水)

テーマ:迅速・丁寧・親切・確実⇒信頼  ~幸せに生きるためには~

他人に不快感を与えず、好まれ、好かれ、忘れられず、支持され、信頼されることは、個人が人生を生きる上においても、社会秩序維持の観点からいってもとても重要です。

そこで、真・善・美を追求し、良心を磨くことを心の根底のもち、この迅速・丁寧・親切・確実を実践することで、よい世の中が実現できます。

また、自分が成長し世の中をよくするためには「反省力」が必要です。

自己肯定が強すぎると「反省力」が弱くなりますし、反対に自己否定が強いと自信不足で何事にも立ち向かえないですし、大きな波に飲み込まれつぶれてしまうしまうかもしれません。

一番良いのは、自分にある程度自信をもちながらも、まだまだ学び不足だということを自分自身で認識し、他人の話や自然を謙虚に受け入れ常に向上していっている状態でしょう。

それでは、「反省力」や「社会を深く広く知ること」で、なぜ自分が成長しなければならないのでしょうか?

それは、成長するといことは、素晴らしい仕事をできるということです。

すると人や社会から喜ばれます。

その結果、毎日の仕事が楽しくなり、人生が喜びに満ちたものになるからです。

そして、「社会がよくなる」という好循環ができるということです。


参考

真・善・美:認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値をいう。これに聖を加えることもある。

良心:何が善であり悪であるかを知らせ、善を命じ悪をしりぞける個人の道徳意識


どれだけ人に支持されるか

2012年12月11日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月11日(火)

テーマ:人々にどれだけ支持されるか

これからは、単に価格が安い、性能がよいだけでは売れません。そこに人々の心をつかむものが必要となります。

つまり、人々にどれだけ人々に支持されるかが決定的要素となります。

さて、そこで人々はどのようなことをのぞみ支持するのでしょうか?

活気があり、輝いている、平和にそして幸せに暮らしていけること、秩序だった社会、当たり前のことが当たり前に行われること、自然も含め世界の調和を図ろうとする考えや行動、利他の精神、感謝や尊敬の念をいだける人間関係などです。

人々はこのような本物の深い考え方に共感・共鳴される時代だということです。


人々に支持されるために、行き過ぎた競争主義はいさめないといけませんが、じっとしているのは、社会的な視点から見ると、本来性から離れます。

積極的に自主的に一生懸命仕事をし、人々から支持されるようにしなければなりません。

そのことによって、まわりから承認や評価を得ることができ、自分も仕事が楽しくなり、人生自体も楽しくなります。

さて、本人は一生懸命仕事をしているのに、まわりからあまり評価を受けない人がいます。成長しない人がいます。

それは、「なぜそれをするのか」「何のためにするのか」を考えずに、目の前のことをいそがしく処理しているだけ人です。

このプロセスを抜かしてしまいますと、人生が断続的になり、よい経験が積み上げられず、その結果、成長しないのです。

さあ人生の原理、原則を知って、より良い人生を生きようではありませんか!


「承認」を得る

2012年12月10日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月10日(月)

テーマ:「承認」を得る

経営戦略のなかの重点課題として、「創造」と「変革」そして「柔軟」を挙げています。

そして仕事の上では、「品質」「信頼」「付加価値」「生産性向上」「5S」に裏づけされたなかで、「新しいことやもの」に積極的に取り組んでいくことが重要です。

仕事の現場での重点キーワードは、「迅速」「丁寧」「親切」「確実」=「信頼」です。

仕事をする心構えとしましては、「客観性」「普遍性」を絶対視するのではなく、「関係性」と「承認」を重視します。(デ・ファクト・スタンダード)


このように価値が多元化してきた時代におきましては、ただ単に便利、安いだけではなく、「なぜそうするのか」「なぜこうしているのか」の意味と根拠をわかるように説明することが決定的に重要です。

なぜならば、いくら、優れた商品、サービスであっても、お客様にとって「私にとって、それが何の価値があるのか」がわからないと、モノも心も動きません。

これからの時代、論理的に、やさしく、そして難しい言葉を使わずにわかりやすく説明する能力が、ますます求められてきます。

但し、その奥には、「誰もが納得できる普遍性や本質に基づいていること」が必要になってくるのは言うまでもありません。





ポスト産業社会

2012年12月08日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月8日(土)

テーマ:ポスト産業社会の対処方法

現代は、差異化と標準化が同時進行し、すべてが絶えず変化する、ほんとうにめまぐるしい時代になっています。

ということは、企業は新しい製品や新しい組織形態や新しい市場を追求せざるを得ない時代ともいえます。

ここでは「新しさ」が価値、「新しさ」しか価値を生まないといってもいいでしょう。

また、デ・ファクト・スタンダード(事実上の標準)の時代でもあります。

その商品が他の商品よりも優れているから使われているのではない。

それが単に多くの人に使われているからという事実が重要なのです。


私たちも、「何で差異性を生み出すか?」ということを考えますと

商品、サービス、新しさ、社員の質、経営の質、経営者自身の質などが挙げられます。

商品につきましては、ただよい商品つくればよいというのではなく、売れる商品をつくるということが重要です。

そしてその商品ついて「なぜ、そうしているのか」の意味と根拠を伝えることが必要です。

サービスにつきましては、やはりレスポンス(反応)ですが、一番はスピード、その次は豊富な正しい知識、親切、丁寧などが続きます。

新しさにつきましては、新商品を発売したり、リニューアルしたりと話題性を切らさないことですね。

経営の質につきましては、今は時代の変化をいかに戦略に落とし込み、戦略通りに実行できるかどうかがポイントです。

その他には、やはり働く人の人間性がものをいう時代ですね。

普遍性について

2012年12月07日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月7日(金)

テーマ:普遍性は何処へ

現代は絶対的なものの考え方、すなわち客観性、普遍性などといった概念が薄れてきました。

特に宗教、儒教、道徳、倫理、政治、経済などの人と社会にかかわる分野において「こうしなければならない」とか「こうあるべきだ」とか断定することはあまり言われなくなってきました。

中世のヨーロッパ哲学を代表するヘーゲルのように弁証法で世界のすべてを語るということは、できなくなってきました。

そのなかで注目される考え方としましては、他社の論理的矛盾をついて全否定するような考え方から、科学のように確実に答えを出すこと、人と社会に関することのように答えを出してはいけないこと、そして確実なもの(科学)と不確実なもの(人と社会)との中間の領域に分けて考え、その境界は明確に区別するという考え方の必要性が叫ばれています。

この考え方が、すべてとは言えませんが、古い昔の考えや、倫理観をを持ち出してきて、こうでなければならない、ああでなければならないというのは通用しなくなってきています。

これからの社会では、人と社会の問題につきましては、それぞれの人の差を認めながら、関係性や承認をとることを重視して納得のいく形でことを進めていくことが肝要であります。

そのためにもその差を認めながら、組織や公共の目的に向かって協力するためにはかなりの程度の教養が必要となってきています。

ですからこれからの世の中は、知性と教養に裏づけられた積極的なコミュニケーションが求められてきます。



歴史的に見ますと中世ヨーロッパで「こうしなければならない」という普遍性が通用したのは、全知全能の神という絶対的な存在が裏づけとしてあったからだと思われます。

聖職者が、国王よりも権力を持っていたというのは、正に、神の存在があったからでしょう。

それではなぜ、どういう理由で人々は納得したのでしょうか?

それは、聖職者は神の力(現実にはアリストテレスの知力や考え方)を借りて「善」と「悪」の判断ができたからだと思います。

「善」と「悪」がはっきりとすれば、世の中は大変秩序のある社会になります。

それほど「善」と「悪」を区別できる者が、いかに重要か、それを制したものが絶対権力を持つことができるということがわかります。

しかし、時代が進展するにしたがって、絶対者である神がこの地球上にいくつも存在し、その善悪(人と社会の善悪)は本当に正しいのかどうかを突き詰めて考えると答えが出ない、矛盾に突き当たることになります。

そうして、善悪があいまいになり、普遍性もすたれていきます。

それに代わり、科学万能の時代となり、その反動で人間性や社会の秩序という面は軽んじられてきました。

人々は、こぞってお金を得ることに目覚め、現代に進んできました。

あたかもお金を稼ぐことが、普遍的であるがのごとくに・・・。


 IT 革命

2012年12月03日 | 朝礼
朝礼  平成24年12月3日(月)

テーマ:IT革命

IT革命の特徴の一つは、今まで職人さんの技術や技能といった現場の知恵をデータ・ベース化することが可能になったということです。

そのことをオープン・アーキテクト化(製品や技術デザインをいくつかのほぼ独立したブロックに分解するとともにその間をできるだけ規格化されたインターフェースで連結してしまうこと)させるといいますが、それによりまして、無数のモジュールに分解されその中で何が一番優位性があるかを追及されました。

企業もどんどん専門化しその細かく分割された分野で優秀な企業が存在することが可能となるように変化しました。

今まで、他に置き換えられないと考えられてきた熟練の経験と勘がコンピューターに置き換えることが可能となったということです。

このことは、別の角度から見ますと差異化と標準化が同時進行するということです。


このことから学べるのは、住宅の場合でいいますと、大工さんよる造作、クロス職人によるクロス貼り、屋根職人による屋根ふき、設備屋さんによる配管工事などコンピューターによって作動するロボットによってますます専門化・細分化され、その結果、均一な部材ができ、それを組み立てて製品が完成するというイメージです。

大手のプレハブメーカーは、これに近いことをやっています。

どんどんコンピュータ化され機械化されていきますと、どんどん働く人がいらなくなります。そうなりますと、人々が体を使ってみんなで協力して働くことをしなくなると人間どんどん退化していきます。

やはり、科学の発達も便利や機械化だけを追求するのではなく、人間が人間として生きるということのバランスを見失ってはならないように思います。

これからは、よい商品、よいサービスを追及しながら地域社会全体の福祉も追及していかなければなりません。

ポスト産業資本主義(産業資本主義の次にくるものは)

2012年12月01日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月1日(土)

テーマ:グローバル化

産業資本主義が成熟化する過程で生まれてきた三つの事柄の本質的特徴は、1.グローバル化、2.IT革命、3.金融革命です。

資本主義や競争主義がどんどん安い資源や労働力を求めていきますと、世界中を資本が駆け巡りより安い商品がつくられ一番利益の出るところでモノはつくられます。

その結果、消費者は世界中から、一昔前とは比べものにならないくらい自分の好きなものがタイムリーに買えるようになりました。

その反面、生産者=企業は、世界中で競争せざるをえなくなりました。

私たちは、一人の人間の側面として消費者であり、かたや生産者であるということを認識しておかなければいけません。

私たちが、消費者としてより安いもの、より便利なもの、完璧なものを求めれば求めるほど、生産者である自分はその要望に応えるべく、日夜努力しなければなりません。

つまり、自分が楽になろうと思えば思うほど、逆に自分を追いつめていることに気づかなければなりません。

グローバル競争といえば、今の日本の状況では、全く競争力が弱くなっている、というよりも競争して勝つためのインフラが欠落している思います。

わが国を牽引してきた自動車や家電の状況を見れば一目瞭然です。

このあたりのことは、以前のブログで「シンガポールに行ってきました」を見ていただくと詳しく説明しております。

やはり、ワクワク、ドキドキしない国づくり、社会づくりでは、人間本来の特性が活かされません。

地球環境などに配慮しながらどんどん積極的に経済を活性化させることが、今の私たちにとって一番必要なことではないでしょうか。

やわらぎ住宅も地域の活性化のためにさらに努力していく所存です。





産業資本主義の変化

2012年11月30日 | 朝礼
朝礼 平成24年11月30日(金)

テーマ:産業資本主義の変化

フランス革命以降、市民が自由を獲得したことと産業革命とが相互に作用しあって爆発的な経済発展を遂げました。

人々の欲望を無限大にすることで経済は爆発的に拡大しましたが、人類全体にかかわる地球環境問題や国家間の利益の調整、特に市場原理主義、競争至上主義を施策として推進してきたアメリカ、日本、ロシア、中国、ヨーロッパなどでは、拝金主義、自由主義、個人主義などに特徴づけられるように、一人ひとりの考え方や自由を尊重するあまり、統制が取れないほど秩序が乱れ、一人一人の幸せの追及が、全体の幸せとは逆行してしまっているのが現代です。

われわれは、資本主義を前提としながら、片方で他人のことや公共のことを考える道徳などの秩序維持機能で、人々の欲望を制御し、人にやさしい競争をしなければならないのではないでしょうか。

人にやさしい競争とは、努力して競争に勝ってもその利益の一部を社会に還元して、社会的弱者や競争に負けたものを救うようなシステムをイメージします。

地域に根差す中小企業では、しっかり努力してよい商品、よいサービスで社会に貢献することとともに、地域社会全体、特に人と人とのつながりの部分にも力を入れなければなりません。

この点が、大企業と中小企業の根本的な違いです。

このような世相においては、ますます中小企業の地域社会や経済に対する役割が大きいことをわれわれは認識しなけばなりません。

資本主義

2012年11月28日 | 朝礼
朝礼 平成24年11月28日(水)

テーマ:資本主義の始まり

資本主義の原理は、「差異」から利潤を生むことです。
もう一つの原理は、「拡大再生産」です。

資本主義は、紀元前から商業資本主義というものが存在しました。これは、二つの市場(場所)の間の差異を媒介して利潤を生み出す方法です。
たとえば、当時後進国であったインドで綿花や香辛料などを安く仕入れ、イギリスなどの文明国で高く売りますと、商人は大きな利潤を得ることができます。
これが、資本主義の始まりです。

でも、これには限界がありました。高いものを買えるのは文明国の王侯(王様と貴族)など一部の特権階級に限られていたからです。
また、ものを運ぶにも現代のように交通手段が発達していたわけではありませんでしたので、その広がりには限りがありました。

また、生産したもので利潤を手にし、その得た利潤を投資に回し、さらに工場を増やしたり、研究開発したり、マーケットを拡大してさらに利潤を上げようというのが拡大再生産です。

われわれもこの原理の延長線上にいることは、認識しておかなくてはなりません。