心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

日本人のルーツ(10)

2013年01月15日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月15日(火)

テーマ:日本以外はどうであったか? その5

今日は、雪まじりの寒い日ですが、あったかい部屋にいて仕事ができるのは幸せです。
でも、今年の冬は例年にくらべてずいぶん寒いような気がします。
現場でお仕事の方は、寒い中、おつかれさまです。


西洋の「神と人間と自然」の関係は、いかようなものだったのか。

1. なぜ、天上の神(一神教)が誕生したのか。紀元前数世紀ころ、エジプトやシリアが乾燥化したことを挙げている。それまで、森の中に棲み、森の神、地の神、大地に恵みをもたらす豊穣の神を信仰していた人々は、森がなくなり、彼らの居住地が砂漠化したために、天上の神に進むべき道を指し示してもらう必要が生じたからです。
2. 「天上の神」はどうしたか。それまでの森の中の信仰においては、自然はどちらかというと人間の上位に位置していたのに、ヤファエ神はそれとは逆に人間を自然の上位につけたということです。
3. 神が人間をつくるに当たって「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また、海の魚と、地に動くすべての生き物とを治めよ」と祝福されたとされる。これは、キリスト教の世界において一番上に神がいて、その下に人間がいて、さらに下には管理されるべき自然がある、というヒエラルキー(階級制度)が存在するということです。
4.人間には自然を管理運営する義務と責任があるという考え方は、一般的にはスチュワードシップと呼ばれているが、キリスト教においては、人間が自然を管理運営するのは神によって委託された仕事である、と考えるわけです。
5. デカルトの「方法序説」の中にある「自然機械論」とフランシス・ベーコンの「自然征服論」
デカルトの「自然機械論」:自然は恐れるに足りない。自然は機械と同じである。機械には人間との相互の意思疎通などあり得ないし精神的な意味でも交流もない。人間が働きかけても彼らは何も返答しない。あるいは、それらがわれわれに何か働きかけてくることもない。その限りで、完全にわれわれが「主」であり、自然は「客」である。というようにデカルトは主客合一どころか、人間と自然を完全に分離して、人間は自然を機械と見なして、道具としてそれを利用すればよい、と断言したのです。
フランシス・ベーコン:「自然は物質に過ぎないのだから、人間の都合のいいように料理してよいし、征服すべき対象だ」だと言っています。
6. ヘレニズム(ギリシャ・ローマ)を手に入れた西洋人は、ベーコン、デカルトによる近代合理主義哲学の成立によって、自然に対する畏怖心を克服し、自然はたいしたことがない、人間の都合によってどのように料理してもいい、と考えられるようになりました。これによって自然に対するコンプレックスが西洋人から消えてなくなりました。これが西洋近代科学革命を成立させる最大の要因となったのです。
7.西洋人たちは自然を物質と見なすことができ、その結果、地球上のあらゆる自然資源を活用することで人間の生活水準を大幅に引き上げることができたのです。
8. 自然を人間の生活を向上させるために利用し、搾取するのが「進歩」なのだとする西洋的な価値観そのものに地球環境問題の根本的な原因があると考えられます。

と中谷 巌氏は指摘されております。

ここでは、西洋における神と人間と自然との関係が述べられています。

このように神と人間と自然の関係が明確なっていますね。このように秩序が示されると私たち人間はある意味では大変生きやすくなります。善悪の判断をしなければならない場面に遭遇しても迷うことがないからです。だからこそ、人類世界はここまで進歩したのだと思います。それと、人間固有の性質である意識が発達したともいえます。

このような教えがないと人はどうなるでしょうか?その時人はどうしてよいかわからず、心が押しつぶされてしまうか、お互いがお互いを排除しあって、人類という種の継続性はなかったと思っております。それほど、宗教などの生き方の関する共通認識は重要だと思います。

現代社会は、「自由」の名のもとに、宗教もすたれたり、反対に極端な原理主義に走ったり、それこそバラバラになっています。

宇宙をみましても、素粒子の世界を見ましても、一見混沌としているようですが、ちゃんと秩序だって運動しているのです。だから、太陽と地球がぶつからずにわれわれが生きていけるのです。

本来は、人間一人ひとりがしっかりしていて、自分の良心を磨いたり、他人のことを考えたり、自分がどのように行動すれば、社会がよくなるのかを考えることができるのなら、宗教、倫理、道徳、規則などはいりません。

人間は、弱い生き物であり都合のよい生き物ですので、宗教や小さな村の掟のように生まれたころから理屈なしにこうすると教えられるわけですね。そうするとそれに縛られる反面、とても生きやすくなります。

西洋人の「神と人間と自然」との関係と日本人との考え方には隔たりがありますが、どちらがよいということではなく、世界はこのような考え方で動いているということを認識することが重要だということです。

話は変わりますが、今日、中国で 「全軍に戦争への備え指示」という記事の見出しがでていましたが、中国がどこかの国から攻め込まれようとしているのではなく、積極的に他国の領土を力で奪い権力を増そうとしています。

この理由の一つとして、一番に挙げられるのは、国内統治の問題だと思います。国内でどこかの国を悪者に仕立て上げたり、他国が攻めてくるような錯覚を画策しないと国内を抑えられないのだと思います。中国のアキレス腱はそこだと思いますが、どうやらこの国には人格者としての調和という概念はないように思います。究極の利己主義ですね。
一定の宗教や昔からの掟や風習、伝統や文化などが途切れている共同体や国はこのように統治せざるを得ないのでしょう。

皆さまは、どう考え、どう行動されるでしょうか?





日本人のルーツ(9)

2013年01月14日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月14日(月)

テーマ:日本以外はどうだったか? その4

今日は、終日雨でした。でも、祭日だけに隣にある営業所の方は、お客様のの対応で活気がありました。私の方は、モデルハウスをどう買っていただくかということで、いろいろ考えた末、隣地からのプライベートを確保するために外構を少しいじることにしました。

さて、本日も経営指針書の読み合わせを行っております。
日本以外の国を見ることで、自国の特異性や世界の中における自分の位置づけをさぐります。

1.西ローマ帝国の滅亡(480年)からルネッサンス(14~16世紀)に至るまでの西洋は暗黒時代で、文化的にも技術的にも低迷していた。なぜか。ローマ法王を頂点とするキリスト教世界がせっかくのギリシア・ローマの人びとが築き上げてきた偉大なヘレニズム文化をかなぐり捨ててしまったからです。
2.一方、イスラム世界ではギリシア・ローマ時代の哲学書などの古典の研究が盛んで、それらをアラビア語に翻訳するなど、ヘレニズム文明を大事に保管、蓄積し、華麗なイスラム文化を花咲かせました。
3.では、なぜ、西洋が近代に入るにつれて世界のトップに踊り出ることができたのか。その理由は、ヘブライズム(キリスト教)とヘレニズム(ギリシア・ローマ文明)の融合にあります。

と中谷 巌氏は行っておられます。

人間が生きる上で最も重要なことを歴史が教えてくれます。それは「人はどう生きるのか」という問いに対してヒントがあるということです。

私は、自分自身がどう生きるのかを考えたときに、個と全体、仕事力と人間力、個性と秩序をバランスよく向上させていくことと考えておりました。

まさに、価値観としてのキリスト教で社会秩序を維持し、ギリシア・ローマ文明の優れた知を基にさらに文明や文化を進化・発展させることが、人の生きる生き方の一つの優れた見本を示しています。

現代は、あまりにも全体の質(秩序)について無関心といえるのではないでしょうか?

個人の個性を発揮させるためには、質の高い安定した社会基盤が必要だということです。

これは、社会も会社も家庭も学校も同じです。
世界を知るためには、世界の先進国の多くの人々が信仰していますキリスト教についてある程度知っておく必要があります。

詳しいことは、明日の社員共育で学びたいと思いますが、キリスト教を知るうえで少し参考になればということでここに記しておきます。
1.腹を立てない
2.自分を愛しなさい
3.自分を愛するように人を愛しなさい
4.自分のしてほしいと思うことを人にもしてあげなさい
5.神である主を愛しなさい
6.真の愛がすべての正しい行いの基になる
7.姦淫してはならない(思ってもいけない)
8.離縁してはならない
9.誓ってはならない
10. 復讐してはならない
11. 敵を愛しなさい
12. 地上での利得だけを考えて、平気で神の掟(正しいこと)を破る人々に対しては、厳しい言葉を用いて神に属さない人(地に属する人)と呼んでいます
13. 貧しい人、弱い人、罪人ほど救われる⇒キリスト教が普及した一つの理由
14. 「イエスはこの地上に人の子として生まれ、御心(真理)を説くためにきた」

などですが、まさに、他の宗教とも共通し、生き方そのものを教えているというか、強制することによって社会秩序を安定させようとしているのがわかりますし、私たちのような凡人にとっては、宗教(生き方、価値観、善悪を明らかにするもの)がないと生きることが大変難しいことがよくわかります。

皆さまは、いかがお考えでしょうか?




日本人のルーツ(8)

2013年01月12日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月12日(土)

今日は昼から、当社の工務課長と一緒に建築現場を11ケ所視察してきました。主に隠れてしまうところの施工がきっちりできているかどうかです。
その中でも、家の性能に大きくかかわる断熱材の施工状況について見てきましたがほぼ標準通りにできておりました。微細な事項につきましては、是正指示をしております。
また、現場の整理、整頓、清掃状況は、作業中でありますので一概にいえませんが、二現場、注意を促しました。
やはり、よい家を引き渡したいという思いが一番重要ですが、その意味ではどの職人さんも一生懸命やってくれていました。

テーマ:日本人以外はどうだったのか? その3

昨日の続きを朝礼で学んでおります。

1.民主主義のもとでは人々の自由は保障されるという建前になっているが、その自由の中身とは、現代世代のエゴがむき出しの自由である。とするならば、市場原理主義と民主主義が合  わされば、お金を持ったものが、自分の欲望のために行動するので歴史的伝統や文化を顧みず、同時に子孫をも切り捨ててしまう。
2.時代を経れば、人間は進歩し、やがて神の国に到達するというのがキリスト教的な進歩史観です。その「進歩の中身」を訪ねれば、実は個人の欲望の肥大化とその実現以外の何物でも  ない。
3.グローバル資本主義の結果、世界各国で出現したのは、一握りのスーパーリッチと、圧倒的多数の「ワーキング・プア」という二極構造でした。
4.民主主義は個人の欲望を集計してそえを政策実行に移すシステムです。マーケットも個人の欲望が購買行動を通して資源配分を決めるシステムです。どちらのシステムも、個人の欲望  をもっともよく充足させるシステムです。
5.「抽象的個人」とは、住んでいる地域との関係もなく、神からは解き放たれ、家族や先祖、子孫との関係や歴史的伝統からも独立したまさに、「観念」によってつくり出された、まっ  たく現実味のない個人です。この「抽象的個人」が社会にとって正しい判断をすることができるのでしょうか。

と、中谷 巌氏はいっておられます。

中谷 巌氏のこの本は、歴史的、社会的、哲学的観点から新たな視点を提供してくれています。
ヒトが人になるためには、このようなことを自分で考えることが必要ですが、その意味ではたいへん役に立ちます。

とうことで、
市場原理主義や民主主義が伝統や文化、子孫まで切り捨てるとありますが、だからと言って、経済社会の中では、よい商品やよいサービスを提供する努力を忘れてはなりません。文化や伝統を守りながら、或いは、時代と共に少しずつ変化させながら、常によい社会へと努力するのがよいのではないかと私は思います。


「民主主義は個人の欲望を集計してそれを政策実行に移すシステムです。」とありますが、
その証左が中東の春であり、ただ、閉塞感や不満があるからといって何の根拠やビジョンもなく現状破壊だけの行為は、一人の人間としてたいへん恐怖を感じます。いわゆる大衆迎合といいますか、ポピュラリズムといわれられているものについてです。そこには、人間尊重のかけらも見えず、獣以下になりさがった人間しか見えてきません。

また、「抽象的個人」という概念がありますが、自由を獲得した観念上での人間があたかも社会に実際に存在するかのように想定して、自分もそのように行動をしてしまっています。
ですから、そこに問題が生じます。中谷氏も指摘されているように人間はあくまで社会的動物であり、社会の中でどうするのかが一番重要になります。

われわれは近代社会におきまして自由を獲得しているわけですが、社会を無視した自由は通用しません。でも社会そのものに欠点ある場合には、それを理想に向かって変える努力を怠らないということも必要となります。

皆さまは、いかがお考えでしょうか?


日本人のルーツ(7)

2013年01月11日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月11日(金)

テーマ:日本人以外はどうであったか? その2

今日は、ピースマムさんと企画のお話をさせていただきました。どんな記事が読者に好かれるのか、どんな記事にすれば、家を建てる人のお役にたてるのかをいろいろと話し合いました。少しでも、これから家を建てる方が、欲しい情報にしようということでまとまりました。
2月初めに発売になりますので、是非ご覧になってください。

日本人以外は、

1.西洋では、「人は必ず悪いことをする」という性悪説に基づく。だから、人間不信に基づく内部監査制度を植えつけて、社内のルールを細分化する。
2.市場原理主義は個人の自由と欲望の実現を最大限に保証してくれるイデオロギーである。
3.人間は、自然条件、政治や共同体の呪縛など、個人の自由を束縛している諸条件を破壊することによって自分が自由を得る、そして自分の欲望を実現する。これがドライブとなってい  ろいろな革命が行われ、戦争が行われ、多くの血が流されてきた。そうして最終的にたどりついた先が、民主主義と市場原理主義というシステムの組み合わせだ。
4.近代合理主義とは、神の呪縛、共同体の呪縛、自然の呪縛などから逃れることによって自由を獲得した「抽象的」な個人が、自己の欲望を最大化するために、近代西洋が達したイデオ  ロギーだ。
5.人の欲望を正当化する市場原理主義は、「地球環境問題」や「生物種絶滅問題」など人間の生存に関する根本的な欠陥がある。
6.市場原理主義は利益追求が最大の使命なのでたいへん刹那的です。なぜなら市場原理主義は、先祖が営々と築いてきた文明・文化、伝統には基本的に値段がつかず、マーケットの対象  とないからだ。

市場原理主義:市場への不要な政府の介入を排し、市場原理を極力活用した経済運営を行うことが国民に最大の公平と繁栄をもたらすと信じる思想的立場。
       競争原理の導入によって社会の効率化を図り、淘汰によっていいものを残していくという考え方です。
イデオロギー:社会集団や社会的立場(国家・階級・党派・性別など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系。

と、中谷 巌氏はいっておられます。

確かに日本は、性善説を基本にしていますので管理しなくても初めに決めたとおりに規定を守っているかと言えばそうではありません。今は、西洋化して性善説が崩れてきています。
JOCの東海村の臨界事故にもみられますように、マニュアルを定めておいたら放っておいてもその通りにきちっとできるかというと、そうではありません。

なぜ、昔はできたのでしょうか?

それは、地域社会のなかで一生を終えることが当たり前だったので、生まれたときにいたまわりの人たちとずっと一緒に生きていかなければならないという制限があったので、そこでいい加減なことや約束を破ったりすることは、自分が生きていけないことと同等の意味を持っていたからだと思います。

今は、そうではありません。会社のなかでも平気で規則を破ったり、言われたことをしていないばあいというのは多々見受けられます。

その場合の意識のどこかに、問題が起こったり、叱られたら会社をやめたりいいのだ、会社を辞めることが責任をとることなのだという考えがあります。

この考え方では、決して世の中はよくなりません。

かといって、ガチガチに共同体に縛られる必要はないのですが、一人ひとりが自分のしたことに責任を持つというか、人さまの役に立つために、せめて人さまの迷惑にならないような生き方を社会の出るまでに学んでおく必要があります。

個が全体に対してもう少し関心を示さないと、個人も全体の中にいますので、そのなかの個人がしたい放題していていると必ず、しっぺ返しがきます。

皆様は、いかがお考えでしょうか?



日本人のルーツ(5)

2013年01月10日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月9日(水)

テーマ:日本人のルーツを分からなくしてしまった出来事(1)

このブログも1日遅れで書いています。追われているみたいで、なんだか変な感じです。
本日は、社内で哲学学習会をやりました。
人類の意識がどのように発達してきたのかを学び合いました。
ご興味ある方は、自然の哲学 第8話 意識の誕生 過去の私のブログを参考にしてください。

さて、今日からは、日本人のルーツをわからなくしてしまった出来事として、

1.江戸時代を暗黒の時代と想定し、ひたすら前を向いて西洋から先進的な思想や技術を学ぶべきだという考え方。⇒「薩長史観」
2.丸山眞男の「超国家主義の論理と真理」で戦前の日本を断罪した。日本はそもそも近代国家などではなく、天皇を戴く戦前の体制そのものが持つ「前近代性」にすべての責任があると  いう論陣を張った。これが戦後の日本の思想家をリードした。⇒「自虐史観」
3.権威と権力を明治天皇に集中させた明治政府。⇒「権力集中」「一神教」の西洋システムのシステムに移行。
4.戦後、マッカーサーが「歴史」「修身」「地理」の3教科を停止させる、いわゆる「3教科停止命令」を出した。これによって日本民族は弱体化しました。
5.日本は長い間時間をかけ、庶民中心の一体感あふれる安定的な社会を築き上げてきたが、小泉改革をピークに市場原理主義に基づいて構造改革を断行した。

と、中谷 巌氏は指摘しています。

これから学ぶことができるのは、自由になればなるほど、生きるのが難しくなるということです。なぜなら、自由なのだから自分でどのように生きるのかを見つけなければならないからです。これはそんなに簡単には、見つかるものではありません。

現代であれば、地球規模での社会の動きを理解し、歴史を知り、モノの見方考え方に熟練していないと、自分のほんとうの生き方なんてものは見つかりっこありません。

アメリカのような自由な国ほど宗教がないと人々は、生きていけないというのはそういう意味です。宗教が生き方を示してくれるので、善悪の判断がつきやすいから生きていけるのです。

宗教や道徳、或いは民族の風習や掟がなければ、人は生きていけないというのがほんとうのところです。

私の世代は生きていくのは簡単でした。儒教思想が生きていたからです。小さなころから知らず知らずのうちに思想を叩き込まれていましたから、大きくなってもあまりとまどることはありませんでした。

たとえば、「人の迷惑になることだけはするな」、「目上の人を敬え」とか「困っている人を見たら助けなさい」とかです。

ところが、今の日本では、それらを強制してはならないと子供の自由にさせるのが子供の大事に育てることだという考えになって、その子供が大人になった時にたいへん苦労しているのが実情ではないでしょうか?

ですから、規則やルールがあるのは、他人との摩擦を極力さけ、私たちを生きやすくするためにあると考えます。

理想を言えば、規則やルールがなくても、他人とうまくやっていけるといいのですが、その答えは歴史が示している通りです。

皆様は、いかがお考えでしょうか?


 

日本人のルーツ(4)

2013年01月08日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月8日(火)

テーマ:日本人のルーツ(4)

本日も、たくさんの方が年始のごあいさつにこられました。来られました。
今年初めて社長さまが来られたお会社さまもありました。
今年も、そうぞよろしくお願い申し上げます。

日本人の特徴として
1.個人の欲望を抑えることこそ人間の生きる道だと教えた釈迦の思想。
2.日本では、道端に生えている一本の草や木にも神が宿っていると考え、自然を敬う気持ち、自然を名愛でる気持ちが非常に強い。
3.江戸時代の人々は、自然をなるべく破壊しないような、環境になるべく負荷をかけないような「循環型経済」の仕組みを作り上げた。
4.佐伯啓思氏は「仮に、仏教的な無常観をとるにせよ、武士道的な義務感をよしとするにせよ、儒教的な『分』の思想をを持ち出すにせよ、神道的な清明心に依拠するにせよ、いずれも  個人的な幸福追求に背馳する境地をよしとする」と述べておられます。
5.日本製品は、配慮の行き届いた繊細な未意識でつくられた製品です。
6.日本人がつくる自動車、家電製品、どれもこれもみんな品質が優れている。

と中谷 巌氏は、挙げておられます。

ここでの学びは、
組織や共同作業するときは、日本の特徴である自我を押さえ、個人でやることで他人に影響を及ぼさないもので、新しいものやことをするときには、西欧的な欲望をあらわにしてすることが一番うまくいくような気がします。

やはりここでも、日本的な良いところと西洋の良いところを時と場合の応じてバランスをとって生きることがよい生き方となりそうです。

経営も同じなのですが、いうのは簡単ですが、やるのは難しくて、肝心なところで逆さまの判断を下すことが多いいようです。

でもこれが、人間の面白いところですね。



日本人のルーツ(3)

2013年01月07日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月7日(月)

テーマ:日本人のルーツ(3)

今日はたくさんの方が年始のごあいさつに来られました。仕事をしているときは、スーツを着ていないので、不意にお客様が来られるとあわててスーツに着替えています。
お待たせして申し訳ございません。とくにネクタイをしめるのに時間がかかってしまいます。年を取ってしまったかなぁ・・・。


われわれのなかには、
武家の文化も持っているような気がします。その中でも禅が特徴的です。禅とは、心を安定・統一させることによって宗教的叡智に達しようとする修行方法です。
いまでは、お坊さん以外、修行をしている人は見かけませんね。

また、茶道の精神も受け継いでいるような気がします。茶の湯によって精神を修養し、交際礼法を極める道のことですが、千利休は、禅の精神を取り入れ簡素静寂を本体とする侘茶をひろめました。

このことによって、茶のまえでは殿様も一般人も上下関係をなくし、同じ礼に従うという、日本独自の平等主義、主客合一主義が芽生え、受け継がれてきました。

また、何でも受け入れられるという寛大さや相手を尊重する心構えももっています。日本は元々、多神教で自然のあちらこちらに神が宿っていると信じ、あがめていましたが、朝鮮半島から違った宗教、すなわち仏教が伝来してきても、これが本当の神様だといって積極的に受け入れたというのは世界的に見て、驚異であります。キリスト教とイスラム教ではありえないですね。

また、全体のおかげで私が存在している。自然によって人は生かされている、という主と客との対等な関係大切にするのも日本人の特徴です。
キリスト教では、スチュワードシップという考え方があり、神の下に人間が存在し、人間は神から、自然から搾取することを許されたという考えをしています。

それから、天皇の権威と将軍家の権力とがお互いにけん制し合い微妙な関係の上に成り立ってきたという経緯も特徴の一つです。

また、日本では強力なリーダーシップを持つ人間より、バランス感覚や調和の精神の豊かな徳川家康型のリーダーが好かれやすいもの特徴です。

このように見てきますと、欧米とは正反対のルーツをもっているということもいえるのではないでしょうか。

ただ、現代は、経済や情報のグローバル化、資本主義経済のを支える経済大国としての顔をもつ日本でありますので、特に大きな企業では、西洋のルールで戦わざるえない状況にあります。

重要なことはわれわれ日本人は、日本古来の文化を継承しつつ、新たに西洋の文化も取り入れているという認識が必要だということです。

そのなかで、どう生きるかは、自分自身できめなければいけません。

日本人のルーツ(2)

2013年01月05日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月5日(土)

テーマ:日本人のルーツ(2)

再度、なぜ、日本人のルーツを知ることが必要なのでしょうか。

それは、自分が何者かを知り、世界の中で自分らしさを生かして社会に貢献するためです。

また、自分を知り、自分の特性を常に発信していると相手からもわかりやすく、誤解されにくくなるからです。

その結果、自分の本当の充実した人生が送れるからです。

日本では、明らかな支配者階級というのは存在しません。過去に武士が支配者階級として存在していましたが、日本の場合は、武士は修身を旨とし、非支配者階級から搾取をしませんでした。

欧米では、搾取は当然のことであり、そのために争いをしてまで権力を取りに行きます。欧米では、争いは当たり前であって、負ければみじめになりますし、勝てばしたい放題になり、それが認められます。

ということから、グローバル資本主義の世界では、日本的な日本人はまともに競争すれば、人が良すぎて負けてしまいます。

また、そういう意味からも世界の中で日本のように平等で平和な国もあまりみかけません。

ですから日本では、他人を疑わない、自分が生きるためであっても人を裏切らない、全体のなかで自分が生かされているのだという考え方をします。

しかし今の日本では、経済大国になってしまっているので、世界の基準が欧米である以上、その中でやっていかなければなりません。

そうしますと、日本の中に日本的なものと欧米的なものが混在し、何が何だか分からなくなるのです。

何が正しいかの判断が、まちまちだと組織や共同体は、なかなかまとまりがつかないのが、現在の日本の状況を表しているのではないでしょうか。

でもそれを強制的にまとめるわけにはいけません。それは、歴史が許しません。

そういう状況であることを認識することが重要で、その中でさまざまな経営をしていくということが現代の経営の特徴でしょう。

日本人のルーツ(1)

2013年01月04日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月4日(金)

テーマ:日本人のルーツ(1)

近頃の日本では、西洋の個人主義的なところと、日本の仲間意識的なところと都合よく合わせたような人がよく見受けられるように思います。

ヒトが人となるには、自分というものを知ることが必要だと思います。

日本人というくくり方をして他の国との比較をしても私たちが何者かということが自覚できると思います。

まず、日本は先の戦争には負けましたが、縄文以来、西洋の植民地にはなりませんでした。

欧米はどうでしょうか?神話の時代から争いの歴史といっても過言ではないでしょう。

日本は、海に囲まれ、欧米や中国は大陸の中に位置していたという地理的な要因の持つ意味は大きいでしょう。

そこから、日本では比較的狭い国土のなかで長年にわたって隣人がかわらないので他人との調和を大切にし、「信頼第一」という考え方が育まれてきました。

大陸ではそうはいきません。いつどこから、敵がやってくるかもしれないということで自分のまわりを信じるよりも、自分しか信じないようにみんながなっていきます。

すると大陸では、個人主義的な考え方にならざるを得ません。まわりに迎合しない自立した個人に育っていくわけです。

日本では、協調主義や仲間意識が強い反面、自立心に少し欠ける面がみられることが特徴です。

自分のことを自分でするのは当たり前だと思うのですが、今の日本では、大人になっても誰かがしてくれるだろうという考え蔓延し、個人としても、組織にしてもとても弱くなっているような気がします。

ということで、日本のよいところと、西洋のよいところをバランスよく取り入れると人生や経営がうまくいくのかもしれません。

人の行動

2012年12月28日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月28日(金)

テーマ:人はどのように行動するのでしょうか?また、どう行動したらよいのでしょうか?

今日は、仕事納めということで、朝から大掃除をしました。
廊下やトイレなど共通部分につきましては毎日やっていますのでそれほどでもないのですが、自分のところは、1年間で本当によくアカがたまっています。
優先順序が低い、書類や書籍が、そのまま目を通さずに放置されています。
結局、そのまま捨てることになってしまします。
それに気がつきますと、読みたい本も読めずに十数冊おいてあります。
本はとても面白いし、役に立ちますのでこの年末年始で追いつこうと思っています。

さて、テーマにもどりますと、私たちは、大切な判断をする場合もそうでない場合も、自らの経験と好き嫌いで判断し、行動しています。
また、自分にとって利益があるかないかでも判断し、全体にどのような影響があるのかを考慮する思考過程が希薄になっています。

ということは、人はそれぞれに思考し判断し行動するので、秩序の乱れが生じます。
それが現代社会の大きな問題点だと私は思っています。

しかし、最近は少し様子が変化してきたように感じます。
それは、前回でも述べましたように、自由気ままにできる状況ではなくなってきたということです。
ちゃんと生活できるかどうかという切実な問題が身近に感じられるからです。

それでは、どう行動すればよいのでしょうか?
 
それは、やはり仕事しかありません。
みんなと協力してよい仕事をすることによって会社の業績を上げることが、お客様はもちろんのこと、働く仲間、地域の人々の繁栄につながります。

仕事が好きで一生懸命やってきてよい経験を積んでいる人は問題ありません。ますます伸びていきます。

そうでない人も、価値観は違う(仕事は嫌い)かもしれませんが、一生懸命仕事をするという態度で臨めば、道は開けます。

さあ、自分のしたいことだけをするのではなく、まわりの求めていることをできるようにする能力を身につけようではありませんか。




今の社会で感じること

2012年12月26日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月26日(水)

テーマ:今の社会をどう感じていますか?

本日の朝礼の読み合わせより、

われわれが、仕事をしたり、暮らしていく上において身近に感じられることは、「デフレ」や「秩序の乱れ」から、一生懸命努力しても、その努力が報われにくくなっていることと、家族や会社、共同体などで一致協力するということが希薄になり、信頼関係が損なわれている現象から閉塞感を感じることです。人間にとって、たいへん生きにくくなってきたといえます。
ただし、このような世の中になってからしか知らない人は、これが正常な状態として目に映っているのも当然のことです。

と私は思っておりますが、愚痴ばかりこぼすのではなく、ここに書きました反対の世の中にしていこうというのも一つの視点です。

少し物価も上がり、給料も上がり、秩序が保たれ、お互い譲り合う余裕があり、また、みんなで何かするときには喜んで一致協力するような状況をつくっていこうということです。

そして、固い信頼関係で結ばれ、希望と期待に夢がふくらむような社会にしていきたいものです。

そのためには、経済発展のためのインフラを整えて、すべての企業が業績を上げ、その結果、得た利益をちゃんと働く人たちに分配すれば、お金も停滞せずにそこらじゅうをかけ巡り、みんなが幸せになります。

確かに幸せは、心の感じ方で、物質的なものとは違うかもしれませんが、このように社会が成熟している今は、やはり、すべてではないですが、お金やモノに余裕がある方が、いろいろなものを手にし感じることで、幸せ感をより多く感じることができるのではないでしょうか。

そのためにも、仕事力、人間力を身につけ、世の中に役に立つことで感謝され、お金を得るのが、幸せに生きるための有力な方法の一つではないでしょうか。



経営ビジョン

2012年12月25日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月25日(火)

テーマ:経営ビジョン

経営ビジョンは、どこの会社でもあるというものではありませんが、わが社では20項目、掲げております。

経営ビジョンとは一体何でしょうか?
⇒経営トップが将来、会社をこうしたい、こうなりたいという姿ですね。価値観の共有です。

では、なぜ、経営ビジョンは必要なのでしょうか?
⇒経営者のなりたい姿を社員に知らせ、共有することで同じ方向を目指しやすいということです。
 目指す方向がわかっているので秩序が乱れにくく、目的を達成しやすいということです。
 特に、現代のように多様性や多元性の世の中では、経営戦略のなかでは上位に位置づけられます。
 何に向かって、事業をやっているのかが共有できます。

経営ビジョンをつくるうえで注意しなければならないことはなんでしょうか?
⇒内容は、経営者個人のなりたい姿であっていいのですが、なるべく社員の方に共感して共有していただくために、普遍性を備えていた方がよいと思います。

社内に浸透するためにはどうしたらよいのでしょうか?
⇒会社内の壁に貼るとか、朝礼や社員共育の場でテーマに取り上げたりして普段から啓蒙することですね。

というわけで、当社では、身の回りのことは比較的に自由なのですが、経営ビジョンのような理念系は、はずさないように注意しております。

経営ビジョンのような理念系は、時間はかかりますが、きっと自社を救う救世主となるでしょう!

当社の社員にもかなり浸透していると思います。

素晴らしい社員さんたちです。






時流の変化

2012年12月24日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月24日(月)

テーマ:時流の変化

今日は、クリスマスイブです。
景色は朝起きるとあたり一面真っ白でホワイトクリスマスって感じですが、そんなロマンチックな感覚ではなく、普通に仕事モードにスイッチが入っております。

今年、二〇一二年も大きく流れが変わっていっています。

その一つに今年は世界の主要な国の大統領や首相が変わっております。

日本は、予定にはなかったのですが、師走に自民党が政権をとり、安倍さんとなりました。他では、韓国:朴槿恵大統領、中国:周近平国家主席、ロシア:プーチン大統領、フランス:オランド大統領、インド:ムカジー大統領などです。

再選されたのが、台湾:馬英九総統、アメリカのオバマ大統領です。

グローバル世界でこれだけ多くのトップが交代すると、それぞれの政策が変わります。

いろいろな問題で方向性が大きく変わってきます。

われわれに関係ないかと言えば、大いに関係します。

なぜ、「時流の変化にあわさなければならないか」については言うまでもありませんが、あえて言うならば、いくら財務体質がよくても、ブランドが浸透していても、優秀な人材がいてもこれをはずすとまったく

この時流の変化の本質を読み、自社の能力を見極めつつ、経営のかじ取りしていくのが私の役目です。

なにをやって、なにをやらないかを決めていくことですね。

来年は、面白い年になりそうです。



組織力

2012年12月22日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月22日(土)

テーマ:組織力を高めましょう

組織力は、現代経営にとっては、今一番必要をされている力ですね。

いままで日本を牽引してきた家電メーカーの現在の状況をみますとよくわかります。

財務体質もよい、ブランド力は最高、仕事のできる優れた人材がたくさんいる、なのになぜ、リストラなどをしなければならないのでしょうか。

それは、事業が時流の変化や競争についていけていないというのが理由です。

でもよくよく考えてみますと、時流についていくのも、競争に勝っていく戦略を立てるものも人がやるわけですから、

時流に合うように、競争に勝てるように戦略を変更すればよいだけですので、そんなに難しことではなくすぐにできます。

すぐにできないのが、古い頭と今までの慣習、そこで働く人たちの意識の変革です。

そこのところを血はたくさん流れますが大手術し、根本原因を取り払い、一人ひとりが自分の組織ををかけがえのないものと思えるようになってきますとほっておいても勝てます。

ちょうど稲盛さんが、JALを改革したようにです。

功利主義(最大多数の最大幸福)のようにとられるかもしれませんが、それをしないで見過ごすと国全体が沈没していきます。ギリシアのように。

それを経験や知識のない一般人が集団でやると中東のような混乱に陥り、独裁者と言われた人を倒してもまったく平和といいますか、幸せの光も見えないような状況となります。

それではどうしたら普段の仕事の中で組織力を高められるでしょうか。

これにつきましては、また日を改めることにします。

人間力をつけましょう

2012年12月21日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月21日(金)

テーマ:社会をよくするために人間力をつけましょう

人が人として人生を生き抜いていくには人間力が必要です。

それでは、人間力とは一体何なんでしょうか。

1.人を動かす力

2.他人との関係性をつくる力や協調できる力

3.人に喜びを与える力

4.自己を成長させる力

5.社会に役立つ力

6.生き続けられる力

などいろいろありますが、仕事力もあえて人間力に含めるなら、

人は人間力をつけて自分なりの幸せに向かって生きていることが、本質(生きる目的)ですね。

現在の会社では、特に、人間力のなかでも、他者と協力できる力が一番望まれていますし、貴重な力です。

なぜなら、自由からくる個人主義の浸透で、なかなか人と人とが結びつくこと自体が大変難しい時代になったからです。

人との関係性が保てなくて、心の病気になる人もいます。

会社をうまく運営して成果を上げようと思いますと、個々の能力も大切ですが、他人と一緒になってより質の高い成果を出せるかどうかが、

強い会社にできるかどうかの課題に対して決定的に重要になります。

そして強い会社より強く、理念に向かって進むことができます。