自分は自分。人は人。

花虎ノ尾（東京都武蔵野市）

　こんにちは。
　今日も皆様、ありがとうございます。



　人間が持つ、他人に対する影響力の大きさは、思っているより、すごいものがあります。
　たとえば、機嫌。
　同じ一時間でも、上機嫌の人と過ごすか、不機嫌の人と過ごすかでは、
　一時間後の気分だって、雲泥の差が出てくると思うんです。


　ことほどさように、私達は、人からなにかと影響を受けているわけです。
　しかし、「人間の持つ影響力」の大きさを見くびりがち。
　だからこそ、意識していないと、他人の影響を、知らず知らずのうちに、浴びるように受けてしまうわけです。

　さきほど、「機嫌」の話をしましたが、
　世の中、善意の人ばかりではありません。
　というよりか、いちいち他人の心情を汲む余裕がなかったり、甘やかされたがために思いやりが持てなかったり…と、
　もしかしたら、「他人を意識するウェイトの少ない人」というのは、結構多いのかもしれません。

　でも、毎日を過ごす中では、人の影響力がどうだとか、なかなか思いもしませんよね。
　だから、他人の悪い影響を受けてしまうそんな中だからこそ、たまには人と自分の間に、心の境界線をビッーと引いてみるのです。
　感情移入したり、人に情を着せられたり、また自分が影響力を行使したり…とやっていれば、
　どんどん人に影響され、自分で自分の気持ちをコントロールするのが難しくなってしまいます。


　人の意見は人の意見、自分の意見は自分の意見。
　人の気持ちは人の気持ち、自分の感想は自分の感想。
　本来、それ以上のことはないのです。
　「一つの意見、一つの心、一人の人間」という意味では、
　自分も他人も、重さは同じ。
　でも、惰性で生きていれば、人からの影響も受けがちです。
　繰り返しますが、その他人だって、いい人とは限らないのです。


　余裕のあるときで構いません。
　「自分は自分、人は人」を、口癖にしていくと、自分を人にハイジャックされにくくなると思います。
　たまには心を切り離すから、健やかに人に相対することができるのです。


　さらに、「人は人だよね」とわかれば、人を影響する難しさもわかるハズです。
　たしかに人に影響を与えることはできても、自分の意図通りにできているとは限らないからです。

　余談ですが、世の中、いろいろな立場の人がいます。
　もし、立場の違う人を染めたいなら、敷居の高さを考えましょう。
　だから、かみ砕いて話せる人は、支持も集めやすいのです。