タイ王国の陸軍が、よくワカらない「作戦」に乗り出している。きわめて少数の容姿端麗な独身女性を「兵隊に取ってる」のだ。
とりあえずは(王家の親衛隊などが務まるように)警護職の予備役的なモノで、定期的に講習や訓練を受けるのが「任務」。常勤でもなければ、駐屯地に寝泊まりするワケでもない。悪い言いかたをすりゃ、一般家庭の模範的子女に軍服と所属と階級だけ与えました❔…みたいな💧 ぶっちゃけ「陸軍優待のアイドル職」。いつの日か、平民の誰かと初婚に至ったなら"自動的に"お役御免の除隊となる。
本人のインスタグラム投稿によれば(当ブログでウォッチし続けている)元ライオン・エア客室乗務員にしてストックフォトモデルのスピサラさん(28歳)も❕ このたび招聘を受け"正式に入隊"した模様だ。
2006年のクーデターで国政の実権を(民政移行後も事実上は)奪還して以来、かの王立陸軍は「国の象徴たる王室」までも懐柔掌握しようと、王位継承者 すなわち皇太子の嫁選びに介入してきた。
最初の「大規模介入」は現国王ラーマ10世の、その皇太子時代の「3人目の妃」スリラスミ元妃の王室追放である。
スリラスミ元妃と(当時の)皇太子は1992年、スチンダー軍事政権が反政府抗争激化の末(故プミポン国王の裁断によって)敗れ去った直後に出会っていた。スリラスミさんの一族は、地方の裕福な土地成金。叔父は地元警察の捜査部長だったりで、カネにも名誉にも浴した「田舎の上流一族」だった。
そこの娘に皇太子が見惚れてしまい本来、軍事政権下なら「タイ王室が皇太子のフィアンセを迎え入れる=まず、お相手を陸軍付親衛隊に徴用する」って暗黙の手続きを踏んで婚約に代えなきゃイケないところ、王室はそれをすっ飛ばして彼女を1993年、「皇太子お付きの人」に召しかかえてしまった。
しかも❕
その後も民主政権の時代が続いたもんだから、8年に渡る交際を経て、2001年に二人は結婚してしまうんだな。王立陸軍の階級をまったく持たない(ただの"卑しい"成金の)娘が皇太子妃になる、という「あってはならない国辱的な婚礼」の強行に軍幹部は怒り心頭。そうした怨恨なども遠因の一部にありつつ、ついには2006年、軍事クーデター🔥と相成ってしまう。
結果、何が起きたか。
3年後の2009年、当時から8年前の「皇太子夫妻のプライベート映像」が今さらのようにリークされた。それは皇太子夫妻が結婚した年の12月9日夜、ふたりが邸宅の庭に王族の関係者を招いて「新妻30歳のバースデーパーティ」を催したときの映像だ。
フツーの誕生会なら何の衝撃もないが……そこには、王子の溺愛するプードル『ふーふー(FuFu)ちゃん』にバースデーケーキを振舞うスリラスミ元妃の姿が…❕❕ ときおり周囲から焚かれるカメラの閃光(フラッシュ)にまったく構う素振りも見せず、そのとき"皇太子妃"が身にまとってた布切れといったらナンと、股間の局部をかろうじて隠すTバック一丁のみ💧だった。
もちろん、これはヌーディスト主催の夜会とは違う。夫の皇太子はじめ、他の招待客が全員正装してるパーティの席上で「祝ってもらってる当人ひとりが全裸」なんだから、異様に映らないワケがない。
リーク犯の正体や動機は不明であり、反響には「裸にさせてる新郎(=皇太子)が変態」って見方も多かった。しかし、少なくとも(映像の)新婦はイヤがってるとか恥じらってるとか、あるいは顔をこわばらせ蒼白になってる、とかでなく平然と(フツーに服を着てるかのように)会場を見まわしたり、客に呼びかけたりしてる。「彼女のような"品位のない"女が入籍してることでタイ王室が堕落してる」と言いたかった❔ としても不思議はない。
さらに陸軍首脳部は明くる2010年、こんな皇太子の「ふしだらさ」をも王室懐柔策に転じて利用し始める。
タイ航空の特別機で移動の警護中、皇太子が客室乗務員のひとりに気がありそうだ、と見るや直ちに彼女=スティダーさん(当時32歳)の独身を確認し、皇太子付きの親衛隊員に徴用(スカウト)してしまうのだ。早い話が、すでに妻帯者だった王子に「公然と不倫をそそのかす」謀略に打って出たんだな💧
このときに、スティダー嬢の王立軍人としての出世街道はすでに300%約束されてたと言える。
タイ陸軍に言わせりゃ、彼女こそ救国の女神。この先、合法的に「今の妃」を王子と別れさせ、わが方の推す立派な🎵陸軍出身者を嫁に「取りかえてもらい、王位継承すれば」我ら陸軍の王室への影響力は安泰だ💗 そういう魂胆だったに違いなかった。
◆ ◆ ◆ ◆
2012年秋以降、陸軍も逆らえなかった名君のプミポン国王が無期の入院療養へ。いよいよ王位継承が視野に入りはじめたタイ王室の未来は、陸軍人重鎮らの思う方、思う方へと変容を余儀なくされてゆく。
彼らが蔑視して憚(はばか)らなかったスリラスミさんの出身元一族は、汚職や恐喝といった容疑で次々と逮捕され、スピード裁判で有罪→収監に。2014年12月11日…ついに元妃自身も「親族による集団的な不敬罪の連帯責任」を負わされ、皇太子から離縁を言い渡される。世継ぎの長男だけが「王室内で人質」みたく残され、妻は王族資格(=称号)を剥奪されて故郷へと追放された。
※万一、離婚工作が「頓挫した場合」も考慮された?のか、彼女は2012年になって初めて陸軍の階級を与えられている。王位継承者の配偶者(=お妃)が、成婚後に陸軍入りするのは異例中の異例だ。
すでに十分に「陸軍の差し向けた"略奪工作要員"スティダー嬢」とイチャついてた"色惚け"皇太子は、かくも容易(たやす)く💧 軍部首脳らの操り人形と化した……かに思えたのだが。
タイ陸軍の誤算 ━━━ イザ父親が崩御したら、かえって新国王(ラーマ10世)の奇行癖が激化❕❔
2016年……長らくタイ王国の精神的支柱だったプミポン国王、崩御。1年後に火葬。
さらにそこから「1年半に及ぶ"喪中"期間」も過ぎて国王の戴冠式を週末に控える2019年5月1日、王室の伝統に則り国王と「法的に結婚した」ことで、スティダー・ワチラロンコン・ナ・アユタヤさんが新国王になる皇太子の4人目の妻(41歳)になった、と発表された。
ここまで先延ばし💧した戴冠を終えても、新国王ラーマ10世は(正規の婚姻を経た)スティダー妃に対し「伴侶とするに飽きてしまった」との(アケスケな)不平不満を側近の陸軍筋にブチまけだした模様だ。ナンとも器(うつわ)の矮小化した、駄々っ子然とした国王さまじゃないか…❕❔❔
ただ、「軍部専制に盾突かない国王」は、陸軍にとっても温存しときたい虎の子だ。なので由緒ある王室のしきたりを乱してでも、100年ぶりに「高貴なる配偶者(正規の側室)」にあたる称号を復活させ、その位を与えた陸軍看護士シニーナート嬢(当時35歳)を王家に送り込んでしまった。国王がスティダー王妃と正式に結婚した、わずか4カ月後に❕❔ である。そのシニーナートさんにしてからが、記事冒頭に上げた予備役の「親衛隊」出身者だった。
まさに激震。
もともとが自分も「前の正妻から国王を略奪するため」送り込まれた"愛国の突撃兵"だと自認してるスティダー妃にしたら、予想だにせん「後輩の」小娘シニーナートの乱入。いくら王立陸軍の「聖戦」の一環と言え、公然と自分の新郎とベタベタしてみせる振る舞いは断じて❕ 看過できっこない。
半ば生理反射的に、すかさず正妻は猛反撃。
彼女の逆鱗で、いったんシニーナートは王族としての称号を剥奪され、王室を追放される。追放を政府が承認するまで当人は不敬罪で収監されるのだが、その隙に王妃はシニーナートのスマホから夫に送り付けていた自撮り画像をごっそり抜き取り、王室担当記者らに(匿名で)バラ撒く🔥🔥という「ゲリラ戦」にまで打って出た、とされる。
ことわっておくが、上に転載したのは当時の流出画像のうち「刺激の低いモノ」だけだ。露出度が過激なショットは💧 本ブログ運営局の倫理規定に照らして自粛しといた。
だが、しょせん(父親ほどに年上でもある)国王の権限は、女帝たる正妻にだろーが優るのだな。
翌年にはワチラロンコン国王の恩赦により、シニーナート嬢の「不敬罪はもともと無かったものとする」とする最終決着をみたことが公表される。かくて新婚早々、国王とスティダー王妃の「家庭内離婚」は決定的なモノとなったことが国民にも知れ、皇室改革を叫ぶ「反政府要求」の大きな原動力にさえ転じてしまった。いよいよ、軍部による一連の王室掌握ミッションは、やぶ蛇の様相を呈してく。
王家の家庭崩壊を1日でも先に延ばすべく、タイ王立陸軍の取った窮余の策は「国王夫妻の別居状態を いっそのこと現実に"無期"常態化させてしまう」ということだった。紛れもなく「配下のひとり」であるシニーナート少将がワチラロンコン国王の寵愛に掛かってるうちは、それでも軍部が王室を操れる。軍事政権は"盟友"スティダー王妃をなだめて説き伏せ、前妻との長男が留学中のドイツへ「国王と側室"夫妻"」を旅立たせることにした。完全に民意無視、無茶苦茶💧 だな。
しかも「逃亡遊戯」中の国王"夫妻"、遠くドイツでもかえって日常の奇行ぶりが(コロナ禍だっちゅーのに)エスカレートさせる一方。受け入れ国のドイツ市民からも反感が増す始末・・・。
古城をリノベした豪勢なペンションを丸ごと借り切り、大勢のスタッフが常駐。自身らは全身にフェイク・タトゥーを貼りまくり、おそろいの❔ 女性用タンクトップを纏(まと)う。昼に夜に大型店モールから高級店街まで、ヘソ出してほっつき歩く爺さん(69歳)と、見るからにヤバいオーラ放ちまくり、眼光スルドい愛人(37歳)。
そんな「目立ちまくりの変人カップル」が、イザ移動となると何人ものスーツ姿のアジア人が厳かに並んで敬礼するなか、防弾仕様の重厚な高級車に乗り込んで行くのだ。向こうの現地人にしたら、「どこの国のヤクザの元締めだァ❔」と心中ビビっても無理からぬ話だろう。
おそらくは、
これでもシニーナート"特殊工作員"が「老いて悪化する一途の、国王の変人DNA」を宥(なだ)めてスカしてセーブすべく、身を挺して相手になってやってるから「まだしも この程度で収まってる」のが真相だろう、
とは推測される。とは推測されるんだが、すでにワチラロンコン国王の(国民から見た)カリスマ性は十分すぎるほど失墜してて、王立陸軍が「政権を主体的に掌握することの正統性、国民を納得させておく拠りどころ」に奉っておきたい国王じゃなくなってる。
この現実は、将来的に国家のカタチを危うくしかねない。なおも国王がタイ王国とタイ臣民の品位を貶(おとし)め続ければ、ひいては王室を擁護し支える軍事政権の内部からだって信奉心が瓦解し始める。王立陸軍指導部が、その目前の危機を認識できてないハズがない❕ のだ。
◆ ◆ ◆ ◆
…でだ。
話は記事の冒頭部分に戻る。
陸軍本部で先輩「訓練生」らから↓ "就役"の祝福を受けるスピサラさん(28歳)
ズバリこの子らは、いったい誰の「お妃」候補として親衛隊入りせにゃ(❔)ならんのだろうか。そこが分からない。
今、タイ王室は「王位継承を控えた時期」になどないハズだ。そして「王位継承者が婚期を迎える時期」でもない。
ワチラロンコン現・国王には「ふたりの妻」がいて69歳。同じくドイツに暮らす皇太子(スリラスミ元妃が置いていった息子)は御歳、まだ16歳(※昭和天皇と誕生日が同じなので、4月29日で17歳)と若すぎる。
皇太子殿下に「お相手選び」が囁かれ始めるのは、10年は先になる。親衛隊に妙齢の新参兵など要らない。
ただ、王家継承の危機管理的なことを言うと、今は国王も皇太子も国外に出たまま…という異常事態に陥ってる。遠くドイツで「もし、父子の身に同時に何か起きたら」血脈が途絶えてしまう。
その最悪の場合を考えて、タイ王室はスリラスミさんの前=二番目の妻と国王(当時は皇太子)の間に生まれた4人の男子に対し、「王室からは"正式に"離れたが、王族を名乗っても黙認する(称号を剥奪しない)」との、近年では類の無いグレー対応💧 を担保してきてるんだな。
だとすれば。
この先、もしもドイツで「忌々しき災い」があれば、王立陸軍は「前々妻との子供」に王朝の明日を委ねる気でいることは想像に難くない。その「もしも」が近々に起きたなら、彼らは4人のうち「まだ独身でいる者」に継承者の白羽の矢を立てる。"緊急事態に備えた国王候補"の多くはアラサーで、すでに何人かは(軍属の経歴も所縁もない)平民娘と結婚してしまってる💧年齢だからだ。
そして選ばれた「30代で独身の誰か」が玉座に着くについて、「訓練された女性軍人」を傍(そば)に付き添わす。そのことで、王家とのパイプは堅持せねばならない。それこそがタイ軍部の想定し画策すべき"危機対応"作戦のシナリオだろう。
だから「今(熟れごろの才媛を選りすぐり)採っとかないと」…なのか?
そう思えて想えて💧しかたなくなってきちまうんだが、果たして小生の想像は単なる世迷いごとぉ……なんだろか❔❔
=了=
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