関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

日本で流行りの『アルギニン・ドリンク缶』、1本500mlは「さすがに1回じゃ飲み干せない💧」件。

2022年08月28日 | 日記

古き昭和の「小びん入り栄養ドリンク」には、それぞれ主成分に特色が分かれてた。たとえば…

アリナミンVは ビタミンB1
オロナミンCは ビタミンC
リポビタンDは タウリン
チオビタは タウリン + ビタミンB1

…といった具合にである。

それが何とゆーか平成後半以降、ちょうどネット勃興で情報の拡散が急加速し始めるのと歩調を合わせ、一極集中化 = つまり「流行りの容器や成分に 各メーカーがドッ❕ と集(たか)る」傾向に。

まず、舶来の黒船『レッドブル』が日本の栄養ドリンク業界に揺さぶりをかける。この外圧で、それまで成分的には各種 棲み分けてた競合図絵に変化。次第にブルみたく「アルギニン+カフェイン+ナイアシン+弱炭酸」みたいな成分構成が抜きん出る傾向へ。

ブルの人気攻勢から、じわじわと栄養ドリンクの「びんから缶へ」の容器転換も進む。当初、「昔ながらの茶色びん」がトレードマークだった日本コカ・コーラの『リアルゴールド』も缶リアゴに軸足が移り、一方、サントリーの茶びんドリンク『デカビタC』はPET容器化の流れに入りつつある。

そんな「世代交代=茶びん離れ」のトレンド続くなか、ついに『デカビタ』のサントリーが(男性向け精力剤の成分として知られた)アルギニンを主成分に。さらには容器を「500ml缶」にサイズUPした新商品『ZONe』をヒットさせる。ついに❕ "和製レッドブル"が商品界のキャスティング・ボートの座を射止めた格好。

となりゃ日本における「エナジードリンク」の主戦場は、コレでいっきに「500ml缶」を土俵に換えた❔かのようにも見えちまう。

で今回(=先般)、対する『リアゴ』の日本コカ・コーラ側が、モロ対抗馬の弱炭酸アルギニン飲料で応戦に出たワケだ。それがご存じ、リアルゴールドX/Y━━ 。かつて栄養ドリンク製造の主役だった製薬会社たち、この一般飲料メーカーの猛攻に生き残り懸け、いかなる起死回生策に出るや❔❔

かく言う自分もそれまではZONe』を常飲してたんだが、末端/店頭価格的に「こっちのが10円ほど安い」んで💧 味なんか二の次で即座に乗り換えた。

ただ…

ただひとつ、変えた一方で「変えられない」こともある。それは、一回に飲み干せる量(の限界値)。

自分みたいな還暦越えのド昭和人💧は、やはり身体が(胃袋が?)栄養ドリンクと言ったら アノ「定型:茶色の小びんサイズ」と習慣づけられてしまってる。500mlつまり半リットルを数十分のうちに飲み干す、なんて芸当はできない。どうにも仕方ないから、炭酸用の500ml PET容器を常備してて💧 開缶するなり全量、移し替えて賞味してる。

つくづく、食環境的に何十年と「身体を馴らされる」とはオソロしい。

だってアレだぞ。同じ500mlでも「もっと強炭酸な」ビール缶だったら、今も何の苦もなくまる1本、ゴクゴクと濁流のごとく飲み干せてしまうんだ。麦芽飲料ならイッキ飲みできて、栄養ドリンクだと「胃がキョ―レツに拒んでくる」。この違い、いったい全体どーやったら生まれてくるものか。わが肉体の、永遠(とわ)なる神秘、であるww
=了=

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偽サイトを信用し切ってカード情報💧入れちまったド醜態の、一部始終。 まさか自分が・・・❕❔

2022年08月17日 | 日記

いっや~赤面💧 赤っ恥かくたァ このこと。

毎度毎度「IT業者の端くれ」と自認してきた小生が、あろーことかまんまと「偽サイトで買い物しようとしてカード情報を入れちまう」てな大失態❕❕ 考えられん自責ミス。さすがにシニア呆け❕ と嘲笑されても、今回ばかりは反論の術(すべ)が無い。ここに(自らへの叱責&戒めとして)、その愚行ぶりの全容をUPし留めておこう。


◆ ◆ ◆ ◆


最初に単刀直入、自分が「なぜ騙されたのか」について。ズバリ、以下の2点が災い🔥した、と結論づけとこう。

(1)極貧ニートの数百円の買い物が狙われるハズがない、という勝手な思い込み。
(2)キズモノ中古品の小っせえ売買にまで、偽サイト詐欺するバカはいない、という先入観。


騙された「過去完了形」の今ともなっちゃ、上述の二点がカン違いも甚(はなは)だしいわ❕ と如実に痛感できる。

つまり、今回のような罠サイトを仕掛ける詐欺グループは、その買い物の代金をダマし盗ろうとしてるんじゃない。カード情報を入力させて、カモ客の口座に眠る貯金自体を不正に引出そうとしてるのだ。

そして、地球のウラ側の住人かも❔しれん犯行グループ当人らにとって、アクセスしてくるカモ客が「利子生活の大金持ちか、日銭暮らしのニートか」なんて区別つくハズがねえ。

だから、おいらのよーな最下層のニート中年に対しても「詐欺目的の偽サイトは平等に待ち受けてる」んであった。こんな当然な理屈、何で自分に分からなかったのかっ(ド恥💧)

と、大まかな前フリ解説をしたところで、以降「騙されてった経緯」を順に記すこととしよう。


◆ ◆ ◆ ◆


(過去、何度か当ブログにも投稿してる通り)わたしは根っからの「日本の金物生活用品フェチ」で、なかでも「三徳缶切の蒐集」をコレクション標的のひとつにしてる。

今回の被害も、いつものように「三徳缶切」を画像サーチして、昭和レトロな逸品で未保有な"三徳缶切の出物"が出てないか❔ 探ったのが発端だった。

そしたらば…❕

実に「オイしそうな」レトロ缶切りの画像がヒットしてきた。いかにも昭和の未使用「新古品」に見受けられる。


こりゃイイ🎵 と射幸心の高まるなかクリックすると、出てきたのがこの商品ページ。


この時点で、コレクター魂が沸いちまってた自分。

自分が未入手だった「コレがほしい」という欲求。それにしては激しく安い!?という「お得感」。そして店名が平仮名で『有限会社はたや』などという💧いかにも地方の古道具屋っぽい屋号な「親しみ感」。その3点が重なってたことで、「偽サイトかもしれん」と疑う平常時の注意力を失った。コロリと騙され「これは早く買わねばっ」という物欲に急かされるまま、おもむろに"会員"登録してカートに(この"商品"を)入れてしまった。

よくよく見ればURLのドメイン拡張子が「~.xyz」という詐欺ご用達アドレスだったり、ヘッダー広告のセール期間が3月のものだったりと不審点が見えるのだが、自分はそこまでチェックした上できっと小さな個人営業店だから、サイト広告の細部にメンテが回らなかったり、安くてマイナーなドメインを通じて商売してるに違いない……などと、あえて自分に「ここは怪しくない」と言い聞かせつつ「買うこと最優先」で思考を進めてしまってた。

完敗である💧

もし、『有限会社はたや』だろと「~.xyz」ドメインなんて絶対に怪しい、と冒頭で正常に判断できてたら、わたしは商品ページからTOPページに飛んでたハズだ。


あろーことか、その店構えは「巨大電子モール」さながら💧

電化製品から衣料品まで扱う「楽天市場もどき」になっとるぢゃないか いくらなんでも、このTOPページさえ見てたなら たちどころに「こんなの、偽サイトだろフツー」「典型的な詐欺ページじゃね?」って見切りがつく。

記載にある"会社"概要は、こんなんなってた。


いちおー、実在の住所が本社所在地になってたので、Googleマップで検索。


ははあ。

これまた、日本国内を騙る偽サイトの常套手段。正否が判定されにくいように、集合住宅(多くの場合、マンション)が使われてた。と言っても、こんなマンションの何室かを事務所にしたと仮定して、「全国8事業所もの生産拠点を持つ巨大製造卸会社の本社機能」が収まりきるハズねえ💧 じゃんか。

300%詐欺サイト。

いつもの冷静な自分なら、この手順で結論づけてたのに。さらに"電子モール"内の記述を追えば、偽サイトに決定的な「文体が不自然で、怪しげな"日本語"文」すら何行も並んでるんだから…❕


何が「素晴らしいサービス」だよっww 自分で言うな❕ っての。

真のサイト主催者が(『はたや』なんて和風イメージからホド遠い )どっかの外国人で、機械翻訳してるのバレバレ。


◆ ◆ ◆ ◆


URLから逆ググりすると、この「有限会社はたや」は国内の偽サイト警告情報ページに すでに掲げられていた。どころか、同一犯グループによるとみられる「姉妹サイト」が何個も存在してる。偽サイトの増殖は新型コロナばりに スゴい💧んだね。まさかここまでとは知らなかった。



※記事↑ 出典元: https://www.neo-blood.co.jp/



ところで、これらの偽サイト運営者の「本当に根城としている親ドメイン」は実際、どこにあるのか。

当然(これまで追ってきた手がかりから見て)海外だろうが、世界は広い。とはいえ不覚にも騙されて癪に障る🔥わたしとしちゃ、そこまでも突きとめないと気が済まない。さすがに不可能かとも思ったが、実は…結構カンタンに炙(あぶ)りだすことが出来たのだ。

連中のアジトの捜索に、特別なツールは要らない。実は「偽サイトの素ドメイン名」なるものは、そこで掲載されてた商品画像をググるだけで良い。(註:8月17日現時点では出来なくなりました)


出てきたのは、「casaskrea.com」というメキシコの不動産会社のドメイン。Twitterへのスペイン語投稿で関連を追うと、このサイト自体からして(現地では)不動産詐欺グループによる客引きに使われてるようである。




どうも今回のフィッシング詐欺一味は、少数の日本人(もしくは在日メキシコ人)メンバーを含むメキシコ人たちと推測されよう。遠路はるばる、毎日あらたに増やし続ける偽サイト。掲載商品を無断でコピペしまくるだけでも膨大な作業量だろに、ホントご精が出る犯人どもである。


◆ ◆ ◆ ◆


最後になるが、わたしの場合「購入に進みカード情報を入れてしまった」が、その後の3週間で まだ実害はない。

決済ページに購入確定ボタンが(何度入れ直して試しても)出てこない時点で(ようやく)騙されたと💧気づいたため、入力したカードのデビット機能を即停止した。もともと数千円しか預けない「ネット小買い専用」口座だから、大金を出金する企みは成功しない。

念のため、会員情報やカード番号等も「数分後には全部デタラメの偽情報」に書き換えた。退会や空白入力は出来ないのだから💧せめてもの抵抗である。これとて、獲物のひとりひとり細かいログ情報まで遡って(緻密に)口座ハックする連中ならカネを盗まれてしまう💧可能性は残るが、果たして送金額に数千円の少額を入れて回るか その可能性は天文学的に低い、と勝手に安心してる。
=了=

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1982年9月 エアチェック目録 ━ オリビア・ニュートン・ジョン⚡スーパー4ウィークス

2022年08月10日 | 日記

民放FM番組『SONY BIG SPECIAL』
オリビア・ニュートン・ジョン [スーパー4ウィークス]

第1週(1982-09-04)オンエア : 1972年~74年発表の作品より 全25曲

(01) 故郷に帰りたい
(02) ミー・アンド・ボビー・マギー
(03) チェンジ
(04) キープ・ミー・ラビン・ユー
(05) とこしえの愛
(06) エンジェル・アイズ
(07) 愛の告白
(08) ふるさと
(09) フリー・ザ・ピープル
(10) カントリー・ガール
(11) 愛しい貴方
(12) ブラザリー・ラブ
(13) ヒー・イズ・カミング・ホーム
(14) リバース・トゥ・ワイド
(15) そよ風の誘惑
(16) 哀しみの架け橋
(17) 貴方の腕の中で
(18) 命の河
(19) グッバイ・アゲイン
(20) ラブ・ソングは歌わない
(21) イッツ・ソー・イージー
(22) 安らぎの世界
(23) フォロー・ミー
(24) 朝もやにつつまれて
(25) プリーズ・MR.プリーズ

※出典LP:『レット・ミー・ビー・ゼア』『とこしえの愛』『そよ風の誘惑


第2週(1982-09-11)オンエア : 1975年~76年発表の作品より 全28曲

(01) 秋風のバラード
(02) 夢の彼方へ
(03) スローダウン・ジャクソン
(04) ヒーズ・マイ・ロック
(05) クライング・ラッフィング・ラビング・ライイング
(06) レット・イット・シャイン
(07) 兄弟の誓い
(08) あの空に太陽が
(09) ジョリーン
(10) ポニー・ライド
(11) 一人ぽっちの囁き
(12) いつも一緒に
(13) グリーン・スリーブス
(14) 雨の別離(わかれ)
(15) 恋にさよなら
(16) フー・アー・ユー・ナウ
(17) 微笑みを私に
(18) 意地っぱりの貴方
(19) 貴方の腕に抱かれて
(20) ロング・アンド・ワインディング・ロード
(21) たそがれの恋
(22) 夢のかけら
(23) 恋する瞳
(24) 貴方にさよなら
(25) サム
(26) 若草の恋
(27) 懐かしきディジリドゥ
(28) 愛のフィナーレ

※出典LP:『クリアリー・ラブ』『水の中の妖精』『たそがれの恋


第3週(1982-09-18)オンエア : 1977年~78年発表の作品より 全24曲

(01) 泣かないでアージェンティーナ
(02) きらめく光のように
(03) スロー・ダンシング
(04) 恋の炎
(05) 色あせた恋
(06) 傷ついたキューピッド
(07) ラブ・イズ・リアル
(08) サッド・ソングス
(09) 揺れる恋
(10) 恋の終わり
(11) 美しい朝が来たら
(12) 愛のデュエット
(13) サマー・ナイツ
(14) 愛すれど悲し
(15) 愛は果てしなく
(16) 恋に揺れて
(17) トーク・トゥ・ミー
(18) かなわぬ恋
(19) 愛はマジシャン
(20) 裏切りの心
(21) さよならは一度だけ
(22) 愛の炎
(23) 雄々しき翼
(24) ギミ・サム・ラヴィン

※出典LP:『きらめく光のように』『グリース』『さよならは一度だけ


第4週(1982-09-25)オンエア : 1979年~82年発表の作品より 全21+2曲

(01) 愛の鍵
(02) レスト・ユア・ラブ・オン・ミー(LIVEバージョン)
(03) レスト・ユア・ラブ・オン・ミー
(04) アイ・キャント・ヘルプ・イット
(05) ザナドゥ
(06) マジック
(07) 恋の予感
(08) ダンシン
(09) 春風の誘惑
(10) ランド・スライド
(11) ストレンジャーズ
(12) ムーヴ・オン・ミー
(13) 貴方にフォーリング
(14) 愛あればこそ
(15) フィジカル
(16) シルバリー・レーン
(17) キャリード・アウェイ
(18) 絆は再び
(19) 愛のプロミス
(20) ハート・アタック
(21) タイド・アップ
-----------------------------------------------------------
(C1) ジョリーン(LIVEバージョン)
(C2) そよ風の誘惑(LIVEバージョン)

※出典LP:『1979 ユニセフ・チャリティ・コンサート』『アフター・ダーク/アンディ・ギブ』
     『ザナドゥ (OST)』『虹色の扉』『グレイテスト・ヒッツⅡ
※共演ft.:(02)(03)(04)アンディ・ギブ、(5)ELO、(7)クリフ・リチャード、(8)チューブス

=了=
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【熱波&戦禍の食費責め】 生育爆発と不作高騰の乱高下⚡ジェットコースト・サマー2022❕❕

2022年08月04日 | 日記

相変わらず、荒ぶる気象現象に右往左往させられる現代人。

農作物、なかでも露地物野菜は(水飢饉が重ならない限り)日照り続きだと生育爆発し、逆に、大雨が入り混じる天候不順だといっきに不作となる。食品スーパーの青果コーナーは、値段(プライス)のアップダウンが痛烈な勢いだ。

食品スーパーの露地物に対する売りかたは、系列店網ごとに違う。

わたしの暮らす中京地区では、たとえば《アピタ/ピアゴ/ユニー/ドンキ》店は基本「1個、1本売り」だ。生育がイイ個体も、貧相な個体も、どれだろと共通単価。

梅雨が「いったん明けたと発表された」先月の好天続きの頃は、TOP画像のようなバカでかい💧ニンジンまでが、その半分の大きさしかない"通常サイズ"ニンジンに混ざって「どれでも68円」で売られてた

こんな極端なバラ売りが許されるのは、きっと正社員な独身貴族とか年金族の、小世帯の個食向けに集客ターゲットを絞ってるせいだと思う。30代を中心とした子育て&共働き世代にターゲットすえた《カネスエ》などの「袋売り」方式に比べると、買値は倍ほどにも違ってくるが、その割高感でも「たくさんは食べない人たち」なら納得して買っていく。


また《カネスエ》の仕入れ(つか、シジシージャパンの仕入れ?)は青果に限らず「北海道シフト率」が高いように思う。北海道は年間を通し「気圧の谷や線状降水帯」の毒牙に襲われにくく、令和以降も「農作物の安定出荷」を期待できる生産地だ。

一方の「地産地消トレンド」とは逆行するが、そうは言っても結局は「お天気ひとつで値段が跳ねあがってしまう迷惑」とのギリギリの綱引き。後者を多分に避けときたいと判断すれば、東北以南の農協とだけ信頼関係を固めるのは経営リスク視されるんだろう。

ロシアやウクライナ産の小麦に大きく依存してた国が今、どんだけの食品価格高騰に見舞われてるか❕❔ を考えたとき、日本における震災や熱波災害の秘める食費沸騰リスクもまた、戦禍による食費沸騰ディザスターから学ばないワケにはいかない。

さて、地産地消の掛け声が危うい💧のは農作物だけに限らない。工業製品もだ。

半導体だけは「自国の自給率を上げろ」って話がさかんに出てるが、もっと細かい日用品産品というのは(どこの先進諸国でも)値段の安い海外製に販路を奪われ続けてる。単純な構造の木工品ともなりゃ、その流れは決定的。

つまようじ、割りばし……文具だと、鉛筆


もう40年も前、大学受験を終えて「つかの間、自由になった」自分は(キャンパスでの勉学じゃなく💧)幼少期から大好きだった絵描きに熱中した。はるばる信州から東京の画材店に出張(でば)ったりして、絵具や絵筆、鉛筆といった「趣味ツール」にバイト代を注ぎ込む。そのなかの1本が、このデッサン用「6B」の英国製えんぴつ。


思い出したようにググってみると、この40年「この鉛筆」も時代の荒波に揉まれてた。

わたしが(日本で)この1本を買った当時に英国経済は、サッチャー改革のまっただなか。この鉛筆に刻印された「レクセル・カンバーランド・ダーウェントグラフィック」てのが、この時分の"国を挙げた"企業合併統合ブームを象徴してる。『レクセル』は当時、オフィス電算化"特需"で英国企業のなかでは急成長してた「シュレッダー製造」会社。多角化の一環として、ジリ貧の鉛筆ブランド『ダーウェントグラフィック』の製造販売事業を買収したのだ。

んじゃ『カンバーランド』たァ何か?というと、実は『ダーウェントグラフィック』という作画用鉛筆のブランドを売るために引っぱり出された「本社工場の本拠地」の地名なんだな。ちょうど日本の「日立」みたく、あえて看板ブランド名を社名とせず、『カンバーランド・ペンシル』という象徴的な(=名義的な)社名を 間にはさんだがために、刻印としても残ってた……のだった。

それが2020年代の今や、元・親会社の『レクセル』もすっかり勢いを失くし、同社ともども「米国のコクヨ」こと、オフィス用品の大手総合商社『アコ(ACCO)』に買い取られてた💧

この『アコ(ACCO)』グループは、まずは買収先ブランドの知名度を(削がずに)活かす経営統括方針を採ってるため、わたしの思い出の鉛筆は"直に" ブランド名『ダーウェントグラフィック』としてなおも存続中。トレードマークの「オレンジ色の輪ライン」も健在🎵だった。


その代わり、 ぶっちゃけ名義に過ぎなかった「カンバーランド」の刻印は割愛され、「Cumberland Pencil Company」の旧社名は地元の「鉛筆博物館」名や連絡先部署名として遺(のこ)るのみ。ブランドサイトの表面(おもてづら)からは表記が消えた。


きょうはニンジン、ダーウェントグラフィックと「オレンジ色」にまつわるネタ続きだが、もうひとつ、「オレンジな余談」を。

上述の『ACCO』傘下のブランド群には、オレンジをコーポレイトカラーとするドイツの『Noboもある。ここはホワイトボードを主力とするオフィス用品メーカーだったが、コロナ禍以降、オフィス向けアクリル板製のパーテイションの企画販売で大きく実績を伸ばした。


大きな傘の下に収まることは、いろんな情勢の変化に「逆風でも追い風を得られる幅を持てる」ことを意味する。世界は不確実なジェットコースター。北海道産のニンジンじゃないが、企業活動がより広い間口を志す理由の典型を、こんな(遠く海外での)シーンにもまた垣間見ることができる。
=了=

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