関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

サタンが街にやってきた──61歳の職無し放火殺人犯が死後まで遺そうとした❔持ち家「ボヤ出し儀式」の怪。

2021年12月26日 | 日記

あえて付言するまでもない、つい1週間前に世間を震撼させた「大阪ビル放火事件」。

SNS的にはすでに今さらネタ。まして犯人は重い一酸化炭素中毒で(長い時間、脳に酸素が届かなかったため)ぶっちゃけ脳組織の一部が不可逆的に腐り、もはや「思考活動を再開すること」が限りなく不可能な植物状態に置かれてしまった。直接に本人からの事情聴取はまず間違いなく出来ず、真の動機なんて解明できんのかよ❔❔ というゼツボー的な状況になってるのだから💧 不毛感がハンパない。

でだ。

そーなると、容疑者の(凶行に至るまでに何十年と積もった)思考履歴=心の遍歴を追うのに、少しは「境遇の似た同世代人」の意見も参考になるのでは❔ と思った。それで手前勝手、きょうの"論評"投稿を思い立った次第である。

ちなみに小生、はや何十年と「定職の無い61歳」。新聞はもちろんのこと、地デジTVを観れないまま丸10年、ガスが使えない日常生活は足かけ20年になる。もちろん、過去には何度か電気や水道さえ止められた。間違いなく路上生活の一歩手前、ギリギリのサバイバル中高年人生を歩んでる。

ただ、第一に未婚で一度も家族を持てなかったし、唯一ハードに恨んでた戦中派の父親は数年前に他界したため💧 自分以上に特段「憎む対象」もいないもんだから「誰も殺したいとは思わずに」人生を送ってられる そのへんが本件の容疑者との”境い目”かな。

ああ、それと。ぶっちゃけ彼は、家族なんか安易に持つべきじゃなかったんだよ。

4人兄弟のなか末っ子同然の(母親からの)甘やかされっ子だったから、思春期に(聖母と慕った)実母と死に別れたのが余りにも⚡ イタかった。結局、悲痛なまでの母親のぬくもり欲しさに「生活力のある看護女子」を恋して結婚しちゃうんだな。そんなの、ひとたび子どもが産まれりゃ母子関係に嫉妬せざるを得ない「精神的に未熟な夫」の典型的パターンじゃね❔


こいつは「妻の愛を子どもから自分にも向けさせたくて」、ただただ甘えたいばっかりにプータロー生活や転職を繰り返す。妻には看護士という「食いっぱぐれのないスキルとキャリア」があるから、ふたりの子どもの養育と就学のためとなりゃ必死に❕ 働いてしまう。夫婦がイガみ合う家内チキンバトルは、どこまでもすれ違いだった。

潮目が変わったのは、確執が深くて疎遠にしてた実父の「死」だ。

ホントにひさびさ実家の葬式に出たみたら、喪主の兄から思いがけず「おまえが相続に加わりたいなら、その中身は父が返済し切れてない借金になる」と告げられる。そんな内情、聞いてねーよ。「ザケんな。オレはきさまらの"家業"など知らん 💢」と一蹴し、席を立った容疑者。これには妻も同調するっきゃなかった。

「もうこれ以上、夫にも谷本家にも関わってちゃダメだ」

そう見切った妻(今となっちゃ"元"妻)は、自身の実親らを保証人に立て(経済力の無いダメダメ亭主の容疑者を介せず)自力で中古マンションを購入し引っ越すのである。新婚当時=バブル期に夫の容疑者が買った新築の建売住宅に入居して、まだ6~7年目の唐突な出来事。で……容疑者当人だって谷本家の目の前からは消えたい。なので実兄に移転先を知らせないまま、スゴスゴと持ち家を放り出して妻宅に居候(いそうろう)を決め込む💧 のだった。ナンとも(当ブログ主にも似て)甲斐性のないダンナである。

ところで……そんなにもダンナ未満な資質だった容疑者が、どうして26歳で(人生で最初の)家なんか買えたのだろう???

ひとつには、たまたま巡った時世が狂乱バブル到来を目前に控えてて、将来ある若夫婦相手になら「短期ローンは焦げ付かないだろう」という(令和の今からしたら)甘めの信用がゲットできたこと。そして、買った家自体が無理せず10年ローンくらいで買えそう❔な、格安の建売物件ぽい、ことが挙げられよう。


26歳当時の容疑者が購入した「新築の家」の実像たるや、フタを開ければ大阪淀川高速の高架道に二方を塞(ふさ)がれた「低海抜の角っこ」を地盤に売りに出された、全5棟からなる"お買い得"建売物件のうちの(最北端に建った)1軒であった。

最南で最広の1棟区画を除き、残る各棟とも軽自動車さえ入れない狭い路地でしか繋(つな)がってない。ほぼほぼ長屋状態の💧 残り4棟に関しては、建地が狭いうえに低地であることから、広さと日照を稼ぐために三階建てになってて、階段スペースを考えると常人には窮屈感や迷路感が伴いそう。

分譲当時「最先端の流行りの話題商品」だった朝日ソーラーが(うち)3棟の屋根に完備済みだったのも「立地条件の悪さ」を少しでも払拭したい不動産業者が「付加価値アイテム」として盛った企画ゆえだろうなァ💧 と容易に推測できちまう。

悪条件のキワめつけは、昭和あるある的な商店街通りへ出る路地の……その開口部「どまんなか」を電柱が「通せんぼ」してることか。


まあ、これなら暴走車両に突っ込まれる危険はないが。それでも設置してある自動車侵入禁止の標識が、もはやシュール。

容疑者の旧宅は、この路地奥のY字路を左に折れたところ。さすがのGoogleストリートビューも、この「都会の秘境」にまでは踏み込めない。


Googleストリートビューで、建売り区画の南側へ回ってみた。この左手の、住宅の連なり。中ほど手前のクーラー室外機の高さ辺りのさらに向こう、4つ並んでる配電ボックスの一番奥が、容疑者の旧宅で事件前にも「また住み込んでたらしい廃屋」になる。右手側に写るお宅も(このビューで見る限り)空き家にしたまま放置されてるようだ。


この、最初は新築だった家に新婚で入居した当時は、容疑者の生活も激変するなか孫(=長男)も生まれたりで、彼のウザがってた実父もゴクたまには様子を見にきてた。兄に至っては前述の通り、容疑者の振る舞いを扱いかねた彼の新妻から「助けてコール」が浴びせられるたび、仲裁に駆けつけたりしてた。

そうでありつつも、この家。容疑者の人生にとっては唯一「一家の主(あるじ)ヅラ」ができた自分の城、記念碑には違いない。

実父の葬儀で嫁に(生家に対してすら愛想を尽かされ)逃げ出されて、その妻子宅に「お荷物のように転がり込んだ」あと、さぞかし姉御肌な嫁からは「あんたも定職に就けないんなら、せめて"あんな家"、いい加減に売って子どもの学資の足しになさいよ❕」とでも急っ突かれてたことだろう。けど彼は頑(かたく)なにここを手放さず、そうこうするうちに築ン十年。売り出そうにも、買い手がつく時機を永遠に逸してしまった。わたしは、そう推察する。

そんな容疑者のダラしなさ、優柔さゆえ(妻側から)持ち出された「別れ話」が再三ぶり返すなか、それでも足かけ7~8年、容疑者が正社員として在職した鈑金屋の仕事。

おそらく、それが妻子に(亭主としての)存在を認めさせる「最後の努力」であり「別れ話封じの崖っぷちの砦(とりで)」だったのだ。しかし、子どもの育児を終え、フルタイムのナース稼業に復帰したエネルギッシュな嫁の前には、(自分で)稼いだ給与を手つかずでポンと丸ごと預けられる気風(きっぷ)も持てない。経済的にも行動的にも家族の大黒柱には返り咲けないまま、結局は離婚させられてしまう。万事休す、ゲームエンドである。

嫁の家を追い出されたら、全日就労に耐えてた「気分の張り」もいっきに喪失。その精神力の散漫(さんまん)さが、この容疑者生来の弱さだった。

家族から棄てられた48歳は、元家族を道連れに死のう❕❔ だなどと、とりとめもなくネガティブな「人生オワタ」モードあっさりと自身を切り替えてしまう。自分だけキッパリ「やれるだけやりきったのに人生に負けた。敗走するしか未来は無い」という結論に飛びついた。「そんなコトないよ。あきらめないで💗」と応援し続けてくれていた母親さえ生きてたら、この一途(いちず)に甘ったれな容疑者の人生は多少、違ってたかも。

いずれにせよ、このとき無理心中を完遂できてたら容疑者は(その時点で)死んでた。今回の放火事件は起きずに済んでた。

しかし、26歳の健常な息子を酔った勢いで刺し殺そうなど、最後まで「考えてることが甘い」。家族殺害は未遂に終わり、未遂ゆえに(今度は)自分だけ死ぬ意欲も喪失してしまう。誰かと一緒でなきゃボク、死ねないよう。誰か、お願いだから(ボクと)死んでよお。赤ん坊の容疑者は服役中も出所後も、そういう泣き言にしか凝り固まれない精神状況に陥ってゆく。

クリニック放火による大量焼殺に自転車で向かう直前、容疑者は「住んでた」旧宅にも火を放って(家を出た15分くらいあと)ボヤ騒動を起こしてる。

どうにも不思議なのは、ボヤの出た別室にわざわざ放火の計画性を強く匂わす手書きメモや、ペットボトルに入れた若干量のガソリンを残し、それらを燃そうとはしてなかったことだ。つまり、証拠隠滅を図っての放火じゃない。

第一、どうしても誰かを巻き添えに死にたきゃ、未明にでも自宅の燐家沿いにガソリン撒いて着火すりゃいい。長屋状態に密接して建ってる木造家屋の2棟や3棟、労せずして確実に❕ 延焼して(睡眠中の)複数家族を殺せたハズだ。ちょうど(発生時間的に人命こそ奪わなかったが)23日夕方に広島安芸区で5棟を焼いた、密な住宅&飲食店街の火事のように。

だのに、それをしなかった。炎が燐家まで燃え広がらないように「少しだけ燻(くすぶ)って消し止められるよう」あえて細工した。


わたしは「この不審点」に、クリニック放火の動機が透けて見えた気がする。

ひとつ目には、この家は「この世に容疑者の生きてた証し」。彼は芸術家が作品を残すように、この家だけは(自分の焼死後も)残しておきたかった。

ふたつ目に自宅への放火は、別れた妻子や実家の長兄への「あてつけ」。あんたらの冷たい仕打ちのせいで、オレはこんな大事件を起こすまで壊れてしまったのだ……その訴えを、他の誰か。たとえば捜査当局にも分かってもらいたくて、犯行の証拠を陳列した上で「気づいてもらう。目立たせるための狼煙(のろし)に」したのだろう。

ご近所さんとは、30年前も今も付き合いが皆無だった。彼は「赤の他人を道連れに死にたかった」のではない。長年の家族に見放されて、孤独で寂しかった。

彼が望んだ自殺ミッションの中身は「少しでも自分の立場や苦しさを理解してもらえそうな、より大勢の"親しみが沸く仲間"と心中する」ことに他ならなかった。その意味で、京アニ事件の犯行は真似たが動機は180度異なってた。京アニみたく、相手を憎む余り殺しまくってやるぜ、なんて思ってない。

単に容疑者は、生涯マザコンの幼児だった。

なのに母親にも嫁にも去られた寂しさに耐えかねてしまい、目の前の世界に絶望した。今回の惨事は「永遠の赤ん坊」が母性愛に飢え果てた結果、彼の側から一方的に親しみを覚えた人たちと、ひとりでも多く一緒に心中してもらいたかっただけの「不毛に過ぎる凶行劇」なのである。
=了=

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深夜2時半、竜巻4分間 ── 6名死亡のイリノイ州Amazon物流センターとは、どんな場所❔

2021年12月16日 | 日記

今月10日の深夜(正確には、明けて11日午前)イリノイ州エドワーズヴィルに在ったAmazon Distribution Centerを約4分間、強大な竜巻が襲った。屋根の2/3ほどが引きちぎられるように崩落、6名の夜勤従業員が死亡した。

この広大な物流センター、どんな場所だったのか。多くの日本のニュースでは「倉庫」と言ってるが、もちろん単なる倉庫なワケはなく、受注から仕分け出荷までの機能を併せ持つ「俗に言う、配送センター」である。どんな状況の場所なのか、備忘録代わりに画像でまとめてみた。

1.被災した夜の現場




2.現場の翌朝、空撮













3.被災する前の様子





↑ 最終の梱包工程だけは人間が行うが、ピッキングしてるのは縦横に走行するAIドローンたちだ。


4.センター周辺の地域

ニュース映像だけ観た日本人の多くは、あんな大きな配送センターが被災してアメリカ中部諸州のAmazonユーザーは大変だ、と思うかもしれない。が、Amazon本家の「規模」を舐めてはイケない。

現場は日本で言う「インターに近い田んぼの中の倉庫街」で、これがアメリカではスケールが違い「巨大配送センター街」❕❔になってる。

エドワーズヴィルの「配送センター地帯」にはAmazonだけで4棟の物流ハブ拠点を構えており、今回はこのうちの1棟が被災したにすぎないのだ。




なので信じられないかもしれないが、6名の従業員が死に物流センターの1棟が瓦解したくらいでは、本家AmazonサイトのTOPページには何の「被災による一部お届けの遅延」ウンヌンの案内は掲載されない。米国Amazonは何食わぬ顔でクリスマス商戦モードだ。

もっと言えば、さらなる被災者を捜索してる11日朝から、センター内の(屋根が飛ぶ)被害を免れたフロアの部署は通常営業で💧当番の従業員たちは(いつも通り)出社して所定の労働に課されてたのだった。かつて豪勢を誇った1950~60年代のバラ色のアメリカン正社員ライフの常識は、今や完膚(かんぷ)なきまでに消失。アメリカと言えど「社畜ピープルの容赦なき隷従されよう」は、日本のわれらニート族の日常と大差無いのだ。



5.最後に余談…

航空写真を眺めてたら、被災現場の近くに「奇妙な地形」を見つけた。

移動民族アメリカ人に独特の「住宅街」で、その昔の70年代などはトレイラーハウス族が行き交っては「駐車&臨住」したモバイルホーム・パークの、その古い敷地のひとつだ。こうした「公園」では、いつしかトレイラーハウスより、安手の建売プレハブが増えた。定住希望者が最低の予算で「マイホームを買う」には、地面を買わなくて済む窮余の策なんだろう。

今では新規入居者も少なく、事実上の「低所得者の人生が最終的に流れ着く“廃屋”街」になってしまってる所も多い。この写真の住宅街も(Googleストリートビューで見ると)まさに、そういう生活苦を抱えた住人たちが「ささやかに食いつないでいる」的な空気感に包まれてた。




まさに こういう場所に、Amazonの最新設備を備えた物流センターが並び立ってる……というのも、現代アメリカ社会の縮図を見てるようだ。
=了=

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まさか❕❔ auのガラケーにまで、【利用停止予告】と騙(かた)る詐欺メールが飛んでくるとは思わなかった💧💧

2021年12月12日 | 日記

すいません。NTTドコモ系列のブログサービス上でもって、KDDI系の「ぼやき投稿」てのもアレでww

しかしまあ、フィッシング詐欺メールはてっきりスマホ利用者だけが苦しめられる"役得"かな、とばかり思ってたんで。まさかニート族ご用達の「われらがガラケー」にauを騙ったなりすまし詐欺メールが届くとは思わないぜ。

でもま原則、ネット端末なら何だろとフィッシング詐欺は可能なのだから、そりゃSMSが付帯するガラケーとて安全圏じゃない。送信元の電話番号さらしてまでコソ泥行為に走る大胆な度胸さえあれば、こーゆうコトはいつ起きても不思議はなかった。

あらためてauさんの警告ページを見に行く。


つまり、そういうことだ。

ちなみに今回の「au荒らし」は相当な大量発信のようで、⚡ていねいに報告と注意喚起してくれてるサイトもあるようだ。

あと老婆心ながら同じauユーザーさんのために付け加えておくと、本当にauからSMS(Cメール)が着信するときは、先方の電話番号が「00000000000」と表示される。そうでない場合はモレなく詐欺とみて無視されたし。
09062462175, 090-6246-2175


=了=
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知らなかったけど、食品の「栄養成分表示」欄。単位が「100g当たり」でない“フェイント表示”も❕❔出回ってらァ💢

2021年12月11日 | 日記

オイこれ、食品偽装と違うんか? 思わずムッ💢と来る経験をした。

何気に、スーパーで買った(異なるメーカー製の)ゆでうどん袋を見比べてたときだ。いわゆる「一食ひと玉」分……似たような外観と量感なのに「栄養成分表示」では記載値が丸っと倍ほどに違う。

ウソだろ❔💧 と詳細を二度見したらば、ナンと片方の銘柄では(含有成分量の)計測単位が「200g当たり」になってる。そんな紛らわしい変則グラム数を単位に表示して「いいモン」なのか❔

で、調べた。

消費者庁の「食品表示法 遵守に関する注意喚起」のガイダンスでは、以下(=オレンジ色の円内)のように計測単位が規定されてる。


ご覧のように、最多の定番「100g」「100ml」以外で認められてる計測単位は「1食分」とか「本品1袋当たり」とかの文言だけだ。

なのに本記事の製造業者は、本品の袋詰め単位(=1食分)がグラム的には「200gだから」ってのを根拠に、わざわざフツーに「1食当たり」という単位表現を使わず「200g当たり」と屈解した表現方法で成分記載してるのだった。

こんな、ワザとい変化球。「目にした消費者による“栄養価が他社の倍も含まれてる🎵”的な誤認をあえて狙ったとしか思えん」奇抜な表記法まで大っぴらに許してて、いいのかよ❕❔❔ ちょっと監督官庁さんは(どこの所轄かは定かでないが)タルんでやしないかあ。義憤に駆られて仕方がねえや
=了=

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プーチン大統領が来春に準備中❔の大規模ウクライナ侵攻。その最大集結拠点を、Google-Map衛星写真で特定してみた⚡

2021年12月07日 | 日記

中国に対し、北京五輪の外交ボイコットを正式表明したバイデン政権。その波紋も冷めやらぬ日本時間の明日(このブログのUP時から およそ1時間後)、今度はロシアのプーチン大統領とのオンライン会談に臨む。

目的の一番はロシアが、来たる2022年明けにも「大規模なウクライナ侵攻作戦を準備中」らしい💧 と言う情勢をめぐっての意見交換だ。

言ってるのは(もちろん)当のロシア政府じゃなく、西側の軍事筋やマスコミたちだ。米紙ワシントン・ポストによると、ロシア軍は「4か所に集結しており、50の戦術部隊が展開済み。来年早々にも最大17万5000人を動員したウクライナ侵攻を計画している」とか。

一方、米CBS Newsが入手して報じた「機密でない」分析文書からの1頁には、おおまかに4カ所のロシア軍集結エリアが示されてる。


上掲↑ 文書のうち、なかでも番(=オレンジ枠)で示された「最大集結地点」ってのがロシア西部、ベラルーシとの国境に近い都市エリニャ。

その郊外、北へ2キロはずれた原野地帯に「仮設の駐屯地」…… つまり陸軍の歩兵が寝泊まりしてるらしいテントと戦闘車両が集結してる、という情報源(衛星画像)が添えられてる。きょうびの便利なネット社会じゃ、その衛星画像のオリジナル・イメージも簡単にググれる。それが以下の画像だ。


ここに写る、戦車をはじめとした戦闘車両群と、歩兵団の駐屯(寝泊まり)するテント群。

彼らの報道によれば、これが今年の初夏には「存在しなかった」と言うんだな。

本当にそうか?

と自分なんかは思うワケだ。何せアメリカ軍事筋といや、かのイラク戦争のとき「大量破壊兵器がある」と(何の確証も無いまま平然と)デッチ上げた黒歴史がある。敵を貶(おとし)めるためには平気でウソをつく連中だ。一応は基本、疑ってかかるのが「正しい米側報道や米軍声明との付き合いかた」だろう。

幸い、今は地球全域の衛星画像を誰でもGoogle Map上で自在に眺めることができる。リアルタイムや最新月度とまではいかないが、せいぜい1年そこらの遅延度で「つい最近の地上」を宇宙から観て回れるのだ。ならば、見聞きしたニュースの鵜呑みはイケない。ここは件(くだん)の画像の場所を探し当て、そこに戦車もテントも無いか否か、きっちり自分の眼で確認すべきだ。

上掲の画像。上空から見下ろしたときの目印となるのは、右下に建ってる常設の建造物だ。エリニャの近郊を忍耐強く縦横にスクロールすること、約1時間。ついに、目当ての建物を発見❕ 下に掲げたように、たしかに「この辺り」には未舗装の道の跡(あと)以外、何も無い。


このMap画像はタイムスタンプが2021年、つまり今年になってる。青々とした森や地べたの緑っぷりから推定するに、撮られたのは7月ごろ❔だろうか。

これが先月11月には、米CBS Newsが報じたような景色に変わってたなら……なるほど、今回のロシア。急な国境沿いへの軍隊集結は、あながちデッチ上げじゃなさそうだ。ただ、あえてエリニャの集結地だけに関して言うなら、ウクライナよりベラルーシとの国境に近いんだ。

そこはウクライナ侵攻にも備えつつ、一方、最近プーチンの意向に背く言動も垣間見せはじめた「ベラルーシの暴君」に対する牽制もあっての“居座り”演出かな❔ という気がしないでもない💧

ちなみに、ご覧のあなたでも集結前のGoogle衛星画像は確認できる。このリンクをクリックorタップで飛ばれたし。
※2022年2月現在、Google Mapに載る現地の"航空写真"は、上掲「集結後」の衛星撮影画像に置き換えられた。

=了=
MOSCOW (AP) — Ukrainian and Western officials are worried that a Russian military buildup near Ukraine could signal plans by Moscow to invade its ex-Soviet neighbor.
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