関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

アメリカで、テイクアウト"中華"の定番メニューと言や「チキン焼きそば🍝」。 どんな味なのか 作ってみた❕

2023年04月19日 | 日記

1 きっかけは、映画のワンシーン

TVドラマとか洋画を観てて、ついつい登場人物が食べてる「劇中メニュー」に食欲をソソられる、って経験は多くの人が持ってることだろう。

今回、自分が果敢に「実食チャレンジ」に挑んだ理由も、きっかけは「とある洋画の調理&食事シーン」だった。もう何年も前に観た映画だが、脳裏と胃袋に焼き付いて💧 離れない。


ネタ元は、2014年公開の米SF映画『ザ・フレーム』。内容は「斬新な着想、実験的な手法の哲学めいたSF」なので、よっぽどのSF好きしかご覧になってないであろうマイナー作品だ。

対となる男女が主役を張ってて、そのうちの女性が東南アジア系の救急救命士。演ってる俳優(Tiffany Mualem)の苗字から察するに、彼女もインドネシアにルーツを持つようである。

さて、そんな彼女が上掲のシーンで(過酷な夜勤シフトから帰宅し)深夜にひとり、「ヌードゥ~ル、ヌードゥ~ル♪」と鼻歌混じり。フライパンで何やら、パスタを「焼いている」!? まとめて山盛り。大量に焼きあげ……出来た2/3はタッパーに詰める「作りおき」。残りの1/3を皿に盛って、おもむろに食べ始める、っつーのが上掲の場面。

パスタなのに妙に「焼きそば風」な外観とか食いっぷりに釘付け、作品の鑑賞後も 小生のハングリー本能を魅了し続けることになった。

2 いったい彼女は「何を」食べてたのか?

というワケで、探索してみたんだな。上の一連のシーンは(陰鬱なストーリーの演出上)画面を薄暗く、階調は淡く、青ざめた色調にデジタル加工されちまってるから まずは逆補正を掛けなきゃ。

褪(あ)せてた赤みと黄みを加え、コントラストや彩度を高めてみた「"問題の"パスタのズーム映像」が これだ。


ほうら、焼きそばっぽい

一方で、麺自体は中華麺じゃなくイタリアン・パスタに見える。主要な具に、ブロッコリーとにんじん、もやし。なにかの角切り肉も数片、確認できる。

この女優さんの民族的なルーツ、インドネシアにはケチャップ焼きそば『ミーゴレン』という郷土食が。そのレシピには、チキン(鶏むね)が必ず入る。なので、「ヌードル、チキン、にんじん、ブロッコリー」を検索キーにしてググってみると……ヒットしてきた麺レシピ画像の多くがこれ系のだった。


まさしく、ドンピシャでは❔

レシピの題は『CHICKEN STIR FRY NOODLES』。アメリカじゃ、焼きそばのことを「スターフライ・ヌードル(stir fry noodle)」と言うんだな、知らなかった。要するに、ズバリ「チキン焼きそば」の意だ。その名前でググると、中華のテイクアウトや日清カップヌードルでも人気アイテム。アジア系住民、アジア系フード店が数を増すにつれ、今や幅広くアメリカ市民生活に浸透してるようだ。

3 ならば「どんな味」なのか? 作ってみよう

日本の焼そばは茹でるパスタじゃなく、中華な蒸し麺を使う。にんじんやブロッコリーも滅多、具に選ばれない。

おそらく、両者で似てるのは「最終的に焼くこと」と「出来上がりの見た目」だけ。テイストも食感も「相当に違う❔」ハズで、レシピが判明したのならナンとしても実際に作って確かめたくなった。

そこで、この「チキン焼きそば」のレシピ例だ。出典は、こちら【英語サイト】

A:パスタと具 材料 【二人前】

- パスタ麺 225g
- 鶏むね肉 450g ※皮は剥きとり、細切りにする
- にんにく 3片 ※みじん切り
- にんじん 中1本 ※ざっくり千切り or しりしり
- ブロッコリー 3房 ※水洗いして小切り
- オリーブオイル 大さじ1
----------------------
- 刻みネギ トッピング飾りに少々
- 白いりごま   〃    〃


B:ソース材料

- すりおろした生姜 小さじ1/2
- 黒砂糖(またはハチミツ) 大さじ1
- 減塩しょうゆ 1/4カップ(60ml)
- ホイシンソース(海鮮醤) 大さじ2
- ごま油 小さじ2
----------------------
- 鷹の爪 小さじ1/4  ※お好みで適量
- あらびき黒コショウ ※お好みで適量

ホイシンソースが無い場合に、代用する調味料↓
 みそ、はちみつ、しょうゆを各 小さじ2ずつ 混ぜる(合計で大さじ2 になる)



チキン炒めヌードルの作り方 【調理時間:約15分】

1. 大きな鍋に沸騰した塩水を入れ、パッケージの指示に従ってスパゲッティを茹でます。
  茹で時間の残り5分となったらブロッコリーの小切りを加え、パスタと一緒に柔らかくなるまで煮ます。
  時間となったら、湯切りして置いておきます。

2. パスタを茹でている間に、B(ソース材料)をボウルに入れ よく混ぜ合わせておきます。

3. 鶏むね肉に塩、こしょうで下味をつけます。
  中型のフライパンにオリーブオイルを入れ、鶏肉を中火でときどき返しながら2~3分、焼き色がつくまで。
  焼けてきたら、にんにくとにんじんを加えて1分少々、さらに全体に火が通るまで炒め合わせます。

4. 茹で上がった麺とブロッコリーを、3へ投入。続けて2のソースをかけ、全体になじむまで混ぜ合わせます。

5. ソースが具材と麺の全体にからまり、ほぼ汁分が消えたら皿に盛ります。刻みネギと炒りゴマを まぶして出来上がり。


4 さっそく、食材を集めにかかる

鶏むね肉とパスタは常時、買い置き。むね肉は冷凍庫で凍らせてる。にんじんも(大のカレー好きなので)生鮮特売日に決まって買ってる。幸い、千切りに省力🎵な「すりすり器」も Amazonさんで買ったばかり。

ホイシンソースは、近くの大手系スーパーには売ってなかった。味の素のCookDoから出てる、魚介エキスを加えた『オイスターソース(蠣油醤)』なら素材も製法も近そうだったので、これで代用することにした。


レシピを最初に眺めて思ったのは、「ミーゴレンみたくスタミナ食っぽいが……黒砂糖とか ごま油に醤油って、テリヤキ味のソースかよ❕❔」ってこと。具のチキンがテリヤキ味になるのは構わんけど💧 パスタ全体が それってのは(作る前から)すでに頂けない気がしてきた。

どうか、地雷メニューではありませんよう と願うのみだ。

5 たしかに時短メニュー、気になる"お味"は❔

頼もしい「すりすり器」の威力もあって(ネット上の前評判どおり)モノの15分もしたら完成💗 冒頭紹介の映画のなかで描かれた通り、ヘトヘトに疲れて夜中に帰ってきても、これなら手早く作れる。


で、食べてみた。

…いゃオドロいた。日本の焼きそばより「あっさりした うすあじ」に!? まとまってる。いわゆるテリヤキみたく甘ったるくも、脂(あぶら)ギトギトも してない❕

パスタソースに醤油なんて、甘いながらも塩分の「しょっぱ味」が出やしないか❔とも危惧してたけど……強者(つわもの)が潜んでたのだよ、塩味を打ち消す「絶妙な旨(うま)み」の使い手たちがっ❕

どうやら脂っぽさを、加熱されてく過程で にんじんとブロッコリーが率先して「吸い取ってくれた」模様。その油分で彼らは(砂糖やハチミツの甘さを和らげつつ)自分たちもジュワ~っと「野菜の旨(ウマ)み」を湧きださせる“燃料”に使ったようだ。むね肉には かすかに淡く「塩味と砂糖の甘み」が移ってるだけ。テリヤキでも何でもなく、噛んだ食感は「パサパサ寄りのシャキシャキ」。赤身じゃなく白身の噛み心地、見事なまでに淡白な味わいなんだな。

で結論。パスタ的に「チキン焼きそば=美味しいのか❔❔」ってえと、正直 ビミョウ

日本の”舌”基準だと、パスタの概念にも焼きそばの概念にも入らない「新ジャンルのフライ麺」だと思う。イメージ的には、「洋風の、鶏ごぼうめし&きんびら和え」みたいな味覚と食感。ごぼうじゃなく、にんじんだけどね 味の濃さ&粘り気で食った気にさせてくれるガッツリめし、ではない。香りと風味で、爽やかに「むね肉、にんにく、唐辛子」の疲労回復成分を摂らせてくれる機能食である。

大きな手術後から3日目くらいに、アメリカの病院食の献立に載ってそうww 見かけはジャンクフード感ハンパないのに、カンペキだまされましたね。だ~から例の映画のなかじゃ、真面目で一途な救急救命士嬢 が大量に作り置きしてたんだわ( ド納得 )

ちなみにだが、自分は「べっとり」濃ゆいメニューに漬け込まれた名古屋人を母に持つ身。今回盛った「二人前パスタ」も、あんかけパスタなら20分かからず完食してしまう💧 ところが「チキン焼きそば」は、脂ぎったテイストが抜け落ちてるんで食欲が減衰。結局、珍しくお皿1/3を食べ残した。

けど、次に職場から疲れ果てて帰ってきたら、その残りも2分でペロリ。疲れた胃には、負担感なくて箸が進む…って感じ? けっして「美味しくないワケぢゃない」んだな。鶏ごぼうご飯のイメージとは、そんな部分でも重ってくる「シン・焼きそばチキン焼きそば」❕ …でしたとさぁ。
=了=

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