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シクラメンが咲く季節となりました!

2022-10-31 05:55:41 | エッセイ

    □□□□□‐‐‐ikiikiclub mail magazine‐‐‐□□□□□

    2022.11.1.第267号

     「生き生きくらぶ」事務局
      http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/

          シクラメンが咲く季節となりました!
 この季節、花屋さんの店頭で目をひくのは、年ごとに色や形が多彩になるシ
クラメンの鉢植えです。花を目にして「真綿色した・・・・」とつい口ずさん
でしまう中高年も多いのではないでしょうか。
 花の色は赤、白、紫、ピンクなどがあります。シクラメンの花の色には、白
の種類はありませんでしたが、品種改良をして白い花を作り出しました。穢れ
のない白というのは無垢さや透明感といった印象を与えるからだと思います。

 最近の話題として「日本の四大改革」を取り上げます。円が1ドル=150円
に下落しました。金融緩和に依存し、問題を先送りしてきた日本の現状に円安
が警告を発したのです。
 この30年間に、米国は物価や賃金がほぼ2倍前後になり、GDPは4倍になる高
度成長を達成しました。日本は全てがほぼ横ばいにとどまる低成長です。米国
は景気の過熱を抑えるため、長期金利を4%近くに上げました。日本は低成長
で長期金利は0%です。

 これだけ金利差があると市場のマネーは金利の低い円を売って金利の高いド
ルを買い始めました。このため、円は1ドル=108円から1ドル=150円に下落
しました。以下に横這いの「日本病」の原因と処方箋について述べます。

◇ 先ずはデジタル化実現を
2000年、当時の森首相はダボス会議で「経済発展の起爆剤とするため、IT革
命を推進します。2003年までに電子政府を実現し、5年以内に世界最先端の情
報化社会を実現します」と宣言しました。

 ところがこの20年間、政権は代わりましたが、パソコンに触れたこともない
IT担当大臣を次々と任命し、担当者も各省庁で1~2名程度でした。このため、
デジタル化は全く進みませんでした。
菅前首相の肝煎りで2021年9月に500名規模のデジタル庁がやっと立ち上がり
ました。世界に20年遅れたのです。スイスの経営大学院が調査した「世界デジ
タル競争力ランキング」によると、1位がデンマーク、2位が米国、シンガポー
ルが4位、韓国が8位、日本は29位です。

 このほど河野太郎デジタル相は2024年秋に現行の健康保険証を廃止し、「マ
イナ保険証」に切り換える方針を示しました。マイナンバーカードの取得を義
務化すれば、国民と行政の情報連携を深める突破口が開けます。
 遅まきながらですが、やっと改革の扉が開かれた感じです。今後、行政のデ
ジタル化が進み、政府の効率化や政策の高度化、成長につながる新たな価値の
創造が期待できます。

◇ 安売り競争を脱し、付加価値競争をめざせ!
 日本は安売り競争市場です。企業は競争に勝つため、労働者の賃金を引き
下げます。労働者は消費者です。消費者は賃金が下がれば消費を手控えます。
企業は商品が売れなくなり、更に賃下げします    ・・・・悪循環
 欧米は付加価値競争市場です。企業は商品に価値を加え、商品の値上げを
します。企業は商品が売れれば、利益が得られるので賃上げをします。消費
者は賃上げ分を消費します。企業は更に賃上げします。 ・・・・好循環
付加価値競争の優位性は下記に示すデータから明らかです。
 参考:2020年の賃金国際比較 単位は千ドル
日本:38 米国:69 ドイツ:54 スウェーデン:50 韓国:42

 日本企業の利益剰余金は500兆円超と過去最高の水準に達し、現金・預金も
約240兆円に膨らんでいます。日本企業が成長力を失い、イノベーションをな
かなか生み出せないのはITや人への投資、賃上げで欧米に遅れをとっているか
らです。企業側が利益剰余金を自社株買いだけに使うのではなく、投資や賃上
げに向けることを期待します。

◇ 産業の新陳代謝促進
 生産性の低い産業から生産性の高い産業に資本や人を移動させれば、産業全
体の生産性の底上げができます。岸田政権は米英独仏などを参考に産業再生の
仕組み整備に乗り出しました。
 経営が行き詰まった企業の整理について従来関係者全員の同意が必要でした
が多数決方式を採用し、裁判所が関与して債務整理をする新制度に変える方針
です。この結果、スピード感のある企業再生や整理が可能となります。
 労働移動の円滑化を図るため、事業不振時の解雇規制の緩和、手厚い失業保
険、学び直し拡充、転職・副業を支援する労働市場の整備を図る予定です。

◇ 安売り思考の延長である円安を脱し、円高回帰を!
 金融緩和策は通常、危機対応のための短期政策で、平時の政策ではなかった
はずです。そもそも異次元の金融緩和を始めた時は2年で2%のインフレを達成
するという約束で2年限りの政策というイメージで始めたのです。
 しかし、2%の目標達成ができないのでズルズルと「ゆでガエル」状態が続き
ました。その結果、低成長だが低い金利で資金調達ができ、リスクをとらなく
てもよい「ぬるま湯」環境に慣れ、平時に戻す努力を怠ったのです。
 平時とは日本経済を長期的に回復させるため、金利を正常化し、企業がリス
クをとって経済を好循環にする状態を指します。
 ところが今回、ウクライナ戦争で世界的なインフレが訪れました。欧米主要
国が金利上昇に動く中、日本銀行は「円安はプラス」と主張し、長期金利を0%
にしております。日銀の主張の妥当性について2つの視点で検証しました。

検証1:貿易収支は円安でも交易条件次第でプラスにはなるとは限らない。
2016年  1ドル=109円  6兆円の黒字  殆ど国内生産で円建て輸出
2022年上 1ドル=150円 11兆円の赤字 部品海外生産でドル建て輸出
検証2:原油高の4割は円安起因
  ⇒  結論としては「円安にこだわる必要はない」ということです。

        第267号の目次
    ■1 今年のノーベル平和賞
    ■2 不審な電話
    ■3 身の回りの出来事

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆ 1 今年のノーベル平和賞

( 千葉県流山市 中楯健二 )
今年のノーベル平和賞は、ベラルーシの人権活動家とロシア及びウクライナ
の人権団体に与えられました。昨年に続き、国家の自由侵害と人権抑圧に対す
る活動が認められる結果になりました。それも、ロシアによるウクライナ侵攻
が進む中での受賞です。その価値はひときわ高いと言えます。
 この受賞は、同じような状況の中で活動している人や団体にとって、この上
ない励みになります。昨年は、二人のジャーナリストが受賞しました。一人は
ロシア人、もう一人はフィリピン人の女性でした。

 両国とも、記者の活動制限や逮捕、殺害は日常茶飯事です。ロシアには「外
国の代理人」という政府に批判的な個人や団体を監視下に置き、活動を規制す
る制度があります。
 またフィリピンでは、2016年に就任したドゥテルテ大統領によって、麻薬容
疑者の殺害を容認する政策が強行されました。その結果、警察官によって殺害
された人の数は、今年6月に彼が大統領を辞任するまでの6年間に6000人を超え
たと言います。これはまるで虐殺です。恐ろしいというほかありません。

 独裁者は自分の権力の誇示や維持のためならどんなことも厭いません。権力
が長くなればなるほどその傾向は強くなります。イエスマンばかりに取り囲ま
れ、耳の痛い話が伝わらなければ、独裁者は「裸の王様」にならざるを得ませ
ん。プーチンも習近平も金正恩もしかりです。
 そんな専制国家で、国民に真実を伝えるのはいったい誰なのか。それはジャ
ーナリストをおいて他にありません。ジャーナリストへの期待は、ロシアやフ
ィリピンだけではありません。

 米国や日本でも、ジャーナリストの存在が権力への重しになることが期待さ
れています。米国では、トランプ元大統領の虚言癖によるフェークニュースが
氾濫し、社会を混乱させました。
 その状況に、米紙ワシントンポストは「トランプ氏が大統領任期中に噓や虚
偽の発言をしたのは1万回を超えた」と調査結果を発表し、非難しました。

 日本では、与党の多くの議員がよその国の新興宗教と長年にわたって政治的
に癒着していたことが暴露されました。安倍元首相も深くかかわっていたと言
います。
 なぜそんなことが今まで報道されなかったのか。これだけ大規模なスキャン
ダルです、知らなかったでは済まされません。これは明らかにマスコミの怠慢
です。

 ところが事実が判明してからは「鬼の首を取ったよう」に連日弾劾していま
す。これは健全なジャーナリズムとは言えません。体制は異なっても、権力者
が不実な言動をするのは万国共通です。
 それを見抜き、批判し、事実を国民に伝えるのがマスコミの役割です。マス
コミも不実な行動をします。それをチェックするのは国民です。その意味で、
「権力」「マスコミ」「国民」の3者は互いにけん制し合う関係にあります。

 これは健全な状況と言えます。人権侵害や弾圧に声を上げた活動が認められ、
世界最高の賞で顕彰されるのは、権力者へのまたとない警鐘になります。心か
ら「おめでとうございます」と言いたいと思います。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆ 2 不審な電話

        ( 神奈川県横浜市 山尾 正斌 )
 少し前までは「おれおれ詐欺」と言われたが、最近では様態がいろいろ多様
化してきたから「特殊詐欺」なる言葉が使われるようになった。
 我が町横浜市港南区は全国でも被害件数・被害金額に於いて全国のワースト
に近いとかで、港南警察署を筆頭に民生委員や消費生活改善推進員らも、防止
キャンペーンにやっきになっている。

 コロナ禍で中断はあったが、私の地域の連合町内会は毎年敬老の日前後の平
日に「敬老バス旅行」を実施してきた。近隣県の温泉へ日帰りで入浴と昼食会、
往路復路の簡単な観光を主たる内容とした、高齢者向け懇親慰安行事である。
バス4~5台、200人前後が参加する大イベントである。それを近年は「敬老
研修会」と名称を変えた。呼び方を変えたのは、往復の車内で、特殊詐欺防止
をテーマとするビデオを鑑賞し、啓蒙資料を配布して研修することにしたから
である。
 教材はその年度の状況に応じた内容のものを、警察署生活安全課や消費生活
改善推進員の団体が提供してくれる。

 市民の防衛措置を尻目に、詐欺グループの手口は年々巧妙化する。NHK総合
TVでも毎夕「私たちは騙されない」を放映して被害の実例を公開し、注意を呼
びかけている。
 我が家にも、電話やメールでさまざまな魔の手が伸びてくる。以下は私や家
内が実際に経験した出来事である。

◇その1: 自宅の固定電話に着信、私が応対
相手:「山尾様のお宅ですね。東京ガスの代理店〇〇ガス・△△(偽名だろ
うが名前を名乗った)と申します。以前ご購入頂いたガス器具の巡回点検を
実施しています。お伺いできる一番早い日取りは□日・土曜日の10時から
 10時45分の時間帯です。ご都合は如何ですか。」 
相手は私の電話番号と名前を知っていた。
私:「在宅しています。お待ちしています。」

 約束の日時、待っていたが相手は現れなかった。考えてみればこれまで室内
のガス設備・器具点検は団地の管理組合を通じて全戸一斉に実施されてきた。
今回はそれとは明らかに異質な連絡であった。その上、最近我が家ではガス器
具を更新した実績もない。
悪く解釈すると、空き巣狙いを目的に我が家の在宅・不在の情報を得ようと
したとも考えられる。また、口実を設けて室内に入り込み、ガス器具を売りつ
けたり最悪居直り強盗などの可能性もある。
 悪意ある相手が狙う獲物を探していた疑いを捨てきれない。独居高齢者が多
いわが団地の現状を考慮すると、注意が必要である。

◇その2:自宅の固定電話に着信、私が対応
 呼び出し音にあわせて「非通知」の音声案内も流れた。我が家はNTTと番号
ディスプレーの契約をしている。掛けてきた相手の番号がわかるほか、番号と
その氏名を登録しておくと、呼び出し音の合間にかけて来た相手の名前を音声
案内する。
相手:「俺〇〇だけど。今度の土曜日午前中、家に居る?」 倅のいつもの声
 とはちょっと違っていたが、相手はハッキリと倅の名前を名乗った。
私:「君はいつから非通知でかけるようになったの? 最近詐欺が多いから、
 非通知を解除してもう一度かけ直してくれ」 

 相手は黙って電話を切り、再び電話が鳴ることはなかった。後で思えば、我
乍ら上出来な咄嗟の判断だった。すぐ倅に電話して確かめると、倅は電話した
ことを否定し、「父さん、用心してヨ、合い言葉を決めておこうか」と言う。
悪意を持つ相手が悪意ある目的で電話してきた事に間違いない。
 平素は「非通知」の音声ガイドがある着信は、鳴り止むまで受話器を取らな
いよう家内とも申し合わせているのだが、この日はついうっかり受けてしまっ
た。やっぱり歳のせいだろう。クワバラクワバラ。

◇その3:自宅固定電話に着信、家内が応対
相手:「先日床下の点検をさせて貰った者ですが・・・」
家内:「床下の点検などしていません。ウチは1階ではありませんから。」

 相手は黙って電話を切った。以前私には同じ団地内の隣の棟にもう一軒持家
があった。明石市で父が亡くなったあと、生前の母が住んでいた1階の住戸で
ある。母の死後、倅に名義を譲り、我が家とはもう関係は無くなっている。
 電話は、よく聞くシロアリ駆除の詐欺もしくは悪質商法だったと思われる。
我が家が1階住まいでなかったから詐欺に引っかかる余地はなかったが、家内
は応対のなかで「我が家は1階居住者ではない」という情報を相手に与えてし
まった。今後の反省点である。

◇その4:私の携帯電話にメール着信
内容:発信者は佐川急便を名乗っていて、「お預かりしている宅急便が、宛先
不明で配達できません。以下のURLにアクセスしてご確認ください」

直近の私は、宅配を依頼した覚えは無いし、誰かが私宛に寄越した宅配なら
その依頼者へ尋ねるべきだ。第一、宅急便の依頼用紙にはメールアドレスを記
載する欄はない。冷静に判断すれば「変だ!」と判るのだが、高齢者にとって
は危険この上ないメールである。
指定されたサイトに不用意にアクセスすれば、こちらの情報を盗まれたり、
危険なウィルスを送り込まれたりするリスクが高い。このメールは直ちに削除
した。日にちは違うが、同様のメールが家内の携帯電話にも着信していて、家
内もすぐに削除したとのこと、防御意識が希薄になりがちな高齢者は、特に注
意が必要だと感じる。

固定電話、携帯電話、パソコンや携帯のメール・・・世の中の情報機器は日
々進化を遂げ、使い勝手もよくなって高齢者もその恩恵に与る機会が増えた。
しかし、残念ながら文明の利器を使って、他人を陥れようとする輩も格段に増
えている。
文明の利器は常に功罪相半ば、諸刃の剣である。長生きをすればするほど常
に気を張って居なければならないとは、年寄りにとって洵に住みにくい世の中
になったものだ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆ 3      身の回りの出来事

      (東京都小金井市  上田 亨)
 行動範囲は狭いが、近況報告をするのも意味ありと考え、お伝えする。

◆ 私の健康維持法
 高齢になると体の不具合が次々と発生する。私の場合、不具合は高血圧、足
の裏の痛み、指先のしびれの3つである。血圧対策としては毎日、血圧降下剤
を1錠服用している。血圧の測定値は140/60であり、大体正常値に近い。
 5月頃まで足、腰を鍛えるため、野川周辺を毎日6000歩ウォーキングしてい
たが足の裏が痛くなり、歩けなくなった。6月から近くのスポーツジムに入会
した。毎日1000メートル水中ウォーキングし、足の裏の痛みもとれた。

 毎朝、指先のしびれがひどく、パソコン操作にも支障をきたしていた。改善
対策として、指の屈伸運動の励行、バイブレーターで指先に振動を加える、夜
中、午前、午後にペットボトル1本分の水分補給をし、血行改善に努めている。
 このほか、全身の冷水摩擦、テレビ体操、鉄アレイを使っての屈伸運動、深
呼吸は以前から続けている。冷水摩擦をすると末梢神経が活性化し、風邪を引
きにくくなり、顔のシミも薄くなる。

◆ 利便性の向上
 今迄歩くことは健康のために良いと考え、小金井市内ではバスは利用せず、
殆ど歩いていた。歩くと足の裏が痛くなってくるとそうは行かない。2万円で
1年間バス利用ができるシルバーパスを購入し、積極的に利用している。
私の家は小金井市にある。利用するスポーツジムや診療所、店舗は国分寺市
にあるが、バス路線がなく不便を感じていた。ところが最近、国分寺行きのバ
ス路線が開設されて大変助かっている。

 ネット通販は便利だ。昨年、落雷でパソコンの部品が壊れた。量販店に問い
合わせると取り寄せるのに8000円かかり、3週間かかるという。ところがネッ
ト通販のアマゾンを利用すると、費用は2000円で、翌日入手できた。
 スーパーやコンビニで買い物をして品物を持ち帰るのは高齢者には負担にな
る。ネット通販の利用が増えた影響か、近くのスーパーやコンビニが無償ない
し、低負担で購入品を配送してくれるようになった。有難いことだ。

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