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ハギの花が咲く季節となりました!

2017-09-01 05:40:06 | 最近の話題

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      2017.9.1.第205号

            「生き生きくらぶ」事務局
 http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/ 
       編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

ハギの花が咲く季節となりました!
 記録的な残暑をよそに秋の風物詩ハギが咲き出しました。夜ともなると虫
の音が聞こえ、秋の訪れを実感します。私の散歩コースに大学の農場があり、
稲穂が頭を垂れています。収穫も間近です。

 そこで最近の話題を二つ取り上げます。第一は過疎集落の問題です。日本
の人口は平成16年をピークに急激な減少局面に突入しています。直近の5年
間で190集落が消滅しました。更に、国土審議会の推計によると今後20年間
で3126集落が消滅すると予測されています。
 消滅を免れている集落でも、人口減、高齢化、集中豪雨等の災害により、
空き家の増加、商店や病院の閉鎖、耕作放棄地の増大、橋や道路の老朽化な
どで生活に必要なインフラの維持が難しくなっています。

 ならば、発想を転換して守りの政策から攻めの政策に移ろうと「居住地を
集約して賢く縮む」取り組みがすでに動き出しています。これは減少する人
口を計画的に地域の中心部に集め、生活サービスの維持を図るものです。
 山形県鶴岡市は本年4月、住宅や商業施設、病院を一定区域に集める立地
適正化計画を公表しました。中心地に地元企業がホテルやバスターミナルを
備え、税を優遇します。住宅を整備し、過疎地からの移住を促します。

 第二の話題は農林水産物・食品の輸出が好調の話題です。農林水産省の発
表によると本年上期の輸出額は3786億円に増加しました。年率では7572億円
となり、1兆円という政府目標には達しないものの、相当な成果です。
 日本酒や牛肉が過去最高を更新したほか、一時不振だった主力海産物のホ
タテが回復しました。このほか、真珠、ナマコ、ブリ、丸太、植木、サンゴ
、リンゴ、発泡性の日本酒、抹茶使用のリキュールなどがあります。
 「メード・イン・ジャパン」が強みを発揮したのは、健康志向が広がる欧
州などで人気を博すのが緑茶、「霜降り」牛肉です。

日欧とも第二次大戦の惨禍を受け、戦後食料増産に励みました。その結果
1970年代になると食料が過剰基調になりました。これに対し、日本は減反政
策と高価格維持政策で対応しました。欧州は食料増産、生産性向上は続けな
がら海外市場の開拓を進めました。
 TPP交渉や日EU経済連携協定交渉になると、日本の農業界は「例外な
き関税撤廃」の要請におびえ、米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖などを関
税撤廃の例外とするよう要求しています。
 米の減反政策では4000億円の財政負担をし、消費者には米価を上げて6000
億円の負担を強いています。おいしい米や「霜降り」牛肉は十分国際競争力
を有しています。我が国がはやく鎖国的な保護農政から脱し、「例外なき関
税撤廃」の下に、海外市場を開拓する日を待ち望むものです。

       第205号の目次
    ■1 三流喜劇のテレビ中継
    ■2 気ままに自己流川柳
    ■3 近づくAI社会

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆1          三流喜劇のテレビ中継 
         
         ( 神奈川県横浜市 山尾正斌 )
 閉会中審査と銘打った国会予算委員会の様子をテレビで見た。主に加計学園
問題が延々と論議された。与野党双方とも発言に客観的実証性を欠き、急所を
押さえた質問・尋問・答弁が極端に少ないことに失望した。
 質問は「~だったのではありませんか?」、回答は「そういう事実はありま
せん」の繰り返し、かたや「行政が歪められた」と言い、他方は「歪められた
行政が正された」と言う。双方が決め手を欠く中で議論は噛み合わず、水掛け
論の域を出ることはなかった。

 委員会終了後メディアの取材に対して野党側は、追及しきれなかった自分た
ちの力不足を棚に上げて「のらりくらりと言い逃れられた」「疑惑は払拭され
なかった」「虚偽証言だ」等々、負け惜しみと強弁一色に終始した。

 疑惑追及が大好きなメディアも同類である。審議中の言いっ放し、言われっ
放しをそのまま報じるだけで「政治的疑惑」や「歪められた行政」について双
方の主張の論証も反証も提示できなかった。取材によってウラを取る能力が脆
弱だとしか思えない。
 公正な報道という意味からもバランス感覚に欠ける。報道の自由を叫ぶ一方
で、都合の悪い事には「報道しない自由もある」と平気で嘯く。自社の論調に
とって都合の悪いことを隠しているのではないか。私の目からみると日本のメ
ディアは、著しく信頼性を欠いている。

 法曹界では論証できないまま議論が平行線を辿る場合、推定無罪とされる。
客観的事実が提示され、疑惑が現実の不正と認定されない限り「黒」と決めつ
けることはできない。
 そもそも証拠固めは、相手に気づかれぬよう密やかに行うのが常識だ。さも
ないと気付いた相手は犯罪の跡形を隠滅し、捜査対策を構築して保身に走る。
週刊誌などで情報が露見した時は、すでに初動捜査で決定的遅れを取っている
ことが多い。

検察等捜査のプロを動員して「動かぬ証拠」を掴まぬ限り、今回の様な水掛
け論に終始し、議論は泥沼から抜けられない。スクープ記事や内部告発だけで
は脇固めが甘いのだ。
 今回の政治的疑惑追及にあたって捜査関係行政機関を動員できていないのは、
問題提起の拠り所となる証拠が立件に必要なレベルに達していないからだ。

 国会の動きは、立証が無理なことを承知のうえで「疑わしい・怪しい」と言
い募り、恣意的なイメージ操作をしているとしか私には見えない。
 雰囲気に頼り、感情に訴えることで世論をミスリードし、政治を動かそうと
する手法はまさに韓国並みだ。日本は日本らしく、政治家もメディアも国民も、
法治国としての矜持を保つべきだ。

 だが、「火のない所に煙は立たぬ」とも言う。内部告発やメディアのスクー
プ記事には、もとになる「火だね」があったにちがいないと私は感じる。森友
学園のときも加計学園のときも、政治家・役人・当事者らの誰かが、ダーティ
な手段を弄した可能性が高いと私は推測している。
 しかし、国会審議の中継や新聞報道を見る限り、どの疑惑にも客観的裏付け
が乏しい。残念ではあるが、黒白をつけられない「灰色」の部分が残ってしま
った。
 追及を続けてもこれ以上新事実が出ないと見限った時、利口者なら素早く戦
略戦術を切り替えて別の攻め口を探す。

 証拠不十分なまま疑惑だけで相手を追い詰めようとする政治手法は、過去に
幾つも例がある。そのひとつが、かつての「陸山会事件」である。企業の違法
献金を受領側が経理報告書に記載せず献金の事実を隠匿したとか、横領があっ
たとか、不動産購入に不正があった等の「疑い」で小沢氏を追及しようとした。
 大山鳴動して出てきたネズミは、「小沢氏は白、秘書らが有罪」であった。
週刊誌のスクープをきっかけに疑惑が次々と表面化したが、東京地検特捜部が
家宅捜索に踏み切った時には、小沢氏の身辺に立件に値する証拠を見出すこと
ができなかった。
 私の憶測にすぎないが、国会での追及に時間をかけ過ぎ、家宅捜索に至る前
に小沢氏側に証拠隠滅の機会をたっぷり与えてしまった。

 まるで陸山会事件の轍を踏んだように、森友学園でも証人喚問や参考人招致
をもってしても、学園側の刑事責任を除けば、「政治疑惑」は解明されず、疑
惑は疑惑のまま残った。
 今回の加計学園問題がこれら前例と同じだとは言わないが、似た結末になる
だろうと私は強く予感する。

 今回の国会審議は、筋書きが薄っぺらで奥行きが浅く、登場人物の台詞が悉
く胡散臭い。三文芝居にだって一つや二つ見せ場があるものだが、テレビ中継
には固唾を飲むような盛り上がりが一つも無かった。
 まさに、知恵のない演出家と大根役者が演ずる政治劇場の三流喜劇を見る思
いがして、私の心には胸糞の悪さだけが鬱積した。

 与野党が夫々己を主張し、メディアと三つ巴になって足の引っ張り合いをし
ている間に、核兵器を保有する北朝鮮が奥尻島沖にミサイルを撃ち込んだ。さ
らにウクライナの技術で進化したミサイルは日本列島を超えて米領グアムを攻
撃できると恫喝している。 これに対するトランプ大統領の過激な発言が状況
をますます不安定にしている。
日本海には北朝鮮の潜水艦が出没し、尖閣諸島近海では中国の公船が遊弋し、
竹島は韓国に実効支配され、北方領土ではロシアの僻地開発と軍事拠点化が進
んでいる。

 閉会中審査の議題は加計学園や日報問題ではなく、国の安全保障であるべき
だと政治家諸君は考えないのか。今の政治家にはあまりにも危機意識が無さす
ぎる。そろそろ覚醒して世の中のありように目を向けたらどうだ。

 いやしくも国会議員たろうとする諸君は、緊急度に応じて内憂外患に賢く即
応すべきである。国民の生命財産を守るために、建設的且つ現実的で実りある
論議・審議に専念するのが政治家の義務「経世済民」であり、矜持ではないの
か・・・と思うが、私の言い過ぎだろうか。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆2     気ままに自己流川柳  

        ( 神奈川県横浜市  木戸 篤 )
 8月に入ってからの長雨と気温の低下のためか、蝉時雨がぷっつり聞けなく
なりました。そのかわり、虫たちの秋の夜の合奏が始まりました。

<自然・風景>
蝉時雨 天に届けと 大合唱
7月下旬、夏本番になり、、賑やかな蝉時雨の声で目が覚めました。大合唱の
 陰で、カラスがちゃちゃを入れるように時々何か叫んでいました。
盆の時期 何で連日 雨になる
 8月に入ってから、まるで梅雨が舞い戻ったように連日しとしと雨になり、お
 盆過ぎまで続きました。
蝉時雨 ぷっつり途絶え 朝静か
 8月下旬、賑やかな蝉時雨がぷっつり聞こえなくなってきました。長雨と気温
 の低下で蝉たちが地上に出るのを止めたようです。

<原発・政治・社会>
また巡る ジャンボ機事故の 慰霊の日
 史上最悪の日航ジャンボ機墜落事故から32年の朝を迎えました。合掌
米艦船 歩きスマホか 海の上
 米軍第七艦隊のイージス艦がシンガポール近くでタンカーと衝突しました。先
 般、静岡沖でコンテナ船と衝突したイージス艦も第七艦隊の所属でした。

<健康・文化・スポーツ>
室内で 手摺り活用 運動す
 8月上旬、連日の雨で足下が悪く外出できませんでした。室内の手摺を利用し
 て毎日約1時間、ストレッチ、片足立ちなどの運動をしました。
手の訓練 パチンコ玉を 活用す
 手の指の動きを改善するため、ネットでパチンコ玉と20センチのピンセ
 ットを購入し、試したところ、効果抜群でした。

<その他>
二日間 重い靴履き 様子みる
 足腰強化のために購入していた重い靴「マッスルトレーナー」を試しに履
 いて30分ほど歩いてみました。心配していた筋肉痛は出ませんでした。
洋楽の ドとファに合わせ 尺八(タケ)練習
 尺八で洋楽のファとドの音を安定的に吹けるよう、音符を詩吟用のキーボ
 ードで弾いてICレコーダーに吹き込み、練習したら効果的でした。

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◆3          近づくAI社会     
   
           ( 東京都小金井市 上田 亨 )
 現在、革新的な情報技術により第4次産業革命が進行中であり、近い将来、
私たちの生活の激変が予想される。その中核技術は人口知能(AI)、ビッグ
データの活用、あらゆる物をインターネットでつなぐIoTである。
 とりわけ、人口知能(AI)の進化は医療や教育、金融、農業、製造業など
あらゆる分野で事業変革を促しそうだ。

1 AIとは
 人工知能(AI:artificial intelligence)とは人間の脳の働きをコンピ
ュータ上で実現しようという試み、あるいはそのための一連の技術をを指す。
先般、米グーグルの人口知能「アルファ碁」が世界最強のプロ棋士、中国の柯
潔九段との三番勝負で全勝した。
 「アルファ碁」の生みの親である英国デミス・ハサビス氏はAI研究の進捗
について「正しいはしごを登りはじめた」と手応えを示す。ここで「正しいは
しご」とはAI自己学習能力の飛躍的な向上を指す。

 知能ゲームで最難関とされた囲碁で証明した実力に自信を深め、「脳の働き
は非常に複雑だが、コンピュータ上で再現できないものはない」という。AI
は記憶、想像力、概念、言語など全ての能力を獲得できるそうだ。
人工知能は大きくは2種類に分けられる。個別の領域に特化して能力を発揮
する「特化型人工知能」と、異なる領域で多様で複雑な問題を解決する「汎用
人工知能」である。前者の例としては、「アルファ碁」が、後者の例としては
課長職支援システムが挙げられる。

2 適用分野
 いろんな分野でAIの活用研究が始まっている。
◆高齢者の運転支援システム
 高齢ドライバーによる事故を防ぐため、安全運転を支援する。車載カメラな
 どの情報から周辺の状況を把握し、AIが適した操作を分析する。自動ブレ
 ーキをかけて速度を落としたり、ハンドル操作を促したりする。
◆生活習慣予防システム
 糖尿病や高血圧、高尿酸といった生活習慣病の患者や患者予備軍をを対象に
 体重や血圧、運動習慣、食事の嗜好などのデータを提供してもらい、どんな
 生活習慣を持つ人が病気にかかりやすいか、AIが分析する。
◆多言語自動翻訳システム
 いろんな国から沢山の人が観光で日本を訪れる。観光案内には自動翻訳は不
 可欠である。AIでは翻訳単位を文章単位とする。大量の文章単位翻訳デー
 タを集め、統計処理を行い、頻度の高いものを自動翻訳モデルとする。この
 結果、従来の機械翻訳に比べ、翻訳エラーが55~85%減少した。

3 実用化に向けての課題
 乗り越えるべき課題は多い。
◆ 高性能コンピュータの開発
 AIは膨大な計算を同時に処理するため、使うソフトウエアとそれにあった
 半導体が肝になる。高速計算用半導体だけでなく、物事のおおまかな傾向を
 つかむ半導体、画像・音声・映像処理半導体が必要だ。いずれも微細化・高
 集積化、高速化、省電力化について1000倍以上の性能向上が求められる。
近年、商用化された「量子コンピュータ」は1億倍速だという。3年2カ月
 かかる処理が1秒でできることになる。
◆ 人工知能の仕組みの進化
 AIの研究はまだ、始まったばかりである。人間の脳の働きを再現できる仕
 組みづくりはこれからだ。知識を認識・理解・記憶し、推論・価値判断して
 実行できることを目指す。
◆ データの活用と保護
 AIに使われる基礎データは個人や法人に帰属するデータが多い。利用でき
 る基礎データが多ければ多いほど、AIによってより多くの有用な情報が生
 み出される。一方、プライバシー・個人情報保護の立場からは利用規制が重
 要と考える。利用重視か、規制重視か、国際的な取決めが必要である。

4 AI社会の未来像
 一説によると、10年後にAI社会は訪れるという。
◆ 現在のホワイトカラーの仕事は半減するが新しい仕事も生まれる
 これは野村総合研究所と英オックスフォード大学の共同研究結果による。こ
 れまでは勉強ができないと医師にはなれなかった。AIが正しい情報を提供
 してくれれば、医師の仕事の8割くらいは看護師や母親でできる。AIを活
用することで人間自体の能力が高まる。
◆ 教育が変わる
 今の教育はいわれたことをきちっとこなす、お利口さんをつくろうとしてい
 るが、そういう人材はAIで代用できてしまう。これからの人材育成は既存
 の常識にとらわれない創造性を伸ばすことにに重点をおくべきだ。発明の半
 分以上は他のことを探していたら偶然見つかったと言われる。視野を広く持
 ち、遊びや実践が必要だ。

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