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明けましておめでとうございます!

2017-01-02 10:38:49 | ニュース雑感・趣味・...

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      2017.1.1.第197号

            「生き生きくらぶ」事務局
 http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/ 
       編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

明けましておめでとうございます!
 生き生きくらぶも沢山の方のお力添えで17年目を迎えることが出来ました。
感謝の限りです。本年もよろしくお願い致します。子供の頃は楽しみも少なか
ったので「もういくつ寝ると」の熱い思いで正月を待ち兼ねていました。
 娯楽があふれ、メールで連絡が取り合える現代では、季節・人との付き合い
のメリハリが薄れてきました。我が家では正月に息子達の家族と一緒に近隣の
ホテルに一泊し、ご馳走、お年玉、ゲームをみんなで楽しみ、生活のリズムに
節目をつけることにしています。

 そこで最近の話題として二つ取り上げます。第一は日ロ首脳会談についてで
す。鳴り物入りだっただけに進展を期待していましたが、成果に乏しくがっか
りと言ったところです。
 まず、北方領土の帰属を含む平和条約締結については殆どふれておらず、協
議はゼロでした。北方4島の共同経済活動に向けた合意では主権問題を先送り
したものの、協議開始は日本にとってわずかにプラスと言えそうです。8項目
の経済協力については民間を含め、総額3000億円規模の事業が具体化し、日ロ
経済関係が新たな段階を迎えたことは意義深いと考えられます。

 今回の首脳会談では、ロシアのかたくなな態度が印象に残りました。来年1
月、米国ではロシアに融和的なトランプ政権が生まれます。原油価格が底打ち
し、制裁を受けるロシアの財政悪化にも歯止めがかかる兆しが見えます。
 プーチン氏から見れば、もはや、領土問題で譲歩してまで日ロ関係の修復を
急ぐ理由は薄れています。安倍総理が70年来の懸案を片づけ、レガシーとした
い気持ちは分かりますが、焦ることなく世界全体を見据えた情勢分析を行い、
戦略の立て直しが必要です。「急がば回れ」です。
 領土交渉が動かないまま、経済協力だけが「先食い」されてしまうことだけ
は避けるべきです。経済協力にあたっては事業の採算性重視が肝心です。

 第二の話題は構造改革なき予算案です。このほど一般会計の歳出・歳入総額
が97兆4547億円と過去最大を更新する2017年度予算案が決まりました。税収は
景気の足踏み、消費税増税の延期で頭打ちなのに、高齢化で医療や介護などに
使う社会保障費は膨らみ、借金残高は1000兆円を超えました。
 これは安倍政権が目先の選挙に勝つことだけを目指し、国民負担増や規制緩
和など痛みを伴う構造改革を避け、ひたすらに円安と超低金利の追い風に頼っ
た結果であり、アベノミクスの綻びを示すものです。2020年度に基礎的財政収
支を黒字化する政府目標の達成は殆ど不可能になりました。

 更に、2025年には団塊の世代がすべて75才以上になります。放置すれば、年
金、医療、介護の費用は急増しかねず,今から思い切った対策を与野党で検討
する必要があります。
 参考迄に日本の2015年と2030年の統計を比較すると人口:1.3億人/1.0億人 
65才以上人口比率:21%/40% 社会保障給付費:120兆円/180兆円 になります。

 スゥェーデン、ドイツ、日本の社会保障給付比率(対国民所得)、消費税率、
年金支給開始年齢を比較すると、社会保障給付比率:41.9%/37.6%/26.2%、消
費税率:25%/17%/8% 年金支給開始年齢:61才/65才/61才 です。
 今後、日本は高齢化社会に向かいます。社会保障の費用負担を若い人たちに
押し付けるのではなく、全世代で公平に負担し合う制度に抜本改革すべきです。
その際、欧州の実例等を参考にしながら、与野党で長期的な視点に立って、建
設的な解決策の策定を期待するものです。

       第197号の目次
    ■1 平成28年、私の所感
    ■2 気ままに自己流川柳
    ■3 カジノ法案成立を憂慮する

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆1         平成28年、私の所感   

         ( 神奈川県横浜市 山尾正斌 )
 昨年を振り返ると私は元日に入院し、4日に手術を受けたのをはじめとして、
1月末、5月中旬、9月中旬と合計四度入院し、その間三度の手術を受けた。退
院後も毎回8週間ほどの養生生活を強いられ、やっといつもの生活に戻ったのは
10月末だった。だから平成28年は私にとって、まさに臥薪嘗胆、雌伏の一年だっ
たと言える。

 昨年の大半の日々は、軽い散歩を除けば、少なからぬ時間を母校卒業60周年記
念誌編纂に費やし、またテレビや新聞・書籍と付き合って過ごした。友人が見舞
いに差し入れてくれたヴェルディの「ドン・カルロ」、R.ストラウスの「ばら
の騎士」などオペラを全曲通しで鑑賞できたのも治療のおかげといえば言える。
 現役時代に買い込んでいたクラシックの古いレコードのうち目ぼしいものを鑑
賞できたことも、その間の収穫であった。今から半世紀以上前の名演奏を、スク
ラッチノイズとともに堪能できたし、聴き終えたレコードは破棄したから、書架
が随分涼しくもなった。

 自宅で「辛抱」に徹した一年間、私の記憶に強く刻まれたできごとを振り返っ
てみた。東工大栄誉教授大隈良典氏がノーベル医学賞を受賞したことと、スポー
ツ界で若手が逞しく台頭してきたことは特に印象深い。

 大隈氏の功績は、飢餓状態における細胞が自分の蛋白質を自食する作用(オー
トファジー)のメカニズム解明である。この応用が進めば広範囲で免疫強化が実
現し、現在難病とされるパーキンソン病・アルツハイマー病・糖尿病・癌などに
飛躍的な治療効果が期待できる。

 日本人のノーベル賞受賞は湯川秀樹博士以降、今回で計25人に達し、3年連続
になる。受賞人数は米国に次いで世界第二位、欣快の至りである。日本の諸分野
における基礎研究が、レベル的に極めて高いことを示す。
 しかし、近年の国公立施設や企業においては短期的な成果や経済効果を求め、
投資効率を偏重する傾向が強い。目先の競争に幻惑されて将来的波及効果・社会
貢献を見失いがちなことが気になる。

この傾向が今後も続けば、半世紀後もノーベル賞にノミネートされる日本人が
輩出し続けるだろうか、そんな懸念・憂慮が頭をよぎる。
ノーベル賞級の大きな成果は、短期的な研究環境からは生まれにくい。国も研
究機関もそこで働く若い研究者たちも、高い理想のもとに基礎研究に勤しみ、挑
戦意欲と飽くなき追求意欲を持ち続けて、後世に資する成果をあげてほしいと心
から願うものである。

 スポーツ界でも、若い人たちの台頭が目立った。フィギュアスケート界では男
女とも常連の顔ぶれが入れ替わって世代交代が進んだ。また9月末の日本女子オ
ープン・ゴルフでは、高校3年生17歳の畑岡奈沙が、並み居る女子プロを退けて
アマチュアとして初めて同選手権を制した。
日本ゴルフ界の歴史を変えた、とさえ賞賛されたのも頷ける。彼女は今後プロ
に転向して研鑽を積むとのことだ。こうした若手の台頭はベテランにも後進にも
奮起の機会を与え、ファンにもワクワクするような期待感を持たせてくれる。

 横浜市の病院で点滴に異物が混入され、複数の入院患者が中毒死した事件は、
私自身が入院のたびに点滴を受けていたことを思うと、身震いがするほど恐ろし
い。
 事件発覚から三か月以上が過ぎた今も、犯人が特定出来ていないことは何とも
訝しく、点滴薬などに幾つかの物的証拠が残されているにも拘わらず、犯人にた
どり着けない現状は、患者にとってこの上ない脅威である。
 医療の現場が善意で成り立っていることは自明の理、医療に携わる人たちを
「疑いの目」で見なければならないのは耐え難いし、「白い巨塔」や「ドクター
X」に登場するような歪(いびつ)な医療現場は想像したくもない。
 「医は仁術」を旨とする医療界にとって、今はまさに一大危機と言える。事件
が一日も早く解明され決着することを祈りたい。

 我が家から数キロ離れた港南区大久保の道路で、87歳の高齢者が運転する軽ト
ラックが登校途中の小学生の列に突っ込み、小学1年生の児童が死亡、運転者を
含む複数の小学生や大人が負傷した。目下急増している高齢者による重大交通事
故の典型例である。
 TVや新聞の報道によれば、加害者は地元の住人で、軽トラックに「ごみ」を
積んで前夜から走り回ったのち、当日朝通学道路で事故を起こした。認知症の疑
いも指摘される。

 事故現場は昔の町並みの面影を残す生活道路で片側一方通行である。正規の歩
道も無いし、ガードレールも無く、路面両側にペンキの線で歩道が示されている
だけだ。
 狭いうえに所々電柱も立っているから路線バスはジグザグに走っている。通学
道路としては安全上最悪の条件と言える。そんな所で事故は起きた。

 一部の新聞は当該小学校の校長談話を掲載した上で、登下校する児童の安全に
学校が無策であったとか、市の道路行政が親身に行われていなかったことなどを
報じた。
 しかし、学校では登下校の際の心得を生徒に徹底して教えていたし、地元の高
齢者ボランティアは雨の日も風の日も毎日登下校児童の安全見守りを行っている。
行政も歩道やガードレール設置を検討したが、実現すれば、バスや宅配便のトラ
ックは通行できなくなって生活道路の機能を失う。

 小学校は保護者・地元町内会や区役所の担当者を集めて、登下校の安全を議題
にした会合「地域懇談会」を年数回行っている。
 私自身が自分の居住地区で、小学生(上記被害の学校とは別の小学校)登下校
の見守りボランティアをしているから分かるのだが、小学生は横二列以上にはな
らないし、信号が点滅すれば次の「青信号」を待つ躾をキッチリ身に着けている。

 広報に大きな力を持つ記者諸君に期待したいのは、新鮮で広い視野に立って深
く突っ込んだ取材を行い、現状を改善する親身で具体的な提案をすることである。
批判も時には必要だが、もっと大事な事は学校や地元関係者が見落としているか
もしれない対策や解決策を(もし在るとすれば)具体的に指摘してくれることだ
と私は思う。
 悲惨な事故を一件でも減らすためには、通り一遍の取材で安易な批判を並べる
だけではなく、具体的・建設的な提案をする事が大切なのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆2      気ままに自己流川柳  
  
        ( 神奈川県横浜市  木戸 篤 )
 明けましておめでとうございます。最近は、冬とは思えぬ暖かさの後に強烈な
寒波が来るという荒れた天気が続き、体調管理が大変です。本年もよろしくお願
いします。

<自然・風景>
赤と白 春待ちわびた つばきかな
 12月初めの土曜日、日光浴を兼ねて団地内の歩道を散歩していたところ、白
 いつばきと赤いつばきの花が一輪ずつ咲いていました。寒い日が続いた後、暖
 かくなったので、春が来たと勘違いしたようでした。
小春日に ドングリ沢山 散歩道
 近所を1時間ほど散歩していると雨に揺さぶられたドングリの実がたくさん落
 ちていました。手指の感覚強化に役立つかなと思い、少し拾って帰りました。
雨降って やっと富士山 鮮明に
 雨が降らないと空気が濁るようです。12月23日天皇誕生日の朝、富士山が
 青空にくっきりと映えて見えました。前日の雨で大気中のゴミが洗い流された
 ようです。

<原発・政治・社会>
TPP すでに難破も しがみつく
 トランプ次期米大統領の離脱表明でTPP発効の可能性はなくなりましたが、
 12月9日、TPP承認法案が参議院本会議で可決されました。「難破船」に
 しがみついているように感じました。
場所変更 半年騒いで 元の鞘
 2020年東京オリンピックのバレーボール会場は、横浜市の難色で横浜アリ
 ーナの活用から有明アリーナ新設に戻りました。新任の小池都知事が問題提起
 した会場変更問題はいずれも元の鞘に収まりました。

<健康・文化・スポーツ>
重かろに 酸素を背負い リハビリす
 酸素ボンベを背負ってリハビリに通う女性のボンベの重さを量らせてもらった
 ところ、約4キロありました。ボンベが満タンの時は倍の重さになるそうです。
 まさに必死に生きているんだなと思いました。
便通に 乾布摩擦も 効果あり
 乾布摩擦は便通にも効果があることを発見しました。ある日たまたま整腸剤た
 るオリーブ油の摂取を忘れ、便秘が心配でしたが、乾布摩擦を行い始めるとす
 ぐにもよおしてきました。

<その他>
来春は 白虎隊吟ず 中抜きで
 来年4月初めに開催予定の発表会の演目を相談しました。合吟の部では長すぎ
 るために諦めていた「白虎隊」につき、全20行のうち中抜きして12行(所
 要時間約6分)で行うことになりました。
振り向けば 70男 バス出口
 混雑していた神奈川中央交通の路線バスを降りる際、70歳位の男に背中を突
 き飛ばされました。杖とバスの手摺で踏ん張り、なんとか倒れずにすみました。
 頭のいかれた者による二度目の災難でした。
久しぶり 麻雀ソフトで 夜更かしす
 脳の老化防止に麻雀がよいと聞き、近くのヨドバシカメラ店に行ってみました。
 1230円で「100万人のための3D麻雀」という麻雀ソフトが置いてあり
 ました。パソコンにインストールして試し始めたところ、すっかりはまってし
 まいました。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆3        カジノ法案成立を憂慮する

         (東京都小金井市  上田 亨 )
 ギャンブル(賭博)は射幸心(しゃこうしん)を煽るものである。これは一般
的には良くないこととされているが、生活のスパイスみたいなもので少しあると
日常生活に潤いや楽しさを与えてくれる。
 然し、深入りすると経済的に破綻するだけでなく、家庭崩壊、依存症に陥り、
働けなくなる。社会的にみても勤労によって財産を得ようとする健全な経済的風
俗を害するものだ。現在、我が国には沢山のギャンブルがあるのに、さらにカジ
ノが加わることによる弊害の拡大を憂慮するものである。

1 カジノ法案の成立
 カジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法(いわゆる:カジノ法
案)が12月15日の衆議院本会議で自民党と維新の会などの賛成多数で可決、成立
した。カジノ法はカジノに併設する宿泊設備や会議場の整備を促す内容で基本法
という位置づけである。
 今後、政府は1年以内に「IR実施法案」を国会に提出し、可決しないと日本
のカジノ解禁は実現しない。カジノを巡る論点は a合法性・公益性 b経済効
果 cギャンブル依存症・犯罪対策 で、この3点が整理される必要がある。

★ 合法性
 ・現行刑法185条は本文で賭博を禁止しつつ、但し書きで「一時の娯楽に供す
  る物を賭けたにとどまるときは罰しない」と規定している。現在、パチンコ
 や競馬、競輪、競艇、宝くじは例外として処罰されない。カジノを賭博の例
  外とするには、根拠の明確化が必要である。

★ 公益性
 ・公営ギャンブルとして認められるためには収益をどう社会に還元するか。
  参考例1 競馬、競輪、競艇の収益配分
    お客払い戻し:59%  所得税・住民税:16%  自治体収入:25%
  参考例2 宝くじ 
    お客払い戻し:47% みずほ銀行:13% 発売元:自治体:40%
  参考例3 海外のカジノでのお客払い戻し:90%~95%

★ 国内外のギャンブル市場
 ・日本は現在でも世界最大のギャンブル国で年間売上高は25.4兆円に達する。
  パチンコ:19.4兆円 競馬:3.3兆円 競艇、競輪、宝くじ:夫々0.9兆円
  更にカジノが加われば、30兆円規模になる見込みである。
 ・カジノの世界市場規模は2015年実績で17.7兆円である。北米が8.0兆円、
アジアが7.8兆円、欧州その他が1.9兆円となっている。
 ・北米ではラスベガス(0.5兆円)、アトランティックシティ(0.3兆円)、米
  国24州でカジノが解禁されている。
 ・アジアではマカオ(2.9兆円)、シンガポール(0.6兆円)、韓国(0.3兆円)そ
  の他と続く。中国の進める反腐敗運動の影響でマカオは不振が続く。
 ・日本では大阪府が0.8兆円、横浜市が0.7兆円、千葉市が0.3兆円の期待効果
  を掲げ、カジノ誘致に名乗りをあげている。

★ ギャンブル依存症
 ・2016年、厚生労働省の発表によると我が国のギャンブル依存人口は、成人
  人口の4.8%で536万人に上る。因みに、海外では豪州2.1%、米国1.6%、香
  港1.8%、韓国0.8%である。
 ・この日本の数値は世界一のギャンブル売上高に象徴されるように、ギャン
  ブルが身近に沢山あることが大きく影響しているようだ。
 ・パチンコ屋の開店前に働き盛りの人が列をなす光景によく出くわす。この
  人たちは働いていないので無収入で年金も社会保険料も納めていない。そ
  の結果、終身生活保護を受けることになるようだ。

★ カジノとマネーロンダリング(資金洗浄)
 ・マネーロンダリングとは、犯罪行為などの不法な行為によって得られた資
  金を一般の市場で自由に利用できる資金に変換(洗浄)することを指す。
 ・犯罪者が不法行為で得たお金をカジノで賭ける際、事前に別人と相談して
  なれ合いで負ける代わりに勝った金の何割かを返金してもらう約束をする。
  この場合、お金は犯罪者から一度カジノに移り、そこから別人に渡される
  ことになり、「賭けに勝って得た正当な配当金」となる。

★ 暴力団の資金源
 ・カジノで負けた客が法外な利息で融資する「ヤミ金融」に手を出し、暴力
  団の資金源になる可能性がある。

2 カジノ解禁には賛成しかねる
 国民の6割が反対するに拘らず、たった6時間の審議でカジノ法案は可決し
てしまったので驚いている。カジノ誘致で経済効果や雇用創出を期待するがあ
る一方で、ギャンブル依存症や治安への影響など負の側面を懸念する意見も根
強い。
 我が国が少子高齢化に向かい、労働人口の減少と人出不足が予想されるなか
ギャンブル依存症や生活保護対象者を増やす企てには到底賛同できない。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


紅葉の季節となりました。!

2016-11-01 09:53:50 | ニュース雑感・趣味・...

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      2016.11.1.第195号

            「生き生きくらぶ」事務局
 http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/ 
       編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

紅葉の季節となりました。!
 紅葉の時季は日本人にとって格別です。北から南へ、山の上から下へと移動
する紅葉に合わせて紅葉狩りを楽しむ人々も移動します。紅葉が特別なのは、
その華麗さばかりではありません。
 日本人なら誰でも寂しさやわびしさを感ずることが出来る季節だからです。
紅葉は秋の象徴です。自然界に美しい花はいくらもあるのに、人々が枯れ始め
た木の葉に心をひかれるのは不思議と言えるかも知れません。
 今、地球温暖化のせいか、夏から一気に冬に向かい、秋の季節が短くなりそ
うです。とても残念です。

 そこで最近の話題として二つの話題を取り上げます。第一の話題は産学連携
の推進です。戦後長い間、日本の大学は軍事研究に協力しないと言った名目の
下に産学連携を忌避してきました。ところが、日本の研究力は予算不足等で世
界の先頭集団から脱落しつつあります。
 研究力を示す優良論文の引用数は10年以上横ばいで、英誌の世界ランキン
グの責任者は「日本が中国などに後れを取ることになるのではないか」と危惧
しています。

 そのためには、米国並に、日本の大学が産学連携を進め、特許収入等を稼ぐ
組織に脱皮しなければなりせん。昨年、ノーベル賞を受賞された大村智博士も
このことを強調されています。
 本年8月以降、国内のグローバル企業(日立、トヨタ、NTT、NEC等)
と有力国立大(東大、京大、北大、東北大、大阪大等)との間で「縁組」が相
次いでいます。産学連携により、潤沢な研究費を稼ぎ出し、日本の研究力・競
争力向上に寄与することを切に期待するものです。

 第二の話題は貿易・移民の評価です。米国の大統領選を見ると自由貿易や民
主主義の旗振り役を演じてきた米国が様変わりしたのか、と思うくらい自由貿
易協定や移民受け入れを声高に非難しています。
 ヨーロッパでは「移民や難民が社会の治安を悪化させている」と叫んで憎悪
をあおる右派政党が急速に勢力を伸ばしつつあります。英国では移民・難民を
引き金にして国民投票で欧州連合(EU)からの脱退を決めました。

 今、日本国内の観光地には沢山の外国人が訪れ、観光や買い物を楽しんでい
ます。こうした光景を見ると嬉しくもあり、感謝の気持ちで一杯です。又、都
心の居酒屋では外国人の従業員が低賃金で働いてくれるお蔭でお酒や食事を低
価格で口に出来ます。
 少子高齢化が進む我が国が安定的な経済成長を達成するには、官民が様々な
レベルで国際連携し、TPPのような自由貿易協定の締結と外国人の受け入れ
増を推進することが不可欠と考えます。

 このネットひろばが多くの中高年の語らい、労い合い、交流、支援の輪拡大
に役立つことを期待しております。

       第195号の目次
    ■1 ニュース雑感
    ■2 「コンビニ人間」を読んで
    ■3 気ままに自己流川柳
    ■4 小さな工夫・改善と達成の喜び

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆1           ニュース雑感          

         ( 神奈川県横浜市 山尾正斌 )
 ◆プロ野球  
 今年の広島カープは強い。9月10日、後楽園球場で巨人を降し、25年ぶり7回
目のリーグ優勝を決めたのを、私は入院中のベッドで胸を熱くして聴いた。
 ペナントレースは広島にツキが重なったとか、他チームには怪我で戦線を離
脱する一流選手が多かったとか、怨嗟の声が聞こえなくはない。だが同じ土俵
で一年間戦って二位との間に17を超すゲーム差をつけたのは、「広島が強かっ
た」としか言いようがない。

 この強さはデータにも表れており、得点・チーム打率・本塁打数・盗塁数が
セ・リーグ最高、失点が最低である。戦績データが「間違いなく広島は強い」
と言っている。
 「手作りの選手育成」「全員野球」「チームの一体感醸成」が、今年花開い
たのだと思う。私からみれば、リオ五輪の陸上男子400mリレーでメダリストが
一人も居ない日本が銀メダルに輝いたあの感動的シーンとイメージがピッタリ
重なる。

 CS終盤では、力みや油断から凡ミスや采配の拙さが目立ち、日本シリーズ
への懸念材料を残したが、広島ファンの私は、今年はカープが日本一になって
ほしいと願っている。

 ◆五輪・国旗・国歌
 リオのオリンピック・パラリンピックから選手たちが帰国し、先日銀座を凱
旋パレードして、熱い闘いの思い出に浸った。開会式の華やかさ、競技の興奮
と感動、選手の悲喜交々の表情、哀調をおびた閉会式・・思い出は尽きない。
 個人的な印象としては、体操男子個人総合の内村、女子レスリングの伊調、
水泳男子400m個人メドレーの萩野、バトミントン女子複の高橋・松友らの金メ
ダル獲得、前述した陸上男子400mリレーの銀メダル、男子卓球シングルス水谷
の銅メダルなどが記憶に残り、思い出すたびに感動が蘇る。

 会場で応援する邦人の多くが「ニッポン・ニッポン」を連呼して熱狂し、表
彰台の金メダリストを称える「日の丸掲揚」や「君が代演奏」には選手も邦人
観客も、起立して誇らしげに日の丸を見守る。
 テレビの前に居る私たちもそのシーンに目頭を熱くする。レースが終わった
あと多くの日本選手が、日の丸を体に巻き付けたり羽織ったりして競技場を徐
走して喜びを表し、応援の観客にアピールする。

 一方で毎年、卒業式・入学式シーズンになると、少なからぬ複数の学校で日
章旗掲揚と君が代斉唱に反対する先生や父兄が必ず現れる。この人たちは、母
国が嫌いで仕方がないようにさえ見える。この落差の大きさは、いったい何な
のだろう。

 ◆豊洲の怪 
 中央市場が築地から豊洲に移転することになり、準備が進んでいた。小池知
事の就任を機にその予定が大きく揺らいでいる。
 移転先の豊洲跡地は、汚染された土壌を入れ替えるなどの除染対策が行われ
てきた。その対策について、都がこれまで行った説明と現状とが肝心なところ
で食い違っていた。

 すでに建設されている建物の地下に、説明の趣旨では在る筈のない地下空間
が存在し、そこに溜った水や空気から微量の汚染物質が検出された。現在、そ
の原因と責任の追及が行われているが、経緯も決済をしたはずの責任者も特定
できていない。
 豊洲で起こっている事態の原因・犯人追及は、決して手を緩めてはならない
喫緊の課題であるが、それよりも「今後中央市場をどうするのか」結論を急ぎ、
迅速に実行するよう求めたい。今後の対策こそが最優先されるべきだ。

 そもそも東京都という自治体は、東龍太郎知事の頃から、「伏魔殿」と言わ
れてきた。都の施策が、何時・何処で・誰が何を決め、その根拠は何か、実態
が見えなかったからだ。
 新宿に聳える都庁は今なお、魑魅魍魎が跳梁跋扈する「暗闇の世界」である
らしい。

 ◆殺したがるばか 
 日本弁護士連合会が「人権擁護大会」で、2020年までに死刑制度を廃止する
との宣言案を採択し、これを巡る賛否両論が噴出して大きな反響を呼んでいる。
 日弁連のこのシンポジウムに作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんがビデオメッセー
ジを寄せ、死刑制度を批判した上で「皆さん頑張って『殺さない』ってことを
大きな声で唱えてください、そして殺したがるばかどもと戦ってください」と
述べた映像が紹介された。

 早速参加していた弁護士からも批判の声が上がり、日弁連はシンポジウムで
このビデオを再三流したことを謝罪した。瀬戸内さん自身も一週間後に全国紙
に掲載したエッセイの中で、この軽率な発言を謝罪したとされる。
 死刑制度廃止は、世界的な潮流かもしれない。多くの国々が廃止を決め、決
めようとしている。存続させているのは先進国では米国・日本・シンガポール
など、その他の国では中国・インド・インドネシアなど人口超大国が存続組に
名を連ねる。

 人が人を裁いて死刑にする・・たしかに野蛮なことかもしれないし、犯罪者
の人権も一人の人として擁護されねばならない。だが犯罪で殺された被害者の
人権は誰が守ってくれたのだろうか。
 被害者の遺族が、どんな思いをしているか、死刑廃止を求める弁護士諸氏や
瀬戸内さんはそれを考えたことがあるのだろうか。

 殺人被害に遭いそうな者の人権、就中「生きる権利」がしかるべく守られ、
遺族に対する償いの手立てが確立されてこそ、殺人犯罪者の人権を守る話がで
きるのではないか。
 今回の日弁連の宣言案や瀬戸内さんの発言は、被害者と加害者に対する扱い
がとてつもなく片手落ちであり、不公平だ、私の目にはそう映る。

 ◆癌に効く薬 
 癌が薬で治る時代が目前に迫っている。今話題になっているのはオプジーボ
という小野薬品が発売している薬で、本来皮膚癌の治療薬として開発された。
これが特定の肺癌患者に劇的な効果を表す(治験対象患者の約20%)ことが分
かってきた。
 まれに過剰免疫による重篤な副作用も報告されているが、一般に副作用は軽
微であるとされている。治験段階を終えて、薬剤としての販売がすでに日本で
承認されている。

 人体がもつ免疫力を効果的に発揮させるもので患者には点滴で投与される。
問題は薬価が高額なこと、一人の患者に1年間投与したとして、約3,500万円か
かる。数少ない皮膚癌患者を想定して薬価が設定されたためだ。
 欧米の類似薬は日本の半値以下だとメディアが報じ、国会でも取り上げられ
た。いま、薬価引き下げの動きが始まっている。

 免疫力を促進させ、阻害要因を排除する働きをもつ類似薬はほかにもMSD社
のMK-3475など何種類かあり、他の臓器癌にも治療効果が期待できるとして、
それを検証するための治験が幾つかの医療機関で始まっている。
 薬剤費を心配せずに、点滴であらゆる癌が克服できる時代が、すぐ目前に
迫っている。

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◆2  「コンビニ人間」(第155回芥川賞受賞作品)を読んで

 ( 千葉県船橋市  井上 進 )
 最近の芥川賞作品は読まず嫌いというか、何か分からないがずっと読まなか
った。小説の時代変遷というか、作者名や「タイトル」を見ただけであった。

 私の頭の中にある芥川賞作品で読んだのは第一回の石川達三「蒼氓」以降、
火野葦平「糞尿譚」、中山義秀「厚物咲」、堀田善衛「広場の孤独」、松本清
張〚ある「小倉日記」伝〛他安岡章太郎・吉行淳之介・開高健・大江健三郎・
北杜夫・三浦哲郎・森敦などで昭和48年以降読んでいない。
 それは芥川賞は純文学作品に与えられると思っているからかもしれない。根
源的に「純文学とは何か」というところにも行くのだがここでは触れない。

 上記作品も発売直後に読んだわけではなく後になって読んだものだ。如何に
サラリーマン時代、純文学というものの読書から遠ざかっていたのかと今更な
がら呆れた。随筆・時代小説・ミステリーなどは読んだのだが・・・。

 今回久しぶりに標記作品を読んだ。読まず嫌いでは駄目だと単純に思ったか
らである。作者は37歳、現在コンビニで働いており、主人公もコンビニで働
く同年代の女性である。
 小説の舞台がコンビニというのが如何にも現代的である。私もよくコンビニ
に行くので店の状態はよく分かるし、マニュアルに従って働く人たちのことも
手に取るように分る。

 私の娘も長年セブン・イレブングループで働いているのでよく話は聞いてい
る。作者は小学生時代から小説を書いている。小説(言葉を表現すること)だ
けが人目を気にせず、出来る唯一のことだと思っている。文字にすることによ
ってすべてを発散できると言う感覚はよく分かる。
 群像新人賞、野間文芸賞、三島由紀夫賞(候補4回目で)を受賞しているの
で実力は十分にある人である。文学学校で学んできたというだけある。そうい
う人がいまだにコンビニで働いているというのが面白い。

 私も高校時代、受験雑誌の「蛍雪時代」によく短編を投稿し、何度か佳作に
は入選した。仲間からおだてられておこがましくも芥川賞にも二回応募したが
当然のごとく入選はおろか候補にも挙がらなかった。
 作品と同じように小さい時から作者も変わった人間であったようだ。就職も
しないで大学を卒業してからもコンビニで働いている。この齢で恋愛も結婚も
していないことを周りはあれこれ推測するが本人はそんなことに頓着しない。
18年間、何も変化しない自分に母親は変化を待ち望んでいるようであるが。

 作中、元店員の男はどうしようもない男で、価値観の理屈で自分を苦しめ、
支離滅裂だと思う。「自分の人生を強姦されていると思っている人は他人の人
生を同じように攻撃すると少し気が晴れる」という作者の表現は現代に生きる
人間の心の内奥をよく捉えているし、説得力がある。
 このどうしようもない男を家に「食費を払ったら泊めてやる」と言って泊ま
らせる。まるで男を飼っている感じだ。だが男女の性的関係は全くない。

 男に「普通の人間は、普通でない人間を裁判するのが趣味だ」と言わせる。
女も女だが、男も男だ。そのことを妹に電話すると男と女が一緒にいると言う
だけなのに周囲は「やっと普通の人になった」と騒ぐ。
 だが、妹は姉が治っていないことに気付き、カウンセリングに行ってほしい
と言う。私が思うに姉は精神異常者ではないと思う。ただ普通の人とは価値観
・考え方が違うだけだと思う。

 現代にはこういう人たちが多く、無理矢理精神科に行かせようとするがそれ
こそ間違いかも知れない。
 主人公は18年間務めたコンビニを辞めたが体の中にコンビニの〚声〛が流
れてきて止まらない。この声を聞くために生まれてきたと感じている。人間で
ある以上にコンビニ店員であることに、細胞全部がコンビニのために存在して
いると思っているようだ。

 この作品を恐らく全国多くのコンビニ店員・店長が読んでいると思う。彼ら
はどう評価するであろうか。コンビニで働くことを誇りと感じる人がいれば作
者も本望だろう。
 作者もコンビニが「私を人間にしてくれた、コンビニで洗脳された」と思っ
ている。コンビニ讃歌とも言える作品である。身近にある店だけに多くの人が
感じていることを作者は書いている。

 読んで私の文学観は一寸変わったかもしれない。大企業であろうとコンビニ
であろうと職場は違え、いろんなドラマがある。そこに人間は生きていると感
じられば幸せである。

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◆3      気ままに自己流川柳  
  
        ( 神奈川県横浜市  木戸 篤 )
 一戸建ての家の庭に植えられている柿や蜜柑が熟れ始め、ヒヨドリが賑やか
に鳴き、すっかり秋らしくなってきました。でも気温の寒暖が大きくなってき
ましたので、風邪には気をつけたいものと思っています。

<自然・風景>
交差点 甘い香りの 金木犀
 9月末の暑い日、腰が下ろせる日陰の場所を駅前の交差点で見つけて休んで
 いました。そのうち、甘い香りが漂ってきました。後ろの方でたくさんの金
 木犀が花をつけていました。
秋空に 箱根丹沢 富士の山
 10月初旬、団地の我が家から西の方角にどっしりとした富士山、手前左側
 には箱根の金時山、右側には丹沢の山々、その右側には秩父の山々がくっき
 りと見えました。台風一過の朝のことでした。

<原発・政治・社会>
病院で 点滴殺人 世も末か
 9月末、横浜市神奈川区の病院で点滴での連続殺人事件が判明し、連日大きな
 ニュースになりました。
こき下ろし 中傷合戦 両候補
 アメリカの民主党と共和党の大統領候補による2回目のテレビ討論を見ました。
 政策抜きのこき下ろし合戦で、結局どちらの品性がより悪くないかが争われた
 ような討論でした。
新潟も 脱原発の 知事選ぶ
 10月の新潟県知事選挙で、原発の再稼働に慎重な野党推薦候補・米山隆一氏
 が与党推薦候補を破って当選し、7月の鹿児島県知事選挙に続く脱原発の流れ
 となりました。

<健康・文化・スポーツ>
大隅さん 地道に邁進 ノーベル賞
 東京工業大学の大隅良典名誉教授へのノーベル医学生理学賞が決まりました。
 日の当たらない「細胞のゴミ処理」を研究するうちに、細胞の自食現象「オ
 ートファジー」を見つけ、やがて脳障害やパーキンソン病の原因となる遺伝
 子を次々と見つけたようです。
巻き爪が 水虫薬で 治りそう
 両足の親指の巻き爪(水虫)に長年泣かされてきましたが、今年の3月にリハ
 ビリのデイセンターで爪を整えてもらってから薬をきちんと塗り始めた結
 果、かなり良くなってきました。

<その他>
携帯に 怪しい電話と 登録す
 0120で始まる電話が私の携帯電話にかかってきました。うっかり電話に出た
 ところ、「お客様情報で確認したいことがある」として、携帯電話の主が私
 本人かどうか、しつこく聞いてきました。怪しい話だったので、次回から直
 ぐ分かるように「怪しい電話その1」と登録しました。
ありがたや 十一年で 中伝に
 小路流民謡尺八道の「中伝」の免状がでました。この8年間は頸椎の手術に
 伴う左手の触感障害でぎこちない尺八になっていましたが、入門以後の11
 年間の努力に対する褒美と思って頂きました。

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◆4         小さな工夫・改善と達成の喜び   
       
         (東京都小金井市  上田 亨 )
 日常生活で困ったこと、努力しても成果がなかなか出ないことが、ふとした
きっかけで解決策が見つかり、成果が出ると喜びもひとしおである。


1 蚊取りボトル
 我が家の庭には強烈な蚊が沢山おり、水撒きに庭に出ようものなら、たちま
ち数匹がまとわりつき、血を吸う。庭木の害虫退治に時々農薬を散布している
が、散布後、1週間もすると蚊の大群が復活する。
 8月放送のNHK「試してガッテン」の中で、蚊取りボトルが紹介された。
フィリッピン生まれのこの仕組みはデング熱退治に大きな効果を上げ、毎年9
千人近くの人を救っているという。我が家でも早速実践してみることにした。

作り方、配置、利用結果は以下の通りである。
◆ 材料
 ペットボトル、熱湯:200cc、砂糖:50g、イースト:2g
◆ 手順
 ・ペットボトル(1.5~2.0リットル)の口から1/3の部分を真横に切る。
 ・下側の部分に砂糖を入れ、熱湯を注ぎ、完全に砂糖を溶かす。40度程度
  に冷めたところでイーストを入れる。
・イーストは混ぜずに静かに「発酵」を待つ(2時間〜半日程度)。
 ・プクプクと発酵が始まったら、切り取ったペットボトルの口を逆さにし
  て差し込む。ペットボトルの周りは黒い紙やビニールで覆う。
◆ 配置
 蚊取りボトルを3個つくり、庭のあちこちに配置する。
◆ 2週間の利用結果
 全部で、蚊:20匹、蟻:10匹、カマドウマ:5匹、ゴキブリ:2匹
 ナメクジ:2匹、イモムシ:1匹を駆除できた。

2 朝顔の爆咲き
 今年7月から10月下旬まで色とりどりの朝顔が咲き、目を楽しませて
くれた。2階のテラスからネットを垂らし、プランターに植えた朝顔を這
い登らせている。毎朝、2階の窓外に20個、1階の窓外に30個の朝顔
の花がみずみずしい姿を見せる。
 我が家の朝顔は10年前に友人から贈ってもらった入谷の朝顔の鉢植え
が始まりである。秋に種を採り、翌年春に種を播くことを繰り返してきた。
ところがこの2~3年、朝顔の色が偏り、連作による劣性遺伝の所為か花
の数も減ってきた。

 そこで、今年は連作による障害を除くべく、スーパーで朝顔の種を購入
して蒔いた。6月には、友人から入谷の朝顔の鉢植えが贈り届けられた。
更に毎日の水遣りと毎週の液肥注入を励行したところ、白、赤、ピンク、
紫の大輪の爆咲きが実現した。
 朝顔は天候を気にしているようで爆咲きは晴れた日のみで、曇りや雨の
日は咲く花の数が激減する。

3 無理をしない
 車は日常生活にとても役立つ。然し、事故を起こす可能性もあり、運転
には細心の注意を払っている。年をとると動体視力が落ち、反射神経も鈍
くなり、注意力も散漫になる。スピードは控えめに、交差点での信号確認、
路地での飛び出しに気を使っている。
 ドライブの際は目的地を絞り、あちこちハシゴしない。居眠り運転をし
ないよう、運転中はチューインガムを噛んだり、飴玉をしゃぶって凌ぐ。
お蔭でゴールド免許の交付を受けている。

 健康維持を図るため、毎日、ジョギングしている。しかし、ふくらはぎ
の筋肉が張ってきたり、ひざの関節に痛みを感じた時は散歩に切り替えて
いる。また、横断歩道で青信号が点滅した時、渡り切ろうとして走ったり、
電車に乗り遅れまいとして駅の階段を駆け下りることも控えている。
 私はよく居眠りをする。散歩した後、食後、読書中、テレビを見ている
時など睡魔が襲ってきたなと思ったら、ベッドに駆け込む。すぐ眠ること
で疲れを取り去る。
 
4 情報化対応
 サービス産業が省力化を目指し、セルフ化を進めている。ガソリンスタ
ンドでは給油・精算処理を、空港では搭乗券発行手続きを、金融機関では
入出金手続きをセルフ化している。
 我が家では金融機関のセルフ手続きを家内任せにしていたが、家内から
「自分が死んだらどうする積もりか」と言われ、金融機関で家内立会いの
下、セルフ手続きを目下習得中である。

 パソコンやスマホを操作しているとトラブルによく出くわす。一番多い
のが電源は入っているのに一切作動しないケースである。これは処理がル
ープにはまって抜け出さないからだ。こうした場合、電源を切って再起動
するのがよい。
 二番目は画面上にいろんな表示が出るが、目的とする機能が果たせない
ケースだ。これに対してはインターネット画面にいくつかのキーワードを
入力し、対策を検索すると即座に誰かが記述してくれた対策が表示される
ので助かる。

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