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ヒマワリが咲く季節となりました!

2023-07-01 10:01:15 | エッセイ

      

    □□□□□‐‐‐ikiikiclub mail magazine‐‐‐□□□□□

               2023.7.1.第275号

                  「生き生きくらぶ」事務局
                    http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/

               ヒマワリが咲く季節となりました!
 蒸し暑い梅雨もまもなく明けてじりじりと地を焼く炎暑の季節となります。
輝く太陽の下で元気いっぱいに咲き誇り、見るだけでパッと明るい気持ちにさ
せてくれるのがヒマワリの花です。
 ヒマワリと言えば人の背丈よりも高い花というイメージがありますが、近年
は品種改良が進み、プランター栽培に適した小ぶりのものも生まれています。
種は食用として人気があります。米国メジャーリーグの選手が試合中、ベンチ
でヒマワリの種をおやつとして食べています。

 最近の話題として「少子化対策」を取り上げます。厚生労働省の統計による
と、2022年の日本人の出生数は過去最低の約77万人でした。1人の女性が生涯
に産む子供の数を示す合計特殊出生率も過去最低の1.26でした。
 人口維持に必要な出生率は2.07です。世界の出生率(22年)は次の通りです。
アフリカ:3.3~6.8  中東、東南アジア、オセアニア、中南米:1.8~3.8、
北米、欧州、極東、インド:0.8~2.2   
 人口が減少する日本の課題は出生率向上、外国人材の就労拡大、財源の確保
の3つです。その内容について私なりに調査した結果を報告いたします。

◇ 出生率向上対策
 2015年、当時の安倍政権は出生率向上を目指し、児童手当を大幅に引き上げ
ましたが、出生率は上がりませんでした。家事分担が女性に偏ったため、女性
の協力が得られなかったからです。(1日の家事分担は男性41分、女性225分)
 同様な事例が海外でも報告されています。OECD加盟23カ国のうち、19カ国で
2021年の出生率が2020年を上回りました。男女平等の進んだ国ほど、出生率が
改善し、男女格差が大きい日本、韓国などでは出生率が下がっています。

 岸田政権の出生率向上対策は児童手当の大幅に引き上げだけで、安倍政権の
轍を踏んでいる感じがします。これでは出生率は上昇しません。経済支援も大
事ですが共働きのし易さが大切なのです。
 出生率向上への近道は男女差別を解消し、「共働き・共育て」が実現する環
境を整えることです。男女差別の比較的少ない米国やスウェーデンの事例を調
査分析し、出生率向上のヒントを探ってみました。

・出生率(22年): 日本:1.26   米国:1.67   スウェーデン:1.67
・古い慣習から脱皮 ⇒女性天皇を認める、女性は家事に専念の考えを捨てる
・家事は男女で平等に分担する 
・指導者の女性比率向上 ⇒国会議員、会社役員は2030年迄に30%にする
    国会議員女性比率(23年):日本:15%   米国:29%  スウェーデン :46%
   会社役員  〃 (21年): 日本:13%   米国:30%  スウェーデン :38%
・労働条件の男女均等化
  女性賃金/男性賃金(19年):日本:77%   米国:82%  スウェーデン :92%
    産休・育休期間(23年):日本:14週   米国:-    スウェーデン:43週
  休業給付金の賃金比 :日本:67%     米国: -    スウェーデン:80%
    男性育休期間(21年) : 日本:30週   米国:-   スウェーデン:10週
   男性育休取得率(21年):日本:5%      米国:-     スウェーデン:85%
    参考:米国は個人主義、自助主義の国で産休・産後の支援は殆どなしです。
・定時退社励行 ⇒夕食は家族揃って食べる
  年間労働時間(17年):日本:1775  米国:1742  スウェーデン:1587

◇ 外国人材の就労拡大
 わが国は外国人材受け入れに際し、大卒者や専門性を持つ技術者に対しては
在留期間に制限を設けていません。スキルを持たず、日本に来て技術を身につ
ける技能実習生に対しては在留期限を最長5年としていました。
 ところが人手不足が深刻となり、これを解消するため、受け入れ方式を永住
に道を開く長期就労型に転換しました。受け入れ分野も3分野(介護、建設、
造船)から12分野(農業、漁業、外食、宿泊、航空、自動車整備、ビルクリーニ
ング、食品製造、製造業等を追加)に拡大しました。

 外国人材の受け入れ拡大は歓迎すべきことです。課題は外国人の生活支援で
す。現在、日本語を教える教室のない「空白自治体」は4割超です。小中など
の学校で必要な日本語教育を受けられる体制づくりが喫緊の課題です。
 外国人の転職も緩和する方向なので転職希望者と企業を仲介する仕組みも必
要です。国境を越えた人材獲得競争が激しい中、外国人から「安いニッポン」
の印象を抱かれぬよう待遇改善も必要です。

◇ 財源確保と施策の選定
 日本経済は過去30年間、賃金物価凍結政策を進め、GDPは無成長でした。こ
の間に欧米のGDPは5倍程度に成長しました。岸田政権が今春、賃上げ、価格
転嫁・物価上昇を進めたので、2023年度の成長率は4%の見込みです。
  22年度の税収は72兆円なので23年度の税収は75兆円が見込めそうです。今
後、賃金・物価引き上げによる経済の好循環を繰り返していけば、欧米並み
にGDPは成長し、5倍拡大も夢ではありません。
 GDPが5倍に拡大すれば、税率は現状のままでも税収(法人税、所得税、消費
税)は5倍に増え、財源に余裕ができます。日本は過去30年間、税収不足を来
たし、赤字国債(借金)で穴埋めしてきましたがその必要もなくなります。

 少子化に関わる施策について予算と効果の一覧表を作成し、施策の序列や優
劣を検証する必要があります。検証の裏付けとなるデータは国内外から集める
のです。
 少子化対策の目玉は出生率の向上と外国人材の就労拡大です。出生率の向上
策については、児童手当の拡充だけでなく、男女差別を招く慣習や制度を改善
し、「共働き・共育て」の環境づくり施策に注力すべきです。
 外国人就労拡大策については、外国人の生活支援施策の具体化が必要です。
殊に、小中での日本語教育の体制づくりが急がれます。

       第275号の目次
    ■1 戦後4~5年、山口の思い出   
    ■2  近況報告

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆ 1             戦後4~5年、山口の思い出           

        ( 神奈川県横浜市 山尾 正斌 )
 昭和24年、小学校6年生になる春、私は福岡から山口に転居した。父の転任
に伴う転居である。山陽本線小郡で山口線に乗り換えて降り立った山口は、福
岡とはまるで違う田舎町だった。
 それに、戦災を殆ど被って居ないためか、駅舎を始め町並みは壁も戸板も古
ぼけて薄黒く陰気に見える。復興が順調に進む福岡の町は、建物は安普請のバ
ラックが多かったが白木の肌がまぶしい程だったから、見た目の差は歴然とし
ていた。

 山口駅は、線路を挟んで駅舎の反対側は一面の畑と田圃で、川を越えてその
向こうに見える山裾まで、ずーっと切れ目ない緑が広がっていた。
 長年慣れ親しんだ学校や近所の友達と別れたあとの私にすれば、只でさえお
センチになっているところに、裏寂れた田舎町に来た・・・という心細さでい
っぱいだった。

 駅からタクシーで到着した官舎は、国道から一寸入った住宅地の一郭にあっ
た。戦後の安普請ではあったが新築まもない立派な屋敷の周囲は庭で囲まれ、
裏には広い畑地もあった。
 焼け残りの家に住んでいた福岡時代とは大違い、戦災の有無でこれほどの差
があるのかと子供ながらにも驚いたものである。

 家を出てすぐの大通りを行くと国道に出る。その向かい角に警察署と消防署
が聳えていて、消防署の火の見櫓の天辺に四方に向けたラッパ型のサイレンが
あった。到着した当日の夜夜中(よるよなか)、大きなサイレンの音にたたき起
こされたのは市内で火災が発生したからである。
 火災はかなり大規模なものだったらしく燃え広がるたびにサイレンが鳴り、
子供心にも松江時代に体験した空襲警報を想起して動悸がおさまらなかったの
を記憶している。

 父の新たな勤務先山口高等学校は、学制が新旧切り替わる時期で、一部学年
は山口大学文理学部、一部は新制山口高等学校であった。キャンパスは警察の
ある国道の交差点を突っ切って真っ直ぐ行くと、田圃の真ん中にゆったりと佇
んでいた。
 転居した春は只だだっ広い農地に見えたが、秋には稲穂が黄金色に輝いて波
打ち、その向こうに殆どが平屋の校舎が見える。実に長閑であった。

 食糧事情も大幅に改善された時期でもあったろう、また当時の山口は近郊の
山で松茸がたくさん採れた。秋になると八百屋にも所狭しとマツタケが並んだ
し、ご近所からの頂戴物もマツタケが多かった。
 母は、マツタケを短冊に切ってその間に鶏のささみの薄切りを挟み、味醂醤
油に浸したものを串に刺して七輪で網焼きにした。普通のオヤツにも作ってく
れたし、夕餉のお菜としてもよく並んだ。母の得意料理の一つだった。
 今から思えばバチ当たりなくらい贅沢なオヤツだが、それほど安価で各家庭
に普及していたとしか考えられない。今アレほどの肴があれば、さぞ酒が美味
いだろうと思う。

 山口の町に対する私の第一印象は「田舎町」であったが唯一「文明の香り」
を感じたのが「学校にプールがある」ことと「我が家に電話機がある」ことだ
った。福岡では電力事情こそ回復したが役所や学校を除けば一般家庭に電話が
普及するところまではゆかなかった。山口の官舎、我が家にはソレがあった。
 箱形の電話機が廊下の壁に取付けてあり、両親は学校はもちろん、市内の知
人宅、友人宅とも電話連絡をしていた。マホガニー色の分厚い箱には左横に細
長い受話器がフックに架かっており、右横にはクランク状の手回しハンドルが
正面には上半分に左右二つのベルと下半分に送話器のラッパがついていた。

 もちろん自動電話ではない。電話を掛けるときは右横のハンドルをくるくる
回して交換手を呼び出して、相手の電話番号を告げ、交換手が相手に繋いでく
れて相手が電話口に出た段階で交換手の「お話ください」を合図に会話を始め
る。会話が終わったら受話器をフックに掛ければ電話は切れる。
 ちなみに、父の勤務先山口大学文理学部の番号は「一番」であった。交換
手に「一番」と告げて何度も聞き返されたことを覚えている。

 私が通う小学校は、市内亀山公園の梺にあり、家からは徒歩で通った。山口
師範学校と山口大学教育学部の附属小学校である。6年生の夏、理科の教科の
ひとつに蛙の解剖があり師範学校からその授業のためだけに先生が来られた。
 授業時間の半分ほどを使って田圃に出かけて蛙を捕まえ、それを教材にして
実際に解剖を経験するのである。ガラス板に取付けてホルマリン漬けの標本も
幾つか作成した。
 誰かが食用蛙を捕まえてきて教材にしたときは、ちょっと油断した隙に蛙が
逃げ出して教室内を飛び回った。一度に1m以上跳躍するから取り押さえるの
が大変で、その間女の子はキャーキャー叫びながら逃げ惑い大騒ぎだった。

 中学1年生に進む春休み、私は遠来の父の友人を市内見物に案内をするよう
父に命じられた。案内を終えたあと、客人の文房具店に立ち寄りたいとの要望
に応じて、学校近くの文具店に案内した。
 客人は自分の用を済ませたあと、沢山並んで居る万年筆の一本を買い求め、
その場で私に「中学進学祝いだ」と手渡してくれた。

 平素、父も母も家で手紙をよく書いた。また上海から引き揚げて来て我が家
に逗留していた母方の伯父も、鳥取に居る家族によく手紙を書いていた。その
際は両親も伯父もそれぞれが自前の万年筆を使った。
 三人ともなかなかの達筆で、学校で担任の先生が黒板に書く文字より遙かに
整って見えた。今で言えば「水茎鮮やかな」と表現するのだろうか。だから私
も、ペンで文字を書くことに興味を持ち始めた頃だったから、この思わぬプレ
ゼントは、天に昇るほど嬉しかった。

 帰宅後すぐ母に、父には夕方帰宅した時に報告して、早速父のインク壺から
インクを注ぎ、筆おろしをした。国産ではあったが、パーカー社の万年筆のよ
うにペン先が乾きにくい工夫をした新型だった。
 父や母ほど上手な文字は書けないが、自分専用の万年筆を握るだけでイッチ
ョマエの大人になった気がしたものである。

 父の友人のなかにカメラを所有する人も出始め、それらの人たちが撮ってく
れる家族のスナップ写真がアルバムに残り始める。
 「少年倶楽部」「少年」など少年雑誌が毎月付録つきで発刊され、「鉄腕ア
トム」の連載が始り、森永・明治のミルクキャラメルやグリコのおまけつきキ
ャラメルが人気を博し、NHKがテレビ放送技術紹介のため鉄道車両にPR機材を
搭載して全国を行脚する・・・私の山口在住はそんな時代であった。

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◆ 2         近況報告   

         (東京都小金井市  上田 亨)
 月日の経つのはとても早く、2023年ももう半分経過した。変化のない毎日の
繰り返しであるが身の回りで起きていることを報告する。

◆ 健康維持
 高齢者にとって最大の関心事は健康維持である。私は基礎体力保持に毎日、
1時間強を費やしている。朝起きると、全身を冷水摩擦(3分)する。次いでテレ
ビ体操(10分)、筋力アップ(10分)で筋肉をほぐす。
 プールで水中ウォーキング(1200m、45分)する。前歩き、後歩き、横歩きを
して足裏、関節の負担を和らげながら、全身の筋肉をトレーニングする。

 年を取ると体に不具合が生じてくるので試行錯誤しながら対応している。
・指が痺れる ⇒ 指の体操をする、水を飲み、血液の循環を良くする
・高血圧 ⇒ 血圧降下剤を毎日1錠服用、塩分、アルコールの摂取は控え目
・難聴  ⇒ 補聴器を右耳につける、耳たぶを指で支える
・便秘  ⇒ 野菜サラダ、さつま芋をたっぷり食べる、朝6時までに起きる
・目のかすみ ⇒ ビタミン、アミノ酸を含む目薬を垂らす
・疲れやすい ⇒ 疲れた時はすぐ横になる 5分か10分の睡眠でも効果あり

◆ 運転免許証を返納して3年
メリットをあげれば、以下のようになる。
 ・自動車事故を起こさなくて済む
 ・自動車にかかる費用が不要になる
 ・街中での駐車場探しが不要となる
 ・アルコールが手軽に飲める

東京都シルバーパス(年間2万円)を購入して利用している。
・交通費が殆どかからないので、外出の頻度が増えた。
・毎日バスに乗り、スポーツジムに通う。
・街中をゆっくりと歩くので新たな発見がある。
 ・宝くじ売り場は人が絶えることが殆どない。
 ・交番も宝くじ売り場ほどではないが、訪れる人が多い。
 ・平日のプール利用者は70歳以上が大半である。
  ・小鳥たちは寝たきり老人の家の戸袋を巣に利用している。

◆  コロナ禍と私
 コロナ禍は2020年3月から2023年3月までの3年間、日本で猛威を振るった。
幸運に恵まれたのか、私も家内も罹患しなかった。息子や孫たちのうち、6人
が罹患したが症状は軽微だった。ただ、日常生活では大きく影響を受けた。

<趣味>
・声楽    2020年3月にレッスン教室を永久退会
・シャンソンライブ 2020年3月より永久不参加
・ゴルフ   2020年3月に休止、その後、体力低下で永久休止
・囲碁:    2020年3月に3つの囲碁会休会 2023年4月に新宿囲碁会再開
・囲碁:ネット囲碁   ずっと対局継続
・レストランでの会食  ずっと会食継続
・旅行   2020年8月~2022年3月 の期間は旅行中止、2022年4月に再開    

<都心の変貌>
 久しぶりに新宿囲碁会に出席し、都心の変貌ぶりに驚く。
・新宿駅は1日に約350万人が利用し、世界で最も乗降客数の多い駅である。し
 かし、構内は鉄道優先で乗降客から見ると「迷宮」ともいわれるほど、複雑
 で不便極まりない構造となっていた。
・このほど駅の東口と西口をつなぐ東西自由通路が完成し、東口および西口の
 改札口が自由通路に面する位置に移り、改札口も増え便利となった。
・靖国通りにある囲碁サロン「喜楽」は存続していた。ただ、従来、来客者が
  60名くらいだったのに今回我々の6名だけとなり、激減ぶりに驚く。
・その後、立ち寄った居酒屋も名称が「天狗」から「神田屋」に変わり、来客
 数は従来の6割から1割程度に激減していた。

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