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水仙の花が咲く季節となりました!

2017-02-03 13:32:58 | エッセイ

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      2017.2.1.第198号

            「生き生きくらぶ」事務局
 http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/ 
       編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

水仙の花が咲く季節となりました!

 厳寒の中、清らかに花を開く水仙は人を励ましてくれます。すらりと伸びた
葉の緑、花の白、花の中心を占める黄色を見るとぽっと明かりがともった心地
になります。雪中でも香りますが、花瓶に活けておくと部屋が少し暖まるだけ
でほんのり匂い始めます。
 先日、三浦半島の観音崎公園を訪れた時、一群の水仙の花、ゆっくりと浦賀
水道を行き交う船、近くのベンチで寝そべる猫を目にし、とても幸せな気分に
浸ることができました。

 そこで最近の話題として交代する新旧米国大統領について述べます。
オバマ前大統領について評価すると以下のようになります。

<評価できる部分>
・初の被爆地ヒロシマ訪問に踏み切り、日本人の心に感銘を与えた。
・話合いの外交を進め、キューバとの関係正常化、イランの核合意を実現した。
・リーマンショック後、いち早く不況を脱し、世界恐慌への拡大を防ぐ。
・医療保険制度改革を進め、約2千万人の無保険者に救いの手をさしのべた。
・保護貿易に傾きがちな民主党政権下でTPPに前向きに取り組んだ。

<評価できない部分>
・ノーベル平和賞に輝いた核軍縮は尻すぼみに終わった。
・弱腰外交により、ロシアや中国、過激派組織ISの増長を許した。
・景気回復の恩恵は高所得層に偏り、所得格差は第二次大戦前の水準に迄拡大。
・環境規制、金融規制、行政規制を積み増し、経済の活力を削いだ。
・古い経済(製造業等)と新しい経済(情報技術等)とが融合できなかった。

 トランプ新政権の政策や方針はまだ煮詰まらず十分な評価は出来ませんが期
待できる部分と憂慮する部分を列挙すると以下のようになります。

<期待できる部分>
・年4%の高い経済成長を目指し、法人税の減税、インフラ投資を推進する。
・エネルギーや金融の規制緩和により経済を活性化させる。
・安全保障について国防長官、国務長官は従来の米政策を引き継ぐと発言。
・権力をワシントンから国民に戻し、格差の縮小を進める。

<憂慮する部分>
・トランプ氏の就任演説は既成政治への批判に終始し、理念、政策が不透明。
・主張が独善的、不真実であり、国内外で建設的な協議は無理な感じがする。
・現在の米国GDPは世界の25%に過ぎない。他の諸国が自由貿易に徹する中で
 米国が保護主義に走れば孤立し、没落する。
・製造業の復活に執着するが雇用創出にはIT等新しい経済の方が貢献度は大。
・報道機関と徹底対立し、一部情報統制を始めている。民主主義、資本主義
 の進化のためには言論の自由と言論による権力監視は不可欠である。

 このネットひろばが多くの中高年の語らい、労い合い、交流、支援の輪拡大
に役立つことを期待しております。


       第198号の目次
    ■1 私の業界
    ■2 海の向こうから A Happy New Year ! 
    ■3 気ままに自己流川柳
    ■4 加齢に伴う運動器障害:ロコモ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆1           私の業界      
             
         ( 千葉県船橋市 藤井 仁毅 )
 私の業界となれば、歯科の開業医の現状ということになろうかと思う。これは
あくまで私にとって(私の場合)と言うことであって全国全歯科医師に共通とい
う意味ではない。
 日頃、皆さまも目にし、ご存じの通りであるが、どこの駅に降り立っても周り
を見渡すと5~6面の歯科看板を見つけることができる。大きな建物やマンショ
ンになると必ずと言ってよい程歯科医院が開設されているのを確認できるであろ
う。と言って歯科疾患が急に増加したわけではない。

 むしろ半世紀前に比べると虫歯や歯槽膿漏は激減したと言って間違いない。現
在の歯科医師の過剰は疾病の激減に伴って歯科医師を激減させることが出来なか
った結果に他ならない。
 患者減、収入減に伴って多種多様なセミナーの案内等のFAXが寄せられるよ
うになってきた。その一例を挙げてみよう。

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★「歯科経営特別セミナーのご案内」
 潰れかけた歯科医院再生実話 "一念発起! 歯科貧乏脱出作戦″
★「歯科医院運営セミナー」
 歯科医師必見、 行列ができる歯科医院のノウハウ
★「永久に愛される歯科医院のシステム構築方法の全てを教えます」 3ケ月
 以上先まで予約がいっぱい、地域ナンバーワン歯科医院の秘密を暴露する

★なぜ勤務医経験無しの三代目新人院長がたった2年で年間3000万円アップ
 できたのか。どんな医院でも「これだけ」やれば年商7~8千万円にはなれる
 と言いきれる経営手法の全貌を公開します。
★「開業セミナー」 新患数300人以上、開業3ケ月で新患数で約2倍の実績
 1年後の収入格差は約1500万円に!
★「成功歯科クリニック増患対策勝利の方程式 毎月の新患が3倍になる。

★「閉院数ゼロの開業セミナー」 都内では1日1軒歯科医院が閉院していると
 も言われている現状・・・・・だからこそ「物件」「資金」「広告集患」をし
 っかり押さえる。
★奥様医業経営塾 歯科限定」開催のご案内・・・・というのもあります。奥様
 も大変なんです。
★夜間診療の必要すらない、休日診療などやる気もない、午後6時半ぴったりに
 終わるくせに年間1億円の収益を上げる、日本口腔インプラント学会の緊急レ
 ポートです。院長様へ必ずお渡し下さいませ・・・とある。
 手渡された院長先生が宣伝に乗って、それではインプラントでもやるかとなる
 と大変危険なことになります。 

★なぜ埼玉県蓮田市のH歯科医院は患者を増やさず年間179本のインプラント
 を成約できたのか?  1ケ月で自費比率を20%アップさせ、2ケ月でレセ
 プトを30枚増やし、年間百本以上のインプラントを成約する「最も簡単な方
 法」100医院限定で365日間ノーリスクでお試し頂けます。

 今や収益を上げる最も手近な方法が保険の効かないインプラントである。とこ
 ろが、治療費が高額なだけにリスクもトラブルも最も多く、取り返しのつかな
 い状況にたち入ることも少なくない。施術については専門的な知識や経験を要
 しますが、万が一失敗したら
★「リスクマネジメントセミナー」 もしあなたの歯科医院でトラブルが起きた
 らどのように対処しますか?

 というセミナーもあるので術者は勉強しておくべきでしょう。挙げ句の果ては
★事業者向け「無担保・無保証人ローン」
★「中期貸ビジネスローン 」即日融資対応可能! お気軽にご相談下さい・・
 ・・・となり、誠に親切なご配慮を頂くことになります。
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 以上ここに挙げたケースはほんの一部に過ぎない。4~5年前から前記のよう
なFAXがしきりに入って来るようになった。歯科の窮状が目に見えるようであ
まり良い気分ではないものの、興味本位で収集していたら、たちどころに膨大な
量になってしまって止めた。
 今回、試しに7月中に届いたFAXの全てを印刷して集計してみた。通常は本
体FAXを見て必要なものだけを印刷するが、7月の総数は67枚に達した。ち
っぽけな先生一人が診療している歯科医院にである。

 朝9時になると必ず電話のベルが鳴り始める。今朝もまずFAXからである。
これも社員の仕事なのだろう。67枚のうち、必要と思われるものは16枚(歯
科医師会、ロータリークラブ、美術連盟、ゴルフ、交友関連等)だ。
 残りの51枚はいつもは印刷されないで消されている。今回7月分のFAXの
内訳を見てみるとセミナー関連24、広告が15、金融関係12となっている。

 以上は私の場合のことで一般的とは言えないかも知れない。セミナーの案内に
しても私にとっては不要であっても必要とする人もあるだろう。歯科医業の現状
も私には分からないし、言及することもできない。
 船橋地区の歯科医のロータリアンについて言えば、以前はかなりの人数であっ
たが、現在は本クラブの3名を除いては2人というのが現状である。

 若い先生方に入会を勧めてはいるが、時間的にも余裕がないようである。社会
的にも有用かつ不可欠の職業だけに有能な人材によって歯科界が継続的に国民の
健康に寄与することを願っている。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆2    海の向こうから A Happy New Year !    
  
         ( 神奈川県横浜市 山尾正斌 )
 昔から「一月行く、二月逃げる、三月去る」などという語呂合わせがあるが
2017年の一月もアッと言う間に過ぎてしまった。以下は今回の年末年始につい
ての私の感慨、言いかえれば年寄りの戯言である。

まずは、大晦日恒例の紅白歌合戦。年ごとに面白さが減ってきたように思う。
名は「歌合戦」だが、近年は歌というより「レビュー合戦」の様相を呈してき
た。
 以前の紅白は一人の歌手が晴れの舞台で朗々と歌い上げ、グループも五重唱
程度だった。バックコーラスもワンサや舞台装置も、本人が引き立つよう配慮
されていた。
今は絢爛豪華な舞台で、50人にも及ぶ大群集が息を切らして目まぐるしく踊
りながら歌っている。歌手に、独りで舞台を盛り上げるだけの歌唱力や魅力が
無くなったのだろう。

また、出演者たちがやたらはしゃいでいるのも気になる。その華やぎが私た
ち老人には伝わってこないのだ。あまつさえ、紅白双方の司会者が、再三にわ
たり「みなさん、盛り上がりましょう」と観衆に呼びかける。
が、私に言わせれば場を盛り上げるのは出演者の役割で、その出来栄え如何
で観衆が盛り上がったり醒めたりするのではないか。出演者と観衆のコラボレ
ーションを否定はしないが、どうも釈然としない。
今年は早々とチャンネルを切り替えて「第九」を楽しんだ。

 気が付くと、遠く近く除夜の鐘が鳴り始めた。そのうち横浜港の停泊船が吹
き鳴らす汽笛が聞こえ、八景島で打ち上げる花火も遠望できた。新しい年の幕
開けである。
 この暮れになってから気づいたのだが、除夜の鐘を「騒音」だと言って寺に
文句を言う輩が出始めたらしい。そのくせ、新年のカウントダウンは大声で唱
え、初春を祝う深夜の花火には炸裂音や観衆の歓声にも文句を言わない。

 ひと夫々に往く年を惜しみ、新しい年を寿ぐスタイルが違っていいと思うの
だが、自分の心に馴染まないものを徹底排除しようとする。この風潮はいった
い何だろう。
 年越しそばをすすり、除夜の鐘を聞き、近くの氏神さんの大太鼓で年明けを
厳かに迎える・・・そんなのはもう年寄りの郷愁になったのだろうか。

 そんな思いを巡らせていると、午前零時過ぎ、けたたましい電話のベルで現
実に戻った。受話器を取った家内が、眉を吊り上げて「お父さん、英語!英語
!」と言いながら受話器を持って飛んでくる。応えてみると、パキスタンから
の年賀電話である。

 あれからかれこれ30年になるOECFの援助を受けて、パキスタン・シンド
州に火力発電所を建設するため3年弱滞在した。インダス河流域ではあるが、
砂漠の中であった。
 電話の主はその頃の私の車の運転手である。私が現地に赴任してから離任す
るまで、ほぼ全期間、専属の運転手を忠実に勤めてくれた。ここ数年、毎年元
旦に電話をくれる。

 パキスタンでも運転手という職業は、勤労密度が高くないうえに拘束時間が
長く、社会的にも決して地位は高くない。しかし行動範囲が広いこともあって
地域の情報には詳しい。私の滞在時期は現地の治安が悪く部族間抗争や銃撃事
件が頻発した。しばしば戒厳令が発せられ、あちこちで交通規制も行われた。
 彼が集めてくる情報には噂や憶測によるものもあったが、それさえ留意すれ
ば、治安のニュースソースとしては重宝でもあった。私が離任したのは今から
27年前で、彼はその後商社などの運転手をしていたようだが暫く音信が途絶え
ていた。

 私の偏見かもしれないが、回教系国々の人たちには日本人に一般的な性善説
観念は薄い。人間関係の多くが、まず相手を疑う所から始まる。生死を分かつ
極限状態の人同士が砂漠で出会ったとする。
 水も食べ物も持ち合わせが少ないとすれば、相手が持つ「命の糧」をあわよ
くば自分のものにしたいと考えるのは当然なのかもしれない。砂漠の民と日本
人とで人間関係の基本スタンスに違いがあるとすれば、そんな所に原因がある
のかもしれない。

 そんな国柄だと思えばこそ、私の離任後30年も経った今、利害関係を期待で
きる筈のない私に自腹を切って年賀の国際電話をくれる・・・私としてはまさ
に望外の喜びである。
彼は今では生活が安定して家族が揃って住み、倅を大学に進学させ、自らは
携帯電話を所持している。今年の年賀コールはその携帯電話からであった。彼
の努力があったに違いないが、現在の彼の境遇に心からの祝福を伝え、互いの
家族の幸福を祈りあった。

離任以来いまだに毎年クリスマスカードを交換している人たちも居る。建設
現場のクレームエンジニアとして私を支えてくれたアイルランド人とイギリス
人、ボイラ部門所長秘書だったパキスタン人である。

当時の現地は頻発する戒厳令のため、作業者も出勤が滞り、建設工程がしば
しば遅れた。二人のクレームエンジニアとは、建設工事の契約書を睨みながら
毎朝額を寄せて対策を協議したものである。
 土建技師だったアイルランド人は高齢のため先年亡くなった。機械技師だっ
たイギリス人と、パキスタン人女性(今は結婚してスウェーデンに在住)から
は、毎年きちんとクリスマスカードが届く。今年こそこちらが先手を打ってカ
ードを送ろうと思っていても、後手を踏むのは決まって毎年私である。

 一別以来ウン十年、今でも毎年私の消息を訪ねてくれる人たちが海外にも居
る・・・人生79年を生きてきて「私は良い友人に恵まれた」としみじみ想う年
末年始であった。

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◆3      気ままに自己流川柳  
  
        ( 神奈川県横浜市  木戸 篤 )
 真冬の季節になりました。各地で統計開始以来の大雪になっているようです。
これと比べて現在住んでいる横浜は雪もほとんどなく、有り難いと思っていま
す。雪国の方々はたいへんでしょうが、頑張って戴きたいと思います。

<自然・風景>
年始め 房総染める 御来光
 正月、早起きして団地13階の我が家から御来光を拝みました。7時前に房
 総半島の山々に上ってきました。今更ながら、御来光はありがたいものだな
 と思いました。
カモメたち 浜風捉え 飛び回る
 1月上旬、横浜みなとみらいにバスで出かけました。桜木町駅近くの運河で
 たくさんのカモメが風に乗り、飛び回っているのが見えました。
気の早い 椿ちらほら 年始め
 1月中旬の冬日和の日、散歩の途中陽だまりの場所で背の低い椿の木に白い
 花が10個ほど咲いていました。更に行くと、大きな椿の木に赤い花がたく
 さん咲いていました。サザンカは散り始めていました。

<原発・政治・社会>
大騒ぎ 何が問題と 記者奮闘
 東京豊洲市場の地下水検査の結果発表を受けて、テレビや新聞で「豊洲移転
 判断、遅れ必至」と大きく報道されました。一方、「地下水を飲むわけでは
 ないので人体に影響はない」との内山巌雄・京都大学名誉教授の記者会見内
 容も新聞の片隅に掲載されました。しっかり勉強して質問した記者の質問に
 「真実は曲げられない」と名誉教授が学者魂を取り戻した結果だと思いまし
 た。
危機的に 格差暴走 富集中
 貧困撲滅に取り組む国際NGOオックスファムが「世界人口の約半分36億
 人と同額の資産が、世界で最も裕福な富豪8人に集中している」と発表しま
 した。前年の62人から更に集中したようです。
トランプ氏 荒海の中 船を出す
 接戦を制して大統領選挙で勝利したトランプ氏が「アメリカの復活」を達成
 しようと国民の結束を呼び掛ける就任演説を行いました。一方、大統領就任
 に抗議する人々が、会場周辺で騒いでいるのがテレビに出ていました。

<健康・文化・スポーツ>
入浴に 血圧下げる 効果あり
 入浴は高血圧に効くようです。先日、朝の入浴後にデイサービスで血圧を計
ったところ正常範囲に下がっていました。翌週も同じように試したところ、
 同様の結果になりました。冬になってから血圧が上がりぎみでした。これで
 どうやら医者にかかる必要はなくなったようです。
稀勢の里 涙の優勝 横綱へ
 大相撲初場所で、14日目に優勝を決めていた大関稀勢の里が千秋楽で横綱
 白鵬を堂々と下し横綱昇進を確実にしました。素晴らしい相撲でした。イン
 タビューでは男泣きしていました。15歳での入門以来苦節15年の涙の優
 勝でした。翌日、品格も実力も十分と第72代横綱に推挙されました。

<その他>
年明けて 今年こそはと また決意
 例年のように、年の初めに今年の決意を新たにしました。
新年の リハビリ始め 賑やかに
 1月初旬、今年のリハビリが始まりました。年末を挟んで約10日ぶりの再
 開でした。9名が参加し、まるで家族一同が年始に集まったような感があり
 ました。

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◆4       加齢に伴う運動器障害:ロコモ

         (東京都小金井市  上田 亨 )
 2013年の国民生活基礎調査によれば、高齢者の介護が必要になった主な原因
は次の五つだそうだ。
 ・運動器障害(骨折・転倒・関節疾患)・・・22.7  単位は%
・脳血管疾患(脳卒中等)・・・・・・・・・18.5
 ・認知症・・・・・・・・・・・・・・・・・15.8
 ・高齢による衰弱・・・・・・・・・・・・・13.4
・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・29.6

運動器障害:ロコモとは骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、
あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している
状態を指す。
 街を歩いていると杖を突いたり、足を引きずる高齢者の姿を見かける。お気
の毒とは思いながらも、適度な運動やバランスのとれた食事をとり、日常的に
薬を飲んでいない自分とは無縁と考えていた。
 ところが年末から自分自身や、身近な人に次々と運動器障害が起こり、加齢
に伴い、だれにも訪れる可能性が高いことを実感した。以下に事例をいくつか
紹介する。

1 突然、座骨神経痛に!
 12月10日頃、我が家では軽い風邪を引いたのを契機に、家内ともども坐骨神
経痛に悩まされることになった。

 私は当初、両足太腿に鈍痛が走り、5日ほど続いた。その後、鈍痛は両膝に
移り、5日程経つと、鈍痛は両脚のふくらはぎに移った。それで快癒するかと
思っていたが、右ふくらはぎは今も歩行時に軽い痛みを覚える。
 1月10日頃、整形外科の先生に診断してもらったところ、軽い腰部脊柱管狭
窄症と診断された。当面、血行を良くする薬の服用とストレッチ体操の励行を
薦められ、1ケ月間、様子を見ることにしている。

 一方、家内は吐き気を催すと同時に、臀部に激痛が走り、5日間くらいは夜
も眠れない程だった。整形外科の先生は腰部脊柱管狭窄症と診断した。薬の服
用で吐き気と臀部の痛みはほぼ解消したが、腰の鈍痛は残っている。
 我が家で二人が同時に発症したことから風邪を介した、腰部脊柱管に炎症を
起こすウイルスに罹ったものと判断している。今回、我々がまだ元気で免疫力
があるので、この程度で済んだが、加齢により、免疫力が減退すれば、相当ひ
どい症状になりそうだ。

2 倒れる
 隣人のNさんはいつも元気で颯爽と歩いていた。ところが12月初め、JRの
駅のプラットフォームで突然倒れ、救急車で病院に搬送された。息子さんの話
によると脳挫傷を負い、入院は5ケ月に及ぶという。
 本人は倒れた時の記憶が全くなく、どうしてそうなったかは分からないそう
だ。一人住まいなので退院しても後遺症のため、自立した生活ができるないの
で、家を大改装して息子さんと同居するという。

 去る1月中旬、山口県に一人住まいしていた私の兄が外傷性くも膜下出血で
死亡した。自宅2階の窓を開け、外を眺めているうちに倒れ、地面の草地に落
下したようだ。
 目に見える外傷はなく、本人は車庫まで脚立を取りに行き、上ろうとしたが
脳内出血が進み、車庫の中で倒れてこときれた。翌々日、弁当配達の女性に発
見された。

3 転ぶ
 昨年、私は近くの道路で二度転んだ。5月頃、横断歩道の手前で信号が青点
滅を始めたので、急いで渡ろうとしたところ、足がもつれて倒れ込んだ。肩を
強打し、全快するのに1年近くを要した。
 もう一度は秋に歩道を散歩中に突然転んだ。少し勾配のある道だが、自分自
身こんな所で転んだことに驚いている。友人や知人にこの話をすると、みんな
転んだ経験があるという。

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