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桃の花が咲く季節となりました!

2021-03-01 09:23:57 | 最近の話題

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    2021.3.1.第247号

     「生き生きくらぶ」事務局
      http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/
    編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

     桃の花が咲く季節となりました!
 三寒四温とはよく言ったもので、寒い日と暖かい日を繰り返しながら、春は
確実にやってきます。3月の柔らかな日差しを受けてピンク色をした、桃の花
が枝にびっしりと咲いています。
 華やかな桃を引き立てるように、近くの樹々が新芽をなびかせています。距
離をおいて遠く草原を眺めやると、一つ一つは見えないほどの小さな芽生えが
淡く一面に広がっています。これこそ1年のうちで最も美しい春景色です。

最近の話題として「米中対立と中国の行方」を取り上げます。米中対立は覇
権争いです。高度成長の中で登場した習近平政権が共産党統治に過剰な自信を
持ったことから始まりました。然し、中国経済の実態は覇権争いどころか、崩
壊寸前の状態にあります。

◆ 中国の高度経済成長と米中覇権争い(1992年~2020年)
 民主化を求める天安門事件を武力で押さえ込んだ鄧小平は1992年、共産党一
党独裁の下で市場経済を導入し、経済発展を進めることが可能であると宣言し
ました。所謂社会主義市場経済の導入です。
 第一は先進国の企業、工場の積極的誘致による投資拡大です。先進国側も安
くて豊富な労働力を求めて次々と進出してきました。殊に鉄鋼、機械、化学、
繊維などは世界一の生産高になり、中国は「世界の工場」と呼ばれました。

 第二は輸入した原料、部品を豊富な労働力を用いて組み立て、加工して最終
製品を製造し、輸出する「三角貿易」の推進です。輸入元は日本、韓国、台湾
で輸出先は欧米先進国です。対象製品はスマホや機械類です。
 第三は不動産投資です。中国では国家が土地を所有し、個人には使用権だけ
が認められています。間接税主体の税収は殆どが中央政府の財源となります。
地方政府には土地不動産の開発権限を与え、その収入が財源となっています。

 2001年に中国はWTOに加盟し、グローバル経済に組み込まれ、急速に経済が
発展しました。以下は中国のGDP推移実績です。 単位は兆元です。
1992年:4 2000年:10 2010年:41 2015年:69 2020年:102
中国の2020年の対米貿易収支は大幅黒字であり、2028年には米中のGDP逆転
が起きる見込みです。習近平国家主席は米国の衰退で、歴史は中国の時代に向
かっているとの自信を深め、強権的、高圧的姿勢を隠そうとしません。

◆ 危うい中国経済の実態
 米中貿易戦争の熾烈化や需給ギャップが拡大する中、中国の前途は習近平主
席が語るほど楽観的ではなく、崩壊寸前の感じです。いろいろな角度からの総
点検結果を以下に述べます。

 ◇ 信用できない政府統計数字
 政府公表の2018年の経済成長率は6%台でした。国有銀行の首席経済学者であ
る向氏は中国人民大学校内で催された講演で、実際の成長率はせいぜい1.7%で
既にマイナスになっているとの試算もあると言及しました。
 もし、それが本当であれば、実質成長率が国債金利3.2%を下回っており、財
政破綻状況に陥っています。更に「世界第二の経済大国」という主張も覆りま
す。向氏は白昼堂々と政権批判をしていますが地位は安泰です。
 このことは中国共産党内に大きな批判勢力が存在し、向氏はこの勢力の代弁
者であると思われます。中国共産党の内部崩壊を暗示しています。

 ◇ 世界の工場の終焉
 米国は中国製品の輸入に関し、高関税ないし輸入禁止を課しています。また
IT製品の基本部品である半導体の中国への輸出を禁止しています。更に米国は
中国の軍事関連企業と取引する企業には金融制裁を科しつつあります。
 人件費の高騰、技術の無償開示、収益の本国送金比率12%以下を強要する中
国は外資にとってうまみはありません。外資系企業は投資先を東南アジアやイ
ンドに変更しつつあります。

 ◇ 住宅バブル 
 中国自慢の高い成長率の中身は住宅バブルです。住宅価格は年収の25倍まで
膨れ上がっています。これは「不動産価格は永遠に上がり続ける」という地方
政府の甘言を庶民が信じ、何軒も無理して購入するからです。
 不動産の総額は約7,323兆円で、米国とEUと日本のGDPを合わせても足りない
数字です。一種の共同的幻想です。その結果、5000万戸の空き家が発生し、庶
民は家賃収入は入らないのにローン返済を続け、廃墟都市は広がっています。

 バブルは供給力が需要を大きく上回ることです。市場経済ではバブルに気付
いたときは極力早く供給力を抑えてバブルを解消するのが鉄則です。不況には
突入しますが、需給調整が進み、経済が正常化します。
 ところが中国の経済運営は社会主義計画経済方式です。GDPの年6%成長を優
先し、需要は無視です。リーマンショック時も資本主義国がバブル解消に動い
ているのに中国は不動産開発に60兆円投じ、バブル膨張に走りました。

 生まれたバブルは必ず弾けます。中国の住宅バブルが1/5に弾けると6000兆
円の富が消えます。そうなるとリーマンショックの10倍近い、史上最大の金融
危機が発生します。中国国内では銀行倒産、個人破産と暴動、習近平政権の退
陣に発展する可能性が大です。

 ◇ 国進民退
GDP増加分の6割、新規雇用の9割、財政収入の過半に民間企業が寄与していま
す。にも関わらず、銀行融資の8割は国有企業向けで民間企業の破綻が続出し
ています。習近平主席は「私有制消滅」を基本理念とするマルクス主義の信奉
者で、最終的には毛沢東回帰を志向しています。

 ◇ 一帯一路構想の挫折
 経済大国となった中国が経済力・金融力を背景にアジアから東欧にいたる一
帯一路沿線国のインフラ整備と経済一体化を目指す構想です。然し、110兆円
にも及ぶインフラ投資が殆ど失敗しています。
 原因の第一は事業が中国本位の経済・軍事を目的としており、地元にメリッ
トがないことです。第二は開発資金が膨れ、融資が続かないことです。第三は
事業が完成しても融資が焦げ付き、地元には高い債務だけが残ってしまうこと
です。

 ◇ 中国の今後の行方
 以上の客観的事実から判断すると習近平政権は近い将来、崩壊するものと思
われます。米国のある有力エコノミストは習近平政権の崩壊、暴動発生、内乱
を経て中国は複数の民主国家に分裂するだろうとの見解を述べています。

       第247号の目次
    ■1 敬語は変わる「○○してあげる」
    ■2 老害 
    ■3 印象に残っているニュース

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆ 1        敬語は変わる「○○してあげる」
    
           (千葉県船橋市  藤井 仁貴)
 かなり以前から気になっている言い回し方のひとつに「○○してあげる」の
あげるがやたらに使用されていて戸惑うのは私だけだろうか。元来、あげる
はする、やるの丁寧語、あるいは謙譲語として使われると心得ている。
 相手や目上に使うのは普通だが、我が子やペットにまで使うのは変だと私な
どは思っていたが、現在では一向に不思議ではないらしい。

 ペットが家族の一員であると考えれば頷けなくもないが、従来、人間以外の
動物は「畜生」として、丁寧語を使うことはなかった。植物に対しても同様で
今でこそ「花に水をあげる」「ペットに食事をあげる」などあまり違和感はな
くなったが、色々とむやみに使われる丁寧語の物言いが気になる。
TVのゴルフレッスン番組で、「クラブを振ってあげる」とか、「力まずに
スイングしてあげる」など訳がわからなくなるものもある。

 一方、泥棒、詐欺師など犯罪者や選挙違反者にさえ丁寧語を使った報道など
も見かける。時には「注意をなさってあげて下さい」「やさしく行動なさっ
てあげて下さい」などの二重敬語もある。
 一般的に丁寧語が多すぎると言われるが、ともかく、丁寧にさえ言っておけ
ば無難とでも考えているのだろうか。外国語には日本の敬語ほどのニュアンス
は無いと思われるので外人にとっては日本の敬語はやっかいだと思う。

 日本語の敬語は、尊敬語、謙譲語、丁寧語、美化語と多岐にわたって使い分
けられるが、その敬語が時代とともに変化するとあっては日本語の将来はます
ます複雑怪奇なものになるのだろうか。
 いや、そこが日本語の奥深いところかも知れない。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆2          老害   

                ( 神奈川県横浜市 山尾 正斌 )
 緊急事態宣言の効果と言うべきか、国民の自衛意識が向上したと言うべきか
武漢肺炎感染者数の推移が少し落ち着いてきた感がある。だが逓減率が鈍って
いて専門家の意見ではリバウンドの恐れもあるとか、まだ予断を許さない。
不要不急の外出自粛が唱えられ、美術・音楽・演劇・スポーツなどの鑑賞・
観覧をはじめ外出・会合・会食などへの参加を控えた期間は既に1年にあまる。

日々、外部との接触は主としてテレビ・新聞・インターネット・メール等に
限られ、普段にも増してメディアのニュースや番組を観る機会が多くなった。
そんななか、私の心に引っ掛かかってスッキリしない出来事がひとつある。

余計なことを口走ったばかりに国内外のメディアにコテンパンに叩かれて辞
任に至った人、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗氏の事である。
私とは同い年だ。
 問題発言が報道された当初、謝罪と発言撤回はしたものの会長職は続投する
と言い切り、非難の拡がりが大きくなってから結局辞任の決断をせざるを得な
かった。
 後任に日本サッカー協会元会長の川渕三郎氏を指名したことも独断専行の誹
りを受け、森氏の判断や行動が妥当性を欠くことが浮き彫りになった。

 問題の発言は失言とは言え、決して許されるものではない。メディアや評論
家もツイッターなどを含む世論も五輪スポンサー企業も、総がかりで叩きにか
かったのは当然というべきだ。
 だが、見方を変えれば大勢で一人を苛め抜いた感もあって、私としては、も
う少し当人の功罪両面を勘案して嗜めても良かったのではないかとも感じる。

 森氏は総理大臣経験を活かして、五輪の東京招致活動や、開催地決定後の内
外調整などに病身をおして7年の長きにわたって尽力した。その貢献を否定す
る人はいまい。
 だからこそ、今回の迂闊な失言がもとで晩節を穢す結末になったことが惜し
まれる。

 それにしても、辞任表明に至るまでの間、メディアのバッシングは只事では
なかった。中には「老害」だと論評する市民のインタビューがそのまま放映さ
れたり、この表現を使う評論家やメディアさえあった。
 この度の森喜朗氏の問題発言や、後任候補を自分で選ぼうと試みた独断につ
いては適時、的確な判断に欠けていた、と私自身も感じている。森氏が高齢で
あることを根拠に老害と表現したくなる周囲の気持ちも理解できなくはない。

 しかし、「老害」と言う表現は自分に対して言うか、身内同士で言うべき言
葉であって、公の場でしかも当人に向かって言ってはいけない禁句である。他
人に言うならせめて、陰でコッソリ陰口として言うべきだ。私はそう思う。
 何故なら、それは高齢者に対する人格攻撃であり、年齢を標的にした明らか
なハラスメントであるからだ。「老害だ」と言って高齢の相手にモノを言わせ
ないとか、行動を制約するなどは、意図的な示威行為そのものである。
 「老害」だと言って相手の言動に制約を強いる行為は、革新的組織や個人が
好んで使う「憲法で保障された表現の自由」「基本的人権」に照らして重大な
権利侵害に該当する。

 逆の立場で考えればこの事は一目瞭然である。もし仮に、高齢者が自分より
若い人たちに面と向かって、「まだ嘴が黄色いヒヨッコ」とか「それを言うの
は10年早い」などと言ったとしたら、言われた人や周囲の人たちはどんな気持
ちになるだろうか。
 インタビューでの「老害」発言を街の声としてそのまま放映したり、殊にこ
の言葉をメディア自身が報道で使ったり、評論家が口にしたことは言葉を最も
大切にすべき立場にありながら、「禁句」を口走ってしまったと言うべきであ
る。まことに礼を失した不適切、不埒、軽率で不愉快極まりない報道だった。

 穿った見方をすれば、切っ掛けは森喜朗氏にとって不本意極まりないにして
も、身を引く潮時になったのかもしれない。後任は橋本聖子前五輪相が引き受
けることになったが、橋本氏にとって五輪・パラリンピック組織委員会会長の
立場は、気が遠くなるほどの重圧を伴うことであろう。
 メディアや世論は、森氏を引きずり下ろした手前、全身全霊をもって橋本氏
を応援し、盛り立てねばなるまい。

 前記のように私は森喜朗氏と同い年である。その私が今も居住地の住宅管理
組合や自治会・連合町内会で何某かの役割を担っている。森氏の国内外にわた
る高度で広範な役割に比べれば役割と言えるほどの役割ではないにちがいない
が、「老害」の言葉は私にとって正に「明日は我が身」の警句である。
 現実問題として、視力・聴力の衰えに加えて記憶力にも認知力にも自信を喪
失する出来事が年々増えてゆく。私も、分を弁えて自ら身を引くタイミングを
誤らぬよう心がけねばならぬと痛感している。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆ 3      印象に残っているニュース

        (東京都小金井市  上田 亨) 
◆ 大坂なおみ 全豪優勝
 20日、テニス全豪オープンの女子シングルス決勝が行われ、大坂なおみが
米国のJ・ブレイディを6-4,6-3のストレートで破り、2年ぶり2度目の優勝を
果たすとともに、四大大会4度目(全米2、全豪2)の制覇を成し遂げた。

 23歳の大坂は世界ランキングで3位から2位に浮上し、優勝賞金2億2800万円
を獲得した。昨年8月からの連勝は21に伸びた。今大会で7試合のうち、6試合
がストレート勝の圧勝で、女王の風格が漂っていた。
 海外識者からは絶賛の嵐が巻き起こっている。さらに謙虚さと敬意に満ちて
いるキャラクターもとても魅力的と高い評価を受けている。

 勝因はオフシーズンに二人のトレーナーから徹底的な指導を受け、心技体が
大きく進化したことだ。心の面では、試合前に感じた不安な気持ちはチームに
全てはきだすように言われ、素直に心情を話すようになったことが試合中の気
持ちの安定につながっているという。

 技の面では重点的に強化したサーブの「リターン」で返球率は80%を超えた。
攻撃的なショットに安定性を加えた練習を積み、ミスの少なさも際立った。
ショットの強さに安定性、持久力が加わったことが大きな武器になる。
 身体能力向上では、最も力の出る股関節から体幹にかけての筋力アップで、
体勢を崩すことなく、鋭いストロークが返せるようになった。

◆ 培養肉
 持続可能な食料調達手段として、動物から取り出した細胞を増殖させた「培
養肉」や、大豆など植物に由来する「植物肉」など次世代の人造肉に注目が集
まっている。
 培養肉は動物の可食部の細胞をラボなどで組織培養したものだ。糖分、アミ
ノ酸、ミネラルなどを含む培養液で増やす。このほど、シンガポール政府は米
イート・ジャスト社の培養鶏肉の販売を認めた。

 培養肉には、牧場開墾のための森林伐採や大量の飼料供給などによる環境負
荷を減らすことができる、をしないため食肉への倫理的抵抗感が薄れるな
どの利点がある。
 日清食品ホールディングス社と東京大学は共同で、高度な技術が必要な培養
ステーキ肉を25年3月までに開発する計画だ。米コンサルティング会社ATカー
ニーの推計では、40年には世界の食肉市場の35%を占める60兆円まで市場が拡
大する見通しだ。

◆ コロナ禍の明暗
 現在、先進諸国でワクチン接種が始まっており、複数のワクチンは期待以上
の成果を上げている。ワクチンの製造が軌道に乗り、オリンピック開催が予定
通り進むことを秘かに期待している。
 2020年の国内の死亡数は前年より約9千人減少した。これはコロナ対策で他
の感染症が流行しなかったためとみられる。一方、出生数は過去最少の87万人
で、婚姻数は約54万組となり、減少率は70年振りの大きさとなった。

 企業業績では好不調の二極化が目立つ。トヨタ自動車は今年世界生産で前年
実績比17%増の約920万台を計画している。ソニーの3月期の連結純利益は1
兆850億円になりそうだ。巣ごもり消費でゲームなどの利益が寄与した。
 一方、航空大手ANAの今期最終損益は、過去最大の5100億円の赤字になる見
通しだ。鉄道大手のJR東海も今期の最終損益は1920億円の赤字になる見込みで
ある。

◆  地球温暖化と南極、北極の氷
 昨今の地球温暖化の議論の中で、極地の氷が融解して海面が60米上昇して世
界の主要都市が水没すると言った極論も耳にするが、自然現象は複雑で仮説通
りにはならない。現在、分かっている事実だけを以下に紹介する。
 ◇ 地球の氷量の内訳
南極:90%、 グリーランド:9% 北極:0.1%
◇ 南極の状況
・地面の上にある氷床の氷量は2,450米*1.8*豪州の面積
 ・海面の上にある海氷の量は700米*0.9*豪州の面積
・氷量は毎年1100億トンずつ増加傾向にある。
◇ グリーンランドの状況
 ・地面の上にある氷床の氷量は2,132米*0.3*豪州の面積
 ・氷量は毎年2860億トンずつ減少傾向にある。
◇ 北極の状況
 ・海面の上にある海氷の量は10米*1.6*豪州の面積
・海氷は毎年、10米*北海道の面積ずつ減少傾向にある。

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