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シクラメンの季節となりました!

2017-12-01 09:15:36 | 最近の話題

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      2017.12.1.第208号

            「生き生きくらぶ」事務局
 http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/ 
       編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

シクラメンの季節となりました!
 クリスマスを控えた季節、花屋さんの店頭で目をひくのは、年ごとに色が
多彩になるシクラメンの鉢植えです。花を目にすると、かつてヒットした、
小椋佳作詞・作曲で布施明が歌った「シクラメンのかほり」をつい口ずさん
でしまいます。

 そこで最近の話題を二つ取り上げます。第一は玉木氏を代表とする希望の
党の発足です。先般の衆議院選挙で自民党が圧勝しました。実際は政権担当
能力のある野党が存在しないため、消去法で自民党が選ばれただけです。10
月の世論調査では自民党の支持率は37%で、不支持率は42%です。
 国民は自民党と対等に政権を争える健全野党の登場を期待しています。私
は玉木氏が掲げる綱領「寛容な保守」、「与野党を超えて建設的な議論をし
よう」に共鳴します。今後、希望の党が健全野党に発展することを祈ります。

 そこで希望の党に期待する事項を以下に列挙します。
・党運営を抜本改革する
 ・政策決定は党内論議を重ね、ボトムアップ方式で統一化する
 ・財源の裏付けのない、無責任なバラマキ競争に加担しない
 ・国会論争でスキャンダル追及は2割程度とし、政策論争に重点をおく
 ・数合わせ、風頼みの離合集散を繰り返さない

・五大政治課題に対し、実態調査に基づいて具体的解決策を提案する
 ・経常収支黒字化を目指す社会保障制度の給付と負担の均衡策
 ・世界最大の累積赤字の縮小を目指す金融緩和の出口戦略
 ・生産性向上を目指す規制緩和、労働市場改革、企業・産業の新陳代謝策
 ・虚偽、疑惑の払拭を目指す情報開示と議事録保存
 ・地方活性化策

 第二の話題はドローンの活用です。総務省消防庁は大雨や強風など過酷な気
象のもとで飛行できる「全天候型ドローン(小型無人機)」を2018年度から全国
10の政令市に導入する方針です。
 これで人が近づけない災害現場で、災害状況の写真撮影、孤立地域に残され
た人達の状況把握、救助計画の迅速立案ができるようになります。更に食料や
衣類、簡易暖房具、スマホなどを届けることが可能となります。

 全天候型ドローンの実現はいくつかの技術的改良のお蔭です。従来、ドロー
ンは20度以上傾くと飛行が困難でしたが、機体に搭載したコンピューターで傾
きやルートを修正することで45度まで耐えられるようになりました。
 また、機体を傾けることで横方向の推進力が得られるため、従来の1.7倍の
時速70キロで飛べます。悪天候下では従来の周波数では通信障害が起きました
が169メガヘルツの周波数を採用することで通信障害が除去できました。今後、
ドローンは過疎地への郵便物、物品の配送に大いに役立つものと思います。
 
       第208号の目次
    ■1 丹波で過ごした五日間 
    ■2 気ままに自己流川柳 
    ■3 東アジアの安全保障と経済統合の行方

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆1      丹波で過ごした五日間     

         ( 神奈川県横浜市 山尾正斌 )
 秋も深まった十一月初旬、有馬温泉に近い神戸フルーツフラワーパークのホ
テルで大学時代のクラス会があった。クラス会は首都圏・関西・広島それぞれ
の地区で毎年開催している。
 数年に一度、地区回り持ちで全体のクラス会を開き、宴会・観光・ゴルフな
どを楽しんできた。しかし、歳とともに幹事の負担感が高まって「アラウンド
傘寿」の今年から宿泊付き宴会のみになった。

自身の体調不良や奥さんの看病のため参加者は回を追って減る傾向にあり、
健康と幸運に恵まれて参加した者も、申し合わせたように髪は薄く耳は遠く、
物忘れの多さに悩み、杖が要る者もあって、卒業以来流れた57年の歳月の重さ
を実感した。

 神戸からの帰途、京都丹波に隠棲する妹を訪ねて足掛け五日間滞在し、妹は
じめ甥・姪たち夫妻と旧交を温めてきた。今回を逃すと次は何時になるか自信
がなかったからである。
妹の住まいは山陰線日吉駅から車で5分ほどの山がちな田園地帯にある。こ
の町には平成10年から運用を始めた日吉ダムがある。淀川水系治水計画の一環
として建設され、桂川の水害防止や京都府内への水道・農業用水供給に寄与し
ている。

ダム建設の過程ではご多聞に漏れず、水没する地区の農家に代替農地と保証
金が支払われ、その保証金を使って多くの農家が、競うように田舎には不釣り
合いな豪邸を建てた。
 しかし、その豪邸の多くが代替わりの際の高額な相続税に耐えかねて、分割
相続のため売りに出された。鄙びた郷で豪邸を求める人は多くない。どの物件
も買いたたかれた。
 亡夫が定年退職した時期、妹夫妻は老後の人生設計として京都の家を売り、
その飛び切り格安な家を手に入れて、京都から丹波へ移り住んだのである。

 やや傾斜した土地に建つその家は胸の高さほどの石垣の上にあり、立派な長
屋門と瓦つきの漆喰塀で囲まれている。母屋は二階建て、一階に7部屋二階に
納戸も含め、6部屋ある。
 庭には形の良い植木や大きな庭石と低い築山もあって、首都圏の町なかでは
想像できない規模の、まさに豪邸である。そこで妹はラブラドルレトリバーを
供に一人住まいしている。

四人の甥・姪たちは既に結婚・独立していて、末の姪以外は京都市内に住ん
でいる。末の姪夫妻は日吉から車で20分ほどの所で兼業農家を営み、隔月くら
いの割で夕食を共にするためやって来る。
 庭の草とりや部屋の大掃除、犬の毛の手入れなども手伝ってくれるようだが
いずれにせよ「スープが冷めてしまう」距離での独り暮らしにはちがいない。

 そんな環境でも妹は独り逞しく生きている。地域のボランティア活動や旧友
たちを招き、招かれの交友がある。そのほか、姪がもと勤めていた畜産会社H
ファームの社長に頼まれて、月に一~二回従業員の昼弁当20箇あまりを作って
提供している。
 たまには従業員と親しく膝を交えて歓談したいという社長の求めによるもの
で、いわば社長のおごりによるワーキングランチ用である。

 家庭料理的雰囲気の献立が気に入られて、時には社長家族用の追加発注もあ
り、睡眠時間を削ってでも弁当作りをするとか。女性も独りで生きてゆくため
には心が強靭になるという見本のようだ。僻地に住む妹は老いてなお意気軒高
である。

 山陰線は京都から園部までは嵯峨嵐山線とも呼ばれ、一時間に三~五本の列
車がある。しかし、その二駅先の日吉まで来ようと思うと一時間に一本の列車
に園部で乗り継ぐしかない。
 園部から先は二両編成、駅には改札員も自動改札機も無く、一番前のドアか
ら運転手に切符を見せて降りる。駅前を除けば民家は田畑の間に散在していて、
路線バスもあるが一日十数本だから、自家用車無しでは生活が成り立たない。

 そんな鄙びた地区ではあるが、新しい職場を創設して若い人たちに働く場所
を提供する機運が旺盛である。ダム下流の広々とした段丘状河川敷にはスーパ
ー銭湯「スプリング日吉」がある。大駐車場のある温泉施設のほかスポーツク
ラブや宴会施設、大型売店もあって観光バスもやって来る。
 河川敷の広大な広場では地域の運動会や花火大会・バーベキュー大会・フリ
ーマーケットなども盛んで、地元の若い人たちが家族連れで訪れる。丘陵地帯
には、キャンプ場や貸しロッジもあって、夏は若者たちで賑わう。
 この地を訪れるたびに新しい農道ができ、県道や高速道路の沿線には道の駅
や大型量販店が増えてゆくことに気づく。

 二千年の古都京都のシナジー効果で、古くからの名産丹波栗・黒豆とその加
工品などのほか、やさしい風味をもつ京野菜の栽培も盛んで、今や地域ブラン
ド化している。
 日吉町に隣接する美山町は「茅葺の里」として観光客の人気スポットだし、
周囲の山に棲む鹿の数は美山町の人口を上回るとも言われ、ジビエ食品も多く
出回っている。
 道の駅やスプリング日吉では朝市も立ち、新鮮な地元産農産品を観光客だけ
でなく地元の人も盛んに買い求めていた。首都圏ではあまりお目にかかれない
鹿(紅葉)・猪(牡丹)肉やその加工品が沢山並んで居たのも印象的だった。

 以前日吉町を訪れた時には、茅葺の里・ダム・キャンプ場などへの日本人観
光客はたくさん見かけたが外国人の姿は無かった。今回、新幹線指定券の予約
のため訪れた日吉駅で、外国人を乗せた大型観光バスを見かけた。
 山陰線で着く仲間をピックアップするため立ち寄ったと思われ、ダム湖周辺
の紅葉や美山町の茅葺の里、ダム上流にある瑠璃渓などを訪れるらしかった。

 スプリング日吉も道の駅も新しくできたスーパーも、働いているのは地元の
若い人たちが多い。観光業をはじめ地元産品の生産や加工製品化・販売部門な
どへ若者の進出が目立ち、行政の支援もあって、地域の至る所が元気に見えた。
 むかし、家内の故郷鳥取で痛感した「地方の退潮」とは違って、丹波の鄙び
た郷では、地域おこしがプラスのスパイラルに乗って、若い人たちも老人も生
き生きと生活を謳歌しているように見えた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆2    気ままに自己流川柳  

        ( 神奈川県横浜市  木戸 篤 )
 日本海側の北国や北海道では雪の季節になり、富士山の雪化粧も本格的にな
ってきました。元気で冬の季節を乗り切りたいなと思っています。

<自然・風景>
団地にも サザンカ咲いて 冬来たる
11月中旬、団地内を久しぶりに散歩して日光浴を楽しみました。桜の葉
 が殆ど落ちていました。替わりに冬の花サザンカが咲き始めてきました。
白き富士 青空のなか くっきりと
 11月下旬、天気の回復とともに、6合目当たりまで雪を被った富士山が
 青い空にくっきりと耀いていました。

<原発・政治・社会>
けだものに 魅いられたのか ああ無念
 神奈川県座間市の無職の若い男が、8人の自殺願望者を自殺サイトで誘き
寄せて次々と殺し、恋人の捜索に来た男性も殺していました。
辞任して 小池劇場 終演す
小池都知事が希望の党代表を辞任しました。豊洲市場の地下空間、都議会
改革等で脚光を浴びたものの、総選挙での独断、政策不在で躓きました。
マテリアル データ捏造 嘆かわし
 三菱マテリアルが製品データを捏造していたことが判明しました。三菱自
 動車の燃費偽造に続く、三菱グループの連続企業倫理放棄です。

<健康・文化・スポーツ>
クエン酸 薄く溶かして レモン水
 500CCのペットボトルでクエン酸を5グラム程度水に溶かし、レモン
 水を作ってみました。 飲んでみたら、まあまあの味でした。
横浜の 海を見ながら 歯の治療
 横浜駅東口のスカイビル17階にある歯科で横浜港の絶景を見ながら、虫
 歯の治療を受けました。
脳トレの 雀卓囲み 盛り上がる
 デイサービスでの健康麻雀で83歳から93歳の四人のお姉さん達が雀卓
 を囲みました。75歳と67歳(私)が後方でコーチしました。

<その他>
もうすぐだ 名曲古城 吹ける日は
 今尺八の稽古を受けている三橋美智也の「古城」はもう一回の稽古て吹け
 そうです。メリ音(ドとファの音)の曲が苦にならなくなってきました。
声出しを トイレの中で やってみる
 トイレの中で発声練習をして外部に漏れる音量を測ってみたら殆ど問題な
 しです。これからはトイレの中で江差追分や詩吟の練習をします。

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◆3    東アジアの安全保障と経済統合の行方  

           ( 東京都小金井市 上田 亨 )
 アジア諸国は現在,高い経済成長をとげ、世界経済をけん引する地域として
期待されている。先進国は13億人を擁する中国市場の開放をめざし、2001年に
中国のWTO加盟に同意した。その結果、中国は高度成長をとげ、2010年世界第
二の経済規模になる。
安全保障と経済発展は車の両輪である。中国は経済力に合わせて軍事力を増
強し、東シナ海、南シナ海、北朝鮮への影響力を強めている。目下、アジアの
主導権を米中がせめぎ合う。

1 安全保障
最大の懸案事項は北朝鮮の核開発と南シナ海の領有権問題である。日米は結
束して対応すべきだ。

◆北朝鮮の核開発
 1948年、朝鮮民主主義国は建国された。その統治形態は世襲制、社会主義
経済、共産党一党独裁である。東西冷戦の時代、ソ連や中国の支援で体制を
維持してきた。
 冷戦終結後、東側陣営が劣勢となり北朝鮮は十分な支援が得られなくなり、
金一族の体制維持と緊張を高めて見返りを得る「瀬戸際外交」のカードとし
て核・ミサイル開発に邁進した。

2003年以降、周辺五か国(日本・米国・韓国・中国・ロシア)は核拡散防止
の立場から北朝鮮の核開発中止を求め、北朝鮮と協議を始めた。然し、効果
はなく、北朝鮮は国連安保理事会の非難決議や経済制裁を無視し続けた。
 2016年には北朝鮮は「水爆実験」と称する核実験を行い、北海道を越えて
太平洋上に落下する弾道ミサイルの発射実験を実施している。来年には米本
土に届く核ミサイルを完成させると豪語している。

 これに対し、国際社会は北朝鮮への圧力強化を図るべく、9月11日の国連
安全保障理事会で北朝鮮の輸出総額の9割を禁輸対象とする厳しい制裁を科
した。北朝鮮は経済的に苦しい立場に追い込まれたのか、この2カ月間軍事
挑発を控えている。
 今後の展開としては、3つのシナリオが考えられる。第一は北朝鮮が核放
棄して国際社会と和解する。第二は制裁強化で国民が困窮し、暴動が発生し、
金正恩政権が崩壊する。第三はあくまでも核開発を進め、米国と核戦争をす
る。そうなると北朝鮮は完全破壊されるが日韓も大きな被害を受ける。

◆ 南シナ海問題
 南シナ海とは中国、台湾、ベトナム、フィリッピン、マレーシア、ブルネ
イ、インドネシアに囲まれた海域を指す。この海域の領有権、管轄権を巡っ
て当事国間で利害が対立し、緊張が高まっている。
中国、ベトナム、台湾、フィリッピンは既存の島や、埋め立てによる人工
島の上に建物を建設している。なかでも中国は軍事基地を建設し、「自国の
領域」を防衛すると明言している。

 米国はこの中国の動きに対し、積極的に反対姿勢を示している。南シナ海
は公海であり、同海域での領有権は「海洋法に関する国際連合条約」によっ
て決められるべきと主張する。
 米国は航行の自由を守るため、同海域で海軍艦艇を航行させたり、航空機
を飛ばしたりしている。更に日本やオーストラリア、インドとの協力を通じ
て中国に歯止めをかけることを望む。又、日本はフィリッピン、ベトナム、
マレーシアに巡視艇を供与するなど協力関係を強化している。

2 経済統合
 世界経済の中心となった東アジアを舞台に、目に見えない陣取り競争が進
んでいる。日本はTPPの早期実現を主導し、新しい市場秩序を全世界に広げ
ることに邁進すべきだ。

◆ TPP
 環太平洋経済連携協定(TPP)は関税の撤廃だけでなく、知的財産権、電子
商取引、投資など幅広い分野にわたって自由化率の高い経済圏をつくろうと
するもので21世紀型の通商ルールである。
 当初、日本、米国、カナダ、ベトナム、豪州など12か国が参加し、人口で
は世界の11.3%、GDPでは同37.5%を占める予定であった。然し、米国で2か国
間の貿易均衡を重視するトランプ政権が登場し、米国が脱退した。

 当面、米国を除く11カ国が大筋合意し、2019年の発効を目指す。実現すれ
ばアジア太平洋をまたぐ初のメガ自由貿易協定(FTA)となる。今回の協定締
結の意義は大きい。
 まずは米国の早期復帰を果たし、その実績の上に中国提唱の「一帯一路」
、東アジア地域包括的経済連携協定(RCEP)、日欧EPAなどに働きかけ、貿易
・投資の自由化レベルを高める効果に期待をかける。

◆ 一帯一路構想
 中国が提唱する中国と欧州を陸路と海路で結ぶ巨大経済ベルトである。中
国政府は高度成長で蓄積した外貨準備を原資に「シルクロード基金」や「ア
ジアインフラ投資銀行/AIIB」の設立を主導している。
 一帯一路は中国を含むアジア、中東、欧州の65か国を含み、人口では世界
の62.7%、GDPでは同31.2%を占める。狙いは沿線各国の産業協力、貿易と交
通インフラ推進で、各国とも中国の資金拠出を歓迎している。

 然し、先行きは必ずしも楽観できない課題が待ち受ける。第一は中国経済
の減速に伴い、原資である外貨準備高が2014年をピークに減少しつつある。
第二はAIIBが国際的な格付会社、機関から信用格付を付与されず、国際金融
市場からの資金調達が困難となっている。
 第三は自由・公正・透明な通商ルールが確立できるかである。従来、中国
ビジネスでは企業取引への当局介入、自由なデータ流通の制限、独禁法の不
透明な運用、資本流通規制等、世界貿易機関(WTO)ルール違反が目立つ。

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