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百日紅(サルスベリ)の花が咲く季節となりました!

2018-08-01 06:11:31 | 最近の話題

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      2018.8.1.第216号

            「生き生きくらぶ」事務局
 http://ikiikiclub.sakura.ne.jp/ 
       編集発行人:「生き生きくらぶ」代表 上田 亨

百日紅(サルスベリ)の花が咲く季節となりました!
 百日紅はじりじりと地を焼く、炎暑に似合う花です。暑さにめげず、悠然と
咲いています。花の色は赤、白、ピンク、紫とあるようですが、我が家の庭で
は100日間近く赤色の花が咲き続け、楽しませてくれます。

 最近の話題として「自由貿易をめぐる対立」を取り上げます。先般、参議院
本会議で米国を除く環太平洋経済連携協定参加11カ国の新協定「TPP11」
の関連法が成立しました。メキシコに続き、2カ国目の完了となります。
TPP11は6カ国以上が国内手続きを終えれば、60日以内に発効します。日本
は他国に国内手続きを急ぐよう働きかけ、年内の発効を目指します。米国は20
16年オバマ前大統領がTPPに署名しました。

 しかし、2017年に登場したトランプ大統領は離脱を表明しました。「自由貿
易」の下では米国の富が世界に流出するだけで国民生活を守るためには「保護
貿易」が不可欠と訴えています。
 世界一の強国である米国の新旧大統領が自由貿易について真逆の主張をする
とは驚きです。そこで市場主義経済の発展経緯、両大統領の政治の違い、市場
主義経済の問題点と今後について述べることとします。

 第二次大戦後、米国を中心とする西側自由主義諸国とソ連を中心とする東側
社会主義諸国による政治・軍事・経済的対立が続きました。1991年のソ連崩壊
で東側諸国も資本主義に組み込まれました。
 この結果、世界中の人・もの・金・情報が一体化するグローバル化が進みま
した。貿易自由化推進のため、1995年に世界貿易機関(WTO)が設立さ
れ、中国も2001年に加盟し、世界第二位の経済大国へと成長しました。

 両大統領の政治姿勢を対比すると以下のようになります。
  課題      オバマ前大統領     トランプ大統領
 北朝鮮の非核化 核放棄したら交渉   経済制裁・軍事的圧力
 中国の覇権抑止 TPP加盟を待つ     貿易戦争・投資制限・軍拡
 輸入超過    対応しない      関税引き上げ・輸入制限
 社会福祉政策  オバマケア      オバマケア不要
 政治スタイル  鳴くまで待とう時鳥   鳴かせて見せよう時鳥

 市場主義経済は以下の3つの問題を抱えており、評価が分かれる原因です。
第一は富の偏在です。過去1年間に生み出された富(保有資産の増加分)のうち
82%を、世界で最も豊かな上位1%の人口が独占しています。所得下位人口の半
分に相当する37億人の保有資産は全く増えていません。
 第二は自由貿易の恩恵を最も享受しているのはグローバル企業です。アマゾ
ン日本社は日本で1.3兆円の売上と0.6兆円の利益を上げています。ネット通販
なので利益率は高いようです。法人税は本社のある米国政府に納めています。

 第三は中国の知的財産侵害です。中国政府はハイテク振興策として「中国製
造2025」を推進中です。この計画では外国企業が中国市場に参入する際、先端
技術の無償開示を求めています。米国はこの条件について中国に撤回を求めま
したが、中国は応じず対立したままです。
 その結果、米中両国がお互いに輸入関税を引き上げる貿易戦争に突入しまし
た。米国の輸入額が55兆円であるのに対し、中国の輸入額は14兆円です。更に
米国のGDPは中国の1.5倍です。単純に考えると、中国の受ける打撃は米国より
6(=4*1.5)倍大きくなります。
 もしも米国が中国との貿易戦争に勝利すれば、11月の米国中間選挙で共和党
が勝利し、保護主義が勢いを増す可能性が大です。

       第216号の目次
    ■1 W杯サッカー雑感    
    ■2 なにもなにも、ちいさきものはみなうつくし:その1
    ■3 気ままに自己流川柳 
    ■4 働き方改革と生産性向上

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆1    W杯サッカー雑感 
    
            ( 神奈川県横浜市 山尾 正斌 )
一時的なフィーバーというか、熱狂・狂騒というか、あれほど国中が湧き立
ったのに、いつの間にかメディアの記事からも人の話題からもあの熱気が消え
てしまった。
 まるで夏の夜空に弾けて消える打ち上げ花火のようであった。サッカー・ワ
ールドカップ・ロシア大会のことである。

試合日の前後は、マスコミが派手な記事や映像でファンを煽り立て、多くの
人がTVの前に釘付けとなり、翌朝の新聞を貪るように読んだ。サッカーのルー
ルを碌に知りもしない私でさえ、眠い目を擦りながら深夜の放送を観戦した。
 これほど国民的関心を集めたのは、Jリーグの存在に加えて日本サッカーの
総合戦力が上がったことが寄与しているのだろう。

 さらに娯楽スポーツの花であったプロ野球で、昨年も今年もセ・リーグでは
一強五弱の様相が定着し、さしもの野球ファンもそろそろ嫌気がさしてサッカ
ーに鞍替えしたのでは・・・とカープ・ファンの私は自分の田に水を引いてい
る。与太話はともかく、今回のW杯サッカーはいろいろ話題が多かった。

 一次リーグ初戦の対コロンビア戦では、直前のFIFAランキング16位の強豪に
61位の日本が挑んだ。手に汗を握るような緊迫した状況の中で、相手主力選手
の反則・退場で有利に立ち、日本は2―1で勝利を掴んだ。
 番狂わせという評価もあるが、試合を観た限りでは、強豪から2点をもぎ取
り、失点1、雄々しく闘いよく守った堂々の勝利である。

 二戦目の対セネガル戦は2―2の引き分けになったが、試合ぶりはランキング
27位のセネガルに対して決して見劣りしていない。得点2を挙げたことは賞賛
に値する。

三戦目の対ポーランド(ランキング8位)戦では、遥か上位の相手を攻めあ
ぐね、0―1で敗れはしたが、相手の猛攻からゴールを守り切って失点1だった
のは、日本の総合力が目覚ましく向上したからに他ならない。
 このポーランド戦では、1点リードを許した状態での終盤、さらなる失点を
防ぐため、味方選手同士でパス回しを続けて時間稼ぎをした、とメディアで叩
かれた。

 国内のメディアも「フェアプレーとはほど遠い」「誰もが見たくない茶番」
「16強入りと引き換えにW杯サッカーへの尊敬を失った」「恥ずかしい10分間
だった」など、海外論評も交えて伝えるとともに、立ち上がってブーイングす
る観客の写真も掲載した。

 しかし、考えても見るがいい。自陣営内でパス回しをしてタイムアップを待
つ戦術は、これまで国内外の多くのチームがやってきたことだ。守備体制から
攻撃態勢を整える時間稼ぎにはしばしば採用された戦術で、この行為自体はペ
ナルティの対象にはならない。
 危機的状態から緊急避難するため、プレー中のボールをサイドラインから外
に蹴り出す行為も同様である。この場合相手にスローインを与えることになる
が、自陣営の守備体制を整える時間稼ぎとして、どのチームも使う戦術である。
 いずれも、ルールに抵触せず、ペナルティを取られない範囲で自分の試合を
組み立てるテクニックのひとつと言える。

 国内外のメディアがこぞって、ポーランド戦終盤のパス回しを取り上げて日
本チームを叩いたのは、彼らが私以上にサッカールールを知らないとしか思え
ない。
 「フェアプレー」に独断的・身勝手な定義を作り上げて喧しく日本チームを
非難する、私から見れば、これはマスコミによる監督・選手への明らかなパワ
ーハラスメントである。

 その同じメディアが、決勝ラウンド第一戦でベルギーに敗退して帰国した日
本チームを、まるで凱旋将軍を迎えるように待ち受け、盛大な歓迎ぶりを報道
した。
 世界ランキング3位のベルギーゴールを2度も割ったのだ。観戦したファンは
溜飲を下げたし、試合ぶりは賞賛に値する。空港での熱狂的な歓迎風景に私と
しては全く違和感を覚えない。帰国に当たりスポンサーがチャーター機を準備
したのも理解できる。

 納得が行かないのは、同じメディアがポーランド戦とベルギー戦とで、手の
ひらを返すような、正反対の対応をしたことである。一体日本のメディアには
定見というものがあるのだろうか。
 その時その場の成り行きで感情的な報道を垂れ流されたのでは、視聴者・読
者は迷惑この上もない。この度のW杯サッカー報道を通じて、私は改めて日本
のメディアが信頼するに足りないことを痛感した。

 W杯ロシア大会で日本は、格上の強豪を相手に、良く守り果敢に攻めた。過
去のW杯では、守備重視のあまり攻撃が後手に回って、観戦していてイライラ
することが多かったが、今回はどの試合でも日本選手は意欲的によく攻めた。
 セットプレーでも、相手からボールを奪った後でも、縦に敏捷に攻める場面
にはワクワクし、感動した。相手のオフェンス、ディフェンスを掻い潜って、
火のような闘志で相手ゴールにシュートを打った。私たちはどの試合でもサッ
カーの醍醐味を十二分に味わわせて貰った。

 これについて、ハタと膝を打って思い出すことがある。かつて日本チームを
率いたトルシエの言葉である。彼はこう言った「日本は個人技を磨け」。サン
ドニでのフランス戦で日本は0―5で敗れた。雨の中ぬかるむピッチで日本選手
は足を取られ、パスが全く通らない。
 自分が経験したことがない状況下でも、相手選手と対等に渡り合える優れた
個人技が必要だとトルシエは指摘したのだ。当時彼には中田以外の日本選手は
子供に見えたそうだ。

 今回の試合を見る限り、日本の選手はいずれも、体格に勝れた相手に臆する
ことなくボールを奪い合い・競り合った。世界レベルの外国選手と対等に渡り
合える日本選手が増えた。攻撃に燃えるような闘志が感じられ、しかもそれが
得点や戦績として実った。
次回W杯では、決勝リーグで一試合一試合勝ち上がる日本を、ワクワクしな
がら観たいものである。身贔屓な夢では決してないという気がする。

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◆2    なにもなにも、ちいさきものはみなうつくし:その1   
   - 日本人の「縮み志向」の系譜 -

( 千葉県県流山市 中楯 健二 )
日本人はよく他人からどう見られているかを気にする民族だと言われる。そのた
めか、日本人論に関する本はよく読まれ、これまでに内外の著者によるそうした出
版物が数多く出されてきた。
 その中でも韓国の大学教授であり、初代文化相でもあった李御寧(イー・オリョ
ン)が、36年前に著わした「『縮み』志向の日本人」は優れた日本人論としてルー
ス・ベネディクトの「菊と刀」に匹敵する名著との評価が高い。

 日本語で書かれたこの本を初めて読んだとき、私はその視点のユニークさと明晰
な分析力に驚かされた記憶がある。彼は日本的な特性が、事物を拡大するよりも、
縮小するところにあることを発見し、それを理論化してみせた。
 彼によれば、こうした「縮み志向」の発想は既に平安時代に見られるという。そ
れが「枕草子」にでてくる清少納言の表題の言葉である。そしてこうした「縮み」
の想像力が最大限に集約された物語が「一寸法師」であるという。

 そこでは針が刀となり、お椀が舟となり、箸が櫂となる。その世界ではかすかな
息が台風となり、小さな水の波動も津波となる。しかし、小さいからと言って決し
て弱いわけではない。巨大な鬼を退治してしまう力も持ち合わせている。
 そして、「小さい一寸法師の中に巨大な力を発見したのは、日本人の優れた創意
である」と彼は指摘している。それでは、これから彼が指摘したいろいろな事例を
読み解いて行きたいと思う。

◇◇  俳句と短歌 - 簡潔の美学 ◇◇
 たった十七文字に広い宇宙と四季の時間をあらわした「俳句」は、「縮み志向」
をあらわす日本文化の特徴をものの見事に表現している。俳句はたんに短い詩であ
るのではなく、大きく広い漠然とした世界を、小さく縮小しようとするところに、
そのユニークさがある。
 一茶は広い夜空をそのまま見つめようとはしなかった。破けた障子の小さな穴を
通じて、空を、天の川を見ようとして、「うつくしや 障子の穴の 天の川」がで
きた。また、石川啄木には次の有名な短歌がある。

 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる

 この文章の不思議は「の」をサンドウィッチのように三重に重ねている点にある。
これは外国の人間にとっては馴染みのない表現である。通常、英語でもフランス語
でも「of」とか「de」を多用することを嫌う。
 それなのに他の民族が嫌うのになぜ日本人は好むのか。それはあらゆる考えや形
象を縮小させる役割を果たしている言葉だからだ。この詩を分解するとそのことが
良く分かる。

 まず、広々とした無限大の「東海」が「の」によって、「小島」に縮まってくる。
「小島」はまた「磯」に、「磯」はさらに「白砂」にぐんぐん縮まり、しまいには
「蟹」の甲羅にまで凝縮されてしまう。
 それがまた「われ泣きぬれて」となり、あの広い東海は結局、涙一滴になってし
まっている。啄木の詩的本質をなすものは、「東海」を「蟹」と「涙一滴」まで収縮
していく意識の運動の中にあると言えよう。

◇◇  入れ子文化 - 広く使って小さく納める ◇◇  
 「の」の運用で空間を収縮していく詩的イメージが実用的な器物に現れたのが、
日本人の愛用した入れ子文化にほかならない。一つの箱が「の」で連結してみれば
「箱の箱の箱の......」となる。
 箱のなかに箱が入り、さらにその箱のなかにそれより小さな箱が入ってゆく組み
合わせが形作られる。入れ子鍋、入れ子鉢、入れ子舟、入れ子竿も同じである。日
本人は昔から「広く使って小さく納める」省スペースの知恵として、何でも入れ子
仕立てに縮めようとした発想を持っていたのだ。

◇◇  扇子 - 平面を折畳む ◇◇  
 日本人の「縮み志向」が、最も単純かつ直接的な形であらわれたのがあの扇子で
ある。ウチワは中国や韓国からもたらされたものだが日本に伝わったとたん、折畳
み式の扇子が創案された。
 そうしてみると、日本人が固定した額縁画より巻くことのできる掛軸とか絵巻の
ほうを好んだわけがわかる。日本人は何を見てもすぐに折畳もうとする。部屋と部
屋を仕切る壁を世界で最もフレキシブルな「ふすま」にした。
 また、提灯も折畳み式になっている。伸縮自在で使わない時には畳むと紙一枚の
薄っぺらになってしまう。傘も日本人にかかると何度も畳んでついに懐の中に入っ
ていく。

◇◇  仮名文字 - 切り捨てる美学 ◇◇  
 複雑なもの、無駄なものを大胆に切り捨てるという着想は、日本の美学のいたる
ところに見られる。手も足もない「姉さま人形」や「だるま」、世界の国旗の中で
最も単純な「日の丸」から、最小限の線と線で形づくられた「鳥居」の構造にいた
るまで。

 文学や言語にもその削り取る簡潔の美学がうかがうことができる。万葉の長歌
が短歌の三十一文字になり、さらに俳句の十七文字になる。また、日本人は漢字
を簡素化して仮名文字を作りあげた。それがかた仮名であり、ひら仮名である。
 阿から「可」を切り捨てて「ア」とし、「安」をくずし、単純化して「あ」を
作った。外来語も日本に来ると縮小される。トイレットはトイレ、マザーコンプ
レックスはマザコン、デジタル カメラはデジカメとなる。

 外来語ではないが、「駅ナカ」や「デパ地下」(*筆者加筆)も同じ類だ。挨
拶の言葉にも本体の意味は切り捨てて、「どうも」だけ残して使われる。「どう
もありがとう」、「どうもめでたい」、「どうもけしからん」など意味が千差万
別であるはずなのに、日本人同士ではどこでも「どうも」で通じてしまう。
 だから結婚式場でも「どうも」であり、葬式場でも「どうも」ですませる。
「今日は」とか、「今晩は」という挨拶語にしても、本体がみな切り捨てられて
使われる。

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◆3   気ままに自己流川柳  

        ( 神奈川県横浜市  木戸 篤 )
 西日本豪雨災害で218名もの人達が亡くなり、直後の猛暑で熱中症死者数は
1週間で65名に上りました。「荒れるな天気よ!」と願うばかりです。


★★★★★★★ 自然・風景 ★★★★★★★ 

ふと見れば くちなしの花 あちこちに
 団地の遊歩道や桜やケヤキの木陰でくちなしの花を沢山見つけました。いい
 香りが漂っていました。

夏の富士 霞みの中に はっきりと
 「富士山がよく見えますね」という近くのおじさんの声が聞こえてきました。
 廊下に出てみると、夏には珍しく、富士山がはっきり見えました。


★★★★★★★  原発・政治・社会  ★★★★★★★ 

お巡りさん 拳銃なければ 死なず済む
 富山で交番の警官が暴漢に拳銃を奪われ、その拳銃で射殺されました。交番
 の拳銃携帯は即刻やめさせ、非常時以外は厳重保管にすべきだと思いました。

執行で 事件は終結 分派残る
 オウム真理教の幹部13人の死刑が執行され、刑事事件は終結しました。然
 し、アレフ、光の輪、山田らの集団に分かれ、オウムは存続しています。

治山治水 金にならぬと 切り捨てか
 西日本豪雨災害では裏山の崩れ、堤防決壊などで甚大な被害が出ました。金
 にならない「治山治水」を軽視してきた政治の貧困による人災です。

乱暴な ダムの放水 要調査
 愛媛県大洲市は上流ダムの異例の急激な放流で大洪水に見舞われました。放
 水管理者の不手際であり、徹底した原因究明が必要です。


★★★★★★★  健康・文化・スポーツ  ★★★★★★★ 

ベルギーに 逆転されるも 大健闘
 サッカーW杯トーナメントで日本は世界ランキング3位のベルギーと戦い、
 2対3と惜敗しましたが、大健闘でした。次回4年後が楽しみです。

深夜まで 丁寧治療 外科病棟
 リハビリで入院した初日の夜、六人部屋の二人が手術の直後であったためか
 担当の医師や看護婦が深夜まで頻繁に来てケアしていました。

御嶽海 感謝感謝の 男泣き
 関脇の御嶽海が千秋楽をまたず13勝1敗で初優勝を決めました。優勝イン
 タビューでは涙があふれ、感謝の万感よぎる感動的なものでした。


★★★★★★★  その他  ★★★★★★★ 

久しぶり 尺八発表 緊張す
 久しぶりに尺八発表会に参加し、江差追分を唄い、黒田節を吹きました。三
 味線をつけてもらったので唄のつかない前奏や間奏は冷や冷やしました。

杖使い 足裏伸ばし やってみる
 固くなった足のストレッチを一人で行う方法を見つけました。椅子に浅く腰
 掛け、かかとを杖の取っ手で押し、上体を前に倒して足の裏面を伸ばします。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

◆4       働き方改革と生産性向上 
  
       (東京都小金井市  上田 亨)
 高度経済成長期以来、忙しく働くことが「日本人の美徳」のように考えられ
てきた。ところが労働生産性を国際比較すると、日本は先進7カ国で最も低い。
これは勤勉に働いているものの、生み出す価値が小さいことを意味している。
 日本は少子高齢化に伴う急激な人口減少により、労働者の生産性向上が急務
の課題だ。そのためには国による労働法の整備、規制緩和、企業経営の革新、
個人の意識改革が必要である。先の国会で成立した「働き方改革関連法」はそ
の一環である。

1 労働生産性の国際比較(OECDデータ)
 労働生産性の国際比較をすると、日本で当たり前になっている長時間労働や
仕事を休んで周りに迷惑をかけたくないことからくる有休消化率の低さは生産
性向上に殆ど寄与していないことが分かる。

◆ 日本の時間当たり労働生産性は 46.0 ドルで先進7ヵ国中最下位。
 米:69.6  独:68.0  仏:66.9  伊:54.1  英:52.7 カナダ:50.8

◆  ドイツとの比較
       国         ドイツ    日本
   人口        0.82億人   1.26億人
輸出額比        2.0 1.0
 一人当たり年間総労働時間 1,371時間 1,719時間
  年間休日数/消化率     145日/93%  137日/53%

2 労働法整備
 先の国会で成立した「働き方改革関連法案』の概要を以下に記す。
◆  残業規制
 日本の労働法制は労働時間を原則「1日8時間・週40時間」と定めている。
然し、労働組合との合意があり、残業代さえ払えば、その基準を超えて青天井
の残業が可能となる抜け道がまん延している。
 今回の改正案では、仮に労働組合の合意があっても守らなければならない労
働時間の上限を月平均60時間以内に規制した。単月で100時間未満、2~6カ月
の平均で80時間以内に抑えなければならない。
 違反すれば、罰金や懲役が科せられる。大企業は19年4月から、中小企業は
20年4月から適用する。残業代さえ払えば、いくら長時間労働させてもよい、
という雇用慣行を修正したことは大きな成果である。

◆  同一労働同一賃金
 労働契約法20条では正規と非正規の不合理な待遇差を禁じている。しかし、
雇用形態で賃金制度を分ける企業が多い。非正規労働者の所定内給与は正規労
働者の6割程度だ。現在、雇用者全体の4割近くが非正規労働者である。
 今回、役割や地位などの違いによる待遇差は認めつつ、同じ業務や成果には
平等に賃金を支払う同一労働同一賃金を制度化し、不合理な待遇の格差の解消
を企業に義務付けた。
 待遇格差を巡る訴訟で最高裁は不合理手当の是正を企業に促す。交通費は同
額、休日勤務や深夜勤務などは同率の割り増し、賞与の同時支給を例示してい
る。ただし、定年後再雇用者の待遇については正社員との格差を容認した。

◆  脱時間給制度の創設
ホワイトカラーと呼ばれる一部専門職の仕事は労働時間と成果が比例しづら
い。今の労働法の枠組みでは、だらだらと時間を費やして働いた人の方が賃金
が高くなりがちだ。短時間で効率よく働いた人に報いる賃金体系が必要だ。
 新しい制度は裁量労働制と呼ばれ、あらかじめ決めた時間だけ働いたとみな
す制度である。専門型と企画型がある。専門型は弁護士や研究職、大学教授な
ど専門的な知識や技術を求められる職種である。企画型は経営の中枢で立案や
調査、分析など発想力が求められる業務だ。

 悪用すれば、過労死につながる懸念が残る。これを防ぐため、企業には適用
者が年104日以上の休日を取ることを義務付けるほか、労使で「労働時間の上
限設定」「臨時の健康診断」などから一つ以上を選択する措置を設けた。

3 生産性向上に向けた国内の取り組み
 生産性を高めるには労働時間を減らし、売上高を増やすことが必要だ。多く
の企業にとって困難な課題であるが、取り組み事例は沢山ある。他社の事例も
参考にしながら突破口を見出していくべきだ。

◆ 業務の見直し
 ロイヤルホスト社では人手不足を受け、17年から7割の店舗で営業時間を平
均1時間20分短縮し、24時間営業も全て廃止した。年7億円の減収を覚悟して
いたのに約6億円の増収となった。
 システム業界のSCSK社は顧客企業に「システムエンジニアの残業が減れば、
システムの価格が安くなる」と訴え、業務改善を申し入れた。その結果、開発
途中での発注変更などが減り、残業時間は4割減少し、売上高は7割増えた。

◆ 値上げ
 ヤマト運輸はネット通販の普及による荷物数急増に対応するため、荷物数の
抑制と値上げという苦渋の選択に踏み切った。当初、懸念された顧客の反発は
少なく、値上げが実現した。これにより、生産性の向上、採算の改善、全従業
員の正規職員化が達成できた。

◆ 農林水産分野の活性化
 現状の問題点は零細、家族経営、高齢化、鎖国的な農政にある。政府の改革
プランでは規制緩和により、農地の集約化・大型化・企業参入を進める。会社
組織で運営して若者の就業を促し、農業従事者を10年後に40万人に倍増する。
 植物工場、水産養殖、大規模農場でITやドローンを駆使して生産の効率化を
図る。更に加工や流通、国内外の市場開拓をして農作物の付加価値を高める。
10年後の輸出目標を10兆円とする。海外の日本食ブームは追い風となる。

◆ 卸小売り・飲食宿泊分野の効率化
 この分野は仕事の繁閑の差が大きく、生産性が低く、非正規労働者の比率が
 高い。対策としては機械化、顧客のセルフ処理があげられる。
<無人レジスーパー>
 商品を入れた買い物かごを無人レジに置き、クレジットカードを装置にかざ
 すと、1~2秒で精算は終了する。大日本印刷など25社が実証実験中。
<ロボットレストラン>
 客がスマホで注文し、ネット決済で支払いを済ませる。続いて厨房ロボット
 が調理や盛り付け、配膳を手掛ける。運搬ロボットが席まで料理を運ぶ。
 中国大連の京東集団が開発中で20年に1千店体制を目指す。

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