2009年刊行の東野圭吾の小説。
ある年の3月13日13時13分13秒にブラックホールの影響で、
地球上に思いもよらない現象が起こると言う事で政府関係者の間で、
対策が講じられていた。「P-13」と呼ばれたいた。
なるほどそれで13が繰り返し使われているのか。
もちろんPはパラドックスだよね。
そしてその瞬間・・・大地震が起こる。
気づいた時には世界が物凄い事になっていたわけだ。
中心人物となる久我冬樹は刑事で事件の犯人確保の瞬間に、
犯人に撃たれたところまでの記憶があった。
冬樹は瓦礫の山となった東京をさまよい始める。
そして人間が消え去っている事に気づく。
そんな街の中で生き残った人が13人いた。
ここでも13だよ・・・・。
その13人がどうやって生きていくか・・・・。
どうして13人生き残ったのか?
見ず知らずの13人の間で何が起きていくのか?
実際の所は、同じ刑事でもエリートの冬樹の兄の誠哉が生き残っており、
持ち前の頭脳と正義感と思考で13人をまとめて行く。
この世の中に(この小説では東京で)13人が生き残ったとして、
他の地域でも同じように少数が生き残っているだろう。
他の国でも同じであろう。
しかし、ライフラインも通信手段も交通も遮断され連絡手段はない。
大雨や洪水、地震が頻発する異常気象の中で孤立し、
食料や水の不足、いつ終わるのか解らない極限状態でに置かれたら、
どんな事を考え、どんな行動にでるのか?
考えさせられる・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます