カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ディーワンギー~

2020年09月17日 21時58分59秒 | 映画 / MOVIE

2002年の作品、タイトルはヒンディー語で「狂気」。
リチャード・ギア主演の1996年公開のハリウッド映画
「真実の行方」に基づいている。2003年にタミル語映画
「カダルキルカン」としてリメイクされている。

こういう狂人の演技はシャー・ルク・カーンかと思っていたが、
なかなかどうしてアジェイも良かったわ。

  <ストーリー> 

若き敏腕弁護士ラージ(アクシェイ・カンナ)は、
音楽界の大御所アシュウィン(ヴィジェンドラ・ガトゲ)の
パーティに出席し、歌手のサルガム(ウルミラ・マトンドカール)を
見て惹かれる。紹介されるとラージの母親も気に入った様子。

しかし翌日、アシュウィンは自宅で惨殺されてしまう。
駆けつけた警察は現場から逃走する男を発見し逮捕する。
男はタラン(アジェイ・デーブガン)と言い、
サルガムの幼馴染であり音楽を教えた先生だった。
サルガムはラージにタランは殺人などできる人間ではないと話し、
弁護を依頼する。

タランに面会したラージはタランの様子から、
精神障害を疑い医師に定期的なカウンセリングを依頼する。

一方、ラージの母親はサルガムとラージを結婚させようと、
部屋をサルガムの写真とCDで飾りサルガムを家に呼ぶ。
ラージは音楽など聴いた事がないのでサルガムの質問に
答えられなかったが、次第にいい関係になって行く。

裁判で原告側の弁護士からタランの楽曲が他の音楽家の名前で、
サルガムに提供されタランがお金を受け取っていた事が判る。
それを指示していたのはアシュウィンだった。アシュウィンは、
次からはタランの名前を出すと約束したが反故にしていた。
その恨みではないか?と言うのが原告側の主張である。

ラージはパーティの夜、アシュウィンがサルガムを襲い、
それをアシュウィンの妻が発見した事で未遂には終わったが、
タランもそれを目撃していた事を知る。

ある日、医師と面談していたタランに別の人格が現れる。
純朴なタランとは正反対の人格はランジートと言い、
タランの兄のような存在だった。

法廷で原告側の弁護士の尋問に対してランジートが現れた事で、
タランは精神障害(多重人格)と判断され無罪となった。
ラージは自由の身になったタランが無罪になるために、
多重人格者を演じていた事を知り呆然となる。
勝訴を勝ち取ったラージだが罪の意識にとらわれしまう。

それでもサルガムはタランを信じており(何故だ?)、
ラージにタランを信じるようにと言う。
タルンは精神病院の医師たちに善人の演技をし味方につけ、
音楽業界への推薦を取り付ける。

退院したタルンはサルガムの家を訪ねるが不在で、
対応した女性に暴力をふるう。そこへサルガムが帰宅し、
惨劇を目撃するが、俺を愛しているか?と聞かれ、
恐怖のあまりに愛していると答える。

ラージは警察と協力しタランを捕まえようとするが、
タランはサルガムを誘拐し一緒に逃げようとする。
サルガムはラージに居場所を連絡し、ラージを愛しており、
タランを愛した事はないと告げる。

駆けつけたラージとタランは撃ちあいになり、
タランは河に落下するが遺体は見つからなかった。

数カ月後、ヨーロッパに新婚旅行に来たラージとサルガム。
ここにタランが作曲した歌が聞こえてくる・・・・。

 基本的にインド映画の場合、滝つぼや河、海、崖下、
 谷底に落下した場合は、ほとんど生きている。
 この場合も生きていると予想できる。

 多重人格を装っていて精神科医が何人も騙されるって、
 ・・・どうなんだ、インドの医療は。

 タランがアシュウィンを殺害した理由を何人もが知っていた、
 にもかかわらず誰も言わないって、どうなんだ・・・。
 天地神明に誓って真実のみを答えます、ってないんだな。
 もっとも知っている事を言わない、真実を言わない、
 違っている事を言う、のは罪ではない。
 と思ってるのがインド人である。

コメント
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