カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

コモンウエルス・ゲーム、あえて蒸し返す。

2010年10月30日 15時12分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR
コモンウエルス・ゲームが終わって半月が経過した。

これはみなさんにとっては、どうでもいい事だと十分承知している。
しかし、あえて蒸し返したい。

 内容は、ボクシングの判定についてだ。

北京オリンピックの銅メダリスト、ヴィジェンダル・シン選手は、
75Kg級の準決勝でイングランドのオゴゴ選手に3-4の判定で敗れた。
(イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、
 北アイルランドの4チームに分かれて参加している。)

この試合の判定については、ニュースでも問題になったほどだ。
私はこの試合を会場の最前列で生観戦していたので、よく知っている。



私はシン選手を初めて観たので普段のボクシングを知らない。
だからこの試合だけで彼のボクシングを判断するのは不十分かもしれないが、
物申したいのは、この試合についてだから問題あるまい。

1ラウンドは、シン選手が相手をコントロールしていたが、
2ラウンドからボクシングが雑になりクリンチが多くなった。

ただこれはポイントをリードしているシン選手が、
逃げ切り(判定勝ち)を狙ってクリンチを繰り返したのではなく、
オゴゴ選手が被弾を恐れてクリンチしたものとも見受けられた。

しかしレフェリーはシン選手だけにホールディングの注意を与え続けた。

赤のシン選手は、2ラウンド終了時点で3-0でリードしていた。

 そして3ラウンドの途中でレフェリーは、
再三の注意にも関わらずホールディングを繰り返したと言う理由で(当然のごとく)
シン選手に反則2ポイントの減点を宣した。
 (つまりオゴゴ選手に2ポイントを与えた。これで3-2となった。)

その上、クリンチからオゴゴ選手がスリップダウンしたところで、
シン選手にプッシングの反則による2ポイントの減点を追加したのだ。
これは1度も注意することなく、いきなりの減点宣告だった。

 これによりオゴゴ選手が3-4と逆転し、
そのまま3分間が経過し試合は終了してしまった。
なんとオゴゴ選手は攻撃によるポイントを挙げることなく、
試合に勝利してしまったのだ。

 しかもこともあろうかオゴゴ選手は、満員の観衆を挑発するかのように、
恥ずかしげもなくリング上で両腕を天に突き上げ雄たけびを上げたのだった。

自分の力で勝ち取った勝利ではなく、
レフェリングで勝たせてもらったのにもかかわらず・・・だ。

自国の英雄が不当な判定により敗北を喫し、
騒然となっている館内は暴動が起こるのではないかと、
思われるほどさらにヒートアップした。

 これには、ランダエダとの初戦で負けていたのにも関わらず、
「シャー・オラッ!」とコーナーポストで雄たけびを上げた、
亀●長男の時と同様の吐き気と嫌悪感を感じざるを得なかった。

 完全に私見だが、このレフェリーには意義を唱えたい。

シン選手だけにホールディングの注意を繰り返したのはおかしい。
同様にオゴゴ選手にも繰り返すべきだったし、
両者に1回づつの反則を宣するなら理解できるが、
シン選手だけに反則を与えたのは公平ではなかった。

プッシングの反則は取る必要はなかった。
ホールディングの反則を2度取れなかったので、
残り時間から考えてオゴゴ選手を勝利させるために不必要に取ったと思われる。

 それからジャッジの採点について、言っておきたい。



アマチュア・ボクシングの採点は、
5人のジャッジによって行われる。
ポイントとなるクリーンヒットがあった場合に、
手元にある赤か青のスイッチを押す。(上記写真の赤丸印)
5人のうち3人が有効打と認めた場合に1ポイントが与えられる。

上記でも述べたが、イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、
北アイルランドの4チームに分かれて参加している。

ジャッジは中立国の5人で構成されるが、
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは、
同じイギリスであるからして、4チームのどこかの選手が出場する時には、
ジャッジに加えるべきではないと思う。



上記は、60Kgの準決勝でインドのジェイ・バグワン選手と
イングランドのステルカー選手が対戦した試合の最終の採点結果である。

赤INDがインド、青ENGがイングランド、
その下のグレーの部分がジャッジの国である。
左側より、MRI=モーリシャス、WAL=ウェールズ、
TKM=トルクメニスタン、BAH=バハマ、AUS=オーストラリアである。

その下の部分に各ジャッジがボタンを押した回数が、
赤と青に分かれて表示されている。

WAL=ウェールズのジャッジのイングランド選手に対するポイントが高く、
逆にインド選手に対するポイントが低いのが解る。

ウェールズとイングランドは同じイギリスである。
明らかに自国選手に有利に採点したと思われる。

この試合はこのウェールズのジャッジの採点に左右されず、
イングランド選手の勝ちであったが、
このような贔屓がアマチュアの国際大会でもあるのだ。

ボクシングの世界タイトルマッチでもいろいろあるようだが、
みな神に誓ってプライドを持って行っていただきたい。

・・・・と言う私もイケメン判定とよく言われたが・・・・。(爆)

 ≪ 関連記事 ≫ 

コモンウエルス・ゲーム 2010 その①
コモンウエルス・ゲーム 2010 その②
コモンウエルス・ゲーム 初日。
コモンウエルス・ゲームの運営について。
コモンウエルス・ゲーム(自転車競技)
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デリーに戻りました!

2010年10月30日 02時29分10秒 | デリーNCR / DELHI NCR
ゴ-タマ・ブッダ
(講談社学術文庫)

早島 鏡正
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ただいま帰りました!

詳細はのちほどアップするとして、
いろいろ新しい発見があって楽しかった。

 ボパールで巡り合ったMさん、Kさん、
楽しかったです。ありがとう。
インドに来ることがあれば、必ず連絡くださいね。

 初めてのグジャラート州、楽しかったです。
Kさんのお陰でスムーズに効率良く周れたのと、
いい経験ができました。ありがとう。
いつかお返しができれば・・・と思います。

 オリッサ州、Mさんと5年ぶりの再会。
いつも的確なアドバイス、ありがとうございます。
これからも私の道標として進むべき道を照らしてください。

 初めてのビハール州、いろんな発見ができました。
A君のお兄さん、いい人でした。


インド旅行が国内旅行となった今、
帰らなくてもいいと言う気分的な「楽」はあったけど、
やはり初めての町では精神的な緊張感があったと思う。

それから、私の場合かなり歩き回るので、
体力的な消耗や移動による疲れもあった。

長期間一箇所に滞在して何かに打ち込むのならいざ知らず、
数日毎に移動して新しい環境に自分を置き、
インド人との接触(修行?バトル? : 笑)で、
やぱっり疲れたなぁ。

詳細は後日アップします。
まずは帰宅の報告まで。
コメント (4)
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