
長野県安曇野市穂高町・万水(よろずい)川 (2006.05.05)
考えてみると、安曇野の魅力はアルプスの山々が創り出す美しい景観と、
そこに住んで日常の生活を営む人々との関わり方の魅力かな、と思います。
今回はその思いを強くしました。
今回の安曇野滞在の初日の夕方、豊科(とよしな)に泊まった私はブラリと
近所に散歩に出掛けました。
田んぼの中の一本道を歩いていると,向こうから男子高校生の一群が何か声高に
話しながらこちらに歩いてきます。
「最近の高校生はあまりガラが良くないから、コイツらと関わりあいになりたく
ないな・・」と思いながら、彼らとすれ違いになる瞬間、彼ら全員(10人位)
が突然、私に向かって「コンニチワ!」と挨拶するではありませんか!
私は一瞬、「エッ、何?なぜ?」と思い、次には彼らを疎ましく思った自分が
恥ずかしくなり、驚くやら嬉しいやらで、「コ、コ、コンニチワ!」と、うろた
えながら挨拶を返しました。
それは偶然の出来事ではなく、その散歩の次の日、今度は違う場所で、「ダルマ
さんが転んだ遊び」をしていた小学生の女の子達からも、一斉に「コンニチワ!」
と元気よく挨拶されました。うれしかった!
これだけで全てを判断できないのは当然ですけど、何しろ、ここではまだ人の
善意が息づいている、と知って私は無性にうれしかったです。
もしかしたら、安曇野の美しい山や川の景観を見れたこと以上に、私の気持ち
の中に強烈な嬉しさを残したかも知れない・・。