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Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

安曇野な人々

2006-05-12 23:23:41 | 安曇野さんぽ

長野県安曇野市穂高町・万水(よろずい)川 (2006.05.05)

考えてみると、安曇野の魅力はアルプスの山々が創り出す美しい景観と、
そこに住んで日常の生活を営む人々との関わり方の魅力かな、と思います。
今回はその思いを強くしました。

今回の安曇野滞在の初日の夕方、豊科(とよしな)に泊まった私はブラリと
近所に散歩に出掛けました。
田んぼの中の一本道を歩いていると,向こうから男子高校生の一群が何か声高に
話しながらこちらに歩いてきます。

「最近の高校生はあまりガラが良くないから、コイツらと関わりあいになりたく
ないな・・」と思いながら、彼らとすれ違いになる瞬間、彼ら全員(10人位)
が突然、私に向かって「コンニチワ!」と挨拶するではありませんか!
私は一瞬、「エッ、何?なぜ?」と思い、次には彼らを疎ましく思った自分が
恥ずかしくなり、驚くやら嬉しいやらで、「コ、コ、コンニチワ!」と、うろた
えながら挨拶を返しました。

それは偶然の出来事ではなく、その散歩の次の日、今度は違う場所で、「ダルマ
さんが転んだ遊び」をしていた小学生の女の子達からも、一斉に「コンニチワ!」
と元気よく挨拶されました。うれしかった!

これだけで全てを判断できないのは当然ですけど、何しろ、ここではまだ人の
善意が息づいている、と知って私は無性にうれしかったです。

もしかしたら、安曇野の美しい山や川の景観を見れたこと以上に、私の気持ち
の中に強烈な嬉しさを残したかも知れない・・。


田植えのシーズン

2006-05-10 21:02:31 | 安曇野さんぽ

長野県北安曇郡池田町 (2006.05.05)

安曇野では5月の連休の前後1週間位が田植えのシーズンのようです。
この写真のように、今では殆どの農家が田植えを田植え用の機械で行って
いるそうです。でもその機械による田植えですら、何人かの人手を必要と
しますので、この写真のように屈強な男たち数名で一気に田植えをします。

今、安曇野へ行くと、至るところで、このような田植えシーンを見ることが
できます。



このあと、5月中旬に安曇野へ行くと、満々と水をたたえた水田に植えられた
苗が青々と並び、そこにアルプスの山々が影を落とし、それはそれは美しい
そうです。
(今でも十分美しいですけど、ね。この写真のように)。




安曇野の山と空

2006-05-09 21:49:16 | 安曇野さんぽ

大町市・鷹狩山山頂展望台(2006.05.05)

JR大糸線・大町駅の背後の高台に大町山岳博物館があります。
ここから見る北アルプスの景観も見事ですが、そこから3Kmの鷹狩山からの
眺望は「凄い!」の一言に尽きます。
鷹狩山山頂の展望台から俯瞰する北アルプスの山々の眺めは、まるで飛行機で
空中を飛びながら眼下を眺めるような感じです。
私の撮った写真も、自分が飛行機で左旋回しているつもりになったため、思わず
左肩が下がり、左側に滑空する感じの写真になりました。


安曇野市池田町・池田町町立美術館の駐車場から(2006・05・05)

この駐車場からは、安曇野のほぼ全域を視界に納めることができます。
写真正面に見えるどっしりした山容の山は、安曇野の殆どどこからでも見える
有明山です。
例えばこんな場所にカフェを作り、そのカフェに「Sunset Cafe」と名付ける、
というのが私の夢です。


安曇野市穂高町・広域農道付近 (2006.05.05)

緑の大地、豊かな水、残雪に輝く山々、真っ青な空。
これが安曇野です。







水のある風景・・・安曇野

2006-05-08 23:06:22 | 安曇野さんぽ
「ここは水の豊富な土地柄なんだなあ」と安曇野で感じました。

散歩していると、視界の中に必ず「水のある風景」が入ってきますーー水が
張られて田植えを待つ田んぼ、田植えが終わってタップリの水に苗が植えられた
田んぼ、田んぼの脇を音を立てて流れる用水や水路、安曇野を縦横に流れる自然
のせせらぎ・・・。
水の流れる音って、それだけで心が安らぎますよ、ホントに。


安曇野市堀金村(2006.05.04)


この水量豊かな澄んだ流れを見てください。
観光スポットのワサビ田の脇をながれる万水川(よろずいがわ)の清冽な
流れです。
穂高町をぶらぶら散歩していると、この写真よりずっと規模の小さい、でも
同じように川底まで透けて見える清冽そのもののせせらぎに、よく出会います。
驚くほど澄んだそのような小さな流れは、農家の庭先をかすめ、田んぼの脇を
通ったりしてもっと大きな川に合流します。

せせらぎは本当に、「サラサラサラ」と軽やかな音をたてていました。


安曇野市穂高町・万水川(2006・05・04)



安曇野は美しい

2006-05-07 14:47:43 | 安曇野さんぽ
連休を利用してベビーシッターをしに、安曇野へ行ってきました。
と言っても、短期のアルバイトではなくて、嫁いで安曇野に住む娘のヘルプと4ケ月半の男児(ユー君)の子守り、というのが一応の大義名分です。

とはいえ、学生の頃からの山好き・自然派・安曇野ファンである私が、周りを山々
に囲まれた安曇野に来て、一日中子守りをしていられる筈がありません。
毎朝5時、薄暗いうちに起き、そおっと家を脱け出します。
娘の愛車「ミラジーノ」を駆って、左目の隅に残雪の北アルプス、右目の隅に
朝焼けの安曇野の田園風景を納め、(つまりキョロキョロしながら)、山麓線を
北上し、まずは大町温泉郷の日帰り入浴施設「薬師の湯」を目指します。
(早朝割引500円、連休中でも空いてました!)。


長野県安曇野市・松川村山麓線付近(2006.05・04)

「薬師の湯」へ向かう山麓線の道路脇に車を停めてパチリ。
お百姓さんが丹精込めて水を引き込み,お米の苗を植えた直後の水田に
アルプスの山々が写っています。
「人智と自然のコラボレーション」ともいえそうな風景ですが、これは安曇野
のどこでも見られる、ごくありふれた(でも、都会にはあり得ない)夢のように
美しいワンシーンです。



長野県北安曇郡池田町・大峰高原(2006.05.04)

「薬師の湯」でゆったりとリフレッシュした後、爽やかでかぐわしい安曇野の
大気を満喫しながらオオカエデで有名になった大峰高原へ向かいます。
この写真は山頂近くで撮影しましたが、標高のせいか,東京ではとっくに散った
桜がここでは今、満開で、アルプスを背景した桜のきれいなこと!
(桜の下にチョコンとあるのが、乗ってきた車「ミラジーノ」です)。

紅葉はエライ!

2005-11-13 23:48:53 | 安曇野さんぽ


私は都心に住み、地下鉄で通勤し、都心のオフィスで働いている。
ふと気付くと、朝起きてから深夜眠りにつくまですべて(時間そのものも
含めて)人工的なシステムの中で生きている。

紅葉の美しさに心を打たれるのは、その美しさが純度100%の自然その
ものだからであり、そこには(当然のことだが)、作為的なものが全くない
から、に違いない。
紅葉の美は、(春の木々の芽吹きや、夕日や、夜空の星と同じように)、
誰のためでもなく、何のためでもなく、全くの無作為である。
都会人・現代人である私は、そんな本当の自然の美を目にしたときに、その
余りに超然としたひたむきさ、純粋さ、正直さ、に心を打たれる。

紅葉に魅せられるのは「時間の経過」というものを強く意識させられること
もあるだろう。人は紅葉に美しく染まった山々を見、そこに自らの人生の来し
方を投影してみる。
紅葉の見て感じる思いは、その人なりに千差万別であろうが、恐らく万人に
共通するのは、「美しいものを見ている、今の、この時を持てて良かった!」
という思いに違いない。
そういえば、紅葉を見ている人々の顔は、皆、ほんとに良い表情をしている。















安曇野・大峰高原の大カエデ

2005-11-13 00:01:08 | 安曇野さんぽ


数年前の晩秋にこの「大カエデ」を見に来た時は紅葉のシーズンはとっくに
過ぎ、枯れた葉を数枚残した寂しい姿だった。
今回は、やや小雨が降ってはいるものの、「大カエデ」はまさにベストタイ
ミングで美しい姿を見せてくれた。

樹齢約250年と言われるこの大カエデは、安曇野の標高約1000mの高原
に1本だけすっくと立つ孤高の巨人である。
2世紀半という気の遠くなるほど長い年月、この大カエデは、ごく限られた僅
かな近在の人だけにその存在を知られただけで、毎年、安曇野の厳しい冬に入
る前のほんの短い間だけ、その夢のように美しい紅葉を繰り返して今日に至って
いるのだ。

霧雨の中に、一瞬の華やかさに包まれた巨大な大カエデの紅葉は、「これが本当
に現実の中のことなのだろうか?」と思えるほど夢のように美しかった。
ただ単に美しいだけでなく、その孤高の姿からは、長い長い年月を生きてきた
者が発する「オーラのようなもの」を感じた。
この大カエデは私の生まれるはるか前の江戸時代初期に生まれ、今日ここで平成
の私を感激させ、私の死後も21世紀を生き続け人々に感動を与え続けるに違い
ない、と思うと、とてもいとおしさを感じた。

トンネルを抜けると、そこは・・・

2005-11-10 23:40:28 | 安曇野さんぽ


「気温が急変すると、たった一日で一つの山全部が真っ赤に紅葉することも
あるそうですよ」とバーテンダーの大木氏が言った。
「本当だろうか?いや、あり得るかも知れない。いや、そうであって欲しい」
と私は紅葉の山々を山容を想像してみる。
私のイメージは膨らみ、バーのスツールに座った私の眼前に、たった一日で
燃え上がるような紅葉に山肌全体を覆われた巨大な山容が広がる。


「そう言えば、11月初めのこの季節、高い山には新雪が降りその麓は紅葉
で色鮮やかに違いないぜ」と私は思う。

次の日の朝、いそいそと「有給休暇取得届」を上司に出し、その次の日の早朝
私は信州へ、さらにはその奥の奥飛騨へ向かっていた。
そして新穂高温泉へ近づいた頃、とあるトンネルを抜けると、私の眼前に!



そうだ、安曇野へ行こう・・・②

2005-08-09 00:06:55 | 安曇野さんぽ


新宿を朝7時の京王高速バスで発つと10時10分には安曇野の玄関・松本に到着する。
目の前のJR松本駅から大糸線利用か、バスターミナル真後ろのトヨタレンタカーを利用する。
穂高駅前の貸し自転車「ひつじ屋」さんで、おいしいコーヒーとジャズを楽しみながらご主人から安曇野情報を仕入れよう(備え付けのサイクリング地図は誰でも分かりやすいスグレモノだ)。

安曇野ほど楽しいサイクリングが出来る場所はそうないのではと思う。
都会からここへ来て、駅からゆっくりとペダルを漕ぎ始めると、あっという間に辺りに
田園風景が広がる。
まるで違う国へ来たみたいに、穏やかな人の表情、緑のカーペットを敷き詰めたような広大な稲田、鳥のさえずり、清らかで透き通った川の流れ、青い空に白い雲、・・・。
訳もなくうれしくなって「サイクリングってこんなに楽しかったんだっけ?」と思う。

穂高駅を起点にして様々なコースを気楽に選べるが、どこにいても、雄大な北アルプス前衛の山々が目に入る。そしてこの辺りにはため息が出るほどおしゃれで美味しいカフェやレストランが数多く点在し、そのどの店も東京では絶対にあり得ない豊富な緑に囲まれ、ゆったりとしている。
かつて私がよく旅したスイスの村々に似ているが私は総合点でスイスよりも安曇野に高い点をつけたい。やはり、安曇野の風景や自然は人を寄せ付けない厳しさというよりは、人を包み込む優しさを持っているように感じる。