goo blog サービス終了のお知らせ 

Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

梅雨空にはこの曲があう ・・・・ ルー・ドナルドソンの「ブルース・ウオーク」

2014-06-29 20:22:17 | たまに聴くならこの一枚
Blues Walk
クリエーター情報なし
Blue Note Records




6月最後の週末は雨でした。
それも、シトシト雨、土砂降り雨、すさまじい雷雨、と雨の全てを披露してくれた感じ。

とりあえずシトシト雨の降る休日の朝、ボンヤリと雨を眺めながら、一面緑のカフェのオープンエア席で聴くジャズが
何とも心地よい。
1週間の(というか月から金までの)疲れが、まだまだ体のあちこちに巣食っているのを感じながら、ちょっとけだるさの残ったまま
熱いコーヒーを喉に流し込みながら聴いた「ブルース・ウォーク」は最高!

この曲全体を貫くゆったりとしたテンポ(まさにブルージーな気分が一杯)に裏打ちされた、ファンキーな感覚が
何とも言えない。
ルー・ドナルドソンの悠揚迫らぬアルト・サックスがそのファンキームードを盛り上げるが、バレットのコンガが最高!

「人生、焦ることはないさ。」
「マイペースでゆったりと行こうぜ。」
「たまには雨の日をゆったりと楽しめよ。」

私にはドナルドソンのアルトがそんなメッセージを届けているようにも思える。
雨の休日の朝は、こんなジャズの1曲で始まってもいいんでないかい?




 


マルシオ・ファラコの歌を聴きながら、朝の散歩

2013-07-28 08:59:16 | たまに聴くならこの一枚

(2013.4.29 長野県大町市中綱湖)

最近、マルシオ・ファラコの唄に、すっかりはまっています。

マルシオ・ファラコは、生まれも育ちもブラジルですが、10年ほど前からフランスに住んでいます。
「パリから、遠く故国のリオを想いながら・・・」といった感じで自分で創った詩を、自ら歌っているわけですが、これが何とも、良い!
それは、一言でいえば、「サウダージ」と呼ばれる、哀愁の溢れた、私達の心を揺さぶるメロディラインの良さでもあります。

サウダージ(saudade)」とは、「懐かしさ」「郷愁」「もう戻る事の出来ない無邪気で日々の悩みも無く楽しかった幼き頃の日々への想い」などを表す、と
言われています。(ブラジルという国のルーツである、ポルトガルがこのサウダージのルーツでもあることはもちろんです)。

マルシオ・ファラコの歌い方は、淡々とした、つぶやきのような唱法でありながら、それが却って余韻を引いて
心に残ります。
また、明るい陽光の下のボサ・ノヴァのリズムに乗りながらも、彼の唄の中には、深い哀しみや思索的なものを私は感じます。
そう、それこそが私にとっての、ファラコの歌の魅力と言えます。

私が特にお奨めしたいのは、
①の「最後のまなざし」、 ②の「時」、④の「たどり着けない場所などない」、⑥の「夜更け」、の4曲あたりか・・。
なかでも、①は冒頭に入っている曲でもあり、今では歌詞さえ覚えてしまうほどに大好きです。

今年の遅い春、このCDをヘッドフォンで聴きながら、写真のような風景の中を朝早く散歩しました。
深い緑色の湖面に、出たばかりの陽光がきらめき、それがファラコの歌やギターと混じり合って、何とも贅沢な朝の散歩でした。

O Tempo
クリエーター情報なし
Le Chant Du Monde Fr

居酒屋さんで、ニーナ・シモンを聴くの巻。

2013-04-14 21:52:34 | たまに聴くならこの一枚

(2013.04.14 東京都豊島区南池袋)

週末の夕暮れ時。
豊島郵便局での所用を済ませて、サンシャイン60を出て有楽町線東池袋駅に向かう途中で引っかかりました。

忍び寄る春の宵闇の中、南池袋公園の向こう側で、私を誘う妖しい赤ちょうちん一つ。
「ええい、ままよ。たまには(タマじゃゃないけど)、一杯やっか!」と、その赤ちょうちんをくぐりました。

こういう未知の世界、異次元の空間に飛び込むのも、たまには良いものですなあ。
私はどちらかというと、オーセンティックなバーで、シングルモルトウィスキーを飲るのが好きなのですが、
その真逆で、すごく大衆的な居酒屋で独り熱燗を、というのも悪くない料簡ですなあ。

飛び込んだ居酒屋さんは、全員20代とおぼしき威勢の良い5名ばかりの若い男女のお店でした。
およそ30分の滞在で、生ビール一杯と日本酒2合(燗と冷や)の他におでんの黒ハンペン(100円)、昆布(80円)サケハラス焼き(100円)、
等で計1,420円という安さでした。

初めて入った居酒屋さんで、しかも周りは若い人ばっかり。
私は、ニーナ・シモンのジャズヴォーカルをヘッドフォンで聴きながら熱燗を飲みましたが、これが良かった!

周りの喧騒をよそに、ノイズキャンセリング機能を聴かせた高品質のサウンドで、私だけのために耳元に流れる
ニーナ・シモンの「マイ・ベイビー」は最高でした!

My Baby Just Cares for Me
クリエーター情報なし
Not Now





メルバ・モンゴメリーのカントリーを聴きながら。

2013-04-13 23:41:25 | たまに聴くならこの一枚

(2013.04.14 東京都文京区関口)

数週間前のサクラの、同じ場所を同じ時間帯で歩いてみました。
あの絢爛豪華なサクラの痕跡はどこにもなく、最早、世の中のテーマは、「新緑」へと大きく舵を切っております。

時は進むのみ。
同じ時間は二度ない。
今、この時間は、再び繰り返すことは、ない。
これでありますなぁ・・・。

それにしても、ジョージ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリー、あれはいい。良いですよ。
特に好きなのは、二人のデュエットによる、
「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」と「プリーズ・ビー・マイ・ラブ」の二曲です。
カントリーや、ブルーグラスといった音楽ジャンルの枠を超えて、この二人のデュエットは、何か、こう、
伸びやかで、すがすがしくて、後をひきます。聴いたそばから、また、聴きたくなります。

あのイントロ。
ギターとバンジョーの、絶妙な味付けも最高です。
メルバ・モンゴメリーと、ジョージ・ジョーンズの息のピッタリ合ったデュエットも気持ちよい。
(タミー・ワイネットやエミルー・ハリスとのデュエットもいいけど、これももう素晴らしい。
なんか、歌のすみずみから、青空・干し草の匂い・たき火の煙、なんていうキーワードを思い浮かべそう)。

新緑のトンネルの下を、バンジョーのリズムに乗って歩きましたなあ。

Vintage Collections
クリエーター情報なし
Capitol







チリー・ゴンザレスの「ソロ・ピアノ」

2013-04-11 19:50:26 | たまに聴くならこの一枚

(2013年3月某日・東京文京区)

自分のブログに記事を投稿するのは久し振りです。
2013年になって2回目、前回の投稿からは3ケ月ぶりとなります。

このところ、同窓会、飲み会、パーティー等の公けの席への出席は全て欠席してきました。
これは一重に、心中、密かに思うところあって、心に誓った事を実行するためでした。
決して病気でも、気鬱でも、何でもありませんのでどうぞご心配なく。

さてこの数ケ月(ていうか、約1年ぐらい)、例によって沢山の音楽を聴き、沢山の本を読み漁りました。
まずは、最近、かなりよく聴いている、チリー・ゴンザレスをご紹介しましょうかね。
(2月後半に来日コンサートに行く筈(いや、会場のテアトル東京まで足を運びましたが)、ゴンザレスの急病のため
コンサートはドタキャンで流れました)。

私は、チリー・ゴンザレスの最初のアルバム、”Solo Piano”が、特に好きです。
娘から、「これ、かなりいいよ」と言われ、このアルバムを最初に聴いたときには、「あっ、これは!」と
私の琴線に触れるものがありました。
ゴンザレスと同じフランスの作曲家・サティのジムノペディにも一脈通じそうな作風、また同じフランス系カナダ人のアンドレ・ギャニオン
の作風にも、どこかで共通項がありそうに感じました。

でも、やはり、サティともギャニオンとも違う、大きな「音楽の訴求力」をかんじますねぇ。

チリー・ゴンザレスの手から紡ぎだされるピアノを聴くと、なぜか無性に、「なつかしい気持ち」、「優しいフィーリング」に
充たされます。
休日の朝、一人きりで、コーヒーを片手にひたむきに耳を傾けたい音楽です。

満開の桜のトンネルの下を、チリー・ゴンザレスのピアノをイヤフォンで聞きながら、ブラブラ歩きました。


B008R5LIXS" style="text-decoration:none;" target="_blank">SOLO PIANO DELUXE EDITION [帯・解説付・CD+DVD / 国内盤仕様] (BRGT012)クリエーター情報なしBEAT RECORDS / SARL GENTLE THREAT












ジョニー・ホートンの「ニューオルリーンズの戦い」

2012-11-07 21:54:30 | たまに聴くならこの一枚
Greatest Hits
クリエーター情報なし
Sbme Special Mkts.



アメリカのインターネット・オークションサイト、eBay(イーベイ)を見ていたら、懐かしいCDが目に入りました。

Johnny Horton(ジョニー・ホートン)のベストアルバムです。
速攻でその一枚を買い求めました(またまた、$2.50という安さです)。
因みに、このときは、このCDの他に、
ジョニー・ペイチェック
ロジャー・ミラー
ジョージ・ジョーンズ
エミルー・ハリス
などの私の好きなカントリーシンガーのベスト盤も一緒に買い求めました。

ジョニー・ホートン!
懐かしさで胸が一杯になりましたなぁ。

「アラスカ魂」や「ニューオルリーンズの戦い」の歌を聴くのは実に何十年振りでしょうか・・。
これらの曲が日本で流行して、米軍のFENでよく聴いていたのは50年近く以前、
私の学生時代か新入社員時代ではないだろうか。

「ニューオルリーンズの戦い」の、まるで早口言葉みたいなジョニー・ホートン歌う歌詞を
そっくり口真似で覚えて、ラジオに合わせてジョニー・ホートンと一緒に歌っていましたなぁ。
ジョニー・ホートンだけではなくて、ディーン・マーティンやトニー・ベネットの歌マネも
よく覚えましたなぁ(ディーン・マーティンの歌マネは、「よく似ている」とその頃知り合った
米軍の兵士に褒められました・・・もちろんお世辞でしょうが)。

なつかしいジョニー・ホートンの歌声を、ウォークマンで毎日でも聴けるというのは、
何とも便利な時代になったものです。








タミー・ワイネットのカントリー曲 ”Tattletale Eyes" は素晴らしい。

2012-10-28 21:17:31 | たまに聴くならこの一枚
It Sure Was Good
クリエーター情報なし
Sony Special Product



最近、ここ3~4ケ月、毎日欠かさず聴いているのが今日ご紹介する、
ジョージ・ジョーンズとタミー・ワイネットのデュエット曲のCDです。
ジャンルとしては、カントリー・ミュージックとなります。

”It Sure Was Good "というこのCDの全曲(10曲)をウォークマンに落とし込んで、
昼休みのひとときや、仕事帰りで家路につくひとときによく聴いています。

タミー・ワイネットは、惜しくも1998年4月に他界しましたが、ややハスキーな
声の女性カントリーシンガーで、私の大好きな歌い手の一人です(女性カントリーシンガーでは、
他に、エミルー・ハリス、ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタットなどが私のひいき筋です)。

タミーは相方のジョージ・ジョーンズとは6年の間、結婚し、夫婦関係だったこともあってか
どんなデュエット曲を歌っても、ぴったりと息があっているように思います。
とりわけ、私が大好きなのは、このCDの5番目に入っている曲、”Tattletale Eyes"
というナンバーです。

この二人が歌い上げるどの曲も、「大人の男と女のしがらみ」についての内容であり、そこはかとなく
影があって、明るいカントリー曲でありながら、(特にタミーの歌声からは)、女性の哀しさや
「人生の悲哀めいたもの」までが歌のかなたに聴こえます。
そんなところこそ、私が特に魅かれ、ジョージ・ジョーンズの決して美声ではないけど人生の辛酸を舐めた
オッサン風のコブシの効いた歌声の魅力も相乗効果となって、ずいぶんと共感を覚える部分なのかもしれません。

蛇足ながら、このCDは今年の6月ごろ、偶然にアメリカのウェブ上のオークションサイトである
eBay(イーベイ)から、3ドル(240円)で手に入れたものです。
音質といい、充実した収録曲といい、文句のつけようのないお買い得品でした。
今では、私の秘蔵CDコレクションの一枚になりつつあります。






クラウディオ・アラウの弾く、渾身のシューベルト「三つの小品 D.946」

2012-06-24 23:39:21 | たまに聴くならこの一枚

(京都・藤森(ふじのもり)神社)

ここ3ケ月くらいの間、アラウの最晩年の「ザ・ファイナル・セッションズ」と銘打った一連のピアノ演奏に魅せられ、一日も欠かさず、
彼のCDに聞き惚れています。

「ザ・ファイナル・セッションズ」は文字どうり、アラウが万感の思いを込めて(ある意味で、この演奏を録音したアラウの、「この世への決別」という意気込みもあったのでしょうが)、
バッハ、ベートーベン、シューベルト、ドビュッシーなどを次々にCD録音したのでした。
その中で、私は、特にシューベルトを聴いて、何とも形容しがたい、言い知れない感動に包まれました。
心を揺さぶられる、と言ったらよいのか・・・。

3つの小品(D.946)は、私が毎日、昼休みにランチを食べながら(あるいは食べ終わった後で)、欠かさず聴いている一曲です。
その中でも、第2番変ホ長調は特に私のお気に入りです。
「88歳のアラウはどんな気持ちでこの2番を弾いていたのだろうか・・・」といつも想像してしまいます。
その演奏には、最早、良い演奏をしよう、上手に弾こう、などという下世話な気持ちは全く感じられず、また、肩をいからせたり、うんと力んだりといった部分も
私には感じられません。
そこにあるのは、88歳の生涯を込め、ただただ自然に、心の命ずるまま、無心に鍵盤に指を運ぶアラウの姿です。
そのひとつひとつの音の美しさ!
私は心が震え、思わず涙してしまったほどでした。

この一枚のCDは長いこと(おそらく10年以上も)、私のCD収納ボックスの片隅で放っておかれていたものです。
今まで何回も折に触れて、このCDを聴いていた筈ですが、私にはその記憶が全くなく、最近になってやっと私の心の中に飛び込んできたものです。

雨の降る休日、ベランダの紫陽花を見ながらシューベルトを聴いていると、とても良い時間が流れていく気がしました。









マール・ハガードの「Sing Me Back Home」

2012-03-30 20:05:56 | たまに聴くならこの一枚
I'm a Lonesome Fugitive
クリエーター情報なし
Country Stars


なに?
マール・ハガードの名前も、マール・ハガードのどんな歌もまだ聴いたことがない
ですって?

そのような人は、人生の中で、「これだけは絶対的にはずせない」という大事な
出会いをみすみす見逃しています。
そのような人は、長い人生の折々において、「これだけは見逃せませんっ!」と
いう決定的なポイントを見逃しています。

(でも、ある意味で、「これから最上のものに出会える余地を残している幸運な
野郎たちである」とも言えますが・・)。

カントリー・ミュージックのジャンルで、私の琴線に触れる歌手たちは、
女性歌手なら、
エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタット、タミー・ワイネット。
(いいですねぇ、タミー姐さんの小股の切れ上がった姉御っぷり)
男性歌手なら、
ジョージ・ジョーンズ、マール・ハガード。

なかでも、マール・ハガードが歌うカントリー・ソングは、どの歌でも一味・二味も
他の歌手とは一線を画しています。
美声ではありますが、単なる美声ではなくて、人生の辛苦の味でスパイス味の利いた、
そこはかとない「切なさ」「哀愁」「ノスタルジー」を感じさせる声であります。

マールの謳いあげるカントリーの世界は、決して、恋や愛を勝ち得た「勝ち組」の
マッチョな男の世界ではなく、逆に、非力で弱い男の心をさらけ出しています。
そんな、ちょっと日本の演歌に共鳴するようなウェットさ感覚が、さらに私の
共感を呼びますなあ・・。
(ある意味、私の好きな鳥羽一郎の歌う「矢切の渡し」にも似てるような・・)。

シング・ミー・バック・ホーム。
歌詞は、死に赴く前に一曲ギターを弾かせてくれと保安官に懇願する、囚人の話し
です。
あえて感情を交えず、しかし切々と歌うこの歌のリリックを噛み締めながら聴くと、
余計に心にジュワーと響きますなあ・・。


ホイットニー・ヒューストン、逝く。

2012-02-12 14:44:26 | たまに聴くならこの一枚
My Love Is Your Love
クリエーター情報なし
Arista


「歌手のホイットニー・ヒューストンが急死!」というニュースはショックでした。

私はこの人の「My Love Is Your Love」という歌が好きで、ウォークマンに仕込んで、ランチタイムなどには
よく聴いています。
とても緊迫感のあるあの独特のイントロに続いて、R&Bの軽いノリの歌とは到底思えないような
重い内容の歌詞に、ややしゃがれた彼女のソウルフルな声がピッタンコに乗って・・・。

  ♪ もしも明日、神の審判の日になって
    神の前に立つ順番が来て
    「お前は人生で何をして過ごしてきた?」と訊かれたら
    「私はずっとあなたと一緒だったのよ」と答える。

    もしも明日目覚めたら、第三次世界大戦になっているかもしれない
    街は破壊され、飢えにあえぐ人々を目にするかもしれないし
    早く自分の家に帰りたいと思うかもしれない
    でもいいんだ、そこにあなたさえいてくれれば

    私の愛はあなたの愛 ♪

それにしてもアメリカの人気歌手って、どうして突然に謎のような死に方で
この世を去ってしまうのだろう ?
マイケル・ジャクソンは言うに及ばず、カーペンターズのカレン、マービン・ゲイ、古くはドアーズの
ジム・モリソンなどなど。

享年48歳。夜空に咲いて散った花火のような、華麗だけど余りに唐突なエンディングでした・・。
合掌。