正月の二日、何故か早起きまでして、寒空の下、上野動物園へ行くハメとなりました。
安曇野から来た孫たちと、北極熊やライオンやプレイリードッグを見ながら、
突然に、「そうだ、冬ボタンを見よう!」と思い立ちました。
上野動物園正門のすぐ近く、上野寛永寺に続く参道をちょっと入ると「冬牡丹園」があります。
この凍えるような寒空の中で咲く冬ボタンの可憐さ、気高さに胸を打たれました。
「このように、逆境にあってもなお、(いや逆境だからこそか)、孤高の美しさを
持ち続ける冬ボタンのような存在」に、私も勇気を貰いました。
「吹き抜ける 風の痛しや 寒牡丹」
真紅の花の近くに添えられたこの句がとても印象に残りました。