
(2011.12.11 新宿御苑・大木戸門近く)
あれよあれよという間に容赦なく月日は過ぎ去り、「あれぇ・・?」と気が付けば今年も残すところあと僅か。
しかし、師走も中盤に差し掛かったというのに、暖かな気候のせいか東京の今の季節感は「冬」というよりは
「秋の終わり頃」がピッタリかと思います。
その終わりかけている秋を求めて、うららかな日和の休日、朝から都心をほっつき歩きました。
表参道のけやき並木は紅葉も過ぎて散りはじめ、絵画館前のいちょう並木はピークアウトしてあの黄色の
絨毯はなく頭上もやや寂しいハゲ状態、日比谷公園・松本楼の大イチョウは終了(本日の営業は終わりました、
みたいな・・)。
そんな中で、新宿御苑の大木戸門近くの外周道路はかろうじて秋の風情がたっぷり残っていました。
(料金所に入る、その手前の一般道と並行する緑豊かな道です)。
例によって、大好きなバッハのパルティータ第四番(フレディ・ケンプのピアノ)をウォークマンで聴きながら
四ッ谷駅までゆらゆらと歩きました。
(四ッ谷駅の近くでは、「信州の山」をテーマにした写真展を覗きました。
早朝の北八ガ岳・白駒池の写真が素晴らしいと思いました)。
さすがに、来週の週末には東京から秋の気配は消え、初冬の色が一段と濃くなることでしょう。
そう思うと、今日見たあちこちの紅葉の残り香は二度と来ない2011年の、最後の輝きだったのですねえ。
何だかとても一杯飲みたくなり(そうでなくてもですが、とりあえず無理やり理由を探して)、「過ぎ行く今年の
秋に・・!」とか何とか言って、コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ヴァラエタルで乾杯しました。
「更けゆく秋の夜・・」というような感じです。