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Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

新緑の京都へ ・・・・ ⑨ 京都は私を魅了する

2014-05-05 12:12:04 | 京都散歩

(京都・河原町 Kawa Cafe(カワ・カフェ)からの祇園方面)

鴨川べりのカワ・カフェの窓際の席に座り、暮れていく京都の町を見ながら考えました。
「京都の魅力ってなんだろう?」と。

短い京都旅行でしたが、予め旅程を作らずに、本能の命じるままに、行きたい所へ行き、見たいものだけを見ました。
それは「京都の普通の人が、普通に行く場所」に私も行くこと、です。
その結果、誰もが訪れる古いお寺は殆ど行かず、「京都散歩」のような旅行になりました。
(とは言いつつも、これだけ多くのお寺がある京都のこと、私も永観堂、常寂光寺、三十三間堂などへ行きましたが)。

ぶらぶらと京都のあちらこちらを散歩し、私はすっかりこの町が気に入りました。

・この町を、平安の昔から縦に割って流れる鴨川。その鴨川に沿って作られた、長く、美しく、そして静かな散歩道。
 (都会の喧騒からほんの一歩(数十メートル)外れただけなのに、驚くほどの静けさです)
・鴨川に沿って流れる高瀬川やその近くの白川。木屋町や祇園などの大繁華街の真ん中にありながら、この川の流れは、思わず立ち止まってしまうほどの風情があります。
・どこを訪れても、古い歴史と文化の香りが漂う町並み。しっとりとした情緒が一杯です。
 (飲食店などは、町屋風の造りが多く地味ですが、内部は驚くほどレトロ・モダンで個性的な店が多い。
  その絶妙な調和と耳に心地よい京ことばが、「雰囲気重視」の私の感性にピッタンコです)
・この町の人はアタリが柔らかく、感じがとても良く、それが居心地の良さを倍増しています。
 (早朝、朝定食(400円!)を食べたホテルの近くの定食屋さんも、1杯1650円のカルバドスを飲んだ高級バーも、
  常寂光寺の入り口にいたご婦人も、饒舌なタクシーの運転手さんも・・)
・古い歴史・文化と、現世的・近代的なものとが、うまく折り合いをつけ調和している。
 (日本を訪れた外国人が、よくそんなことをいうのを耳にしますが、私も全く同じように感じます)

ゆったりと流れている(ように感じる)京都独特の時間の流れ・・。

「こんな町が日本にあって良かった・・」と心底思いました。
私達日本人のみならず、沢山の外国人も京都の魅力に惹きつけられるというのが良く分かりました。

この町は、日本文化のルーツなのですなあ・・。





新緑の京都へ ・・・・ ⑧ 嵯峨野・常寂光寺

2014-04-30 22:25:26 | 京都散歩

(2014.04.19 常寂光寺)

このお寺こそ、訪れた価値がありました。

こじんまりしていて、特に目を見張るような建造物などないにも拘わらず、このお寺の山門~石段、そして
急な石段を上り詰めて振り返った時の眺めなど、どれをとっても優雅な気品に満ちているように感じられました。
どこがどのようにと、うまく説明しにくいのですが、全体として、凛とした空気が漂い、居ずまいを正したくなるような気配に満ちている
ように思います。

このお寺は、紅葉の寺としても、つとに名が知られているそうですが、境内を埋め尽くす新緑の
若葉色が、秋深い頃には、見渡す限り紅葉に変わるのだということを入り口の所の
中年のご婦人が素晴らしい京ことばで説明してくれました。

ぜひ11月の終わりごろに、嵯峨野と呼ばれるこのあたりを数日かけて歩き回りたいと思います。




新緑の京都へ ・・・・ ⑦ 「錦市場」をぶらつく

2014-04-29 08:32:10 | 京都散歩

(2018.04.18 京都・錦市場)

「京都へ行ったらどうしても行ってみたい!」と思っていた場所の一つが、この錦市場です。
(他には、イノダコーヒ、高瀬川、南禅寺、三十三間堂など等)。

錦市場は京都市民の胃袋を支える、主に食料品を取り扱う細長い商店街ですが、以前からずっと興味がありました。
京都の人は、普段の生活で、どんな野菜や魚やお漬物を食べてるんだろう?
売る人も買う人も、京都市民なわけですから、どんな言葉のやり取りをするんだろう、というのも興味がありました。

「実に面白い・実に興味深い!」というのが感想です。
初めて見る野菜、見たこともない京野菜のお漬物や、聞いたことのない魚の名前などが、店先一杯に並び、
それが延々と遥か彼方まで続いています。
全体的に、「和食」の素材のお店が多いようですが、お料理やお菓子などを奥のこじんまりした席で
食べられるお店も沢山あります。

イメージしていたのとは違い、細長い市場を貫く中央通路の左右の幅は意外に狭く(写真)、しかし、その
意外に幅の狭い通路を歩いていくと、左右のお店からもすれ違うお客さんからも、「そうやなぁ」、「ほんまやなぁ」
等の京ことばが飛び交い、何とも言えず良い感じです。

横に長く伸びる錦市場には、縦に、麩屋町通り・富小路通り・境町通りなどが交差しているわけですが、その辺りも
思わず入ってみたくなるような町屋風のカフェ、小料理屋さんなども多く、時間が許せば丸一日をここで過ごしたいくらいです。

もし、私のつたないブログをお読みいただいて、「そうか、たまには京都へ行ってみるか」と思われた諸兄・諸姉が
おられましたら、ぜひ、「錦市場探訪」を訪問先の一つにお加え頂きたい。
もちろん、夕食は鴨川のほとりで、夕風に吹かれながら「床(ゆか)」料理をご賞味されることを忘れずに・・。




新緑の京都へ ・・・・ ⑥ イノダコーヒ本店

2014-04-27 11:04:25 | 京都散歩

(2014.04.18 京都・境町通り)

今回の旅行に先立ち、私は、「京都へ行ったら行ってみたいカフェ」を7~8店リストアップしていました(イノダコーヒはその筆頭です)。
「行ってみたい」と思う、その最大のポイントは「雰囲気の良さ」にあります。

その意味で、「イノダコーヒ」は私の期待を裏切らず、その雰囲気の良さに大変に満足しました。

お店の外観はまったく地味で、京都の町屋風(下の写真)。思わず、「えっ、ここが・・?」と思いました。
しかし一歩中に入ると、外観とは全く異なり、開放的ながら毅然とした空気に思わず驚かされました。
まず目に入るのは、エントランス近くの美しい坪庭(写真右)、そのずっと奥(オープンエア)にかなり広くきれいな新緑の中庭が見えます。

しばらくここで時間を過ごすうちに、私は、店内がとても静かであることに気が付きました。
そう、カフェにつきものの「音楽(BGM)」がながれていない!
そのため、お客さんは必然的に自分の話し声を絞るためか、店内は(たくさんの人がいるのに)とても静粛なのです。

「美しく、静かで、シックな雰囲気のカフェ」が私の「イノダコーヒ」の感想ですが、それはそのまま
私が「理想のカフェ」と考える条件です。
その意味で私は、このカフェに居心地の良さを覚え、ここが大好きになりました。
何よりも、このお店には「京都のカフェ・京都らしいカフェ」の趣き(もっと言えば、哲学)が感じられました。

えっ、コーヒーの味はどうだったかって?
そんなものはどうでもよろし。
冒頭に言ったように、私がカフェに求めるものは、一にも二にも「雰囲気」だから。
とはいえ、私が注文したコーヒー(アラビアの真珠)は大変に美味だったことを申し添えます。
(私は1年365日カフェに通うカフェマニアで、大変にコーヒーにはうるさい)。




新緑の京都へ ・・・・ ⑤ 夕暮の鴨川をぶらつく

2014-04-26 17:24:45 | 京都散歩

(2014.04.18 三条辺りの鴨川)

三十三間堂を出て、行くあてもないままに、緩い暖斜面の道をぶらぶら歩いていくと、鴨川に出ました。
早くも春の夕暮の気配が辺りに漂い、なかなかに良い感じです。
迷うことなく川面に近い遊歩道へ。

橋の上の雑踏とは打って変わって、川面は(写真の通り)歩く人もまばらで信じられない位に静かです。
ほんの数十メートルしか離れていないのに!

そのまま、川沿いの遊歩道を30分ほど上流に向かってブラブラ歩き。

東京都心の散歩と違って、ここでは市の中心でありながら、ほぼ180度川の上空が開けている!
このすがすがしい清涼感と開放感がたまりません!
また、暮れなずむ夕暮の雰囲気が最高にいい感じでした。

鴨川左岸にずらりと並ぶ全ての飲食店では、5月1日から始まる「川床」の準備で、桟敷席を広げるのに
余念がないようでした。
(あのスターバックスも然り、カフェレストランも然り、もちろん老舗の京料理屋さんも)。

この次はうんとお腹を空かせて、夕暮時の「床(ゆか)」をめがけて京都にやってこようっと・・。


新緑の京都へ ・・・・ ④ 「哲学の道」を歩く

2014-04-25 19:48:21 | 京都散歩

(2014.04.18 哲学の道)

何はともあれ、「哲学の道」という響きが、古都・京都というロケーションとも相俟って、素晴らしいです。

事実、哲学者・西田幾太郎は、哲学的なテーゼを模索し思索しながらこの道を散策したことでありましょう。
また、すぐ近くには京都大学があり、京大の学生達の散歩道としてもうなずける環境です。
ウィーン郊外・ハイリゲンシュタットにある、「ベートーベンの小径=Beethovengang」とも比肩し得る、良い散歩道ですね。

惜しむらくは、ここが有名になりすぎて、観光客が沢山来過ぎることです(私もその観光客の一人!)。
私がここに20年位前に来た時は、この道を歩く人はほんの2・3人しかいませんでした(雨の日だったせいかな・・)。

あの時の自分と、今の自分。
その間に流れた、20年という膨大な時間の体積。
そして、同じ道をこうして歩いている自分・・。

やはり、「哲学の道」は、ここを歩く人に自然に哲学することを強いるらしい・・。









新緑の京都へ ・・・・ ③ 「奥丹」でお豆腐料理のお昼

2014-04-24 20:38:17 | 京都散歩

(2014.04.18 「奥丹」)

お豆腐料理で有名な、南禅寺近くの「奥丹」で食事しました。

通された広い畳のお部屋の先客は、フランス人とおぼしき家族がいるだけ。ゆったりとした時間を過ごせました。
(もう午後2時を過ぎ、お食事時間を過ぎていたせいでしょう)。

柔らかい、オシャレなフランス語の響き。
和の雰囲気100%の部屋。
ガラス戸を通して見える、美しい新緑の日本庭園。
こうしたもの全てが、期せずして、非常に良い味わいを醸し出しています。

お料理の味?
「うーん・・・」といったところかな・・。(美味なのかどうか、よく分からなかったというのが正直なところ)。

それよりも、あの庭の美しさには心を打たれました。
この先、再びここを訪れるとすれば、恐らくあの静かな庭の佇まいに魅かれて、ということになるかもしれませんなあ・・。




新緑の京都へ ・・・・ ② 南禅寺~永観堂へ雨上がりの散歩

2014-04-23 21:06:09 | 京都散歩

(2014.07.18 南禅寺)

京都市営地下鉄・「蹴上(けあげ)駅」で下車して地上にでると、そこには、
雨上がりの4月の新緑が、目に眩しい程に拡がっていました。

「一番良い時期に京都に来たのかもしれない」という思いが、ひしひしと心にこみ上げてきました。
観光客の少ない裏道を行くと、至るとこに、せせらぎの音と鳥の声が聞こえ、視界いっぱいに
新緑が目を楽しませてくれます。
「京都に、そして、南禅寺に来て良かった」と思う一瞬です。

ウィークデー(金曜日)の朝、しかも、ついさっきまで雨が降っていたせいか観光客も少なく、
静かな南禅寺と、隣接する永観堂をゆっくり・ゆったりと楽しめました。

静かで、美しい、南禅寺散歩でした。


新緑の京都へ ・・・・ ① 木屋町通りの高瀬川

2014-04-22 22:12:41 | 京都散歩

(2014.04.18 京都・三条木屋町通り)

京都のサクラは、4月10日前後に散り終えてしまったようですが、「もし、ここのサクラ並木が満開だったら!」と
約10日前(4月10日頃)の木屋町通りを想像しながら歩きました。
まるで夢を見ているような、美しい、新緑の道です。

ここをこうして歩きたくて、西宮での姉のリサイタルの後、京都に二泊もしたのです。

高瀬川沿いに、無数のバーやレストランやカフェが続くわけですが、高瀬川は目線がすぐに届きやすい、
まるで手を伸ばせば水面に届きそうな近い位置にあり、そこが東京の桜の名所・目黒川の場合とは異なります。
また、この川沿いには幕末の歴史に登場する新撰組や坂本竜馬などの歴史的スポットも多く、否応なしに
心がときめいてしまいます。

大都会の中心街なのに、歴史に包まれ、自然豊かで、それでいておしゃれな魅力がいっぱいで、清流や小道が
ある町、京都・・・。

朝も昼も夜も、この高瀬川沿いを歩いて、飽きませんでした。