Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

ポール・ニューマン往く!

2008-09-28 19:22:39 | 映画のおはなし

(2008.09.28 文京区芭蕉庵の萩)

ポール・ニューマン逝去。
また一つ時代のコマが回転する思いです。

今年になってから逝去したハリウッド映画スターだけでも、
ロイ・シャイダー     (2008年2月)
リチャード・ウィドマーク (2008年3月)
チャールトン・ヘストン  (2008年4月)
と続きます。そしてその上に、ポール・ニューマン・・・。
まさに私が高校生頃からつい最近までの長い間、スクリーン上で私に感動を与え
彼らの主演作を見ながら生きてきた私の人生の一部のようなスター達でした。

ポール・ニューマンに限れば,私が鮮烈な印象を受けいまだにポール・ニューマンといえばすぐそのシーンを思い浮かべるのは、
有名な「明日に向かって撃て」や
「ハスラー」や「スティング」ではなく、「暴力脱獄」での権力に反抗し自由を求め続ける男・ルークを演じたあの姿です。
私はポール・ニューマンといえば、あの一寸とはにかむような笑みをたたえた
口元をすぐに思い浮かべます。
年齢を重ね、人を魅了するあの低いバリトンの声が相変わらず少年のようなあの
口元から出るのをTVで見て、「このように美しく老いることが出来たらいいなあ・・」と私も感じていたものでした。

美しい秋の花のように、ポール・ニューマン氏は旅立ちました。 合掌。

暴力脱獄 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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「フィガロの結婚」による序奏と変奏(ギター)はすごくいいぞ!

2008-09-23 19:26:29 | たまに聴くならこの一枚

(2008.09.23 旧古河庭園)

「素晴らしい!」の一言です。

「Mozart Variations」と銘打ったこのCDには、すべての曲がモーツァルトの「フィガロ」、「魔笛」、「ドン・ジョバンニ」などの
オペラとディベルティメントからのギター用の変奏曲の形で収録され、いわばオール・モーツァルト・ギター・
変奏曲プロ、と言えます。
その企画や良し、その演奏や良し、であります。
「人生には、こんなに素晴らしいものと出会う余地がまだ残されている。こんなに
素晴らしい音楽との出会いがこれから先もまだあるなら、生きているって事もなかなかいいなあ・・・」とさえ思いました。

このCDを通して鈴木大介氏がギターという楽器を媒介して表現するモーツァルトは
「よくぞやってくれました!」と言うくらいに私の腑に落ちました。
ある程度は人生の辛酸をなめ、その味付けの上に自分なりのモーツァルト観を持つ
中年男の私の心をグラグラと揺さぶります。
鈴木氏のギターは細部に至るまで精妙にして完璧、しかも歌心に溢れ、聴く人をして鈴木氏のモーツァルト・ワールドへ誘います。
鈴木大介氏のギター、大いに気に入りました。

ルイジ・モレッティの「フィガロの結婚」による序奏と変奏、は
オペラの中でフィガロの歌う「もう飛ぶまいぞこの蝶々」を主題とした変奏曲で
私の一番のお気に入りと言わせていただきましょう。
しかし、フェルナンド・ソルの「魔笛」の主題による変奏曲も、ボブロヴィッツの
「ドン・ジョバンニ」の主題による変奏曲も、負けず劣らずに素晴らしい!

肝心なことは私がそうであったように、このように素晴らしいCDがまだまだ世の多くの人に知られずに
(逆に言えば多くの人はその素晴らしさに気がつかないまま)放置されているということです。
このCDこそ、「たまに聴くなら・・・」に値する一枚のCDであります。

モーツァルト・ヴァリエーションズ
鈴木大介
ベルウッドレコード

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見上げれば秋の空

2008-09-17 23:48:30 | 日々徒然

(2008.09.17 17時頃の東京都心の空)

夜中に歯の痛みで目が覚めました。
この一年、歯医者さんに行かなくては思いつつ,あまり痛みがないのをいい事に
サボリにサボって今日の晴れの日を迎えました。
あの歯痛独特のイヤ~な痛みのせいでまんじりともしないまま朝になりました。

「よしっ、今日は会社は休もう、腰も痛いことだし・・・」と良く分からない理由をつけて
「本日体調不良のため欠勤」と朝一で会社に連絡を入れ、近所の歯医者さんに、
緊急で診て欲しい」と予約を入れました。

この歯医者さんが良かった!
今までいろんな歯医者さんにお世話になったけど、今日初めて診て貰った近所の
歯医者さんは、感じが良くて「また行きたくなる歯医者さん」でした!
・痛くされなかった(これが大事!)
・ものすごくていねいに私に接してくれた。
 (私の歯の全体的な状態、今日どういう治療をするか・したか、これからの
  治療の進め方,など。 平易な言葉で20分位かけて説明してくれて私の質問にも答えてくれた。
  これまでの歯医者さんには、邪険にされたり怒られたり冷たくされたり脅かされたりが当たり前だったので、
「丁寧で分かり易く親切な説明」には驚き、且つ、感激しました)。
・ドクターだけでなく、助手の若い女性も親切でフレンドリー且つにこやかで、
帰ろうとする私を見送ってくれた!

麻酔が効いて痺れたままのアゴの辺りを押さえながら、帰宅の道を歩く私は、歯の痛みとは裏腹に
何だかとても良い気持ちになり、ハッピーでした。

ふと見上げると、空にはもう秋の雲が浮かんでいて、昨日までの入道雲はいつのまにか姿を消しています。
やっと爽やかな秋が来たのだと私は立ち止まってしばらく空を見上げていました。