

週1回、NHKのBS放送で放映中の「クール・ジャパン」という番組が好きで、よく見ています。
COOL JAPAN(クール・ジャパン)とは、「かっこ良い日本」、「行けてる日本」、「素晴らしい日本」という
ような意味でしょうか。
この日本に生まれ育った私たち日本人が、生活の一部としてごく自然に日常的に受け入れている我が国の生活
文化ですが、外国の人たちの目から見るととても新鮮で、素晴らしく、時としてうらやましく見えることが
多々あるようです。
例えば、この番組で過去に取り上げられた話題として、
日本の朝ごはん
日本のお弁当
日本の安全
日本の水
日本の「もったいない」
日本の和菓子
日本の食べ物(カレーライス、ラーメン、パン等など)
などが、日本に住む外国人の皆さんから注目を浴びました。
(その注目された事それ自体が、逆に日本人の私にはとても新鮮に思えました)。
例えば、私たちが全国津図浦々、どこの家庭でもごく当たり前に食べている、「日本の朝ごはん」。
熱々のご飯と味噌汁は基本中の基本(主食)ですが、朝から、国民の誰もが主食を熱々の状態で食べれる国
というのは日本以外には殆ど存在しない、という指摘はとても驚きです。
また、「日本の水」というテーマでは、これも全国どこでも、安全で豊富でおいしい水を水道の栓を
ひねりさえすれば、
タダ(無料)で飲めるという国は、日本の他にはそう沢山ない、
という指摘も新鮮な驚きです。
その中で、上総掘り(かずさぼり)という、機械や動力を使わずに、人力だけで500mもの深さの井戸を掘る
日本古来の技術が紹介され、これも外国人だけでなく日本人の私にも驚きの情報でした。
番組は1~2名の在日外国人が、あらかじめテーマに沿って取材やインタビューを行い、スタジオでは20名程度の
様々な国籍の外国の方々に取材結果を発表の後、活発な感想や意見を述べ合う、という形式です。
鴻上尚史氏とリサ・ステッグマイヤーさんの巧みな司会のせいもあって、外国の方々の意見のやりとり
(もちろん日本語で)が、実に新鮮で面白く、毎回画面に惹きつけられます。
また、番組の中では一方的に同じ方向に意見が流れるのではなく、「自分の国ではこうなんだが・・・」と
異なった角度からの意見が出るのも大変に刺激的です。
結局、この番組を見て日本の良さを発見し、日本の文化度の高さに感心させられることになるのは、当の日本人
である私であり、この番組の視聴者である、というところがミソでしょうなあ・・。
またこうした異文化体験、異文化比較というテーマをNHKが番組の企画として採り上げ、スリリングな切り込みと
掘り下げによって完成度の高い内容になっている点に大きな拍手を送りたいと思います。