Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

雨上がりの紅葉

2008-11-30 22:07:48 | 東京さんぽ・秋

(2008.11.28 港区白金台の八芳園)

私は八芳園の庭が好きでたまに(特に春と秋に)出没します。

本日、朝から嵐のような雨と強風でしたが昼頃には前線が通過し、その後は一転して嘘のように素晴らしい青空になりました。
こんな時ほど現在のような浪々の身の上が有難いことはありません・・・お金は
ないかわりに有り余るほどの自由があるのですから。
で、私の思惑通り、白金台の八芳園の日本庭園は狙い通りに紅葉のピークでしたが
殆ど人は居ず、本当に静かに紅葉を楽しむ事が出来ました。

庵の藁葺き屋根に積もったカエデの葉は今朝方までの嵐の名残に違いありません。
そういえば庭園内の砂利道にも点々と真っ赤なカエデの葉が散っています。

良いですなあ、この和の風情・・。


この木なんの木 気になる木

2008-11-29 13:20:25 | 東京さんぽ・秋

(2008.11.26 新宿御苑)

♪ この木なんの木 気になる木
  名前も知らない 木ですから
  名前も知らない 木になるでしょう ♪

驚くほど大きな木と共に、「♪ この木なんの木~ ♪」の歌が登場する日立のテレビCM
(TV番組は「世界不思議発見」)が好きです。

もうかなり以前からロングランで続いているCMですが飽きませんねえ・・。
「何をしてくれ!これをしないと駄目ですよ!」としつこく絶叫してみたり、媚びたり、
どぎつく思わせぶりな姿勢のCMが大勢を占めるなかにあって、ほのぼの感の漂う日立のこのCMは、
その意味ではCMらしくないですが、「安心感・信頼感を与える」、「ほのぼのとした充足感がある」、「夢がある」、
と言う意味でメッセージ性が高く極めて訴求力に優れたCMだと思います。
何よりも、CM嫌いの私がファンになる位に完成度の高いCMですなあ。

ところで並外れて大きな木というものは、その存在自体が驚きや感動・安らぎ・など
を与えてくれるようです(このブログの11月7日分に登場した安曇野の大カエデの部分をご参照下さい)。

上の写真の大木は数日前、私が散歩中に新宿御苑で撮ったものです。
ベンチや人が小人みたいに見えるくらいにこの木は大きいです。
大き過ぎてテッペンが写真からはみ出すくらいでした。
(ちょっとバックすれば全体が映るんじゃないの?の声あり!)。

この木なんの木? 気になる木 ・・・ですね。

帰りがけに職員の方に訊いたら、これは「ユリノキ」でした!
2本に見えますが実際には3本です。そしてこのユリノキが日本中のユリノキの
「元祖」なんだそうです。

気になっていた木、少し気にならなくなりました。


銀座は早くもクリスマスムード!

2008-11-26 10:00:26 | 東京さんぽ・秋

(2008.11.25 銀座四丁目・ミキモト前)

まだ11月というのに銀座はすっかりクリスマスムードに包まれて、華やいだ空気が一杯です。表通りから一歩内側に入ると、
真っ赤に紅葉した街路樹は全て上品なイルミネーションで彩られ,息を呑む美しさです。
四丁目のミキモト真珠店の前には、毎年恒例の巨大なクリスマスツリーが行き交う人の目を奪います。

それにしても、これから夜を迎えようとするほんの一瞬前、淡い夕暮れの気配が漂う時間のこの街の表情は、
ややうつむきかげんの美女が垣間見せる憂いの表情にも似て、実に実に美しい!

サブプライム問題? 大不況?
少なくともこの日の銀座の街角の空気や楽しげにホコテンを歩く人たちの表情からは、暗い現実の陰りは窺えません。
因みに、このあと、私たち夫婦は大好きな銀座1丁目の中国料理店「天竜」へ足を向け、あの美味しい餃子を食べる予定でしたが、
まだ夕方5時なのに長蛇の列でお店には入れませんでした。 
この日就寝後は、「天竜」の餃子が夢の中にまで登場しました。

あの餃子を食べれなかった事で、相当に精神的不安を感じているのかしらん?

自由学園で新鮮な感動に出会った。

2008-11-24 18:48:31 | 東京さんぽ・秋

(2008.11.23 東久留米市・自由学園初等部教室)

うららかによく晴れた休日の午後、孫のコータローも連れてぞろぞろと皆で
「自由学園・美術工芸展」へ出掛けました。

自由学園は他に類を見ない、この学園独特の、子供の自由性や個性を尊重する独自な教育スタイルで有名な学園です。
(映画監督の羽仁進サン、ミュージシャンの坂本龍一サン、俳優の岸田今日子サン、オノ・ヨーコさん等が
ここの出身として知られています)。
今を去る30年以上も前、今は一児の母となった当時6才の長女の手を引いて自由学園初等部の親子面接に来校して以来です。
(30年前、親子共々すっかりあがってしまい不首尾な結果で終わった親子面接の苦い思い出が・・・。トホホ・・・)

ここで学ぶ子供さん達の絵や彫刻や工芸品などの作品を見て、作品の多くに自由で
のびやかでおおらかな気風が感じられて、全体として「今日は良かったな、良い時間を過ごせたな、
良いものを見させて貰った・・」と感じました。

例えば上の写真の絵は前学園長先生を小学校一年生が描いたものです。
前学園長と生徒さん達が、「先生は食べ物なら何が一番好き・・?」とか、
「じゃ、君は何が好きなの・・?」などと楽しい会話のキャッチボールをしながらこの絵を描いたのだそうです。
私は、絵の上手とか下手とかの技術的な話はさておき、生徒さんたちの絵からは「生き生きとした楽しさ」や、最近感じた事の
なかった新鮮な感動に捕らわれてしばらくの間この絵から離れられませんでした。

下の動物の絵も1年生の生徒さん達の絵です。
どの絵も、成長してからは絶対に描けない、無垢の魂を持つ幼い子供たちだけが描ける生き生きとしたタッチ、
自由な表現と躍動感に満ち、「素晴らしい!」と私は思いました。



安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・⑥

2008-11-11 21:47:30 | 安曇野さんぽ

(2008.11.04 白馬村大出)

今を去る約700年前の鎌倉時代、兼好法師さんはあの有名なエッセイ集・
「徒然草」・第15段の冒頭で次のように言っておられます;

    「いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。
     そのわたり、ここかしこ見ありき、いなかびたる所、山里などは、
     いと目慣れぬことのみぞ多かる。(後略)」

8世紀も前の、ある意味この時代のわが国を代表する知識人・エッセイストも
「たまには旅をするのは良いものですなあ!」と言っておられるのです。
私が娘の引越しの間を縫って(時間を盗んで)、安曇野のあちらこちらに出没
するのも、ある程度はオーソライズされても良いかも知れません・・。

それにしても安曇野は、ひとときの心の癒しを求めて都会から訪れる場所として
ある意味、(観光的な物はないかわりに)ここほど贅沢で満足できる場所もすくないでしょう。

自他共に認める「シティ・ボーイ」である私がそう言うのだから、まちがいありません!


(2008.11.04 上の写真の川を挟んだ対岸)

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・⑤

2008-11-10 20:34:52 | 安曇野さんぽ

(2008.11.03 白馬八方尾根・黒菱林道)

高級チックな白馬・和田野の森を抜け、ヨーロッパ的な雰囲気の漂う高級別荘地帯
を抜けてドンドン高度を稼ぐと道はいつしか八方尾根の一角を上へ上へ続く黒菱林道となります。
すれ違いも難しい程の道幅の細い山岳ドライブロードですが、このドライブの最終地点近くで、「あっ!」と息を呑むほど
素晴らしいアルペン的な景観が目の前に出現します。

麓の和田野の森は秋たけなわの素晴らしい紅葉の高級別荘が続く世界。
そこから僅か数十分のドライブで季節は急変し冬のアルピニストの世界が拡がる・・。
回り舞台のようにその風景は一変します。 すはらしい!


(2008.11.03 白馬・和田野の森)

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・④

2008-11-09 11:18:36 | 安曇野さんぽ

(2008.11.03 木崎湖湖畔)

前述の大町山岳博物館(および鷹狩山)から木崎湖まではわずか10分ほど。
夜が明けたばかりの国道147号線を白馬方面に向かって快適にぶっ飛ばします。

国道に沿って仁科三湖と呼ばれる、宝石のように美しい湖が国道沿いに三つ現れます。水際から山頂まで、里山全体が
渋いいい色の紅葉にびっしりと覆われ、それが延々と湖に沿って数10キロも続き、これは圧巻です! 
山全部が赤一色で染まった紅葉・・・これこそ私の見たかったもの、これこそ私が毎年見るのを楽しみにしてきたものです。

国道沿いに続く湖とその向こうにそびえる白銀の山々の連続するシーンは、若い頃に訪れて記憶中枢に焼きついている
スイスの景色にそっくりです。
ブリエンツ湖岸をトゥーンに向かって疾走する車からの、ベルナーオーバーラントの山々の、あの風景に・・・。


(2008.11.03 長野県白馬村大出集落)

この写真の横にある茶店(白馬村・大出集落のつり橋のたもと)で甘酒を飲みました。 ウマッ!
茶店のオトーサンのお話しでは、「白馬の山に四回雪が降っただで、もう3回降ったら、もうハア、
ここらにも雪ん降って真っ白になるずらよぉ~。」とのことでした。 

そうか・・。ここではもう冬はもう目の前に迫っているんですね。
そう思うと目の前に広がる色とりどりの木々の葉も、一層いとおしくなりました。

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・③

2008-11-08 10:43:17 | 安曇野さんぽ

(2008.11.02 大町市鷹狩山山頂)

厳密に言えば大町市や、さらにその北の白馬村は「安曇野」からははずれますが
私たち夫婦は、安曇野へ来るとほぼ確実にこの辺りまで足を延ばします。
雄大な山岳景観、沢山の温泉、宝石のような湖・・・、この辺りまで来る事で
安曇野の魅力も一層倍加されます。

前述の大カエデ(長野県北安曇郡の大峰高原)から、尾根伝いにゆるゆると
大町方向へ車を走らせると30分ほどで鷹狩山の山頂(1164m)に着きます。
眼下に広がるのは大町の市街、そして指呼の距離に爺が岳、鹿島槍が岳などの
威容が目に入ります。
ここ鷹狩山が余りにも展望が良いので、ここから山々や流れる雲を見ていると
まるで自分が鳥になって空を飛んでいるように感じられることがあります。


(2008.11.02 大町山岳博物館からの北アルプス)

鷹狩山をゆるゆると車で下ると大町山岳博物館の前に飛び出しますが、
この写真でお分かりのように、ここからの景観も息を飲むほどに素晴らしい!
ここはもうほぼ平地に近く、目の前の山々を見上げる格好になりますのでその
高低差が一段と感じられます。

私は自他ともに認める「晴れ男」で、ここぞ、というタイミングでは雨は上がり
雲もきれ、「よくぞここまで!」という位にお天気には恵まれます。
きっと日頃の行いが良いから(?)でしょう・・・。

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・②

2008-11-07 10:36:47 | 安曇野さんぽ

(2008.11.01 長野県北安曇郡池田町大峰高原)

娘が安曇野に嫁ぎ安曇野で暮らしていることで、主にご両親を通して地元・安曇野についての一層詳しい情報が得られ、
その一つ一つが新鮮です。
私たち夫婦は少しだけ、「東京に住む安曇野ロコ」になりかけています。

・地元の人々の努力で、池田町では初夏になると蛍が見られ始めていること
・地元の多くの世帯は、北アルプスからの伏流水を日常生活で利用していること
・5月の田植えが終わる時期には、水を張った田んぼに残雪の山々が映えて、
 地元の人々も見惚れるほどに美しい景観になること

しかし、いろいろな安曇野情報の中でも「大峰高原の大カエデ」は(幸いにも)
都会の人々に殆ど知られていないけれども必見の場所のひとつだと私は思います。
(私自身、初めてこの大カエデを見たときには、その巨大さ・その孤高の美しさ
にぶったまげたものです)。

この孤高の大カエデは海抜1000mの人里離れた高地上にあり、推定樹齢250年、根周りが3.25mもあり写真からも
その大きさがお分かりいただけると思います。



この大カエデを毎年見ると私はいつも「いのちの不思議さ」ということを考えさせられます。
今、この大カエデの美しさに接している私を含めた全ての人は数十年後にはその
いのちを終えていることでしょうが、この大カエデはそれからもずっと生き続けることでしょう。
その大カエデもやがて数百年後にはいのちを終える時が来るに違いありません。
そう考えれば、娘が安曇野に嫁いだことに端を発したこの大カエデとの出会いは
何という不思議ないのちの連鎖の結果だったことだろうと思うわけです。

秋は、ある意味、人を思索に誘いますですね。

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・①

2008-11-06 09:18:20 | 安曇野さんぽ

(2008.10.30 早朝の安曇野)

安曇野在住の娘たち夫婦が新居に引っ越すことになり、その引越し応援に安曇野へ行ってきました。
引越し作業のヘルプとは言いつつも、折りしも安曇野は絶好の紅葉シーズン。
安曇野が大好きな私が引越しヘルプだけやっていられる筈もなく、作業の合間の
時間をかいくぐって、西へ東へと安曇野の紅葉スポットを奔走する日々でした。

新雪の北アルプス・前衛の里山の紅葉・真っ青なスカイブルーの三段紅葉が映える景観に魅せられつつ、安曇野の
ご両親の暖かなおもてなしに甘えに甘え、ずるずると1週間の長逗留となってしまいました。
最後には娘に、「いつまで居るの・・。いい加減に帰ったら?」と水を向けられる始末で、その一言がなかったら
もう1週間くらい安曇野に居続けた可能性無しとせず、か・・。





それにしてもここ安曇野は、特にこの紅葉の季節は美しい!
花は咲き乱れ、赤トンボが舞い、たわわに実をつけた柿やリンゴの木がどこへ
行っても目につきます。
そしてどこにいてもその風景の向こうに新雪に山頂を縁取られた3000m級の山々が目に入ります。

およそ絵心の乏しい私でも思わずカメラのシャッターを押してしまいました!