(2008.11.01 長野県北安曇郡池田町大峰高原)
娘が安曇野に嫁ぎ安曇野で暮らしていることで、主にご両親を通して地元・安曇野についての一層詳しい情報が得られ、
その一つ一つが新鮮です。
私たち夫婦は少しだけ、「東京に住む安曇野ロコ」になりかけています。
・地元の人々の努力で、池田町では初夏になると蛍が見られ始めていること
・地元の多くの世帯は、北アルプスからの伏流水を日常生活で利用していること
・5月の田植えが終わる時期には、水を張った田んぼに残雪の山々が映えて、
地元の人々も見惚れるほどに美しい景観になること
しかし、いろいろな安曇野情報の中でも「大峰高原の大カエデ」は(幸いにも)
都会の人々に殆ど知られていないけれども必見の場所のひとつだと私は思います。
(私自身、初めてこの大カエデを見たときには、その巨大さ・その孤高の美しさ
にぶったまげたものです)。
この孤高の大カエデは海抜1000mの人里離れた高地上にあり、推定樹齢250年、根周りが3.25mもあり写真からも
その大きさがお分かりいただけると思います。
この大カエデを毎年見ると私はいつも「いのちの不思議さ」ということを考えさせられます。
今、この大カエデの美しさに接している私を含めた全ての人は数十年後にはその
いのちを終えていることでしょうが、この大カエデはそれからもずっと生き続けることでしょう。
その大カエデもやがて数百年後にはいのちを終える時が来るに違いありません。
そう考えれば、娘が安曇野に嫁いだことに端を発したこの大カエデとの出会いは
何という不思議ないのちの連鎖の結果だったことだろうと思うわけです。
秋は、ある意味、人を思索に誘いますですね。