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Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

北アルプスの展望台 ・・・・ 鷹狩山

2010-06-12 07:30:35 | 安曇野さんぽ

(2010.06.06 長野県大町市)

最後の約200mの急坂をアクセルを踏み込んで一気に駆け上がると、オオー!
突然、目の前に屏風を立てたような北アルプスの大パノラマが広がりました。
最後の瞬間まで眺望が開けない、森の中をひたすら走るドライブだったので、この展開には
誰でも度肝を抜かれることでしょう。

その鷹狩山山頂に、鉄骨作りの展望塔が建てられており、息を切らせてその最上部に登れば眺望は一段と素晴らしいものになります。
(上の写真がそうです)。

たまには、世俗を離れて、1200mの高みから青空と白銀の山々を飽きるまで見ながら、
人生の来し方を振り返るのも悪くありません。
ホントにここへ来るとすっきりした気分になります。


安曇野の秘境 ・・・・ 満願寺

2010-06-10 20:10:41 | 安曇野さんぽ

(2010.06.06 長野県安曇野市穂高)

秘境、と言ってはややオーバーかもしれませんが、満願寺はかなり北アルプス前衛の山に食い込んだ奥地にあります。
あまりに奥まっているので、「この先に本当にお寺などあるのだろうか?」と不安になるほど人里から離れています。

しかし、不安にかられながらこの満願寺に着いてみると、その不安は驚きに変わります。
「こんな人里離れた奥地に、こんなに立派なお寺が!」という驚きです。

お寺は全体的に山の斜面を利用して立体的に建てられ、この時季、フジの花や山つつじが美しく咲き誇っていました。
何ともいえず雅致に富み、そこに立っただけでほのぼのした、癒された気分に包まれる不思議な空間です。

満願寺・・・。
素晴らしいネーミング、素晴らしい響きのするお寺ではありませんか・・。
因みにこのお寺では、誰でも自由に鐘を打つことが許されていますが、深山の彼方に溶けこむように響く鐘の音の何と素晴らしい事・・・!

東京から来たらしい中年のご婦人が無心に鐘をついておりました。
  ↓        ↓

眺めの良いカフェ ・・・・ 信州安曇野・わきざか

2009-06-19 08:29:00 | 安曇野さんぽ

(2009.06.06 長野県北安曇郡池田町)

その、目を見張るほどの素晴らしい眺望には驚きました!

これほど眺めの良いカフェにはそうそうお目にかかれないでしょう。
このカフェに座ると、眼前に安曇野の沃野が拡がり大糸線の電車や動く車がオモチャのように見えます。カフェから約3~4キロ、正に指呼の距離に北アルプスの山々がズラリと見え、特に大町・白馬方面の山々は真っ白な雪に覆われています。

「北アルプスの眺望が抜群に良く、尚且つ緑の木々に囲まれたカフェがいい」という私の矛盾した「こんなカフェが欲しい」という希望を完全に満たした立地条件です。オーナーのお話では当初はカフェとして建てたものではなく、別荘として利用していたものを4年前にカフェとして手を加えオープンされたとの由。
そのせいか、一本のサクラの木がテラス中央で足の下から床を突き抜けて伸びています。「切り倒すに忍びなく、テラスの床に穴を開けたんですよ・・」とのご説明でしたが、オーナーの優しい気持ちが伺え何とも良い話ではありませんか(下の写真がそうです)。

本格的に安曇野へ来るようになって10年ぐらい。
そのたびに新しい場所や人との出会いがあって、ますますこの地が好きになりました。




アルプスあづみの公園は面白い!

2009-06-16 20:08:55 | 安曇野さんぽ

(2009.06.06 国営アルプスあづみの公園)

先日このブログに登場した私の定宿・ホテルアンビエント安曇野から車で快適に駆け下りること約15分。北アルプスの里山沿いに山麓線を走らせるとすぐに「国営アルプスあづみの公園」に着きます。

テーマ展示館の建物に入ってまず目を惹かれるのは、ホール突き当たりの巨大な一枚ガラスの向こうに広がる自然のままの川の様子です。
お客様の胸の高さの水面の中には、この安曇野に生きるイワナ、マスなど様々な魚が見られ、まるで自分が川の中を覗き込んだような興奮を感じました。
さらに奥へ進むと、もっとリアルに川の中に迷い込んだかのように感じられる等身大の水面のガラス面があり、すべてがこの建物の地形を活かし、ほんとの川の中のように感じられる仕掛けです。



このテーマ館の特徴として感じたことは、「お客様参加型」であり、「おお、なるほど!そうかそうか!」と納得してもらう事を目指しているように思いました。
展示物などを黙って見ていると係りの人がさりげなく近寄ってきて、「何々はどうしてだと思いますか?」などとこちらに積極的に質問し、答えを求めてきます。
どの係りの人も「お客様と一緒に考える姿勢」が見られて、それがとても気持ちよく新鮮に写りました。

体験コースとしては例えば、
・そば打ち体験 (自分で打ったおそばは最高においしかったです!)
・かまどでご飯作り(まきでご飯を炊き、にぎり飯を作って食べる)
・教わりながら木工製品を制作する
・再現された古民家のいろり端でこの土地のお年寄りの話を聞く
(この人もお話しの係りのようですが、とてもさらりとして自然体で、漬物やお茶を頂きながらのこのお話しが何よりも実に面白かったです。特別な内容のお話しではないのに土地の方言交じりのお話しにはとてもコクがありました)。

このテーマ館はそのまま通り過ぎてしまうには惜し過ぎます。
ぜひ安曇野を訪れたら観光スポットだけでなく、こうした「ちょっと地味だけど奥が深い場所」を覗いてみて下さい。
お子様連れはもちろん、お一人でもカップルでもお勧めですよ。



安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・⑥

2008-11-11 21:47:30 | 安曇野さんぽ

(2008.11.04 白馬村大出)

今を去る約700年前の鎌倉時代、兼好法師さんはあの有名なエッセイ集・
「徒然草」・第15段の冒頭で次のように言っておられます;

    「いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。
     そのわたり、ここかしこ見ありき、いなかびたる所、山里などは、
     いと目慣れぬことのみぞ多かる。(後略)」

8世紀も前の、ある意味この時代のわが国を代表する知識人・エッセイストも
「たまには旅をするのは良いものですなあ!」と言っておられるのです。
私が娘の引越しの間を縫って(時間を盗んで)、安曇野のあちらこちらに出没
するのも、ある程度はオーソライズされても良いかも知れません・・。

それにしても安曇野は、ひとときの心の癒しを求めて都会から訪れる場所として
ある意味、(観光的な物はないかわりに)ここほど贅沢で満足できる場所もすくないでしょう。

自他共に認める「シティ・ボーイ」である私がそう言うのだから、まちがいありません!


(2008.11.04 上の写真の川を挟んだ対岸)

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・⑤

2008-11-10 20:34:52 | 安曇野さんぽ

(2008.11.03 白馬八方尾根・黒菱林道)

高級チックな白馬・和田野の森を抜け、ヨーロッパ的な雰囲気の漂う高級別荘地帯
を抜けてドンドン高度を稼ぐと道はいつしか八方尾根の一角を上へ上へ続く黒菱林道となります。
すれ違いも難しい程の道幅の細い山岳ドライブロードですが、このドライブの最終地点近くで、「あっ!」と息を呑むほど
素晴らしいアルペン的な景観が目の前に出現します。

麓の和田野の森は秋たけなわの素晴らしい紅葉の高級別荘が続く世界。
そこから僅か数十分のドライブで季節は急変し冬のアルピニストの世界が拡がる・・。
回り舞台のようにその風景は一変します。 すはらしい!


(2008.11.03 白馬・和田野の森)

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・④

2008-11-09 11:18:36 | 安曇野さんぽ

(2008.11.03 木崎湖湖畔)

前述の大町山岳博物館(および鷹狩山)から木崎湖まではわずか10分ほど。
夜が明けたばかりの国道147号線を白馬方面に向かって快適にぶっ飛ばします。

国道に沿って仁科三湖と呼ばれる、宝石のように美しい湖が国道沿いに三つ現れます。水際から山頂まで、里山全体が
渋いいい色の紅葉にびっしりと覆われ、それが延々と湖に沿って数10キロも続き、これは圧巻です! 
山全部が赤一色で染まった紅葉・・・これこそ私の見たかったもの、これこそ私が毎年見るのを楽しみにしてきたものです。

国道沿いに続く湖とその向こうにそびえる白銀の山々の連続するシーンは、若い頃に訪れて記憶中枢に焼きついている
スイスの景色にそっくりです。
ブリエンツ湖岸をトゥーンに向かって疾走する車からの、ベルナーオーバーラントの山々の、あの風景に・・・。


(2008.11.03 長野県白馬村大出集落)

この写真の横にある茶店(白馬村・大出集落のつり橋のたもと)で甘酒を飲みました。 ウマッ!
茶店のオトーサンのお話しでは、「白馬の山に四回雪が降っただで、もう3回降ったら、もうハア、
ここらにも雪ん降って真っ白になるずらよぉ~。」とのことでした。 

そうか・・。ここではもう冬はもう目の前に迫っているんですね。
そう思うと目の前に広がる色とりどりの木々の葉も、一層いとおしくなりました。

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・③

2008-11-08 10:43:17 | 安曇野さんぽ

(2008.11.02 大町市鷹狩山山頂)

厳密に言えば大町市や、さらにその北の白馬村は「安曇野」からははずれますが
私たち夫婦は、安曇野へ来るとほぼ確実にこの辺りまで足を延ばします。
雄大な山岳景観、沢山の温泉、宝石のような湖・・・、この辺りまで来る事で
安曇野の魅力も一層倍加されます。

前述の大カエデ(長野県北安曇郡の大峰高原)から、尾根伝いにゆるゆると
大町方向へ車を走らせると30分ほどで鷹狩山の山頂(1164m)に着きます。
眼下に広がるのは大町の市街、そして指呼の距離に爺が岳、鹿島槍が岳などの
威容が目に入ります。
ここ鷹狩山が余りにも展望が良いので、ここから山々や流れる雲を見ていると
まるで自分が鳥になって空を飛んでいるように感じられることがあります。


(2008.11.02 大町山岳博物館からの北アルプス)

鷹狩山をゆるゆると車で下ると大町山岳博物館の前に飛び出しますが、
この写真でお分かりのように、ここからの景観も息を飲むほどに素晴らしい!
ここはもうほぼ平地に近く、目の前の山々を見上げる格好になりますのでその
高低差が一段と感じられます。

私は自他ともに認める「晴れ男」で、ここぞ、というタイミングでは雨は上がり
雲もきれ、「よくぞここまで!」という位にお天気には恵まれます。
きっと日頃の行いが良いから(?)でしょう・・・。

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・②

2008-11-07 10:36:47 | 安曇野さんぽ

(2008.11.01 長野県北安曇郡池田町大峰高原)

娘が安曇野に嫁ぎ安曇野で暮らしていることで、主にご両親を通して地元・安曇野についての一層詳しい情報が得られ、
その一つ一つが新鮮です。
私たち夫婦は少しだけ、「東京に住む安曇野ロコ」になりかけています。

・地元の人々の努力で、池田町では初夏になると蛍が見られ始めていること
・地元の多くの世帯は、北アルプスからの伏流水を日常生活で利用していること
・5月の田植えが終わる時期には、水を張った田んぼに残雪の山々が映えて、
 地元の人々も見惚れるほどに美しい景観になること

しかし、いろいろな安曇野情報の中でも「大峰高原の大カエデ」は(幸いにも)
都会の人々に殆ど知られていないけれども必見の場所のひとつだと私は思います。
(私自身、初めてこの大カエデを見たときには、その巨大さ・その孤高の美しさ
にぶったまげたものです)。

この孤高の大カエデは海抜1000mの人里離れた高地上にあり、推定樹齢250年、根周りが3.25mもあり写真からも
その大きさがお分かりいただけると思います。



この大カエデを毎年見ると私はいつも「いのちの不思議さ」ということを考えさせられます。
今、この大カエデの美しさに接している私を含めた全ての人は数十年後にはその
いのちを終えていることでしょうが、この大カエデはそれからもずっと生き続けることでしょう。
その大カエデもやがて数百年後にはいのちを終える時が来るに違いありません。
そう考えれば、娘が安曇野に嫁いだことに端を発したこの大カエデとの出会いは
何という不思議ないのちの連鎖の結果だったことだろうと思うわけです。

秋は、ある意味、人を思索に誘いますですね。

安曇野・ドタバタ引越しお手伝い旅・・・①

2008-11-06 09:18:20 | 安曇野さんぽ

(2008.10.30 早朝の安曇野)

安曇野在住の娘たち夫婦が新居に引っ越すことになり、その引越し応援に安曇野へ行ってきました。
引越し作業のヘルプとは言いつつも、折りしも安曇野は絶好の紅葉シーズン。
安曇野が大好きな私が引越しヘルプだけやっていられる筈もなく、作業の合間の
時間をかいくぐって、西へ東へと安曇野の紅葉スポットを奔走する日々でした。

新雪の北アルプス・前衛の里山の紅葉・真っ青なスカイブルーの三段紅葉が映える景観に魅せられつつ、安曇野の
ご両親の暖かなおもてなしに甘えに甘え、ずるずると1週間の長逗留となってしまいました。
最後には娘に、「いつまで居るの・・。いい加減に帰ったら?」と水を向けられる始末で、その一言がなかったら
もう1週間くらい安曇野に居続けた可能性無しとせず、か・・。





それにしてもここ安曇野は、特にこの紅葉の季節は美しい!
花は咲き乱れ、赤トンボが舞い、たわわに実をつけた柿やリンゴの木がどこへ
行っても目につきます。
そしてどこにいてもその風景の向こうに新雪に山頂を縁取られた3000m級の山々が目に入ります。

およそ絵心の乏しい私でも思わずカメラのシャッターを押してしまいました!