
(2007.12.11 白金・八芳園)
「もしかしたら、あそこではまだ紅葉の名残りが見れるのでは?」と思いつつ、
外出途中に白金の八芳園を訪れました。
なんと・・・!
ここには今年私が見た中で最高の紅葉がありました!
ここ八芳園は純度100%の和風庭園です。
そしてその和風の庭や建物に紅葉のモミジが絵のようにしっくりと合うこと、
驚くばかりです。
モミジの紅葉は純和風庭園の玉砂利、藁葺き屋根、あずまや、石灯籠、
畳の和室、瓦屋根、非毛氈、番傘、白壁、などに心憎いほど相性が良いようです。
またそういう景色が何とも心を和ませ、リッチな気分にしてくれることか・・。
平日の午前中とあって、庭園は全くの無音の世界で静謐さに満ちているのですが
燃え上がるようなモミジの紅葉で、まるで極彩色の爆発のようでした。
小高い場所の、ホカホカに暖房の効いた茶室でガラス越しに庭園全景を見ながら
一人だけでいただくお抹茶の贅沢さ!
なんか理由をコジつけて会社を半休してでも良いから、騙されたと思って、
この数日中に(この紅葉が美しいうちに)この八芳園へ行ってみてくれ!
その理由は、こんな美しい紅葉を私だけが見るのはあまりにももったいないから。
「じゃ週末に・・」なんて思わずに、このブログを読んだその日に行ってね。
絶対に土日を避けて、会社を休んででも平日に行ってよ、頼むからね。


(2007.11.25 成蹊大学横のけやき並木)
つい数日前まで、東京にこんなに美しく壮大なけやきの並木道があるのを知りませんでした。
けやきの並木道は見事に黄葉し、堂々と青空高くそびえ、延々と続いていました。
このけやきの並木道は吉祥寺駅から歩いて約20分、成蹊大学の正門から大学の敷地の外側をなぞるように
伸びています。
写真で分かるようにまっすぐな道は歩行者専用で、歩く人にとっては丁度程よい道幅です。
東京では表参道、阿佐ヶ谷、府中、などに見事なけやき並木がありますが、
いずれも自動車も歩行者も同時にその下を通行できるようになっていますね。
しかし私は、ここの並木道のように学生も、お年寄りも、小学生も、皆なが車を気にせずに思い思いに
ぶらぶらと歩ける方がいいなあ・・・。
その意味でここは私のイメージとしては理想的な並木道と言えます。
理由は分かりませんが、私は何故か並木道というのに惹かれます。
春になるとサクラの並木道は花のトンネルになるところが多いですが、あれなど、
すごく惹かれます。
このけやき並木も今もきれいだけど、4月頃の若葉の萌え出す新緑の頃って、
目を見張るほど鮮やかな緑で見事だろうなあ・・。
ぜひ、その頃にもう一度来てみたいものです。

勤労感謝の日の今日は全国的にぐんと冷え込み、東京の朝の最低気温は6度。
北海道や北日本、日本海側では11月中旬というのに記録的な積雪だそうです。
小石川植物園も、まさに秋たけなわと言う感じで、都心にある公園とは絶対に
思えない静けさと秋の彩りに溢れていました。
広大な植物園の中は、外側からは一寸想像がつかないほど美しいパステルカラー
の世界で、そのBGMは鳥の声です。
この1~2週間は、ここが1年で最も美しい時期ではないでしょうか。
無数の落ち葉で分厚いカーペットのようになった森には、きれいな落ち葉を
拾う親子連れがあちこちに見られ、微笑ましい絵になる風景です。
「絵になる」といえば、この極彩色の森はどこへカメラを向けても絵になる
風景です。
毎年、季節になれば繰り返される自然の営みと分かってはいても、毎年その
自然の移ろいを見て感動を新たにする私であります。

(2007.10.21 港区元赤坂の東宮御所付近)
久し振りに朝から真っ青な秋空が広がり、快晴の日曜日となりました。
このところ、ぐずついた空模様が続いていたので、こんなに気持ちよく晴れた
日曜日は2ケ月ぶり位ではないでしょうか?
てなわけで、昼前から6時間ほど散歩に出ました。
今年は紅葉が遅れると言われています。確かに10月21日の東京はまだまだ
緑が勝っていて、紅葉している樹木は少ないですね。
それでも場所によって、かなり秋らしい雰囲気が進行中の場所もありました。
四谷駅で下車し、駅から至近の迎賓館前の小公園(ここも紅葉するときれい!)
を経て赤坂迎賓館横から東宮御所の横を通って、外苑東通りの権田原交差点までの
約1キロメートルは私の大好きな散策路の一つですが、ここの街路樹は比較的早く紅葉し
秋の訪れが早いように思います。
秋の陽光をさんさんと受けて、早くも黄葉した木々(ゆりの木?)が青空に
美しいコントラストを描いていました。
今日はこの後、表参道のケヤキ並木の色具合を見て、代々木公園まで足を
伸ばしました。 ホントによく晴れた気持ちの良い一日でした。

(2007.09.19 日比谷公園)
夕暮れの日比谷公園から何やらブカブカドンドン!と威勢の良いマーチ風の
音楽が聞こえてきました。
驚いたことにあの噴水広場の一帯が野外ビヤホールと化し、舞台では
はるばるドイツからやってきたブラスバンドと歌い手たちがガンガンに
盛り上がって演奏中でした。
某アサヒビールの後援で今週金曜日まで開催中の「日比谷オクトーバーフェスト」
です。本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに因んだイベントらしいです。
ビール好き、音楽好き、盛り上がり好きはすぐに日比谷公園へ行くべし!
私が初めて本場ドイツのビアホールでカルチャーショックを受けたのは、
ブレーメンの見本市会場に臨時に出来た体育館みたいな巨大ビアホールへ
入った時の事でした。
巨大な会場がギッシリと人で埋まり、全ての人がバケツみたいなジョッキを
あおって、大声で話し合っている。
突然ファンファーレが鳴って、一瞬の静寂の後、数十人のバンドが行進曲風の
マーチを演奏し始め、老いも若きも男もおんなも一緒に歌いだす。
私もとなりのオジサンに肩を組まれ体全体を歌にあわせて揺さぶり、何やら
分からないうちに不思議な感動が心のそこから湧き上がり、愉快で愉快で笑い
が止まらなくなったのを覚えています。
「これぞドイツ!」、「戦争でも始まりそうな凄い盛り上がり方!」には度肝を
抜かれます。(ヒトラーが旗揚げしたのもミュンヘンのビアホールでしたね)。
でもその騒ぎ方が単なる馬鹿騒ぎではなくて、大人の、秩序ある騒ぎ方でしかも
千人を超すような大観衆が一定方向に騒いでいるという感じがして、わが国の
「座の乱れた感じ」とは大いに違います。
本来、ドイツ風の正しいビールの飲み方とは、耳を聾する大音響のバンドの
演奏で負けずにガンガンと大声で歌い、徹底的に飲みまた食べ、腹の底から大笑い
することでしょうなあ・・・。