北海道スクーリングで滞在した和寒は玉入れで有名な町。
玉入れと言ってもスポーツ玉入れ、公式競技だそうです。
運動会などでやる普通の玉入れは制限時間内にカゴに入れた玉の数を競うけど
和寒式玉入れ(アジャタ)は100個の玉を入れる時間を競うのです。
他にも独自のルールがあります。
投げ方も独特だし(玉を積んで6個セットとかにして一度に投げるの!)
カゴの高さは4m12cm、カゴの直径は44cmと決まっているそう。
全国大会もあるそうだ。
息子たちはスクーリングで、この和寒式玉入れを体験したのですが
実践の前に「全日本玉入れ協会」会長という人がわざわざ来てくれて、
この協議が生まれた背景や歴史なんかを講義してくれた。
会長は緊張した面持ちで すごく真面目に、
「和寒の町おこしをしようという事になって
何がいいか話し合った末に、玉入れなんかいいんじゃないかってなって
シャレで『全日本玉入れ協会』って付けてみたらなんと通ってしまった」とか
「本当はやりたくないのに、
やる人がいないから仕方なく会長をやっている」とか
「カゴの高さの4m12cmは、和寒にちなんで
和寒の隣町が記録した最低気温-41.2度を採用した。」とか
「直径の44cmは和寒の緯度、北緯44度に由来しています。
ちょうどあの辺(と、生徒らの後方を指さしたからみんながふり向いたら)、
あの辺が44度ですね。見えませんけどね」とか、
すごく真剣に聞いてる子どもたちの前で
言わない方がいいようなことをいっぱい言っていた。
個人的には大好きだ。
玉入れを紹介したビデオを観るために一生懸命ビデオのリモコンを操作してたけど
ちゃんと準備してあって、後はスタートボタンを押すだけだったのに
色んなボタンを押し過ぎてビデオを動かなくしちゃったり、
ようやく動いたのに
「時間がもったいないから少しとばします」
と言って、また余計なことして
早送りし過ぎたり 巻き戻し過ぎたり 早送りし過ぎたり 巻き戻し過ぎたり・・・・
その辺のじい様の日常を見ている感じで 友近だったらコントにするんじゃないか?
とにかく「何しに来たんだろう?」っていぶかるくらい・・面白かった。
でもみんな笑わないので
ひとり笑う訳にもいかず(だって不謹慎でつまみ出されるかもしれない)とても苦しかった。
我慢のせいで途中からお腹がつってしまった。
ひどいめにあった。
最後の方は、もう全然違うことを無理やり考えて耐え忍びました。
肝心の玉入れは面白かった。
全身のばねを使わないと入らないの。
太腿にくる感じ。
子どもたちは意外とうまかった。
「どんぐり泥棒」チームが優勝した。
今日は、和寒式玉入れはいい競技だったというお話でした。
※「ナニコレ珍百景」は3回も取材にきたそうですよ。