深夜、隣の部屋で寝ているはずの息子がうるさかった。
眠れないと苦しいのはわかるが
大きな声でウンウン唸ったり「ア゛ーー」とか「ウーー」とか言ったりするので
そのたび私は飛び起きてしまうのだ。
心臓は早鐘を打つし そのうち脈拍のリズムもおかしな感じになって
寝るに寝れない。
息子を呼んで「どうした?」と聞く。
怖いのだそうだ。
ああ・・・・・そうか・・・・。
どうしてもスイッチが切り替えられない時は起こしなさい、と伝えた。
話を聞くから言葉にして伝えて欲しい、と。
今のやり方は迷惑だわ、と。
心配は尽きないだろうけど、今出来ることをひとつずつコツコツやって行こうね。
30分ほど話したら「落ち着いた、大丈夫」と言うので
お互いの布団に戻った。
明け方、隣の部屋から
「かーちゃん、・・・かーちゃん、大丈夫」と声がした。
寝ぼけ眼で「だいじょーぶ・・・」と私は言ったらしい。
起きると息子に言われた。
「明け方、かーちゃんの寝言がうるさくて怖かった。迷惑だ。」と
「・・・母さんなんて言ってた?」と聞くと
「助けてーーー 助けてーーーー」って言ってたそうだ。
全然覚えていなかった。
寝言うるさかったね、ごめんね。
でもさ、今日のはどう考えてもあんたのせいだと思うよ・・・・。
(息子のせいにしちゃ・・・ダメ?)
息子は笑いながら言った。
「お化け屋敷だったら、かあちゃんは相当な戦力になると思うよ」
・・・・お化け屋敷への就職をすすめられた。
なんだかな~