ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

だってしょうがないじゃない

2016年08月18日 | ❸ ブラックハナちゃん

お盆の数日前に桃を2箱貰った。

 

7月の息子の誕生日に 彼はプレゼントを欲しがらなかったので

ならば毎日桃を食べさせてやろうと思って買っておいた分と合わせると

お盆前には食べきれない量。

4~5日家を空けることになるので 残りを冷蔵庫に入れておくことにした。

 

さて。

お盆中に家族で栃木に川遊びに行く途中で

開いていた運転席の窓から、蝉が車中に勢いよく飛び込んできた。

私は誰よりも傷付けずに救出する自信があったので

「ここは私に任せて!」

と、ティッシュを2,3枚手に取って

「大丈夫だよ~、おとなしくしててね、うん、いい子だね~ 」

などと猫なで声で蝉に語り掛けながら助手席の窓から逃がしてやった。

 

ムスカ大佐が

「うーさん、ナウシカみたいだ

と言うので

「あら?そう? 私、ナウシカみたいだった?ナウシカみたいだった?」

とすっかりいい気分に。

お盆期間中は自分のことを

ずーっとナウシカだと思っていました

 

さてさて。

お盆が終わって家に帰ると早速息子が桃を食べたがったので

「あるよあるよ、いっぱいあるよ~

冷蔵庫を開けて2つほど取り出すと以前はなかった茶色い傷みが数か所出来ていました。

知らないうちにぶつけたのかもしれない、と思って皮をむくとそこには

小さな白いニョロニョロが2匹、せっせとうちの桃を食べているではありませんか

 

「コラーーーッ 何をするーーー やめんかーーー

気が付いた時にはニョロニョロたちは私の目の前から消えていました。

手にした桃には傷んだ箇所が小さく切り取られた跡だけがありました。

 

どうも私は心が狭い。

食べ物が絡むと。

隣んちのMちゃんはコープの宅配のキャベツにくっついてきた青虫を

何度も何度も蝶に孵しているというのに。

 

私のナウシカとして過ごした短い夏は終わりました。

短い短い夏でした。