オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

里見義尭

2005年12月22日 17時43分06秒 | ほぼ、文庫本
里見義尭/小川由秋/PHP文庫

この武将の名前を聞いてピンときた人は、相当日本史(戦国時代あたり)に詳しい人か、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が好きな人、詳しい人、ではないかと思われます。
かくいうおいらは、戦国時代あたりは好きですが、詳しいわけではありません(高校の日本史の成績は赤点手前でしたから!)(自慢すな)ので、どちらかというと後者です。それも決して詳しいわけではなくて、好きだ、というレベルですよ?それでも、確かこの名前は出てきたよな、と思い当たりました。もしかするとそのまんま、だったかもしれないし、よく似た名前だったかもしれない。でも頭ン中では繋がりましたから、ま、そうなんでしょう(何が)。
前者に当たる人は、ほんとに、相当、お詳しいでしょう、と思いますよ。
おいらが現役の高校生だった頃(何年前か、は聞かないお約束で)に比べたら、コーエイを筆頭とする歴史ゲームの目覚しい発展により、教科書では絶対にでてこなかった隠れた有名人がずいぶん日の目を見ているんです。ほんとに。オンラインゲームとかになっちゃって、おいらずいぶんやってないですけど、「信長の野望」がバージョンアップしていくたびに武将のデータがもンのすごく増えて、それを見るだけでも楽しかったなあ、一時期。
それでも!まだまだ埋もれた実力者、というのはいるもので、この里見義尭がいい例なんではないでしょうか。
…てなことを、読後感としてもっています。

PHP文庫から出ている武将ものの小説は、「だー」が好きで家に30冊、もっとかな、くらいあって、おいらも一通り読んだことありますけれども、いやー今回久し振りに読みました。なかなか読みづらいです、ぶっちゃけ。歴史とかに興味のない人はしんどいかもなー。あと、登場人物の名前がクセモノで、似たような名前が並ぶんですよ。時茂、時忠、とかね。これも知ってる武将ならなんとかなりますが、マイナーな人達になると、もうお手上げです。ごっちゃになります。で、何度も、途中で話が混乱してきて、え、なんでこの人ここに出てくるの、とか、この人戦死したんじゃなかったか?とかってつまづいてしまって、その度に前のところまで戻ってみたり。
…そりゃ話の流れが止まりますって。普段読んでる小説みたいにさーーーーらーーーーーっ、とはいきませんって。

でも、とにかく、頑張って(ほんとに頑張って、て感じ)(苦笑)最後まで読みましたよ。えらいぞ、オレサマ!

まず面白かったのは、「南総里見八犬伝」に出てくる登場人物が、ああ、この人の設定なんだな、とかって想像できる人がいること。もちろんそのままの名前の人もいますよ。滝沢馬琴は「架空の言のみ」と断っていますが、舞台設定として里見を借りていますから、そこいらあたりを比べてみると楽しいかも。
あと、話そのものとしても、悪くはなかったです。じわん、ときましたし、何より北条のみがクローズアップされがちな戦国時代の関東地方に、そうだよな、北条だけが楽勝でのし上がっていたわけじゃないよな、という、なんだろうな、マイナー路線を応援したくなる気持ちみたいな(笑)、判官贔屓って言うんでしょうか、そういう気持ちをも満足させてくれました。

歴史なんてものは、後世の人間の思惑によって、随分歪曲されて伝わることがままあります。中には抹消させられていることもあります。
本書のあとがきにも「里見氏の痕跡が、意識的に抹殺されていった経緯が在ったと推測される」とあります。それが正しいかどうか、は一概に言えませんけれども、こうやって、まだまだ埋もれた人達、隠された歴史、みたいのが出てくることはいい事だと思います。
あ、だけどあれよ?本書だって歴史「小説」ですから。まるっきりまるごとそのまんま「史実」ではありません。だってほら、里見義尭がどんな人だったか、なんてことはタイムマシンでその現場に行ってみないと、分かりませんからね。


備忘録

2005年12月22日 01時32分29秒 | 新・携帯日記
最近、イヤになるくらいPCでの接続状態が悪いので、書こうとしているネタを取り急ぎ投稿。
(実は寝床の中から)(笑)
・あいのり見た。ヒデ達のこと。
・映画見た。三丁目の夕日
・映画見た2。あらしのよるに
・吉岡くんが離婚した。
・もうすぐ本読み終わる。里見義堯(←変換されたことにちょっと感動)

おいらってものの底が知れるよね。
ではでは、おやすみなさ~い。さっきから雪が降り始めました。