オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

琴乃若関のこと

2005年12月02日 23時17分49秒 | 過去ログ
ちょっと時間が経ってしまったけれども、11月場所の終わり頃、まだ本割が残っている13日目だったかな、12日目だったかな、忘れちゃったけれども、おいらの大好きな関取、琴乃若関が引退しました。
部屋の親方が定年退職の日で、多分随分前からこの日に引退することは決まっていたんだと思います。だけど、おいらはほんとにまったく知らなくて(好きなくせに、そういう事をまるでチェックしていなかった)、たまたま、その時間に家にいて、なんとなく相撲でもつけるか、とか思ってテレビをつけたらこれから琴乃若の取り組みが始まるってところで、んま、なんてラッキーなwとか思ったの。考えてみりゃ、今場所は全然取り組み見てなくてなー、翌日の朝刊のスポーツ欄で、前日の琴乃若の星を確認する、てな塩梅で。今場所は前頭の後半(下の方)だけど、まあ負け越しても即十両落ち、にはならないだろうと読んでいたので、安心してたんだな、うん。来場所もきっと彼の取り組みが見られるってな。

琴乃若関は、幕内力士の中で最年長なわけですが、おいらと同じ年なんですよ、ええ。もうそんなンなっちゃったのね、自分の年齢が、という(複雑な)感慨もありますが、やはりそこは同学年てことで他の誰よりも親近感があったわけです、勝手にね。しかもあーた、同じ5月生まれなもんだから、もう、ね!(って何)極め付にはその御顔立ち!(結局そこかい!)(ああそうさ!)
注目しだしたのは大学の頃だったかな。(て書いてて、もう@年になるのかー!と、今ちょっとくらくらしました。)いい時は三役にも行ったことがありますが、大抵は前頭をずーっと長く。その長い腕で豪快な上手投げをきめる、すかーっ、とした見事な一番をとるかと思えば、格下の力士にあっけなく転がされたりする、なんとも愛嬌のある(そんな言い草はあるのか)お相撲さん、だと思いましたね。これだから、もう、目が離せない!みたいなね。
派手なところはない(ような気がする)けど、気がつくと長いこと幕内に常駐してる、なんていうか、息の長い職人、のようなところが好きでした。

で、とにかく、その琴乃若の取り組み前に、なんだか今日は妙にテレビに映るなあ、相手がよほどショボい(失礼!)のかなあ、と思ってたら、解説やアナウンサーの話を聞いて「え!」と、我が耳を疑いました。
え、なに、引退!?今日で!?え、負け越し(その前日までの取り組みの星は5勝7敗(多分)で、負け越しにリーチかかってました)たら、ってこと?てことは今場所負け越したら来場所は十両落ちが決まってんの?え、なんで?もっと下位にいるでしょ?あら?
で、よくよく聞いてたら、どうもそうではなく、部屋の親方の定年で、次期親方が決まっている琴乃若は、星に関係なく今日で力士を終わるらしい、と。
え。そういう幕切れってあるんですか。
んでもある意味、息の長い職人力士の琴乃若らしい引退だな、と思いました。

そんだけ思い入れを持って見守っていたのは、おそらくおいらだけではあるまいよ。中入りで土俵に上がる時に声援がとぶんだぜ?人気、あるんだぜ?派手さはないけどな?
だから、この日の彼の取り組みが終わった時に、憤慨した人はおいらだけでは、絶対にない。言い切ってやる。

なんだおい、駿傑!もう、あまりに頭きて覚えちゃったよ、この野郎。なんだおい、そりゃねえだろう。それがおまえ(間違いなくおいらより歳は下だからおまえ呼ばわりしてやるのさ、ふん)、この日で引退するって大先輩にしていいことかい!そりゃねえよ。なんだおい、その変わり身。なっさけねえ!そういうなあ、ええ、いいかい、お前さんよ、そういう度量の無さが相撲にも出てるよ!
なんで正面から受けないのさ!
ここはあんた、どう転んだって真正面からぶつかってさ、かっぷり四つに組むとかさ、形だけでも上手の取り合いをするとかさ、そういう取り組みをするのが常道でしょうよ!んもう、なに、おいらみたいな土俵にあがったことないもンでもそう思うよ!きーーー!しかもあんた、ここで琴乃若に勝ったからって勝ち越しが決まるって星でもなかったじゃーーん!!ねえ!!!どゆこと!?!?そういうねえ、てめえの星とか、てめえの都合しか考えられないで相撲なんかとんじゃねえ!そういうのは学生相撲でやっとくれ!プロでしょうよ、それで飯食ってるでしょうよ、職業:力士、でしょうよ!ってんだよ畜生め。ニーズを読めよ!場を読めよ!白星黒星いう前にさ、相撲を見せるってことを考えろよー!ぅきーーーーー!あーーー思い出したら腹立ってきたってばもーーーーー!!

落ち着け、おれ。

ともかく、そんなこんなで、大好きな琴乃若関が引退しました。
琴乃若関、長い間本当にお疲れ様でした。ここで言ってもナンですが、ほんとにもう、何がなんでも大好きでした。片思いだったのかもしれないな、とか本気で思うくらい好きでした。いやほんとにね、あれよ、世間の女性達がヨン様ヨン様言うよりも、本気度では負けてませんことよ!
もう彼の本割は見られません。色白の、大銀杏のよく似合う、気は優しくて力持ちって言葉が歩いてるような、息の長い職人力士の取り組みが、もう見られません。
寂しい。
すーンごい寂しい。
寂しくて、その上最後の取り組みが悔しくて、涙なんか滲ませたくらいです。
来場所から誰を目当てにしようかな。好きな力士は何人かいるけど、うーん。

でも、引退後に、一つ嬉しいおまけがあった。
琴欧州の大関昇進が決まりましたね。
何を隠そう、琴欧州関は佐渡ケ嶽部屋。そう、佐渡ケ嶽親方は元関脇琴乃若。ぃやっほう!大関昇進のニュースでちらっと親方のお姿を拝見しましたとも!ブラボー、琴欧州!頑張れ、琴欧州!いいぞいいぞ、琴欧州!
そうか。
来場所から琴欧州を応援しよう!