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色の新しい捉え方-現場で「使える」色彩論-

2008-07-12 | 色の本棚

南雲治嘉[なぐもはるよし]:著
光文社新書355/税込861円

最初にお断りしておきますが、この本に関しては諸手を上げて「オススメ」というわけではありません。むしろ「要注意!」というニュアンスの方が強いのですが・・多少、いやかなり色んな意味で「難アリ」なのですが、著者の色彩に対する熱意と、これまでにない斬新な切り口に敬意を表してご紹介したいと思います。

著者の南雲氏の持論を端的にまとめると「素粒子としての色彩」を根底に置き、脳生理学や素粒子物理学の観点から「色の本質」を捉え直そうという試みである、と言えるでしょう。つまり色彩の扱いに「科学的根拠」を第一義として採用せよという主張なわけです。

・・・。

前書きで「パーソナルカラー」や「オーラソーマ」を「根拠がありそうで実はあやふや」とバッサリ威勢良く斬ってくださってるのですが、ここの下りを読んで思わずニュートンとゲーテの関係を連想して苦笑してしまいました・・もっとも南雲氏はニュートンとは異なり、哲学的思想にはあまり興味をお持ちではないようですが。

素粒子[光子]としてのふるまいを軸に、色彩の様々な効果を捉え直すことには、わたしも大いに興味があり共鳴するところも多々あります。著者がおっしゃる「いいかげん」な色占いのたぐいや、判断の根拠をはっきりとクライアントに説明出来ないカラーアナリストやカラーコーディネーターも少なからずいらっしゃるのかもしれません。ですが「理屈で説明出来ないから間違いで悪質」と言い切るのは、いささか乱暴ではありますまいか。最新物理学の示唆するものが、多分に古今東西の哲学思想や精神世界論と重なり合いつつあることを、まさかご存じないとは思えないのですが・・。

ともあれ、新種の色彩論として参考にすべき部分は確かにあり、「色によって相手や自分をもてなす」という発想などは、カラーコミュニケーションの好ましいあり方への良いヒントだと思います。色相別の脳への生理効果一覧などは色の連想効果とあわせ考えるとなかなか面白く、色彩心理を扱う人は一読されてみては?

+ + +

ここを読んでくださっている「カラーアナリスト」や「カラーセラピスト」の皆さんへ。

わたしたちは少なからず、こうした「科学的根拠に乏しいから信用ならない」という批判にさらされている、ということは残念ながら事実です。でも、だからといって自信を失う必要はないし、むきになって反論するのも大人げないですよね。
わたしたちが目指すべきは「統合」であり、思考と直観、物質性と精神性、男性性と女性性、左脳的なものと右脳的なもの・・これらを乖離させるのではなく、つまり「どちらが正しいか」ではなく、「どちらも必要である」という認識に立って、より普遍的なものとしての「色」を自分なりに日々捉まえていく姿勢が大切なのではないでしょうか?

この本に限らず、情報を何でも鵜呑みにしないこと、偏見なくフラットに受け止め、自分なりに比較して判断することは「色」を扱う人間にとって特に重要なスタンスだと思います。なぜなら、それほど「色とは何か?」という問いへの答えは深遠で、すべてが解明されるにはまだ多くの時間が必要だからです。

でも、解明されないから使えない、ということはありませんよね?
色の効果は複雑で、でも確実に大きな影響を心身に与えてくれます。そのことを誠実に受け止め、わたしはこれからも愛と敬意を持って「色とひと」に関わっていきたいと思っています

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