きなこです。
きなこの住む集落は、昼間はおじいちゃん、おばあちゃんしかいません。
若い?人は、みんな働きに出ています。
そして、きなこの三男は、この集落では一番のちびすけ。
長男・次男は学校、幼稚園に通っているので、昼間は、きなこもちびすけと2人。
近所の人も、ちびすけをはじめとして、3人ともとてもかわいがってくれています。
近所のあるおばあちゃんが、とても三男をかわいがってくれていて、
野菜やジュースやお菓子やいろんなものを、毎日のように持ってきてくれます。
きなこも、村のいろんな話が聞けるし、おばあちゃんもやさしいので、いつも話をするのが楽しいのです。
でも、最近、三男に私の断りなく、ジュースを飲ませたり、お菓子を食べさせたりすることが続きました。
きなこは、基本的に家ではあまりジュースは飲ませないし、おやつも決まった時間にしかあげてないので、
おばあちゃんの、やさしさが、少し迷惑に思っていました。
悪気があってやってるわけではない、かわいいからやってくれているんだ、とエダマメとも話していました。
だから、少々は目をつむっておこうか、ご近所だし、と考えるようにしました。
でもエスカレートするようなら、うまくさりげなく断る方法を考えないとなぁと思っていました。
90近いおばあちゃんだし、世代の差もあるので、仕方ないのか、これが田舎での近所づきあいというものなのかと
きなこの中でも、葛藤というか、もやもやしたもの、イライラしたものが正直ありました。
ところが、そのおばあちゃん、毎日絶対に来ていたのに、ここ3日以上来なかったんです。
台風で天気が悪かったせいもあったので、最初はあまり気にしていなかったんですが、
さすがに、秋晴れの今日も姿を見ないのはおかしいな、と。
ちょっと、ほっとした気持ちも正直あったけど、やっぱり心配。
風邪でもひいたのかな、腰でも痛めたのかな、と、夕方にでも尋ねてみようと思っていました。
夕方、家の庭木の剪定をしていると、おばあちゃんの姿が見えました。
「おばあちゃん、姿みんかったけど、元気しとったん?風邪でもひいてたん?」
「いいや、ちがうでぇなあ。元気や。わたしねえ、行きたい気持ちを殺してな、家でじっとしとったんや。
かわいいからなぁ、ジュースやお菓子やついあげてしまうから、がまんしとったんや。」
気持ちは顔にもでてたんでしょうね。90年近く生きてこられたおばあちゃんには、嘘はつけません。
そして、本当にやさしさだけで、やっていてくれてたことを、少しでも迷惑だなんて思って、きなこはガーンと頭を殴られたようでした。
ごめんね、おばあちゃん。
きなこの住む集落は、昼間はおじいちゃん、おばあちゃんしかいません。
若い?人は、みんな働きに出ています。
そして、きなこの三男は、この集落では一番のちびすけ。
長男・次男は学校、幼稚園に通っているので、昼間は、きなこもちびすけと2人。
近所の人も、ちびすけをはじめとして、3人ともとてもかわいがってくれています。
近所のあるおばあちゃんが、とても三男をかわいがってくれていて、
野菜やジュースやお菓子やいろんなものを、毎日のように持ってきてくれます。
きなこも、村のいろんな話が聞けるし、おばあちゃんもやさしいので、いつも話をするのが楽しいのです。
でも、最近、三男に私の断りなく、ジュースを飲ませたり、お菓子を食べさせたりすることが続きました。
きなこは、基本的に家ではあまりジュースは飲ませないし、おやつも決まった時間にしかあげてないので、
おばあちゃんの、やさしさが、少し迷惑に思っていました。
悪気があってやってるわけではない、かわいいからやってくれているんだ、とエダマメとも話していました。
だから、少々は目をつむっておこうか、ご近所だし、と考えるようにしました。
でもエスカレートするようなら、うまくさりげなく断る方法を考えないとなぁと思っていました。
90近いおばあちゃんだし、世代の差もあるので、仕方ないのか、これが田舎での近所づきあいというものなのかと
きなこの中でも、葛藤というか、もやもやしたもの、イライラしたものが正直ありました。
ところが、そのおばあちゃん、毎日絶対に来ていたのに、ここ3日以上来なかったんです。
台風で天気が悪かったせいもあったので、最初はあまり気にしていなかったんですが、
さすがに、秋晴れの今日も姿を見ないのはおかしいな、と。
ちょっと、ほっとした気持ちも正直あったけど、やっぱり心配。
風邪でもひいたのかな、腰でも痛めたのかな、と、夕方にでも尋ねてみようと思っていました。
夕方、家の庭木の剪定をしていると、おばあちゃんの姿が見えました。
「おばあちゃん、姿みんかったけど、元気しとったん?風邪でもひいてたん?」
「いいや、ちがうでぇなあ。元気や。わたしねえ、行きたい気持ちを殺してな、家でじっとしとったんや。
かわいいからなぁ、ジュースやお菓子やついあげてしまうから、がまんしとったんや。」
気持ちは顔にもでてたんでしょうね。90年近く生きてこられたおばあちゃんには、嘘はつけません。
そして、本当にやさしさだけで、やっていてくれてたことを、少しでも迷惑だなんて思って、きなこはガーンと頭を殴られたようでした。
ごめんね、おばあちゃん。