農業をやりたい!

美味しい果物・野菜を作ってみたい。全くの経験なしでも、農家になれるのか? 憧れの農業ライフへのチャレンジをつづるブログ

自然には逆らわないこと

2011年04月29日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

最近、雨が続いています。エダマメは、貸し農園を借りようとしていますが、雨のため、いまだにスタートができません。

その貸し農園では、まず、土作りを指導してくれます。しかし、雨が降って、土が湿っていると、土作り(うね作り)はできないとのことです。そのため、まだ、ちゃんと自分の菜園を始めることができていません。晴耕雨読とはよく言ったものです。

人間は、自然に逆らうことができない。先日の津波の大災害もそうですが、雨一つにも逆らうことができません。そのことを、農業をやると考えるにあたって、改めて認識しておくことが必要なのだなと考えています。

そんな中で、自然にある程度逆らって行う農業があります。それはビニールハウスや温室を使って行う施設栽培です。イチゴやトマトなどはよくビニールハウスで栽培されています。

安定した品質の作物を作ろうとすれば、どうしても雨をよけるためのビニールハウスが必要となります。収穫前に、雨が降れば、農作物は味がぼけたり、烈果したり、または病気の発生の元になります。

その施設栽培の中には、自然の土は使用せずに人工の土に、冷暖房完備、湿度調整、そして、肥料が溶けた水を自動的に流し込む装置までついたものがあります。栽培者は、いつでも、同じ環境の下、農作物を作ることができます。

こういった施設栽培は、実はオランダが進んでいるそうです。そして、そのような施設栽培の機械もオランダ製のものを使用しているとの事です。では、なぜ、オランダでそんな施設栽培の技術が進んだのでしょうか?

それは、オランダは、もともと海を埋め立てて土地を広げた歴史があります。そのため、場所によっては、掘ると海水がにじみ出てくる場所もあるようです。そんな場所で、農業をするにあたって、人工の土を利用して、農作物を栽培する技術が発達していったようです。

エダマメは、日本の農業は高齢化が進んでいるとはいえ、技術的には世界の最先端をいっていると思っていましたが、まだまだ世界には立派な農業技術国があります。オランダは、小さい国土の割には、農作物の生産や加工に力を入れており、今では、アメリカについで世界第二位の食料輸出大国です。

オランダの輸出先は、主にフランス・ドイツなどのEU国内です。人口の多い国が近くにあるため、オランダは輸出大国となることができています。

日本も、隣に中国という世界第一の人口大国があります。今は原発の風評被害で、日本の農作物を避ける方向に傾いていますが、いずれ中国一人一人の生活レベルが上がり、日本と同じ食生活を望む日が来ます。

政府は、日本への農作物の輸入への関税をかけるなど、日本への農作物輸入ばかりに目をとがらしていますが、日本を農業立国として、隣の中国に農作物を売っていく、という方策も考えていけばよい、と思っています。なんといっても、日本は水が豊かな国です。中国を含めて、世界では砂漠化が進行している中、その水を利用して、農作物を作り、輸出していく。日本の自然は厳しいときもありますが、豊かで力を貸してくれるときもあります。そんな自然に逆らわず、上手に利用していけばいいのに、とエダマメは思います。
それじゃあね。

新種の野菜を育てるということ

2011年04月26日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

今回は、新種の農作物について書いてみたいと思います。

エダマメは、週末農業スクールに通っていて、そこで色々と実際に農業をやっている方から色々と教えてもらっています。その中で新種の農作物の話が出て来ました。

新種の農作物というと、どういうイメージですか? エダマメは、新しもの好きなので、もし、スーパーで見たことのない野菜や果物が売っていたら、つい買ってしまうタイプです。コンビニでも、新商品にはつい手が伸びてしまいます。

ここでいう新種の野菜とは、日本ではなじみのない外国産の野菜であったり、新しい品種改良の結果の野菜などです。

皆さんの中には、新種の野菜にトライするのに躊躇する方もいるかもしれませんが、エダマメは、新種の農作物とは、とても将来性が高いような気がします。ですので、実際に、農業を始めた後、色々と新種の野菜を育ててみるのも楽しいと思っていました。

しかし、実は新種の野菜を育てるのはそう簡単でないことが分かりました。その理由は農薬です。エダマメは、別に有機肥料・無農薬野菜をかたくなに目指しているわけでないので、農薬も必要なら最低限を使用する農業を考えています。(農薬について調べれば、調べるほど、適正に使用していれば、毒性は一般の加工食品や風邪薬などに比べて毒性が低いと考えています。これはまた、機会があれば書いてみようと思います)

農作物に農薬を使用する場合は、農薬取締り法という農林水産省が定めている法令があります。この中で、とうもろこしに使用してよい農薬、米に使用してよい農薬、トマトに使用してよい農薬といったように、作物ごとに使用しても良い農薬の種類が定められています。

農薬メーカーは、新しい農薬を開発したら、その臨床試験までの結果を、役所に提出して、農薬取締り法の中に入れてもらいます。その処理には、実は多大なコストと時間がかかるとの事です。また、既存の農薬であっても、違う作物に使用する場合は、同じようにその作物に対しての一連の結果の提出が必要です。

そのため、農薬メーカーにとって、売れるかどうか分からない新種の作物に対して、農薬を登録する作業はわずらわしいもの、とのことです。そして、実際、日本であまり栽培されていない作物に対しては、農薬を登録しない方向で進んでいるようです。

そうすると、新種の作物を作りたい農家にとって、その作物を作りたいが、法令で使用を認められている農薬がない、というような状況になります。法令で認められていない農薬を使用すれば、当然、その農家は罰せられます。無農薬で作ることができれば、一番良いのですが、高温多湿の日本では、どうしても虫や病気が発生してしまいます。そして、味より見た目が悪くなってしまい、商品価値がなくなってしまうでしょう。

その結果、農家側も、新しい作物を作ろうという気にならない、とのことです。そのため、日本の農家は、結局は同じ種類の農作物を作ることになるようです。

エダマメがアメリカにいた頃、アメリカのスーパーには、本当に色々と見たこともない野菜や果物が並んでいました。アメリカの場合は、地元で作っているというより、全世界から輸入しているようです。長距離の輸送に耐えられるように、明らかに防カビ剤や、ワックスが塗ってあるような果物も多くありましたが、皆、気にしないで、買っていました。

その多様な野菜や果物を、色々と試すことができるため、週末になると、スーパーに行くのがとても楽しみでした。ちなみに日本産のフジリンゴもFujiといって、かなり人気があるリンゴとして売られていました。温州みかんは、なぜかSatsuma(薩摩?) の名前で売られていました。

アメリカには、世界中の国の人達が移民で住んでいるという背景もありますが、本当に多くの食材が揃っていました。日本人も、かなりのグルメです。移民などほとんどいない国なのに、世界各国の料理店が揃っており、日本に居ながらにして、世界の料理を味わうことができます。

農薬を厳格に取り締まることは大事ですが、その中でも、世界の野菜や、新しい品種の果物がもっと気軽に農家が挑戦でき、市場に提供できるようになれば、ただ単純に楽しいだろうな、と考えてしまいました。
もし、エダマメが就農して、自分のための野菜を育てる余裕があったら、色々な品種の野菜を育てて、食べてみたいと思います。農薬が使えずに、見た目が悪くなっても、自分で楽しむ分には、きっと気にならないでしょう。
それじゃあね。

農家にとって、農作物の生産と同じぐらいに大切なことは?

2011年04月24日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

エダマメは、今、週に一回、週末農業スクールに行っています。そこで、実際の農家の方に、色々と農業の事情を教えてもらっています。

講師になる方々は、やはり農業界でそれなりに成功している方で、とてもためになる話が多いです。その講義の中、エダマメにとって、農業とは、農作物を作っているイメージでしたが、農作物を作るのと同じぐらいに注力しなくてはいけないのは、販売方法の決定ということを学びました。

農家といっても、独立した企業と同じで、自分の製品を販売する必要がある。そのため、もし、販売力がない場合は、どんなにいい品質の農作物を作っても、売ることができない、ということです。

いい品物を作ったら売れるというのは、陥りやすいワナの一つです。そのため、エダマメは、今、色々と自分の中で計画を練り直している最中です。以前は、自分が育てたい作物の産地での就農を考えていました。そう言った産地は、たいてい農協が強く、その農協を通じて農作物を販売することを強要される場合も多いようです。

それはつまり、販売というものを農協に一任する、ということになります。エダマメは農協とお付き合いしたことはありません。しかし、やっていることをネットなどで調べてみると、とても硬直したお役所的な仕事をしているイメージがあります。

農協がしっかりとしていて、強く販売力を持っているのなら、販売は農協に任しておき、生産は農家がやればいいのでしょうが、その農協がお役所的な仕事しかしていない場合は、やはり大手の流通業者との交渉では負けてしまうでしょう。

そのため、販売面を農協だけに頼ってしまうのはとてもリスクが高いと考えています。肥料や資材の購入面では、農協と良好な関係を築いてく必要もあるのでしょうが、農協以外での販売ルートを考える必要があるとエダマメは考えます。

それに、農協に、生産以外のことを全て任すことは、エダマメが農業をしたいと思った、独立独歩の考え方からもずれます。

就農にあたっては、農作物の栽培技術の習得方法のほかに、農協に頼らない販売方法、これを一から考えていく必要がありそうです。

今、色々と考えていますが、中々、いい答えが出て来ません。地方に行けば行くほど、補助があったり、土地の価格が安くなったりなど、農家としてスタートは切りやすくなるのですが、そういった地域の農協の力は強いようです。

農協の考え方が柔軟なのは、都市近郊の地域のようで、農家に、色々な形態の販売を認めているようですが、そういった地域には、土地はなく、あってもとても高い価格になっています。

農作物の生産という面以外に、適切な販売ルートというものをイメージして、計画に織り込んでおかないと、就農したはいいが、ジリ貧になりそうです。やはり、農家になることを起業と考えると、一筋縄ではいきません。

今後も、色々と調査して、いかに農家として成功できるか、少なくとも家族5人が食べていけるか、を考えていきたいと思います。
それじゃあね。

きなこにとっての就農

2011年04月22日 | きなこ(妻)のつぶやき
はじめまして。
エダマメの妻の「きなこ」です。
エダマメのブログの中にちょくちょく登場していますが、きなこ自身もちょっと自分の思いをつづってみようかと、でてきました。

きなこは、エダマメと同い年。大学で出会ったので、もう15年の付き合いです。長男を産むまでは、私も会社勤め。某中堅食品メーカーで営業をしていました。次男を産んですぐ、エダマメがアメリカ赴任になったので、次男が7ヶ月になるくらいまで、一人で二人の子育てをしていました。そして子供を連れて、アメリカに渡りました。アメリカで三男を授かり、出産。そうして、三男がまだ寝返りもしないうちに日本帰任となり、現在エダマメの就農作戦に巻き込まれて?いるのです。

エダマメは、世間一般で言うところの大企業に勤めています。お給料も申し分ないですし、この不景気であってもしっかりとボーナスも出ます。ですから、エダマメの就農したいというのは、本人も書いていますが、家族を養っていくという点では、きなこからみてもワガママです。

ただ、エダマメは、結婚する前から、そして結婚した後も、会社を辞めたいだとか、小説家になりたいだとか、そんなことをよく言っていたので、今回のことも、またその会社辞めたい病のひとつかなと最初は思いました。

一方で、アメリカでの仕事がつらそうなのは、ひしひしと感じていました。それは言葉の壁や異国での仕事というストレスというよりは、大企業の駒として働くことがエダマメに合っていないという感じでした。きなこも会社で勤めていましたから、組織の中で働くことの窮屈さは分かります。ただ、家族という守るべきものがある今、就農という選択は果たして大丈夫なのか??正直、不安でいっぱいでした(もちろん今も不安だらけですが)。

でも、アメリカでの4年間という時間は、きなこの人生観を大きく変えました。
まわりと同じである必要はない。自分の意見を主張できる、その代わり相手の違いを認めることができる。できないこと、苦手をマイナス評価するのではなく、できること、得意をプラス評価する。やる気があれば、いつでも人生の方向転換ができる。家族ありきの仕事スタイル。

「亭主元気で留守がいい」と日本にいる頃は本気で思っていました。子供は二人でいいと思っていました。エダマメは大企業だし、お金の心配もないし、子育てがひと段落したら、きなこも働きに出て、マンションでも買って、そこそこの生活をして、という人生なんだろうなと想像していました。

でも、アメリカに行き、頼れる実家や友人が少ない中で、家族の存在が何よりも大きかったのです。3人目の子供も欲しいと自然に思いましたし、家族との時間を決して減らしてはいけないと感じました。

エダマメの「妻を就農に巻き込む作戦」が展開され、ソファの傍らに、農業関連の本が何気なく置かれていたり、庭を畑にするぞと、土やらレンガやら苗やらを買い込んできて植えだしたり、そのあたりで、ひょっとして今回の会社辞めたい病は本気かもしれないと・・・。

たとえ本気でも、きなこ自身もそれほどびっくりしなかったし、反対しなかったのは、きなこも農業という働き方に、何らかの魅力を感じていたのでしょう。それはエダマメのとは少し違うポイントかもしれませんが、きなこが感じたのは、大好きな「食」に関われること、きなこもエダマメと一緒に働けること、そして何よりサラリーマンより「家族」が近くにいられることでした。

ただ、農業は、今の大企業にいるより収入も減るし、失敗するかもしれません。子供もいることですし、そこが一番今でも怖いところです。

でも、もし就農して収入が減って今より生活水準が下がっても、あるいは完全に失敗したとしても、きなこは「エダマメのワガママのせいで、こんなふうになった」とは言いたくないのです。

だから、就農したいという今の段階から、エダマメと志を同じにして(レベルは違うかもしれませんが)、エダマメに巻き込まれ引っ張られていくのではなく、きなこも自分の足で立って、就農に向かって行きたいと思っています。

きなこは、これからも時々登場しようかと思っています。
どうぞ、よろしくね。

一身独立して、一国独立す

2011年04月21日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

前々回に、独立独歩について書きました。今回は、その独立ということについて、書いていきたいと思います。

エダマメが、最近、気になる言葉に、『一身独立して、一国独立す』という言葉があります。福沢諭吉の言葉です。一人一人の人間が独立して、初めて、その国は名実ともに独立できる、という意味と考えています。

今の日本が、経済も政治も含めて、右往左往しているのは、官僚・役人も含めた国民の多くがサラリーマン体質になってしまっているからではないか、と思います。

就職活動をしている大学生らしき人を、街で多く見かけるようになってきましたが、この就職氷河時代で、人気がある会社は、軒並み大企業と聞いています。

エダマメも就職氷河期の時代での就職でした。結果的に、安定した企業に滑り込んだので、エラソーな事はとても言えませんが、日本全体に独立の気運といったものがなくなってきているような気がします。

福沢諭吉は、次のようにも言っています。

独立の気力なき者は必ず人に依頼す、
人に依頼する者は必ず人を恐る、
人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり。

このせまい日本で、多くの人が、家族・同僚を含めた隣人に依存して、その結果、人の心に恐れやへつらいを生んでしまっていると思います。そして、それが将来への不安であったり、ウツ病や自殺につながっているのではないかと考えます。

エダマメが農業をしようと考えたのは、独立が出来るから、と考えたからです。今の会社は悪くありません。会社の中でのポジションも、仕事のやりがいも、給料についても、不満はまったくありません。

ただ、今の会社を続けていたら、自分の心のなかの依存心がさらに膨らんで、本当に、他者、特に上司や自分を評価する人間に対して、今より強い怖さやへつらいを抱くと思っています。そんな思いを抱いてしまったら、自分の自尊心をまっすぐに守ることができないと考えています。

上司や評価者に対しても、怖さやへつらいの気持ちを抱くことなく、対等の気概で会社員をやっていくことが望ましいのでしょうが、エダマメには、それほどの能力はありません。

そのため、エダマメは独立をしたいのです。他者に依存しない人生を選ぶことで、自分の自尊心を守って、卑屈にならずに生きていけると思っています。農業をしたとしても、他者には依存する必要は出てくる、という意見もあると思います。農協という存在は、まさに農家の人々が依存している存在でしょう。

ですので、エダマメは、あまり農協が強くない地域で農業をやりたいとも考えています。そして、極力、他者への依存することを減らし、生きていく。時には他者に、限定的に物事を頼ることがあっても、依存はしない。ましてや、大企業の会社員や公務員のように、一生、組織に依存する、という生き方はしたくない。そのようにエダマメは考えています。

日本もサラリーマンが減って、起業家が増えれば、もう少し、政治や経済の世界で、意思決定ができる国になるのでは、と思っています。
それじゃあね。