農業をやりたい!

美味しい果物・野菜を作ってみたい。全くの経験なしでも、農家になれるのか? 憧れの農業ライフへのチャレンジをつづるブログ

畑から

2015年01月22日 | 就農関連
きなこです。

今日は雨の丹波です。
こんな日にはちょっと農作業に向かないので、買い物に出たり、たまった家計簿つけたり、学校からのプリントを片付けたりと
こまごま動いています。

エダマメファミリーの畑、今年は切干大根をたくさん作りたいので・・・ということで、たくさん大根を育てたのですが、
この冬、雨が多くてなかなか大根が干せません
だから、畑には大根がいっぱい。
しかも、マルチがけの点蒔き大根だから、1本がでかい
たぶん、スーパーの一般的な大根の2倍ぐらいの大きさ。
みずみずしくておいしいんだけど、大きすぎてインパクトはあるけど、品がない
それなら、その大きさのインパクトを活かして出荷してみようとやってみました。

 

そのものずばり「大きい大根」
横には定規の目盛をつけてみました。目盛が35センチ分ぐらい書いたので、どの大根も45センチはくだらないという大きさ
これは、大阪方面に出荷したのですが、大阪のおばちゃんの自転車のかごから、この大根がニョキとはみ出ているところを想像すると
なんか楽しい

この品のない?大根とは対照的に、昨日はとても美しい野菜を収穫しました。

 

ロマネスコというアブラナ科の野菜です。
カカリフラワーの仲間で、何とも上品な翡翠色をしています。
花蕾の一つ一つがらせん状の模様になっていて、さらにその花蕾もらせん状になって一つの野菜を形作っています。
味は、カリフラワーに近く、甘く美味しい野菜でした。

大阪のおばちゃんの自転車のかごにはのっていないだろうけど(失礼!)、イタリアレストランなんかでは目にするかもしれないですね。
でも、きなこの望みは、大阪のおばちゃんでもこういうあまり知られていない野菜のおいしさ美しさを知ってほしいなあということ。

品のない大根だろうと、お上品なロマネスコだろうと、同じ畑からの恵みです。
その恵みを、ちゃんと物語をつけて消費者に届けるのが、農家としてやらなきゃいけない使命みたいなものかなと、思っています。



遊び心と心の余裕

2015年01月09日 | 就農関連
きなこです。
なんだか、毎日雨か雪の降っている丹波です。ついでにやっぱり寒いです。

今週は、三男君の保育園が始まり、続いてお兄ちゃんたちも小学校が始まり、日常に戻ろうとしています。
そして、エダマメが風邪をひいてダウン
4日間布団の中で過ごしておりました。

きなこは、学校や保育園が始まったので、朝はバタバタ、夕方の子供たち帰宅ラッシュもバタバタ。
ハウスのトマトちゃんの世話にも行き、団子4つの要求を聞き、団子4つをお風呂に入れ、時々エダマメの様子も見に行き、とにかくなんだか目の回るような毎日。
ついでに、四男君の離乳食も始まり、抱っこ星人となった四男君をあやし、背中に四男君をおんぶして、立ってご飯を食べるという芸当までやりながら
過ごしておりました。

「うんっ、もう~」と泣き止まない四男君に困り果てたのも、産まれて以来初めてのことでした。

たとえば三男君の絵本を読んであげたり、四男君がぐずればちょっと抱っこしてくれたり、お風呂掃除や子供たちのお風呂係をしてくれたり
ちょっと食器を運んでくれたり、喧嘩の仲裁をしたり、といったことをしてくれるのはエダマメです。
ちょこっとしたことなんだけれど、そのちょこっとした協力がないと、きなこは毎日子育てと家事に押しつぶされてしまいます。

少子化だどうだと世間では言われていますが、やっぱり子供をたくさん産み育てるというのは、それだけ育てる側に余裕がないとできません。
きなこが感じるのは、それは経済的余裕(もちろんこれもすごく大事なんですが)よりも、心と時間の余裕です。
核家族の中で、お父さんの協力が得られないままお母さんが一人でたくさんの子供を育てるのは限界があります。
アメリカで授かった三男君も、アメリカでの毎日は家族のつながりが濃く、家庭を何よりも優先できる土壌があったからこその宝物なんです。
四男君は、エダマメが家に居ながら仕事をするというスタイルに変わったからこその宝物だと、思っています。
経済的理由で言えば、エダマメファミリーは今は無収入ですから、子供を育てるには決して恵まれている環境ではありません。
でも、それ以上の家族全員の協力が得られる環境であることが、何よりも大きいのです。
だから、たぶん少子化の解決のカギの一つは、家族が一緒に過ごせる時間が長く持てることなんだと思います。

そんな忙しい中(たぶん、忙しいからこそなんだけど)、きなこは大好きなパン作りで現実逃避
いやいや、そうやって自分をハッピーにしておかないと、心の余裕は生まれないもんね。

お正月のおせちの黒豆。
煮汁で、生地をこねて、黒豆パンに。
最初は、よくある黒豆パンの成形をしていたんだけど、

 

こんな成形にしちゃいました。

 

生地を小さく分割して、薄くして、黒豆を包み込んで、さやの形にする。
黒豆枝豆みたい

焼き上がりはこんなんです~

 

きなこが愛用している自家製天然酵母は焼き色が付きにくく、ちょっと色白。
割ってみると、さやの中から黒豆が出てくる感じで、かわいい。
ついでに、食べた時も、生地が薄いので、黒豆とのバランスも良く、まんべんなく黒豆と生地が食べられてGOOD
小さいから、団子たちも食べやすい。
あんこや煮豆の苦手な三男君も「あっ、いっこめのお豆出てきた、あっ、にこめのお豆出てきた」とうれしそうに食べてくれました。

と、きなこがこのパンの成形を思いついたような書き方をしてしまいましたが、これはあるベーカリーのパンを真似しました
大阪の靭公園近くの「TAKEUCHI]というベーカリー。
きなこは、某パンメーカーで働いていたんだけど、その時のマーケティングの時に見つけて大ファンになったお店です。
退職してからは一度も行っていないけど、ほんとうにそこのパンはおいしかったなあ。
そのベーカリーのオーナーの竹内さんが、自分のパン作りの思いを記した本があって、そこに載っていたんです。
TAKEUCHI では、オリーブを丸ごと包んで豆のさやのように成形したパンがあって、それがとても人気なのだとか。
きなこの黒豆さやパンはそのまねっこです。
竹内さんは、パンにも遊び心が大事で、それがお客様の気持ちをわくわくさせると。

遊び心、大事だよなあ。
毎日の生活の中で、遊びっていうものをプラスできるかどうかで、その質がぐんと変わるなあと。
遊び心=心の余裕 だもんね。
遊び心=心の余裕は、そこから相手を思いやる気持ちが生まれる。

さあ、今日も心に余裕持っていこう。