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社会人大学院で学ぶ技術経営

社会人大学院で技術経営を学びながら日々の気づきを書きとめてみます.

自然科学の実験室=社会科学の対話の場

2005年03月15日 | 技術経営
経営学,特に企業戦略論おける理論/モデルの役割はなんだろうか?結局は,うまくやった企業の後付の説明でしかないという批判もある.しかし,筆者は理論/モデルにより,現実の本質的な理解が深まると思う.すなわち,社会科学においては,現実の深い理解は「対話(=dialog)」によってのみなされる.理解を深めるための対話には,論点を明確化するための理論/モデルが不可欠である.理論やモデルがない議論では,往々にしてお互いに噛み合わない一方通行の発言の繰り返しでしかない.自然科学では,理論やモデルを検証し,現実の理解を深めるために実験室で「実験」を行う.社会科学において,「実験」が「対話」に対応している.良い研究室は,良い「実験室」の代わりに良い「対話の場」を持っている.良い対話の場を具備することこそが研究室のパーフォーマンスを高めることができる.

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