社会人大学院で学ぶ技術経営

社会人大学院で技術経営を学びながら日々の気づきを書きとめてみます.

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サービスイノベーションのためのデザインシナリオライティング

2006年07月03日 | サービスサイエンス
サービスを「顧客と企業が一緒に価値を創造すること」と定義しても,言葉や概念の遊びでは意味がない.一緒に価値を創造する具体的イメージを示すことができるかがキーとなる.「商品企画のシナリオ発想術―モノ・コトづくりをデザインする」では,コト造りのためのデザインシナリオライティング手法を提案している.これは,一緒に価値を創造する「コト」を,小説風のシナリオでみずみずしく表現することで,顧客やモノやコトの関係を明確にし,関係者のコンセンサス形成や発想支援を行おうとするものである.ちなみに,著者の田中央氏は,「写ルンです」のコンセプトデザイナーである.

サービスのシナリオライティングは,「サービスの見える化」の1つの道具と考えることもできる.
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製造業のサービスイノベーションと組織のハードル

2006年07月02日 | サービスサイエンス
製造業が,「モノ」を核にしたサービスイノベーションと行おうとする場合,魅力的なサービスの設計も重要であるが,実はもの造りに適応して形成された既存組織のハードルをクリアすることが大きな課題となる場合が多い.

W. Chan Kimの「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」では,組織の4つのハードルを示している.

(1)理解・認知のハードル(イノベーションを関係者に理解してもらう)
(2)経営資源のハードル(限りある経営資源でどうやるくりするか)
(3)従業員の士気のハードル(短期間でいかに士気を高めるか)
(4)社内政治のハードル(抵抗勢力への対応)

本の中では,ニューヨーク市警察を改革し短期間にニューヨーク市を安全な街に変えることに成功した市警本部長ビル・ブラットンの行動を例に説明している.製造業にとってサービス事業化は必然的にイノベーションであり,多かれ少なかれ組織のコンフリクトは発生する.事前にハードルを認識し,ビル・ブラットンのように戦略的に動くことが成功の条件であろう.

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