社会人大学院で学ぶ技術経営

社会人大学院で技術経営を学びながら日々の気づきを書きとめてみます.

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

イノベーションダイナミクスモデルとサービスイノベーション

2007年04月22日 | サービスサイエンス
イノベーション・ダイナミクスモデル(アッターバック著,「イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略」108ページ)では,産業(例えば,自動車,半導体メモリー)の発展過程を「流動期(様々なデザインが登場する過程)」「移行期(ドミナントデザインが決まる過程)」「固定期(ドミナントデザインに基づき効率化が進む過程)」の3ステップで説明している.流動期には,多くのプロダクトイノベーションが発生し,固定期には多くのプロセスイノベーションが発生する.また,流動期はベンチャー的企業が得意であり,固定期はある程度規模の大きい企業が得意である,としている.

さて,固定期を向かえ成熟した産業の「脱成熟化」が大企業の大きな課題である.このとき,「脱成熟化」の有望なアプローチとして製品のサービス化を位置づけるのは自然だろう.実際,自動車産業もテレマティクスなどのサービスにシフトしつつある.

アッターバックらも,脱成熟化の鍵は「政府の規制の変化」と「顧客と企業の相互学習」であると指摘しており,後者はサービスサイエンスにおけるサービスの定義「企業と顧客が一緒に価値を創造するプロセス」とも符合する.

さて,このような視点で考えると,プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションの2つの波で構成されるオリジナルのイノベーション・ダイナミクスモデルは,サービスイノベーションを加えた3つの波で表現できるのではないだろうか(新イノベーション・ダイナミクスモデル).




コメント (2)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
« 事業活動の表舞台(サービス... | トップ | 暗黙知と技術経営(ポランニ... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (horihorie)
2007-04-30 12:25:36
はじめまして。ほぼ同じ領域の組織行動にフォーカスした研究をしているものです。最近出版された書籍「サービスサイエンス」を検索していてたどり着きました。^^
たくさんの論文・書籍の内容解説・検討はとても参考になりました!次回研究会ではよろしくお願いします。
新イノベーション・ダイナミクスモデル (自己フォロー)
2009-03-15 23:49:03
「プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションの2つの波で構成されるオリジナルのイノベーション・ダイナミクスモデルは,サービスイノベーションを加えた3つの波で表現できるのではないだろうか(新イノベーション・ダイナミクスモデル)」に関しては、2006年4月にMITのクスマノ教授が既に主張していたようです。
http://www.sbs.ox.ac.uk/NR/rdonlyres/99F135D4-E982-4580-9BF0-8515C7B1D40B/1710/GCSServicesvsProducts_Cusumano_Kahl_Suarez.pdf

コメントを投稿

サービスサイエンス」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

イノベーションダイナミクスモデルとサービスイノベーション(その2) (社会人大学院で学ぶ技術経営)
2007年の4月の本ブログの記事(イノベーションダイナミクスモデルとサービスイノベーション)で、「プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションの2つの波で構成されるオリジナルのイノベーション・ダイナミクスモデルは,サービスイノベーションを加えた3つ...