社会人大学院で学ぶ技術経営

社会人大学院で技術経営を学びながら日々の気づきを書きとめてみます.

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Democratizing Innovationの翻訳本が出版

2005年12月11日 | 技術経営
本ブログで前に紹介したDemocratizing Innovationの翻訳本である「民主化するイノベーションの時代―メーカー主導からの脱皮」が出版された.サービスイノベーションの視点から興味深い本である.

下記に日本語版の目次を紹介する.

第1章 本書の出発点と概要

第2章 リード・ユーザーによる製品開発
 多くのユーザーはイノベーションを起こしている
 リード・ユーザー理論
 リード・ユーザーによるイノベーションの証拠

第3章 多くのユーザーがカスタム製品を望む理由
 ユーザー・ニーズの多様性

第4章 自分で作るか購入するか
 イノベーションに対するユーザーとメーカーのとらえ方の違い
 ソリューションに関する選り好み
 ユーザーの期待
 法や規制に関する差異
 最終的な落としどころ
 ケーススタディ
 ユーザーによる「自分で作るか購入するか」の意思決定のモデル化
 イノベーション・プロセスから得られるもの

第5章 ユーザーによる低コスト・イノベーションのニッチ市場
 問題解決プロセス
 粘着性の高い情報
 情報の非対称性はユーザー・イノベーションとメーカー・イノベーションの関係にどのような影響を与えるか
 低コストのイノベーション・ニッチ

第6章 ユーザーは、なぜイノベーションを「無料公開」するのか
 イノベーションの「無料公開」
 無料公開の実践的事例
 無料公開と再利用
 理論への意味合い

第7章 イノベーション・コミュニティ
 幅広く分散化するユーザー・イノベーション
 イノベーション・コミュニティ
 イノベーション・コミュニティによる有形製品の開発
 ユーザー同士の支援

第8章 ユーザー・イノベーションへの適合政策
 ユーザー・イノベーションの社会福祉への影響
 公共政策の選択

第9章 民主化するイノベーション
 民主化への道
 ユーザー中心のイノベーションへの否応なき適合
 ユーザー主体のイノベーションでメーカーが果たす役割

第10章 適用例:リード・ユーザー・イノベーションを追え!
 リード・ユーザーの探索
 3Mでの実験

第11章 適用例:ユーザー・イノベーションと
         カスタム設計のためのツールキット
 ツールキットがもたらす恩恵
 開発作業の再分割
 ツールキットの機能性

第12章 ユーザー・イノベーションと他の現象や分野との関連性
 情報コミュニティ
 知識の経済性
 国家の競争優位性
 技術コミュニティの社会学
 製品開発のマネジメント
 最後に

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インターネットの普及とマネジメントスキルの高速学習

2005年12月04日 | 技術経営
梅田望夫氏のブログに「インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞」という記事がある.最近の将棋界では,ネット上で過去の膨大な棋譜を勉強することで,高速に強くなれるという内容だ.

登山でも同様だ.最近は,登りたい山をネットで検索すると数多くの写真入りの山行記を読むことができる.各々の山行記は,季節も天候も体力も異なるので,記述内容には大きなバラツキがあるが,かえって登山ルートを立体的に把握できる.ルートのリスクを事前にイメージできれば,実際の登山の安全性はずいぶん高めることができるだろう.

マネジメントにおいても,MBAのように様々なケースを用いた仮想体験により,マネジメントの質を高めることが可能である.さらに,ネット上で多種多様なマネジメント知識/ケースが公開され,ある程度標準的にアクセス/比較できるよう(マネジメント知識のオープンソース化)になると,ネットで強くなった棋士と同じように,ネットで強くなったマネージャが出てくるかもしれない.


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